クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 -可能性の解放者-   作:EXA

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あらすじにも書きましたが、今作品が初投稿となります。

ありとあらゆる面で不足な部分があるでしょうが、それでも良いという方は下の本編へお進みください。

更新に関しては私のモチベーション次第ですので、かなり不定期なると思います。

では、もしもここまで読んでいただけた方がいらっしゃったら、感想なんかも残していただければ幸いです。


序章

《マナ》

人類が進化の果てに得た、奇跡とも呼べる万能の技術。

情報伝達、物質生成技術など、ありとあらゆる分野において革新的な発展をもたらし、その恩恵を授かった人類は魔法にも似た力を得るに至った。

人々は望む物を心に望むだけで手に入れ、他者を嫌悪する事も、嫉妬する事もなく、只々平穏な日々を享受した。

結果、過去から人類が背負い続けてきた罪。戦争、飢餓、環境汚染などの諸問題を瞬く間に克服した。

 

 

世界に、人類に安寧の日々が訪れた。

まさに人類が長年望み続けた夢《理想郷》の実現である。

 

 

しかし、所詮は《夢》でしかなかったのかもしれない。

世界に生きる全ての人間が平等にマナの恩恵を得られる訳ではない。

 

《ノーマ》

時折生まれてきてしまうマナの恩恵を得られぬ子供達。

マナの恩恵を得られない代わりに外部からのマナの干渉も完全に遮断してしまう。つまり、マナを用いて拘束もできず、壁を生成して閉じ込める事もできない。加えて、ノーマは女性にしか発生しない。

もしも生まれたノーマが心ない者だったなら、マナが社会の基盤となってしまっているこの世界において、捕縛する事も叶わない危険なケダモノを野に放つのと同義。

マナの発展と共に『争い』という野蛮な思想を切り捨ててきた人類にとってノーマは畏怖と侮蔑の対象でしかない。

永遠に続くと疑わない平和なマナ社会に崩壊を招きかねない危険因子。

故にマナの恩恵を享受する《人間》達は、『マナを扱えない』ただその一点のみで、相手の人格や事情など全く考慮せず《ノーマ》という蔑称で反社会的な「モノ」として虐げ、人としてすら認めず『ノーマ管理法』という名の法律を大義名分とし、強制的に社会から隔離するという非人道的な手段を当たり前のように行使した。

家格の高い者だろうと、母が必要な乳飲み子だろうと、一切の例外はない。ノーマと分かればその時点でそれ(・・)は人ではない。

自分達の世界と心の安寧を保つ為の供物でしかない。

 

世界から捨てられ、全てを奪われたノーマ達の生きる――否、生かされる場所は、『争い』がなくなったはずの世界で唯一の血生臭い『戦場』。

そこで彼女達は、自分達から全てを奪い去った者達が生きる偽りの楽園を守る為だけに命を消耗品のように削り続ける。

 

『Dimensional Rift Attuned Gargantuan Organic Neototypes(次元を超えて侵攻してくる巨大攻性生物)』

通称《ドラゴン》と呼ばれる神話や絵本の世界から現れたかのような正体不明の化け物達。

それがノーマ達が戦う事を運命づけられた敵の名。

 

彼女達に何ら罪はない。

たまたまノーマとして生まれてしまった。ただそれだけで彼女達はこの逃げも隠れもできない地獄に叩き墜される。

それがノーマに生まれついてしまった者達の末路。

一切の希望もなく、ただひたすら戦い続ける。その命が尽き果てるまで。

 

 

名も、身分も、帰る場所も奪われながら絶望の世界に抗い続ける不屈の少女《アンジュ》

闘争を忘れた偽りの楽園で「戦い」以外に生きる術を知らず、神に反逆する事を宿命付けられた男《アキラ》

 

この楽園と地獄が同居する世界で二人は何を見出すのか。

 

 

 生きよう。

 世界を、神を滅ぼしてでも―――

 

 

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