海鳴のスカさん家   作:ピーナ

3 / 26
今回は八雲の一人称で物語が進みます。

書いてて気付いたんですけど、中二病の大和じゃ語り手に向かないですね。なので、基本的には八雲が物語のメインの語り手になると思います。


第一話 兄弟と三人娘

どーも、皆さんこんにちは。スカリエッティ家の長男、八雲・スカリエッティ、九歳です。

僕は今現在弟の大和とウチの学校、聖祥大付属小学校が登校時に運営しているスクールバスが来るのを待っています。

 

「ちいっ、イラつく太陽だ! 我を眠りへと誘うつもりか!」

 

この訳の分からない言動を吐くのは僕の弟、大和・スカリエッティ。一言で説明するなら『愛すべきバカ』です。実際、男女ともに友達も多く、いつも輪の中心に居るし。ただ、見てくれは良いけど言動がバカだから女子からは「もったいない」と評価されています。

 

「だからいつも早く寝ろって言ってるだろ」

「だってよ~」

 

そのバカな言動は自分で作っているせいか結構よく素が出る。普通にしてりゃ良いのにさ。

 

「あっ、八雲君、大和君おはよっ!」

 

バスに乗り込んで早々、僕達に挨拶をしたのは僕と大和の剣道の師匠である高町士郎さんと、僕にとっては料理、特にお菓子作りの師匠でもある高町桃子さんの娘さんで同級生の高町なのは。

 

「ふはは、良き朝だな!」

「おはよう、なのは。それにアリサとすずかもおはよう」

 

なのはの横に座っていた二人、アリサ・バニングスと月村すずかにも挨拶をする。二人とは小学校入ってすぐのころからの仲です。なのはとはそれ以前からの仲で、ぶっちゃけ兄弟と同じ感じ。

 

「二人ともおはよう」

「おはよう。……なんていうか、相変わらずねえ、アンタの所」

 

そう言いながら一番後ろに座っていた三人の内、アリサが立ち上がる。後ろの右の窓側から、なのは、すずか、与大和となって、なのはとすずかの前に僕とアリサという席順がいつしか当たり前になっているからです。

しかし今日はいつもと少し訳が違いました。アリサが立って動いている間にバスが動き出したんです。よろけて前に倒れそうになったアリサを僕は咄嗟に受け止めた。

 

「っと、大丈夫か?」

「だ、大丈夫……。その、ありがとね」

「どういたしまして」

 

まあ、これ位士郎さんに鍛えられている僕からしたら大した事無いけど、こんな狭い所でこけるのは危ないからなあ。こける前に何とか出来て良かった。

 

「ナイスキャッチだよ、八雲君!」

「うん、流石八雲君って感じだったよ」

「よき働きだ、我が半身よ!」

 

なんかめちゃくちゃ褒められた

誰だってこけそうだったら助けるでしょ普通。アスファルトじゃないから擦り傷とかは出来ないだろうけど、こけたら痛いし、打ち所が悪ければ大けがだし。それで今回は助けられるところにたまたま僕が居たってだけだし。

 

「僕としては当たり前の事をしたつもりなんだけど。そこに偶然居ただけだし」

「素直に褒められときなさいよ」

 

ホント、大した事やったつもりは無いんだけどなあ。

そう思いつつ、アリサが後ろの4人と他愛の無い話をしているのを耳にしながら、僕はいつもと変わらない海鳴の街並みを見ている。

僕は大体この時間でその日の夕飯の献立を考えているんだけど、今日はそれじゃなくて別の事を考えています。

それは、僕達みたいに魔導士である父さんが居るわけでない生粋の地球生まれのはずのアリサ、すずか、なのはの三人にリンカーコアがある事。しかも、皆一流になりうる位の大きさの物がです。

この事を僕が気付けた理由は父さん曰く「八雲の魔導師としての才能が100年に、いや1000年に一度と言えるくらい大きなものだからだろうね。無意識に魔力の流れを感じてしまうから気付けたんだろう。普通は結構精度の高い探知魔法が必要なんだよ」らしい。

僕としては魔導師として何かをしたいって事が無いから宝の持ち腐れだなあとしか思わなかったんだけど。ただ、新しく魔法を編み出して使ってみるのは楽しい。……この辺は科学者の父さんの血かなあ。

今の所、3人の魔法の資質の事を知っているのは僕と父さんだけ。普通に地球で暮らす分には魔法なんていらないし、知る機会もないから教えるつもりは無いけど、父さんが何があるか分からないという理由で三人のデバイスを作っています。使う機会が無ければいいんだけど……。

 

「……くも! 八雲!」

「んあ? どしたの、アリサ?」

 

僕の名前をアリサが呼んでたから返事を返した、そしたらアリサは呆れたように

 

「もう、学校着いたわよ。皆は先に行っちゃったから私達も行くわよ」

「マジか。ありがとな、アリサ」

「どういたしまして。ま、私もアンタの言う所の当たり前の事をやっただけよ」

「はは、こりゃしてやられたねえ」

 

自分からしたら当たり前でも誰かにこうやって助けてもらえるのって結構嬉しいねえ。1つ勉強になったよ。

 

「ここで話してて遅刻してちゃ意味ないし、行きましょうか」

「そうだな」

 

これが僕の日常と僕を取り巻く環境です。




簡単なキャラ設定。今回は八雲の追記と三人娘です。

八雲・スカリエッティ

本作のメインの語り手に就任した。
無意識下で膨大な魔力と桁外れの魔力回復で体を壊さない様に探知魔法、対魔法、対物理防御の魔法が常時発動している。

アリサ・バニングス

本作の八雲のヒロイン候補。
原作と違いリンカーコアを所持し、魔力量もなのはとほぼ同レベル。ただし本人は気付いていない。
現在進行形で八雲の事を意識しているが八雲自身がまだ恋愛感情そのものを持っていないので気付かれていない。
周囲は八雲とアリサの事を「秀才コンビ」と呼んでいる。(テストの順位が学年一位と二位の為)

高町なのは

原作主人公。
本作では作者の熱いユーなの押しでいずれ登場するユーノのヒロインの予定。
INNOCENTS要素として、一般的な運動は苦手な物の剣の腕前は中々の物。接近されても戦える魔王様。三兄弟とは同い年で小さい時から一緒なので幼馴染と言うよりほぼ兄弟みたいな物と言う認識。

月村すずか

どちらのヒロインにするか未定な子。
本作ではアリサと同じくリンカーコアを持っている。

無印突入前にもう一話考えています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。