助けて……
ん?なんだ今の?
「ポッ?」
「……いや何でもないか」
北方棲姫に引っ張られて着いた先は沈没した潜水艦だった。
どうやら北方棲姫はこの潜水艦跡をねぐらにしているらしい。
「1人で棲んでるのか?」
「ぽっ!」
「それじゃ案内してくれるか?」
「ウン!アンナイ、スル!」
北方棲姫(ほっぽちゃん)に案内され分かった事がある。
1つはこの潜水艦はどうやら最近沈められたようだ。
2つはこの潜水艦は輸送に特化した潜水艦でまさかの魚雷を保管、射出する所さえ取り払われ荷物室と改良されている。
3つ、これ大事…武器、弾薬、燃料がわんさかと積まれていた。
まぁ燃料に関しては原子力によって生成できるので問題は無い。
問題は弾薬、先程の戦闘で兵器をフルファイヤー(全弾発射)したのでミサイルや魚雷が底を着きかけていた。
「ほっぽちゃん、弾すこし分けて貰って良いかい?」
「ウン!アゲル!」
なんだかこうほっぽちゃんを見てると娘みたいだな、和むわぁ。
全ての部屋を見て周り気になった通室室に足を運んだ。
「通信機は……駄目だな完全にお釈迦だな」
妖『…生きてるのは海中ソナーと原子力タービン位です、他の通信機にレーダー装置は…』
もし生きていたとしても電波をさっきのイージス艦達に探知させられて魚雷でドカンだ。
仕方が無い潜水で帰るか。
弾薬庫の中から使えそうな砲弾と魚雷を選定し装填していく。
「なぁ妖精さん、俺達が沈んだ後敵艦の動き記録してるか?」
妖『はいその時レーダーは何とか生きてました』
「過去形と言う事は…」
『はい…ダメコンも頑張ったのですが』
「なったものは仕方が無い、で敵艦の行方は?」
『はい北の方に』
「航海士妖精さん来てくれ」
航妖『はい、これが地図です』
眼帯からディスプレイが投影され太平洋の海域図が映し出される
「レーダーの記録と地図を重ねてくれ」
レーダーと地図を照らし合わせると…
「アラスカか…アラスカ付近の海軍基地の詳細を地図に」
アラスカ海域の海軍基地は4箇所。
その内3つはカナダ海軍、もう1つはロシア海軍だ。
「この世界のアメリカとロシアの情勢はどうなんだ?」
妖『皮肉にも深海棲艦のおかげで比較的良好です』
「成る程な……ここ最近で燃料と弾薬が一気に増えた基地とかあるか?」
妖『さぁ?流石にこればかりはリアルタイムの情報なので…』
「そうだな…取りあえず今はどうやってハワイ鎮守府まで辿り着くか、だな」
ほっぽ「モウ…イッチャウノ?」
ん?
「マタ…ヒトリボッチ」ほっぽちゃんは涙目で訴えてくる。
「ほっぽちゃん、君は艦娘達の事をどう思っている?」
「ン~、アソンデクレル、ヒト?」
「仲良くなりたいかい?」
「ウン!ナカヨクナル!トモダチ!」
「そうだトモダチだ、俺もキミとトモダチさ」
「ウン!アソブ!マモル!」
「俺の名前はミズーリだ、宜しくほっぽちゃん」
「ウン!ミズーリ!イコウ!」
ーーー
装備を整え潜水艦から出る。
「装備の補充はできた…だが」
手に握るベレッタF92の形をした5インチ単装砲。
これが2丁、それに酸素魚雷が10本…だけ。
砲撃システムは敵の魚雷攻撃により故障、精密射撃が手動でないと不可能な状況で、もはや威嚇射撃しか出来ない。
後は腰のナイフと己の肉体による物理的な攻撃しかできなくなった。
「ミズーリ!コレ!」
ほっぽちゃんから受け取ったのは砲身がへしゃげたバレットM82型レールガン。
あぁ向こうの世界のズムウォルトが見たら泣くだろうな、と思うほどバレルが激しくへしゃげている。
M82を背負い破損箇所と傷の具合を確認する。
ザッと確認しただけでも破損箇所は8箇所、重症なのが足であるスクリュー、羽がボロボロで何時もげても可笑しくないレベルだ。
「帰ったらフルメンテだな…給料残るかな?」
妖全員『あわわわわ!?1日2食シリアルは勘弁です!』
「俺もさ……」
「ミズーリ、ゲンキ ダシテ」
「あぁ有難う……所でほっぽちゃんその丸いのは何かな?」
ほっぽちゃんの周りに2機?2体?のフワフワと浮かぶ丸い物体、目は無く特徴的(これしかねぇけど)な大きな口が付いている不思議物体、そしてこれまた口しかついてない5インチ連装砲な不思議物体?生物?
「ぽっ?」私も分からないって顔をされた。
まぁ良いかい、多分この子の艦装なのだろう。
…で手には零戦?
「その零戦は?」
「ヒロッタ!」
ほぼ無傷の零戦……成る程この子の正体はダッチハーバのアリューシャン列島か。
「じゃぁ行こうか」
「ウン!」
ほっぽちゃんの手を取りハワイ鎮守府へと向かった。
ーーーハワイ鎮守府
ーーカイルアドミラル。
ミズーリが沈没して早3日経過したが未だに海面の油と残骸以外何も見当たらない。
いったい何が逢ったんだ?
考えても訳が分からないヒントであろうイージス艦達の目撃情報も無い。
ただ1つだけ気になる情報が海軍本部から通達された。
それはあのミズーリとの通信が途絶えた海域から次々と艦娘が消える、との情報だった。
果たしてこの情報とイージス艦が絡んでいるかは分からないが…これから大変な事になりそうだ。
ーーーー日本
ーー横須賀鎮守府ーー山本提督
金剛と愛宕は取り調べを受けている、しかし彼女達はアリバイがあり、今日は私と共に秘書として働いてくれた。
いったい私の娘達を罠に嵌めたのはどこのどいつだ?
この罪は必ず償わせてやる。
「提督…顔が怖いです」
「ん?あぁ済まない大和…ちょっと考えごとをしていてね」
「そうですか。 あっ、先程本部から連絡が有りました。
なんでも北海道の鎮守府で遠征に行ったきり帰ってこない艦娘がいるので捜索の要請を、との事です」
「分かった、我々も捜索活動に参加しよう。
5人1組必ず戦艦か巡洋艦クラスが旗頭になる様組み合わせてくれ、この際燃料の事は考えなくても良い」
「分かりました」
了承を取り、大和は部屋から出て行った。
これからは忙しくなりそうだ。
年末休みとれたぜぇ!
ミズーリ「相変わらず仕事か?」
作者「YES、そして長年愛用していた車が遂にお釈迦になって買い替えました!」
ミズーリ「へぇ」
作者「ATは眠たくなりますね、皆さんも事故には気をつけて下さいね。 では次回に!(^ー^)」
ーーーPS
試しにFateと閃の軌跡を書きましたが…自分で書いていて口から砂糖が出そうな程甘々な出来になりました、何故?
べ、別にこの2つを書いているから投稿が遅くなったんじゃ無いんだからね!
…はい巫山戯るのはここまでにして…
FateはFGOのストーリー全クリしたら出そうと思います。
閃の軌跡ですが、それは閃の軌跡Ⅲが出て全クリしたら出そうと思っています。
年末には更新数が増えると思います、ですので楽しみに待ってて下さると有り難いですm(_ _)m
それでは今度こそ、また次回にお会いしましょう!(^^ゞ