遊戯王ARC―V TAG FORCE VS   作:鉄豆腐

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彼岸島を見ていたら明さんならアクションデュエルなんて余裕じゃね?と思うこの頃。きっと隠しデュエルディスクとワイヤー、丸太を駆使して動きまくる。デッキは勿論彼岸。レジスタンスの救世主としてスゲェスゲェ言われまくるに違いない。誰か書いてもいいのよ?


第64話 ここは氷河期か……?

混乱極まる舞網チャンピオンシップ3回戦。コナミは更なる強敵を求め、火山エリアに、セレナは雪乃からアカデミアの目的が自分と柚子である事を知り、柚子を探し求めていた。

 

そんな中、氷山エリアの一角にて、更に別次元よりの来訪者が、白いボディより翡翠の輝きを放つマシン、D-ホイールに搭乗して現れた。

その名をユーゴ。シンクロ次元の、遊矢に似た顔立ちの少年である。

 

何故彼がここにいるのか、それにはやはり理由がある。同居人である桜樹 ユウから、大会があると聞いたのだ。外出禁止を言い渡されたユーゴだが、お祭り事が好きな彼はそれで止まらない。

直ぐ様自らのD-ホイールに飛び乗り、こうして会場にやって来たのは良いのだが、そこで問題が起こった。

 

「ここは氷河期か……?」と呟く彼の下に、2人のデュエリストがやって来てデュエルを挑んで来たのだ。「リベンジだ!」やら、「何時でも来いって言ったダロォ!?」やらうるさく騒ぎ立てる2人、何やらユーゴの事を遊矢なる少年と勘違いしている2人に対し、ユーゴは「遊矢じゃねぇ、融合……あっ違っ、ユーゴだ!」と怒りながらも挑戦を受け、返り討ちにしたのだ。

 

しかし、そこで更なる問題がやって来る。ユーゴの背後に高くそびえる氷山より、氷を削った事による冷気の白い煙を尾のように吹かせながら、重厚な黒のボディを煌めかせ、山羊のような捻れた角を伸ばしたD-ホイールが飛び、ユーゴの眼前に登場し、ギャリギャリと氷を削って着地する。

こんな滑りやすい氷の上なのにスリップ1つしないとは見事な腕前だ。D-ホイールと同じく捻れた角を持つヘルメットを被り、黒い道着を片腕だけはだけさせた、腹にさらしを巻いた少年。

D-ホイールに乗っているのに道着?とか、このクソ寒い中、何故はだけているの?とか色々あるが、目を見開くユーゴを知ってか知らずか、少年はヘルメットのバイザーを上げ、赤い眼でユーゴを睨む。

 

「オウオウオウオウ!イェイイェイイェイイェイ!チェケチェケチェケチェケラァ!この黒門 暗次君14歳を前に弱いものいじめたぁイケねぇ……あれ?遊矢さんじゃないっスかぁ!どうしたんスか?って言うかここなんか寒くね?まっいっかぁ!」

 

バカである。色々と言いたい事はあるがバカである。このクソ寒い中、上着をはだけているにも関わらず、意にも介していない。バカは風邪を引かないと言うが、まず気づけていないのである。そんな黒門 暗次14歳を前にユーゴはと言うと――

 

「遊矢じゃねぇ、ユーゴだ!」

 

こっちもバカである。

 

「融合……?さっきの変な仮面の仲間か!テメェ遊矢さんの格好で悪事を働こうってか!そうはさせねぇ!おい融合!デュエルだ!テメェの野望、俺とこのグラファ号Rがぶっ潰してやんよ!」

 

「ユーゴだっつってんだろ!ああ腹立って来た!上等だテメェ!」

 

頭の足りていない子同士の会話が飛び交い、どちらも喧嘩腰でD-ホイールのライトをパッシングし、威嚇し合う。互いに犬歯を剥き出しにし、事の発端である竹田と梅杉を置き去りにしてD-ホイールのタイヤを回転させ、キィィィィンッと甲高い音を響かせ光を纏ったタイヤを駆けさせる。

 

「「ライディングデュエル、アクセラレーションッ!!」」

 

始まる2人のライディングデュエル。何故暗次が知っているのかは分からないが、恐らくコナミにでも聞いたのだろう。互いのD-ホイールを疾駆させ、先攻を取ったのはユーゴ。

やはり経験者が有利と言う事か、ユーゴはデッキから5枚のカードを手にし、その中の1枚をハンドル部分に展開されたプレートに叩きつける。

 

「先手必勝!魔法カード、『スピードロー』!2枚ドローして手札の『SR電々大公』を捨てる!自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札の『SRベイゴマックス』は特殊召喚が出来る!」

 

SRベイゴマックス 守備力600

 

現れたのは赤いメタリックボディを持つベイゴマを何個も繋げ、鞭のようにしならせたモンスター。このカードがユーゴのデッキのキーカード、初手で引き込めたのは大きいだろう。

 

「ベイゴマックスが召喚、特殊召喚した時、デッキからこいつ以外の『スピードロイド』をサーチする!俺は『SRタケトンボーグ』をサーチ!」

 

「自分を特殊召喚出来てサーチまで……!?」

 

「更に手札に加えたタケトンボーグは自分フィールドに風属性モンスターが存在する場合、特殊召喚出来る!」

 

SRタケトンボーグ 守備力1200

 

次に登場したのは竹トンボから変形し、青いロボットとなったモンスター。蜻蛉ともかけているのか、その目は昆虫の複眼のようだ。

 

「タケトンボーグをリリースし、デッキの『スピードロイド』チューナー、『SR三つ目のダイス』を特殊召喚!」

 

SR三つ目のダイス 守備力1500

 

次々と展開されるモンスター、次は一般的なサイコロとは違い、正4面体のサイコロ。1つの目より火炎を吹かせ、ユーゴのD-ホイールに並走する。

 

「また展開にリクルート効果……!」

 

「まだ行くぜ!魔法カード、『機械複製術』!デッキから三つ目のダイスを2体特殊召喚!」

 

SR三つ目のダイス 守備力1500×2

 

「レベル3のベイゴマックスにレベル3の三つ目のダイスをチューニング!十文字の姿持つ魔剣よ。その力で全ての敵を切り裂け!シンクロ召喚!現れろ、『HSR魔剣ダーマ』!」

 

HSR魔剣ダーマ 攻撃力2200

 

三つ目のダイスが光となって弾け飛び、目がミントグリーンのリングとなってベイゴマックスを包み込む。本場シンクロ次元のシンクロ召喚。光がリングを貫き、魔剣となり引き抜かれる。豪奢な装飾を施した剣を振るうその姿は、何処か懐かしい玩具にも見える。

 

「ガンガン行くぜっ!『SRダブルヨーヨー』を召喚!」

 

SRダブルヨーヨー 攻撃力1400

 

漸く通常召喚権の使用で登場したのはその名の通り、ヨーヨーのモンスター。ユーゴの『スピードロイド』の展開を支えるカードだ。

 

「ダブルヨーヨーの召喚時、墓地のベイゴマックスを特殊召喚!」

 

ベイゴマックス 守備力600

 

「レベル3のベイゴマックスにレベル3の三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!『HSR魔剣ダーマ』!2体目ぇっ!」

 

HSR魔剣ダーマ 攻撃力2200

 

「お次はこいつだ!レベル4のダブルヨーヨーにレベル3の三つ目のダイスをチューニング!その美しくも雄々しき翼翻し、光の速さで敵を討て!シンクロ召喚!現れろ、『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』!!」

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 攻撃力2500

 

3回連続シンクロ、最後に現れたのはユーゴのエースカード。ミントグリーンの薄い両翼を広げ、白く輝く体躯を唸らせる竜。

遊矢の『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』にも似たその竜は天へと向かって咆哮し、ユーゴのD-ホイールへと並ぶ。美しく光輝くその姿に、暗次も一瞬だけ見とれる。

 

「俺はこれでターンエンドだ!」

 

融合 LP4000

フィールド『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』(攻撃表示)『HSR魔剣ダーマ』(攻撃表示)×2

手札2

 

「名前表記ィ!」

 

相手フィールドには3体のシンクロモンスター。攻撃力2200の魔剣ダーマが2体、攻撃力2500の『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』が1体。

これだけのモンスターを出したにも関わらず、残る手札は2枚、実質3枚の消費だ。しかも墓地も充分肥えた。顔だけでは無く、遊矢に勝る実力者。だが暗次とて負けはしない、彼本来の好戦的な笑みを剥き出しにして、デッキからカードを引き抜く。

 

「俺のターン、ドローだ!早速行くぜ、魔法カード、『手札抹殺』!互いの手札を全て捨て、その数だけドローする!」

 

「ッ!思い切った戦法だな、嫌いじゃねぇぜ!」

 

「新たに5枚ドロー!そして手札から捨てた『暗黒界の狩人ブラウ』『暗黒界の術師スノウ』、『暗黒界の尖兵ベージ』の効果発動!まずはベージを特殊召喚!」

 

暗黒界の尖兵ベージ 攻撃力1600

 

これぞ暗次の扱う『暗黒界』の真骨頂、手札より捨てられた悪魔達はそれぞれ墓地より這い出て効果を使う。まずは尖兵、ベージュ色の骨格を纏い、槍を持った彼はグラファ号Rの後部座席に立ち、ケタケタと歯を揺らす。

 

「スノウの効果でデッキの『暗黒界の門』をサーチ、ブラウの効果でドロー!」

 

黒門 暗次 手札5→6

 

スノウとブラウが黒い瘴気を発生させ、中より2枚のカードを暗次の手札へと運ぶ。

 

「更に『暗黒界の門』を発動!悪魔族の攻撃力を300アップ!」

暗黒界の尖兵ベージ 攻撃力1600→1900

 

ゴゴン、氷の下より音を響かせ、食い破るように砕き、巨大な門が出現する。禍々しい紋様を描いた門、その出現にユーゴが目を見開き、思わず「うおっ」と叫ぶ。

 

「門の効果で墓地のスノウを除外し、『暗黒界の龍神グラファ』を捨て、1枚ドロー!更にグラファの効果で『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』を破壊!」

 

黒門 暗次 手札4→5

 

突如現れたグラファが指先から雷を竜へと走らせる。

しかしユーゴはD-ホイールからギャリギャリと音を響かせ、反転させ持ち前の腕でスリップを防ぎながら反撃する。

 

「無駄だ!クリアウィングの効果!レベル5以上を対象として発動したモンスター効果を無効にし、破壊する!ダイクロイックミラー!」

 

クリアウィングのミントグリーンの双翼に基盤のような紋様が走り、グラファの雷を吸収する。本来ならば破壊したモンスターの攻撃力までも吸収するが、グラファの破壊効果は墓地で発生したものだ。よって破壊は出来ず、攻撃力も上がらない。

 

「ならもう1枚の門を発動!墓地の悪魔族モンスター、ブラウを除外し、手札の『暗黒界の狩人ブラウ』を捨て、1枚ドロー!そしてブラウの効果でもう1枚ドロー!」

 

黒門 暗次 手札3→4→5

 

次々と手札を交換し、墓地を肥やしていく暗次。闇属性モンスターは基本、墓地にモンスターを増やす事で実力を発揮する。その為に暗次は墓地に溜め込んでいるのだ。

だがそれもユーゴも同じ、彼の扱う『スピードロイド』もまた、墓地での活動が基本となっている。

 

「フィールドのベージを手札に戻し、墓地の『暗黒界の龍神グラファ』を特殊召喚!!」

 

暗黒界の龍神グラファ 攻撃力2700→3000

 

氷の大地を砕き、黒い翼が天へと飛翔する。恐竜の頭蓋のような頭部に3本の山羊の角がうねり、刺々しい肉体、肘や膝にも角を生やした龍の神。

巨大な翼から紫電を放ち、暗次のエースカードが姿を見せる。

 

「攻撃力3000をこんな簡単に……テメェの方こそとんでもねぇぞ!」

 

「ハッハー!まだまだよぉ!俺は魔法カード、『暗黒界の取引』発動!互いに1枚ドローし、1枚捨てる!捨てたベージの効果で特殊召喚!」

 

暗黒界の尖兵ベージ 攻撃力1600→1900

 

「チューナーモンスター、『魔轟神レイヴン』を召喚!」

 

魔轟神レイヴン 攻撃力1200→1500

 

ここで登場したのは暗次のチューナーモンスター、『魔轟神』の名を持つ、光属性、悪魔族と言う、何処かちぐはぐなモンスターだ。両腕に赤黒い羽を伸ばし、烏の仮面を被っている。

 

「チューナー……つー事はお前も……!」

 

「まずはレイヴンの効果で手札を2枚捨て、レベルを2つ、攻撃力を800アップする!」

 

魔轟神レイヴン 攻撃力1500→2300 レベル2→4

 

「捨てられた『暗黒界の軍神シルバ』を特殊召喚!」

 

暗黒界の軍神シルバ 攻撃力2300→2600

 

ユーゴに勝る程の展開力、次に現れたのは銀色の鎧を纏う細身の悪魔だ。鋭き刃を手に、ユーゴのモンスターを狙う。

 

「レベル4のベージに、レベル4となったレイヴンをチューニング!シンクロ召喚!『魔轟神ヴァルキュルス』!」

 

魔轟神ヴァルキュルス 攻撃力2900→3200

 

真紅の鎧を纏い、黒い両翼を広げた魔神が現れ、上空を飛翔する。睨み合うユーゴと暗次のシンクロモンスター、攻撃力では暗次のモンスター達が勝っているが……。

 

「バトル!グラファで『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』を攻撃ィ!」

 

「墓地の『SR三つ目のダイス』を除外し、攻撃を無効にする!」

 

「ならヴァルキュルスとシルバで追撃!」

 

「ッ!三つ目のダイスを2枚除外!」

 

襲い来る悪魔の手、息もつかせぬ連撃を防ぐべく、ユーゴは三つ目のダイスを使用し、火を吹かせたダイスが並び、線を結んで3角形のバリアを張る。

 

「これで次のターンは防げねぇ!カードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」

 

黒門 暗次 LP4000

フィールド『暗黒界の龍神グラファ』(攻撃表示)『魔轟神ヴァルキュルス』(攻撃表示)『暗黒界の軍神シルバ』(攻撃表示)

セット1

『暗黒界の門』

手札1

 

「俺のターン、ドロー!墓地の魔法カード、『スピードリバース』を除外し、墓地のベイゴマックスを回収!そしてバンブー・ホースを除外してデッキの『SR赤目のダイス』を墓地に!ここで『SRベイゴマックス』を召喚!」

 

SRベイゴマックス 攻撃力1200

 

「ベイゴマックスの効果で『SRタケトンボーグ』をサーチ!次はこいつだ!墓地の『SR電々大公』を除外し、墓地の『SR赤目のダイス』を蘇生!」

 

SR赤目のダイス 守備力100

 

『手札抹殺』によって墓地に送られたであろうカードの効果を活かし、手数を増やしながらもフィールドにモンスターを展開していくユーゴ。

これこそが『スピードロイド』の強み、手札1枚の状況でも加速していくのだ。ギアを上げていく彼を止める事など、今の暗次には不可能に近い。フィールドに出た赤目のサイコロはその目より光線を放ち、ベイゴマックスを照らす。

 

「赤目のダイスの効果!ベイゴマックスのレベルを4にする!レベル4のベイゴマックスにレベル1の赤目のダイスをチューニング!その躍動感溢れる剣劇の魂、出でよ!『HSRチャンバライダー』!」

 

HSRチャンバライダー 攻撃力2000

 

登場したのはレベル5のシンクロモンスター、刀の形をしたバイクに乗った剣士だ。しかしその攻撃力は2000、暗次のモンスターには届かない。

 

「もう一丁!手札の『SRタケトンボーグ』を特殊召喚!」

 

SRタケトンボーグ 守備力1200

 

「タケトンボーグをリリースし、デッキから赤目のダイスを特殊召喚!」

 

SR赤目のダイス 守備力100

 

「その効果でダーマのレベルを3に変更!」

 

HSR魔剣ダーマ レベル6→3

 

「墓地のタケトンボーグを除外し、ダーマの効果で500ポイントダメージを与える!」

 

黒門 暗次 LP4000→3500

 

「そしてレベル3となったダーマにレベル1の赤目のダイスをチューニング!幾千の顔を持つ迷宮の影よ、その鋭き刃で混沌の闇を切り裂け!シンクロ召喚!『HSR快刀乱破ズール』!」

 

HSR快刀乱破ズール 攻撃力1300

 

5体目のシンクロモンスター、まるでバラバラのパズルを組み合わせたようなモンスターはその手の刃を振るい、暗次のフィールドへと向ける。レベル4のシンクロモンスターにしても攻撃力1300と言うのは低い、何か特別な効果があるのだろう。

 

「ズール……何だか見所のある名前だぜ……!」

 

「バトルだ!チャンバライダーでシルバに攻撃!」

 

「何ッ!?」

 

攻撃力の低いモンスターでシルバを狙うユーゴに対し、暗次が思わず驚愕の声を上げる。一体どうして、その疑問はユーゴのデュエルスタイルにある。

彼のプレイングは常にエースカードを活かすものだ。

 

「チャンバライダーは攻撃時、攻撃力を200上げる!そしてレベル5以上のモンスターの効果が発動した場合、『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』の効果で無効にし、破壊する!ダイクロイックミラー!」

 

「自分のモンスターを!?」

 

『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』の両翼に再び基盤のような光輝く紋様が走り、チャンバライダーを突き刺し、エネルギーを奪い取る。態々シンクロしたモンスターを破壊するそのプレイングに暗次は更に驚きを重ねる。

 

「そしてクリアウィングの効果でモンスターを破壊した場合、そのモンスターの攻撃力分だけクリアウィングの攻撃力をアップする!」

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 攻撃力2500→4500

 

「ッ!攻撃力4500……!」

 

「墓地に送られたチャンバライダーの効果で除外された『SRバンブー・ホース』を回収、続けてズールでシルバに攻撃!ズールが特殊召喚されたモンスターと戦闘を行う際、攻撃力は倍となる!」

 

HSR快刀乱破ズール 攻撃力1300→2600

 

ズールの攻撃力が倍となり、その加速したスピードで撹乱してシルバを切り裂く。しかしシルバも軍神の名を持つモンスター、相手の動きを予測し、自身の胸に突き立てられた刃を掴み、右手の刃でズールの首を飛ばす。結果は相打ち。レベル4のモンスターにしては上出来と言えよう。

 

「クリアウィングでヴァルキュルスを攻撃!旋風のヘルダイブスラッシャーッ!!」

 

ミントグリーンの双翼に風が逆巻き、纏われる。正しく召喚口上の美しくも雄々しい翼を体現し、天に向かって咆哮、光の速さで飛翔して真紅の鎧を紙のように容易く切り裂く。

砕け散った鎧の嵐を掻い潜り、暗次はアクセルを踏み込む。

 

黒門 暗次 LP3500→2200

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド、この瞬間、墓地に送られたズールの効果で墓地のベイゴマックスを回収!」

 

ユーゴ LP4000

フィールド『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』(攻撃表示)『HSR魔剣ダーマ』(攻撃表示)

セット2

手札3

 

「俺のターン、ドロー!罠発動!『暗黒よりの軍勢』!墓地の『暗黒界の軍神シルバ』と『暗黒界の狩人ブラウ』を手札に、門の効果でレイヴンを除外し、ブラウを捨てドロー!」

 

黒門 暗次 手札3→4→5

 

「魔法カード、『暗黒界の取引』!捨てたシルバを特殊召喚!」

 

暗黒界の軍神シルバ 攻撃力2300→2600

 

「バトルだ!シルバでダーマを攻撃!」

 

ユーゴ LP4000→3600

 

シルバの斬撃がダーマの刃を切り裂く。如何に魔剣と言えども、相手は魔、そのものである『暗黒界』の住人、彼等にとっては特異でも無く、砕かれる。

強い、ユーゴはそのバイザーの奥の目を細め、舌打ちを鳴らす。

 

「グラファでクリアウィングを攻撃!」

 

「甘いぜ!永続罠、『追走の翼』!クリアウィングを対象として発動!対象のモンスターは戦闘及び効果では破壊されず、レベル5以上のモンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時、そのモンスターを破壊し、攻撃力を吸収する!」

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 攻撃力2500→5500

 

「やるじゃねぇか……!シルバを手札に戻し、グラファ復活!」

 

暗黒界の龍神グラファ 攻撃力2700→3000

 

「モンスター1体とカードを3枚伏せ、ターンエンドだ!」

 

黒門 暗次 LP2200

フィールド『暗黒界の龍神グラファ』(攻撃表示)セットモンスター

セット3

『暗黒界の門』

手札1

 

互いに譲らぬプレイング、普段の彼等では到底思い浮かばないであろう戦術が鬩ぎ合い、火花を散らす。2人共頭の使い所を全てデュエルに注ぎ込んでいるのだろう、凄まじい集中力だ。

しかしそんな彼等の前に、巨大な氷の壁が立ち塞がる。一面氷、進路を断たれた状態、そんな中、暗次がアクセルを踏み込み、グラファ号Rのスピードを上げてユーゴを抜く。

一体何を――ユーゴが瞠目し、その背を見つめる。すると暗次はハンドルを力強く握り、グラファ号Rの角を唸らせる。

 

「行くぜグラファ号R!この立派な角の力ぁ!見せてやれ!」

 

バキィィィィィッ!鋭き角が氷の壁にぶつかり、ひびを走らせ粉々に砕く。圧倒的な馬力と破壊力、流石はコナミがグラファ号を回収し、改修した機体。以前よりもその角も冴え渡っている。氷を砕き、火山エリアに突き進む暗次の後を追い、ユーゴがその目を輝かせる。

 

(なんて角だ……さっきから格好良いと思ってはいたがスゲェ!俺も欲しいぜ!)

 

「さぁ、テメェのターンだ!」

 

「……へっ、面白いじゃねぇか!俺のターン、ドロー!」

 

「この瞬間!グラファをリリースし、罠発動!『魔のデッキ破壊ウイルス』!相手フィールド、手札、そして3ターンの間にドローしたカードを全て確認し、攻撃力1500以下のモンスターを破壊する!」

 

「やっぱ入ってやがったか……ウイルスカード!手札のベイゴマックス、バンブー・ホース、そして『SRオハジキッド』が破壊される……バトルだ!クリアウィングでセットモンスターに攻撃!」

 

闇属性モンスターをリリースして発動されるウイルスカード。それぞれ強力な効果を持つものの中より、暗次が発動したカードは魔の印を持つウイルス。その範囲は攻撃力1500以下のモンスターだ。シンクロ等の低ステータスで特殊召喚を軸としたデッキには天敵だろう。低ステータスのモンスターが見直されている今、真価を発揮するカードだ。

しかしユーゴのクリアウィングはそのウイルスには侵食されない。美しき翼でセットモンスターを狙い……フィールドに禍々しく笑う壺が出現する。

 

「セットモンスターは『メタモルポット』!互いに手札を捨て、5枚ドローする!」

 

「何ッ!?」

 

黒門 暗次 手札1→5

 

ユーゴ 手札1→5

 

ここに来て強力な手札増強カード、しかしユーゴにはウイルスがばら撒かれている。即座に2枚のカードがガラスの割れるような音を響かせ、破壊されてしまう。

 

「そして捨てられたシルバを特殊召喚!」

 

暗黒界の軍神シルバ 攻撃力2300→2600

 

「そしてシルバをリリースし、罠発動!『闇のデッキ破壊ウイルス』!今度は罠を破壊だ!」

 

「2枚目のウイルスカード……!?」

 

次に散布されたのは罠を破壊するウイルスカード。その効果によりユーゴのフィールドの『追走の翼』と手札が1枚破壊される。これでユーゴが3ターンの間、手札に加えられるカードは攻撃力1600以上のモンスターと魔法カードのみとなった。『メタモルポット』による手札増強も痛手しかない。

 

「やってくれるぜ……!俺は魔法カード、『カップ・オブ・エース』を発動!表だ!2枚ドロー!破壊はされねぇ」

 

ユーゴ 手札2→4

 

「魔法カード、『エクスチェンジ』!俺とお前の手札を1枚交換する!『安全地帯』を貰うぜ!カードを1枚セットし、ターンエンドだ!」

 

ユーゴ LP3600

フィールド『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』(攻撃表示)

セット2

手札1

 

「俺のターン、ドロー!これが二階堂流ハンデスよぉ!俺は門の効果発動!墓地のヴァルキュルスを除外し、スノウを捨てドロー!そしてスノウの効果で『暗黒界の取引』サーチ!」

 

黒門 暗次 手札5→6→7

 

「そして取引発動!手札のグラファを捨て、ドロー!さぁ、ドローカードを確認!グラファの効果でセットカード破壊だぁ!」

 

「手札のカードは魔法カード、『スピードリバース』!よって破壊されない!そしてセットカードに対し、墓地の『スキル・プリズナー』を除外して防ぐ!」

 

「やるじゃねぇか……!だがこれで終わると思うなよ!魔法カード、『トレード・イン』発動!グラファを捨て、2枚ドロー!」

 

黒門 暗次 手札4→6

 

「魔法カード、『カップ・オブ・エース』!2枚ドロー!」

 

黒門 暗次 手札5→7

 

「ここで俺は『暗黒界の術師スノウ』を召喚!」

 

暗黒界の術師スノウ 攻撃力1700→2000

 

暗次が召喚したのは雪のように白い身体を持つ、杖を握った『暗黒界』の知恵者、スノウ。『暗黒界』デッキでは強力なサーチカードであるモンスターだ。フィールドに出す事は使用方法としては違うが、グラファによって直ぐに戻り、手早く交換出来るのも強みだろう。

 

「スノウを手札に戻し、墓地のグラファを特殊召喚!!」

 

暗黒界の龍神グラファ 攻撃力2700→3000

 

再びフィールドに舞い上がる漆黒の龍神。仲間を安全圏に移し、自らが戦線に立つ『暗黒界』の長。最上級のモンスターがこうもポンポンと復活されては堪ったものではない。

 

「バトルだ!グラファでクリアウィングを攻撃!」

 

「永続罠、『安全地帯』発動!その効果で破壊されない!」

 

「だが切れ味は受けてもらうぜ!」

 

ユーゴ LP3600→3100

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」

 

黒門 暗次 LP2200

フィールド『暗黒界の龍神グラファ』(攻撃表示)

セット2

『暗黒界の門』

手札6

 

「俺のターン、ドロー!」

 

続くユーゴのターン、デュエルディスクのデッキより大きく引き抜くも、パリンと鏡の割れるような音と共にカードが砕け散る。貴重なドローが消費されてしまった。ユーゴは目を細め、小さく舌打ちを鳴らす。

彼のデッキはシンクロが軸となっている。低攻撃力のモンスターを大量に扱うシンクロは正にウイルスカードの格好の標的だろう。罠カードを失う事も痛い。幸いなのは彼の扱うカードの多くが墓地発動を持っている事か。

 

「クリアウィングを守備表示に変更し、ターンエンドだ」

 

ユーゴ LP3100

フィールド『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』(守備表示)

『安全地帯』セット1

手札1

 

「俺のターン、ドロー!俺は『魔轟神レイヴン』召喚!」

 

魔轟神レイヴン 攻撃力1200→1500

 

「手札を4枚捨て、レベルを4つ上げる!」

 

魔轟神レイヴン 攻撃力1500→3100 レベル2→6

 

「捨てた内の2枚はベージ!特殊召喚だ!」

 

暗黒界の尖兵ベージ 攻撃力1600→1900×2

 

「2体を手札に戻し、墓地より2体の『暗黒界の龍神グラファ』を特殊召喚!」

 

暗黒界の龍神グラファ 攻撃力2700→3000×2

 

暗次のフィールドに集い、天に飛翔する3体のグラファ。その圧倒的な威圧感を放つ龍神に、ユーゴが額から汗を伝わせる。ここに来て大型モンスターを並べる等、とんでもないにも程がある。しかも手札消費はあってないものだ。

 

「門の効果!墓地のベージを除外し、手札を捨て、ドロー!捨てたベージを特殊召喚!」

 

暗黒界の尖兵ベージ 攻撃力1600→1900

 

「さぁ、行くぜ!レベル4のベージにレベル6のレイヴンをチューニング!シンクロ召喚!『魔轟神レヴュアタン』!!」

 

魔轟神レヴュアタン 攻撃力3000→3300

 

天よりかかる深紅のカーテン、血のように真っ赤に塗り潰された赤より現れたのは、緋い髪、朱い鎧、紅い翼を広げた、『魔轟神』最強のモンスター。

フィールドに神の名を持つ悪魔が降臨した瞬間、暗次のD-ホイール、グラファ号Rの後部座席に白銀の玉座が出現し、レヴュアタンが静かに座す。まるで世紀末バイクのようになったグラファ号Rは玉座よりエネルギーを供給され、更に加速する。

 

「ハッハー!ここで俺は罠カード、『ブラック・アロー』を発動!レヴュアタンの攻撃力を500ダウンし、貫通効果を与える!」

 

魔轟神レヴュアタン 攻撃力3300→2800

 

「バトルだ!レヴュアタンでクリアウィングに攻撃!」

 

ユーゴ LP3100→1300

 

レヴュアタンは面倒そうにその態度を隠しもせずに溜め息をついた後、罠カードより出現した黒い弓矢を手にし、コキコキと肩を鳴らす。そして玉座に腰かけたまま弓を構え、弓をつがえてユーゴのフィールド、その上空でミントグリーンの翼を翻して飛翔する竜を狙い、矢に赤き稲妻を纏わせて撃ち抜く。

真っ直ぐに突き進む矢はその中で粉々に砕かれ、赤い雨となって鋭き破片がクリアウィングに降り注ぐ。神の力が宿った矢だ。破片と言えどその体躯に突き刺さり、その中に抱いた熱は身体中を焦がし、竜は悲痛の咆哮を放つ。

戦闘では破壊されないが、そのダメージはユーゴに襲いかかる。

 

「ぐっ――!」

 

「ターンエンド!」

 

黒門 暗次 LP2200

フィールド『暗黒界の龍神グラファ』(攻撃表示)×3『魔轟神レヴュアタン』(攻撃表示)

セット1

手札4

 

フィールドに出揃う攻撃力3000越えのモンスター。しかも頼みの綱のドローもかなりの確率で破壊されてしまう。このままではウイルスから解放される前に勝負が決まってしまう事も充分に有り得る。かつてない強敵、その原因はやはりウイルスカード。このような切り口で挑む相手は今までいなかった。

だがそれが諦める理由にはならない。彼は無類の負けず嫌いなのだ。ここで終わる等、納得いかない。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

デッキより勢い良く引き抜かれた1枚のカード、ウイルスには感染しない。貴重なドローを何とか確保する事が出来た。その事実に安堵し、思考を巡らせる。どうするべきか――こう言った時、彼の思考は普段よりも冴えるのだ。

 

「俺は『SRシェイブー・メラン』を召喚!」

 

SRシェイブー・メラン 攻撃力2000

 

ユーゴが召喚したのはその名の通り、ブーメラン型のモンスター。空中でくるくると回転しながら変形し、3つの刃を閃かせたロボットとなる。彼の持つ下級モンスターの中で最も攻撃力の高いモンスターだ。レベル4モンスターの中でも2000と言う破格のラインを有している。

 

「魔法カード、『スピードリバース』を発動!墓地のチャンバライダーを特殊召喚!」

 

HSRチャンバライダー 攻撃力2000

 

「まずはレヴュアタンを対象に、シェイブー・メランの効果発動!攻撃力を800下げる!そしてこの効果をクリアウィングで無効!」

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 攻撃力2500→4500

 

「クリアウィングを攻撃表示に変更し、バトルだ!チャンバライダーでレヴュアタンに攻撃!」

 

「ッ!まさか!?」

 

「そのまさかだ!この瞬間、チャンバライダーの強制効果が発動!そしてクリアウィングの効果で無効にする!」

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 攻撃力4500→6500

 

これがユーゴの最後の手、次々と持てるカードの効果を駆使して自らのエースカードであるクリアウィングを活かす事で逆境を覆す。それこそがユーゴのデュエルスタイルにして勝利への黄金パターンなのだ。これで終わらせる。歯を食い縛ってハンドルを握り締め、アクセルを踏み込んでフィールを纏う。

 

「バトルだ!クリアウィングでレヴュアタンに攻撃!」

 

ミントグリーンの両翼に風が逆巻き火花を散らす。全力全開、全てを賭けた一撃。だが暗次とて負けてはいない。直ぐ様リバースカードを使い、ユーゴの手を止める。

 

「罠発動!『神風のバリア-エアー・フォース』!お前のクリアウィングをエクストラデッキに戻す!」

 

襲いかかる風、凄まじい突風がフィールドに舞い、ユーゴが思わず機体をよろめかせるが――その時、不思議な事が起こった。

あわやスピンして転倒してしまいそうになるかと思われた瞬間、クリアウィングが天へと咆哮し、ユーゴは風の音を耳に入れる。聞いた、確かに聞いた、風の声を、クリアウィングの声を。ユーゴはそのまま力を抜き、神風に身を預ける。

するとどう言う訳か、物質として存在しない筈の風のコースに、ユーゴのD-ホイールが降り立つ。

 

「乗るしかねぇ!このビッグウェーブに!速攻魔法、『禁じられた聖槍』!クリアウィングの攻撃力を800ダウンし、このカード以外の魔法、罠の効果を受けない!」

 

「なっ――!」

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 攻撃力6500→5700

 

「神風の、ヘルダイブスラッシャァァァッ!!」

 

黒門 暗次 LP2200→0

 

切り裂く神風、その何よりも鋭い刃を受け、暗次の機体が回転し、白煙を上げて停止する。

勝者、ユーゴ。暗次はニヤリと口角を上げて苦笑し、勝者を讃える。

 

「……やるじゃねぇか……融合!」

 

「融合じゃねぇ!ユーゴだ!……まぁ、楽しかったぜ!お前とのデュエル!」

 

こんなにも楽しいデュエルを繰り広げる少年が悪い筈が無い。暗次は溜め息を溢し、D-ホイールに背を預ける。それはユーゴとて同じ、ニカッと爽やかな笑みを浮かべ――ユーゴは進む。火山エリアの最奥へと。その先に、友がいると信じて。

 

――――――

 

その頃、遺跡エリアでは、激しい攻防を繰り広げた影響か、遊矢と隼が未だに倒れ伏し、立ち上がれずにいた。互いに全力を尽くし、疲れ切った状態、しかし敵は彼等の回復を待ってくれない。ザッ、と土を鳴らし、彼等の下に3人のデュエリストが笑みを貼りつけ忍び寄る。

アカデミアの精鋭部隊、オベリスク・フォース。その存在を視界におさめ、遊矢と隼が目を見開き、渋面を作る。

最悪だ、こんな状態でデュエルを挑まれては大した反撃も出来ない。全開ならまだしも、彼等とて精鋭なのだ。このままではカード化されてしまう。

 

『オベリスク・フォース……!遊矢、動けるか!』

 

「無理」

 

「遊矢……貴様さっきの威勢はどうした!立て!」

 

「いやそんな生まれたての小鹿みたいにプルプルと震えた足で言われても……」

 

しかし、危機がそこまで追っていると言うのに、遊矢は地面に突っ伏したままで立ち上がろうともしない。先程のデュエル時とは180度違ってやる気0である。

そんな彼を隼が叱咤するも、彼もまた満身創痍。不味い、焦る隼とユート、しかし遊矢はその反対に、余裕を持って落ち着けよと溜め息を吐きながら隼のプルプルと震える足をゲシゲシと蹴る。

 

「やめっ、やめんか馬鹿!何故お前はそこまで余裕なんだ!?」

 

「何でってそりゃ、頼れる仲間がいるからだけど。なぁ――アリト」

 

瞬間、天がキラリと閃き、1つの影が遊矢達の前に降り立つ。現れたる第3者、跳ねた前髪は右目を隠し、浅黒い健康的な肌と対照的に翡翠の眼が光る。その身体に漆黒の学ランを纏い、炎の刺繍を描いた真っ赤なシャツが中から覗く。左手にバンテージ、右手に3つのリングを嵌めた少年――アリトが遊矢の声に応える。

 

「応!任せとけ!」

 

敗者復活、アリト参戦――。

 

 

 

 

 

 

 




人物紹介14

黒門 暗次
所属 二階堂道場
激突DC、TFSPより参戦。
ねねと同じソリティアやハンデスで有名な二階堂道場に所属しており、コナミの子分。
元は多分クールで格好いいキャラなのだが、この作品では最早アホの子と化している。
喧嘩っ早くて直情的、何を間違ったかコナミの事を慕っている。もしかしたらこの作品のヒロインはこいつかもしれない。真澄ん?彼女はゆるキャラだから。
色々と勘違いがあり、親友である刃を憎んでいたが、コナミの協力の下、和解。仲間想いの少年へと戻った。初期の彼とは最早別人である。
アホの勝鬨とは良く刃やねねと4人で遊んでおり、仲が良い。最近はアリトとも学校でアホをやっている。
意外と礼儀には厳しく、コナミの同門の者や権ちゃんには年下であろうと敬語で接する。遊矢と権ちゃんはさんづけ、柚子は姉御、フトシ達には先輩がつく。
使用デッキは『暗黒界魔轟神』。エースカードは『暗黒界の龍神グラファ』。


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