海鳴のスカさん家   作:ピーナ

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対決編です。


第六話 対決! ジュエルシード

ども大和っす。

念話を聞いて家を飛び出したけど、兄貴相手に上手く誤魔化せたかねえ……。

 

 

それはそれとして、今はピンチなんだよなあ。

そうなったのは少し前に戻る。

 

 

大きな魔力反応と助けを呼ぶ念話を感知した俺達は兄貴と父さんにばれない様にそれぞれの部屋の窓から外に出て、バリアジャケットを纏って飛び立った。

あのフェレットを預けた動物病院に付くと、既に三人が居たんだけど……。

 

『あの黒い玉、何?』

『……検索完了。アレは魔力の塊ですね。多分、核に高魔力の何かが使われてるんじゃないかと』

『ますます、兄貴なら楽勝そうな相手だな……って、マズイ!』

 

敵は触手っぽいのを勢いよく伸ばして三人に襲い掛かる。

俺は一気に下りて、相棒であるブレードに魔力を纏わせながらそれに振り下ろす。

 

「蒼牙刃!」

 

なんとか攻撃が皆に届く前に断つ事が出来た。

 

「大和君……?」

 

フェレットを抱えているなのはがそう聞く。

 

「そうだぜ。怪我無いか?」

 

出来る限り普通に挨拶をする。……不安そうな三人を少しでも安心させるには普段通りな俺達で居る方が良いだろ。

 

「って、何でアンタ達、空を飛んでるのよ!」

「その辺は後で説明する。兄貴か父さんが」

 

ってか全員の家族を呼んでの話し合いだろうな。大事っぽいし。

 

「ふ、二人とも! 話してる場合じゃないみたいだよ!」

 

すずかがそう言いながら指を差している方向を見ると、黒いのが分かれていた。……ひょっとして

 

「俺が斬ったから?」

『だと思われます。マスターとの相性は最悪ですね』

 

もうばれても良いと思ったのか、俺の言葉に通常音声で返す武蔵。

斬撃系全般と相性が悪いとなると、俺の魔法は剣に魔力を乗せて発動させる物ばかりだからなあ。与市はサポート特化だから、こりゃ、ピンチだ。

 

「そこのフェレット! 何か案は無えのか?」

「えと、これを三人の誰かが使えばあるいは……」

 

そう言って、フェレットは首に提げていた赤い玉をくわえる。何だあれ?

 

「ひょっとして、デバイス?」

『でしょうね』

 

ぶっつけ本番だけどそれで打開するしか無えのか……。不甲斐ないな、クソッ。

 

「とりあえず俺達が押さえとくからとっととやってくれ!」

「わ、分かった!」

 

 

 

というやり取りがあって、今は黒い奴の攻撃を俺と与市の防御魔法で防ぐ。だーっ、こんなんだったら兄貴相手に魔法の練習しとくんだった!

俺は相棒である武蔵の峰で攻撃を払いつつ防御魔法を併用して黒玉の攻撃を防いでいく。

後ろでなのはが始動キーを言っているのを聞きながら、そこまで通さないように動くのはゴールキーパーみたいだ。俺、チームではフォワードなんだけど。

 

「これならいけそうだな」

「大和、それフラグ」

 

与市が俺の言葉に突っ込んだら、攻撃が激しくなった。それと、軽口を叩けるくらいには油断もしていたから、一発抜けてしまった。その攻撃はアリサの方に向かう。

 

「アリサ、伏せろ!」

「えっ⁉」

 

いきなりの事で反応できないアリサ。どうやっても間に合わねえ!

 

「……誰に手出そうとしてるのかな?」

 

その言葉と共にアリサと攻撃の間に人影が入ってくる。その人影は攻撃を素手で受け止め、そこから燃やしてしまった。その人影は俺達の良く知る人物。ってか、兄貴だった。登場がかっけえ!

 

「や、八雲……?」

「正真正銘の八雲さんですよ~。アリサ、怪我は無い?」

「アンタのお蔭で私は大丈夫よ。……アリガト」

「そりゃ良かった。そこに居る小動物もどき君!」

 

アリサの様子を聞いた後、兄貴はあのフェレットに話しかけた。……しかし、もどきって言ったって事は兄貴もあれの正体に気付いているって事だよな。

 

「あのロストロギアの特徴を簡潔に教えて」

「は、はい! あれは大魔力を撃ちこむか、封印魔法を使う事で再封印できます!」

「だけど、斬撃系は駄目だったぜ。そのせいで数増やしちまった」

「ふーん。OK、とりあえず吹き飛ばせばいいんだな。来い、爆炎! 燃やし尽くせ! バーンストライク!」

 

兄貴の詠唱の終わりと共に、空から降って来た火の玉は黒い奴に当たり、爆発した。爆炎が晴れるとそこには黒い玉は無くて、綺麗な宝石みたいなものが浮かんでいた。……一撃とか、流石は兄貴だぜ。

 

「こんなものかな。後はよろしくなのは」

「ええっ、私⁉」

「彼が持ってたものだし、多分、その杖にあのロストロギアを保管する何かがあるんじゃない?」

「はい。後はレイジングハートで触れれば良いだけです」

 

フェレットの言葉を聞いて、俺は張っていた力を抜く。あっ、そうだ

 

「兄貴……」

「ん、何?」

「黙って勝手に出てきてゴメン!」

「ま、僕にも皆と同じであの声が聞こえてたから、理由は分かってたし、むしろ動かなかったら殴ってるけどね。それに、怒るのは父さんの仕事だしね」

「げっ、兄貴、父さんに言ったのかよ!」

「小学生がこんな時間に出るんだから、親に言うのは当たり前だろ」

「……おっしゃる通りです」

「それじゃ、全員僕の転移魔法でご案内だよ」

 

……全員? まあ、女の子だけで帰らすわけには行かないよな。

 

「兄貴、皆家を経由するより、それぞれを家に送って行く方が良いんじゃねえの?」

「何勘違いしてんの? 父さんが念話で3人の家の人に来てもらって事情をちゃんと話すって言ってたから全員我が家に来るんだよ」

 

あっ、なるほど。だからウチに行くのな。

 

「という訳で、4人仲良く怒られなよ~」

 

その時の兄貴の笑顔は殴りたくなる位良い笑顔だった。




という訳で、ジュエルシード事件、無印編スタートです。今作は劇場版及びマンガ『original chronicle魔法少女リリカルなのはThe 1st』を参考にしつつオリジナル要素も入れていきます。

大和・スカリエッティ

キャラはすでに崩壊しかけ。
デバイス名は『武蔵』で八雲と同じく日本刀型。



次回は変わった日常をご紹介する話になります。
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