弾幕ごっこなし
これがおkならどぞー
幻想郷の誰かが呟いた……
「今代の博麗の巫女は歴代最悪の失敗作だ……」
幻想郷の誰かが呟いた……
「今代の博麗の巫女は一度も妖怪退治を成功させたことがないらしい……」
幻想郷の誰かが呟いた……
「今代の博麗の巫女は歴代最高の才能を持っていますわ。」
幻想郷の誰かが叫んだ!!
「霊夢…今日こそは、お前を倒してみせるぜ☆」
博麗神社、人里から少し離れた所にあるその神社は幻想郷の守護者が住まう神社として、長年人間から信仰を集めていた。しかし、今代の守護者……今代の博麗の巫女に変わってしばらくすると、人間は彼女の事をこう呼ぶようになっていた。「最悪の失敗作」と……
いつもほとんど人気の無い神社に元気の良い声が響き渡る。
「おーい、霊夢!!決闘しようぜ!今日こそお前をこてんぱんに倒してやるからな!!」
彼女の名前は霧雨魔理沙。魔の道に片足を突っ込んだ魔法使いである。
「魔理沙…あんたもよく飽きないわねぇ。」
気だるげな声を返した彼女は今代の博麗の巫女、博麗霊夢である。
「いや、飽きないぜ。私は霊夢を負かすまでは挑み続けてやるぜ☆」
「……はぁ、まぁいいわ。私も暇だったし、お茶の前に少し相手してあげるわ。」
「お!今日の茶菓子は何だ?」
「お茶は貰うのね……」
「まあ、いいじゃないか☆親友だろ?」
「はぁ……まあいいわ。今日は羊羹よ。」
「おお!!霊夢の作った羊羹はうまいからなぁ。じゃ、さっさと始めようぜ。」
魔理沙は箒にまたがって空を飛んだ。実は箒は要らないのだが、そこは気分である。
「そうね、早くお茶にしたいわ。」
霊夢も魔理沙につづき空を飛ぶ。
「よっしゃ、それじゃいくぜ!!」
「ええ、かかってきなさい。どれだけやっても結果は変わらないということを教えてあげる!!」
「はあ、またかぁ。なんでこう、勝てないのかねえ?」
魔理沙は畳に寝転がって嘆いた。
「まあ、いつもよりはいい線いってたと思うわよ。」
霊夢は羊羹を片手に魔理沙に慰めの言葉をかけた。
「そうかぁ?実感湧かないぜ。」
魔理沙は負けた。
霊夢と知り合ってそう長くはないが、霊夢と最初に戦った時から毎日霊夢を負かすために力を磨いてきた。しかし、差が縮まるどころか霊夢にはまだ余裕があるようにすら感じてしまうのである。
「なあ霊夢、お前の能力って空を飛ぶ能力だよな?」
「そうよ、それがどうかしたの?」
「お前、能力について何か私に隠してないか?」
「……どうして?」
「じゃないと、ここまでボコボコにされる。理由が分からないぜ。」
霊夢は少し魔理沙をみつめたあと、小さく笑った。
「もし、そうだったとしても私は魔理沙に空を飛ぶ事と札を操る事以外は何もしてないわよ。」
「そうか……まあいいさ。そんなことは、お前を倒すときに分かることだ。今日のとこは私の完敗だぜ。」
「ふふ、期待して待ってるわ。ところで今日はおゆはん食べて行くの?」
「ああ、もちろんだぜ。」
「そう、それじゃ買い物に行きましょ。」
「おい、あれ博麗の巫女じゃないか?!」
「それに、隣にいるのは霧雨道具店のお嬢さんじゃないか?」
「最近姿を見ないと思ったらよりにもよって今代の巫女とつるんでたのか。」
お客さん相手に一生懸命商売をするおじちゃん、大きな声をあげて騒ぐ子供たち、そして、霊夢と魔理沙を異形のものを見るかのような通行人の目。
人里は人間の多くが暮らしている生活の中心地である。しかし、二人にとっては非常に暮らしにくい場所であった。
「まったく、ここはいつ来ても胸糞悪いなぁ。」
「魔理沙、こういうのは気にしないほうがいいわよ。」
「ま、そうだな。さっさと買う物買って帰ろうぜ。」
そんな会話をしながら二人は行きつけのお店に入っていった。
「それじゃ、帰ろうぜ。」
「ええ、そうね。それじゃおばあさんまた来るわね。」
「はい、またいらっしゃい。霊夢ちゃん、魔理沙ちゃん気を付けて帰るのよ。」
「おう、ばあさんも風邪ひくんじゃないぜ。」
二人はそういって人里をでた。
「なあ、霊夢。今日は私も一品作ってやるぜ。」
「あら、あんた料理なんてできたの?」
「ははっ、なめるなよー。魅魔さまと住んでた時は毎日私が作ってたんだぜ。」
「魅魔って、あいつ悪霊なのに食事いるのね……」
「まあ、期待してろって。ほっぺたが落っこちるぐらいのを作ってやるからな。」
「……あんた、たまに妙に乙女っぽくなるわね…」
そういって二人は夕日が照らすなか神社へと帰って行った。
お読み頂いてありがとうございました。
初投稿です。至らないところがあると思いますんで、誤字脱字報告、アドバイス、感想よろしくお願い致します。
それではまた次回