遊戯王ARC―V TAG FORCE VS   作:鉄豆腐

89 / 202
ふとエクゾディアと激流葬のおねしょコンボを思い出し、そこに○ンチホープを入れてみたらどうだろうと思った。クッソアホらしくなって月光を組む事にしました。


第84話 ランクが違う

激しさを増すコナミ対黒咲 隼のデュエル。コナミのフィールドには炎属性の融合『HERO』とシンクロ『ウォリアー』モンスター、『E・HEROノヴァマスター』と『ジェット・ウォリアー』。対する隼は全てを焼き払うランク8のエクシーズモンスター、『RR―サテライト・キャノン・ファルコン』が1体。数はコナミが有利だが、攻撃力、効果共に隼が上。ここからどう出るか、隼はその手札を駆使し、更なる展開へと手を進める。

 

「速攻魔法、『リロード』!アクションカードを手札を交換し、『RR―バニシング・レイニアス』を召喚!」

 

RR―バニシング・レイニアス 攻撃力1300

 

「効果で『RR―トリビュート・レイニアス』を特殊召喚!」

 

RR―トリビュート・レイニアス 攻撃力1800

 

「効果で『RR―ミミクリー・レイニアス』を墓地に送り、除外、デッキから2枚目のレディネスをサーチする。そして『RR―ファジー・レイニアス』を特殊召喚!」

 

RR―ファジー・レイニアス 守備力1500

 

これで隼のフィールドにはレベル4の鳥獣族モンスターが3体。フォース・ストリクスを全て使い切っている事を考えると、次の展開も読めるだろう。

 

「3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!雌伏のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼翻せ!エクシーズ召喚!現れろ!『RR―ライズ・ファルコン』!」

 

RR―ライズ・ファルコン 攻撃力100

 

隼の前に渦が広がり、3体のモンスターが光となって吸い込まれていく。そして集束、小爆発を起こし、巻き起こる白煙を引き裂き、中より一羽の猛禽が飛翔する。

青き体躯、そして身体の半分以上ある爪を閃かせ、両翼を広げて甲高い囀りを響かせる。

 

「魔法カード、『エクシーズ・ギフト』!ライズ・ファルコンのORUを2つ取り除き、2枚ドロー!」

 

黒咲 隼 手札3→5

 

「カードを3枚セット、魔法カード、『終わりの始まり』!墓地の闇属性モンスターを5体除外して3枚ドロー!更に速攻魔法、『連続魔法』!手札のアクションカードを捨て、『終わりの始まり』をコピー、合計6枚ドロー!」

 

黒咲 隼 手札0→6

 

「魔法カード、『暗黒界の取引』。手札を交換、ライズ・ファルコンのORUを1つ取り除き、効果発動!ノヴァマスターの攻撃力をライズ・ファルコンへ加える!」

 

「墓地の『スキル・プリズナー』を除外し、それを防ぐ!」

 

3体のモンスターを要求し、1ターンに1度の攻撃力奪取と全体攻撃を兼ねたモンスター。余り割りにあっていない気もするが、爆発力は抜群だ。こうして止められてしまえば的となるが――。

 

「更にチェーン!サテライト・キャノン・ファルコンのORUを1つ取り除き、ノヴァマスターの攻撃力を墓地の『RR』の数×800ダウン!」

 

E・HEROノヴァマスター 攻撃力2600→0

 

墓地に眠る猛禽達の影がサテライト・キャノン・ファルコンへと重なり、その砲門から撃ち出され、何体もの『RR』達がノヴァマスターを貫こうとする。炎をも焼き焦がす光の嵐。迫る閃光。これでノヴァマスターは無力化した。

 

「墓地に送られたファジー・レイニアスの効果で同名をサーチ!バトルだ!サテライト・キャノン・ファルコンで『オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン』に攻撃!エターナル・アベンジ!」

 

「手札の『虹クリボー』をサテライト・キャノン・ファルコンに装備し、攻撃を封じる!」

 

サテライト・キャノン・ファルコンが天高く上昇し、雲を突き抜け、大気圏をも突破し、星が浮かぶ宇宙空間で翼を翻す。更に背部から火炎を吹かせ、Rの文字が背中合わせになるような、『RR』特有の紋章をした翼となる。

翡翠の光が砲門に集束し、一気に発射。放たれた熱線は雷の如く降り注ぎ、大地ごと『オッドアイズ』を焼き尽くさんとする。

しかしコナミの前に虹色の角を持った『クリボー』が現れ、光を反射してコナミを守る。

 

「ライズ・ファルコンでノヴァマスターへ攻撃!ブレイブクローレボリューション!」

 

RRーライズ・ファルコン 攻撃力100→900

 

コナミ LP3250→2350

 

「カードを2枚セットし、ターンエンドだ」

 

黒咲 隼 LP3900

フィールド『RR―サテライト・キャノン・ファルコン』(攻撃表示)『RR―ライズ・ファルコン』(攻撃表示)

セット5

手札4

 

「オレのターン、ドロー!刻剣とアーセナル・ファルコンがフィールドに戻る」

 

「トリプル罠発動、『RRーレディネス』!『RR』の戦闘破壊を防ぎ、2枚の『五稜星の呪縛』で刻剣と『ジェット・ウォリアー』のリリースとシンクロ素材への使用を封じる!更に永続罠発動、『虚無空間』!特殊召喚を不可能に!」

 

「墓地の『置換融合』を除外、『E・HEROノヴァマスター』をエクストラデッキに戻し、1枚ドロー!」

 

コナミ 手札4→5

 

「魔法カード、『アームズ・ホール』!デッキトップをコストに『妖刀竹光』をサーチ。『ジェット・ウォリアー』に装備し、魔法カード、『黄金色の竹光』!2枚ドロー!」

 

コナミ 手札4→6

 

「魔法カード、『暗黒界の取引』。手札を交換。魔法カード、『地砕き』!サテライト・ファルコンを破壊し、『虚無空間』が自壊する!そして刻剣の効果でこのカードとライズ・ファルコン除外!」

 

「墓地の『スキル・プリズナー』を除外、その効果を無効に!」

 

「ならば『竜穴の魔術師』と『曲芸の魔術師』をセッティング!ペンデュラム召喚!『相克の魔術師』!『賤竜の魔術師』!『ジャンク・コレクター』!」

 

相克の魔術師 攻撃力2500

 

賤竜の魔術師 攻撃力2100

 

ジャンク・コレクター 守備力2200

 

強力なエクシーズモンスターを召喚する隼に対し、コナミも負けじとペンデュラムで対抗する。現れたのは2体の『魔術師』と収集者。剣を構えた『相克の魔術師』と浅黒い肌に目付きの鋭い扇を振るう『魔術師』に身体中に包帯を巻き付け、ハットを被った『ジャンク・コレクター』だ。

 

「『ジャンク・コレクター』……来るか……!」

 

「まずは賤竜の効果で墓地の慧眼を回収!話が早くて助かるな!『ジャンク・コレクター』と墓地の『エレメンタルバースト』を除外し、その効果を発動!相手フィールドのカードを全て破壊!」

 

「速攻魔法、『皆既日蝕の書』!全てのモンスターをセット状態に!」

 

コナミ最強の除去カードが発動される。大地が隆起し、地が槍のように突き出し、何本もの火柱が上がる。更に巨大な津波と激しい竜巻が吹き荒れ、隼のフィールドのカードを全て砕く。これで隼のフィールドはがら空き、更地にされてしまった。

 

「ここまでやられると呆れて物も言えんな……!」

 

「良く言う、ここまでして攻撃が届かん癖に。速攻魔法、『緊急テレポート』!デッキから『クレボンス』を特殊召喚!」

 

クレボンス 守備力400

 

「『ジェット・ウォリアー』と刻剣を反転召喚。オレはレベル5の『ジェット・ウォリアー』にレベル2の『クレボンス』をチューニング!シンクロ召喚!『オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン』!!」

 

オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン 攻撃力2500

 

更なる展開。コナミが右手を翳すと共に『クレボンス』の身体が弾け飛び、ライトグリーンのリングとなって『ジェット・ウォリアー』を吸い込む。そして閃光がリングごと貫き、新たに現れた真紅の竜が降り立つ。震撼する大地を踏み抜き、燃えるマグマを流し込む『オッドアイズ』の竜。

 

「メテオバーストの効果でペンデュラムゾーンの『竜穴の魔術師』を特殊召喚!『妖刀竹光』の効果で『魂を吸う竹光』をサーチ!」

 

竜穴の魔術師 守備力2700

 

コナミの背後で輝く柱の1つが火炎に包まれ、粉砕される。そして中より錫杖を持った『魔術師』が飛び出し、メテオバーストの背に降り立つ。これで、レベル7のモンスターが2体。

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!『オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン』!!」

 

オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン 攻撃力2800

 

竜穴の身体が水となって溶け、炎の竜を包み、水は凍てついて竜の体躯を氷結させる。そして竜は雄叫びを上げて氷を砕き、青銀の鎧を纏って復活する。

 

「バトルだ!アブソリュートでダイレクトアタック!」

 

「墓地のレディネスを除外し、このターン受けるダメージを0に!」

 

「ふ、刻剣の効果でこのカードと相克を除外、ターンエンドだ。『皆既日蝕の書』の効果で賤竜が表となり、カードを1枚ドロー」

 

コナミ 手札2→3

 

コナミ LP2350

フィールド『オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン』(攻撃表示)『賤竜の魔術師』(守備表示)

セット1

Pゾーン『曲芸の魔術師』

手札3

 

「俺のターン、ドロー!俺は墓地の『RUM―スキップ・フォース』と『RR―バニシング・レイニアス』を除外し、墓地の『RR―サテライト・キャノン・ファルコン』を復活させる!」

 

RR―サテライト・キャノン・ファルコン 攻撃力3000

 

「魔法カード、『エクシーズ・トレジャー』!フィールドのエクシーズモンスターの数だけドロー!」

 

黒咲 隼 手札4→6

 

「魔法カード、『終わりの始まり』発動!墓地の『RR―バニシング・レイニアス』、『RR―トリビュート・レイニアス』、『RR―ペイン・レイニアス』、『RR―シンギング・レイニアス』、『RR―ファジー・レイニアス』を除外、3枚ドロー!」

 

黒咲 隼 5→8

 

「魔法カード、『ハーピィの羽帚』!」

 

「ぐっ……!」

 

「速攻魔法、『スペース・サイクロン』!アブソリュートのORUを1つ取り除く。俺は『RR―トリビュート・レイニアス』を召喚!」

 

RR―トリビュート・レイニアス 攻撃力1800

 

「その効果で3枚目のミミクリー・レイニアスを墓地へ落とし、除外して『RR―レディネス』をサーチ!バトルだ!トリビュート・レイニアスで賤竜へ攻撃!」

 

「『オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン』のORUを1つ取り除き、その攻撃を無効に!墓地から『オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン』を特殊召喚!!」

 

オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン 守備力2000

 

隼の指示を受け、トリビュート・レイニアスが空へ飛び立ち、青く輝くファンネルからビームを飛ばす。賤竜を狙った攻撃。しかしコナミはそれを通すまいと右手を突き出し、それに呼応した氷の竜が結晶のバリアを展開し、ビームを弾く。そして大地が隆起し、真紅の竜が呼び覚まされる。

 

「かわすか……サテライト・キャノン・ファルコンでメテオバーストへ攻撃!」

 

「くっ!」

 

「メインフェイズ2、俺はカードを4枚セットし、ターンエンドだ」

 

黒咲 隼 LP3900

フィールド『RR―サテライト・キャノン・ファルコン』(攻撃表示)『RR―トリビュート・レイニアス』(攻撃表示)

セット4

手札2

 

「オレのターン、ドロー!スタンバイフェイズ、刻剣と相克がフィールドに戻る。魔法カード、『強欲で貪欲な壺』!」

 

コナミ 手札3→5

 

「魔法カード、『名推理』!」

 

「手札の『増殖するG』を捨てる!レベル4を宣言だ!」

 

「3枚のカードが墓地へ送られ、『バイサー・ショック』を特殊召喚!」

 

バイサー・ショック 守備力600

 

黒咲 隼 手札1→2

 

「バイサー・ショックの効果発動!セットカードをバウンス!」

 

「罠発動、『ゴーゴンの眼』!守備表示モンスターの効果を無効に!」

 

「刻剣とサテライト・キャノン・ファルコンを除外!そして慧眼と『相克の魔術師』でスケールをセッティング!慧眼を破壊し、『竜穴の魔術師』をセッティング!手札を1枚捨て、墓地の『ジェット・シンクロン』を蘇生!」

 

ジェット・シンクロン 守備力0

 

黒咲 隼 手札2→3

 

「相克を反転召喚し、レベル7の相克にレベル1の『ジェット・シンクロン』をチューニング!星海を切り裂く一筋の閃光よ!魂を震わし世界に轟け!シンクロ召喚!『閃光竜スターダスト』!」

 

閃光竜スターダスト 攻撃力2500

 

黒咲 隼 手札3→4

 

現れたるは星屑を纏いし純白の竜。穢れを感じさせない双翼を広げ、神々しく美しい輝きを背負うシンクロモンスターだ。

 

「ペンデュラム召喚!『相克の魔術師』!」

 

相克の魔術師 攻撃力2500

 

黒咲 隼 手札4→5

 

「カードをセット、賤竜を攻撃表示にし、バトル!アブソリュート・ドラゴンでトリビュート・レイニアスに攻撃!」

 

「速攻魔法、『RUM-レヴォリューション・フォース』を発動!アブソリュート・ドラゴンのコントロールを奪い、ランクが1つ上の『RR』へと進化させる!」

 

「何ッ!?」

 

コナミが残る隼のモンスターを破壊しようとしたその瞬間、隼はそれをも乗り越え、アブソリュートを奪い、更に進化させると言う暴挙に出る。貴重な戦力をエクシーズ素材にされると言う強力な除去。これに対する手立ては無く、アブソリュートの除去として正解と言える。

 

「1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!『RR―サテライト・キャノン・ファルコン』!」

 

RR―サテライト・キャノン・ファルコン 攻撃力3000

 

そして天空に飛翔する純白の猛禽。

 

「墓地の『ブレイクスルー・スキル』を除外し、サテライト・キャノン・ファルコンの効果を無効に!」

 

「ORUを取り除き、『スターダスト』の攻撃力をダウン!」

 

「させるか!更に墓地の『スキル・プリズナー』を除外、『スターダスト』を守る!」

 

「それがあったか……しくじったな……!」

 

「しくじってくれないと2枚も使ったこちらが困る!『スターダスト』でトリビュート・レイニアスへ攻撃!」

 

「手札のブースター・ストリクスを除外、攻撃モンスターを破壊する!」

 

「『スターダスト』の効果で自身を守る!」

 

「ダブル罠発動!『RR―レディネス』!『邪神の大災害』!戦闘破壊を防ぎ、互いの魔法、罠ゾーンのカードを破壊!ダメージの方は受ける!」

 

黒咲 隼 LP3900→3200

 

「破壊された『運命の発掘』の効果発動!墓地の『運命の発掘』の数だけドロー!枚数は3枚だ!」

 

コナミ 手札0→3

 

息もつかせぬカードの応酬。遥か上からこちらを見下ろす隼へと食らいつこうとコナミも必死に応戦する。隼はこのターンはダメージを防ごうとしない。恐らくはここで温存する事で、後に来るであろう強烈なダメージを防ごうと言うハラであろう。冷静な判断だ。『エクシーズ・テリトリー』がある以上、賤竜での追撃もかけないと考えたのだろうが――。

 

「賤竜と相克でトリビュート・レイニアスに追撃!」

 

「何――!?くっ、相克の攻撃時、手札の『RR―ブースター・ストリクス』を除外し、相克を破壊!」

 

「速攻魔法、『神秘の中華なべ』!相克をリリースし、その攻撃力をLPに変換!」

 

コナミ LP2350→4850

 

黒咲 隼 LP3200→2900

 

コナミは臆さず攻める。何か防ぐ手立てがあるのか、それとも考えなしなのか――いずれにせよ、やっとコナミが隼にまともにダメージを与えられた。予想以上に痛手を負った隼が舌打ちを鳴らす。

 

「お前の考えを見抜くなど最初から無理と言う事か……!面白い……!」

 

「カードを1枚セット、ターンエンドだ!」

 

コナミ LP4850

フィールド『閃光竜スターダスト』(攻撃表示)『賤竜の魔術師』(攻撃表示)『曲芸の魔術師』(守備表示)『バイサー・ショック』(守備表示)

セット1

手札1

 

「俺のターン、ドロー!魔法カード、『強欲で貪欲な壺』!2枚ドロー!」

 

黒咲 隼 手札3→5

 

「魔法カード、『打ち出の小槌』で手札を入れ替える。さて……サテライト・キャノン・ファルコンを対象に、『RUM-スキップ・フォース』を発動!1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築!究極至高のハヤブサよ。数多なる盟友の遺志を継ぎ、勝利の天空に飛び立て!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろ!『RR―アルティメット・ファルコン』!!」

 

RR―アルティメット・ファルコン 攻撃力3500

 

ついに姿を見せる黒咲 隼の切り札にして最強のモンスター。究極の名を刻み、漆黒に煌めく重厚なボディ、そして日輪を模した黄金の翼を翻し、胸に赤いコアを輝かせた神々しき猛禽。その雄々しくも美しい姿を目の前にし、コナミがゴクリと唾を飲み込む。攻撃力3500、脅威的な数値だ。

 

「アルティメット・ファルコンのORUを1つ取り除き、効果発動!お前のフィールドのモンスターの攻撃力を1000ダウンし、このターン、カードの効果を封じる!」

 

「『スターダスト』の効果で自身を守り、墓地の『仁王立ち』を除外、このターン『バイサー・ショック』以外への攻撃を封じる!更に罠発動、『積み上げる幸福』!カードを2枚ドロー!」

 

閃光竜スターダスト 攻撃力2500→1500

 

賤竜の魔術師 攻撃力2100→1100

 

バイサー・ショック 攻撃力800→0

 

コナミ 手札1→3

 

「『RR―シンギング・レイニアス』を特殊召喚!」

 

RR―シンギング・レイニアス 守備力100

 

「更に『RR―ファジー・レイニアス』を特殊召喚!」

 

RR―ファジー・レイニアス 守備力1500

 

「3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!『RR―ライズ・ファルコン』!」

 

RR―ライズ・ファルコン 攻撃力100

 

「魔法カード、『エクシーズ・ギフト』!ライズ・ファルコンのORUを2つ取り除き、2枚ドロー!」

 

黒咲 隼 手札0→2

 

「手札の『サンダー・ドラゴン』を捨て、デッキから2体の同名カードをサーチ。魔法カード、『手札抹殺』!アクションカードを含めて手札を交換。永続魔法、『禁止令』。『竜穴の魔術師』を宣言し、宣言カードのプレイを封じる。更にライズ・ファルコンのORUを取り除き、『スターダスト』の攻撃力を得る!」

 

RR―ライズ・ファルコン 攻撃力100→2600

 

「バトルへ移る!アルティメット・ファルコンで賤竜へ攻撃!ファイナル・グロリアス・ブライトォッ!!」

 

アルティメット・ファルコンの胸部に黒い稲妻がバチバチと囀り、集束して球体状のエネルギーを構成し、撃ち出される。圧倒的な力の奔流、当然それを受けた『賤竜の魔術師』が堪え切れる筈も無く、粉々に砕け散る。

 

「ぐっ――!」

 

コナミ LP4850→2450

 

「続いてライズ・ファルコンで『バイサー・ショック』を攻撃、カードを2枚セット、ターンエンドだ」

 

黒咲 隼 LP2900

フィールド『RR―アルティメット・ファルコン』(攻撃表示)『RR―ライズ・ファルコン』(攻撃表示)

『禁止令』セット2

手札0

 

「オレのターン、ドロー!この瞬間、刻剣とサテライト・キャノン・ファルコンはフィールドに戻る……アルティメット・ファルコン……聞いた話では効果を受けない完全耐性モンスターか。成程、究極の名に相応しい……!何時だって究極は倒しがいがある!」

 

「ぬかしたな!なら倒してみるといい!尤も、倒したとしても第2第3の究極がお前を倒す!」

 

まるで魔王のような台詞を言い放ちながらコナミを睨み、ニヤリと笑みを深める隼。やれるものならやってみろと言わんばかりの不適な表情に、コナミもまた好戦的な笑みを浮かべる。

 

「まずは刻剣とライズ・ファルコンを除外!『閃光竜スターダスト』をリリースし、手札の『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』の効果発動!デッキの『オッドアイズ・ドラゴン』を墓地に送り、こいつを特殊召喚!!」

 

オッドアイズ・セイバー・ドラゴン 攻撃力2800

 

折角シンクロした『スターダスト』だが、アルティメット・ファルコンによって弱体化している今、その存在は逆にコナミを危うくする可能性がある。残念だがコナミは次の展開の糧とする事にした。

『スターダスト』が光の粒子となって散り、眩き閃光がフィールドを覆い尽くす。『スターダスト』の因子はまた再び別の配列を繋いで剣の竜へと生まれ変わる。

白銀の鎧を纏い、背から金色の剣を伸ばした2色の虹彩の竜。『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』。コナミを認め、友として闘ってくれる竜が姿を見せた。

 

「魔法カード、『貪欲な壺』を発動!墓地の『オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン』、『オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン』、『閃光竜スターダスト』、『No.39希望皇ホープ』、『慧眼の魔術師』の5枚をデッキに戻し、2枚ドロー!」

 

コナミ 手札2→4

 

「永続罠、『便乗』!この後お前がドローフェイズ以外でドローする度に2枚ドローする!」

 

「魔法カード、『強欲で貪欲な壺』!デッキトップから10枚のカードを除外、2枚ドロー!」

 

コナミ 手札3→5

 

黒咲 隼 手札0→2

 

「魔法カード、『ナイト・ショット』!セットカードを破壊!」

 

「墓地のレディネスを除外、このターンのダメージを防ぐ!更にチェーンして罠発動、『エクストラ・ゲート』!レベル3を宣言し、相手は宣言したレベルのモンスターをエクストラデッキから除外!」

 

「『貴竜の魔術師』を除外、魔法カード、『名推理』!」

 

「レベル7を宣言!」

 

「通常召喚可能なモンスターが出るまでデッキトップからカードを墓地へ送り、宣言したレベルなら墓地へ、それ以外なら特殊召喚する!3枚のカードを墓地へ送り、特殊召喚!『賤竜の魔術師』!」

 

賤竜の魔術師 攻撃力2100

 

「賤竜の効果により、墓地の『オッドアイズ・ドラゴン』を回収!」

 

「手札より『D.D.クロウ』を捨て、『オッドアイズ・ドラゴン』を除外!」

 

「魔法カード、『アメイジング・ペンデュラム』!エクストラデッキの『慧眼の魔術師』と『曲芸の魔術師』を回収し、セッティング!慧眼を破壊し、『貴竜の魔術師』をセッティング!ペンデュラム召喚!『竜脈の魔術師』!『慧眼の魔術師』!」

 

竜脈の魔術師 攻撃力1800

 

慧眼の魔術師 攻撃力1500

 

振り子の軌跡を描き、現れた2体の『魔術師』モンスター。隼との戦力差はまだ開いてはいるが、開いているならつめてやるまでだ。

 

「バトル!『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』でアルティメット・ファルコンを攻撃!墓地の『スキル・サクセサー』を除外し、攻撃力を800アップ!」

 

オッドアイズ・セイバー・ドラゴン 攻撃力2800→3600

 

僅か100のラインが溝を開く。完全耐性を持っているならば、戦闘で破壊を狙えば良い。至極シンプルな方法だ。攻撃力3500を越えねばならないが。

 

ダメージはレディネスで防がれるが、モンスターは別だ。ドタドタと駆け、大きく跳躍。勢い良く背の剣を振るう剣の竜。アルティメット・ファルコンも応戦するも、反撃は弾き返され、結果、真っ二つに切り裂かれる。強力な切り札を打ち倒し、剣の竜は再度剣を振るい、サテライト・キャノン・ファルコンをも切り裂く。

 

「アルティメット・ファルコンを破壊した事で『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』の効果発動!モンスター1体を破壊する!」

 

「サテライト・キャノン・ファルコンまで……!」

 

「メインフェイズ2、2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!『No.39希望皇ホープ』!」

 

No.39希望皇ホープ 守備力2000

 

次の隼のターン、来る猛攻を防ぐ為か、コナミが防御に優れたホープを呼び出す。尤も、最近は攻撃無効効果を察知したデュエリストからは効果で対処され、ムーンバリアの出番が無いと言う目に遭っているが。隣に『スターダスト』を並べればある程度安定性が増すのだが。無い物ねだりをしても意味はない。

 

「カードを1枚セットしてターンエンドだ」

 

コナミ LP2450

フィールド『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』(攻撃表示)『No.39希望皇ホープ』(守備表示)『賤竜の魔術師』(攻撃表示)

セット1

Pゾーン『貴竜の魔術師』『曲芸の魔術師』

手札1

 

「俺のターン、ドロー!魔法カード、『暗黒界の取引』!手札を交換。『便乗』の効果でドロー!」

 

黒咲 隼 手札1→3

 

「墓地の『シャッフル・リボーン』を除外、『便乗』を戻してドロー!」

 

黒咲 隼 手札3→4

 

「速攻魔法、『リロード』!手札を交換し、墓地のスキップ・フォースとブースター・ストリクスを除外、アルティメット・ファルコンを蘇生!」

 

RR―アルティメット・ファルコン 攻撃力3500

 

「バトル!アルティメット・ファルコンで『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』へ攻撃!」

 

「罠カード、『威嚇する咆哮』!」

 

「チッ、カードを2枚伏せ、ターンエンドだ。『シャッフル・リボーン』の効果で残る手札を除外」

 

黒咲 隼 LP2900

フィールド『RR―アルティメット・ファルコン』(攻撃表示)

『禁止令』セット2

手札0

 

「オレのターン、ドロー!刻剣とライズ・ファルコンがフィールドに戻る。速攻魔法、『揺れる眼差し』!ペンデュラムゾーンの2枚を破壊し、お前に500のダメージを与え、『慧眼の魔術師』をサーチする!」

 

黒咲 隼 LP2900→2400

 

「墓地の『シャッフル・リボーン』を除外、賤竜をデッキに戻し、ドロー!」

 

コナミ 手札2→3

 

「墓地の『ギャラクシー・サイクロン』を除外、『禁止令』を破壊!『アメイジング・ペンデュラム』!エクストラデッキの『竜穴の魔術師』と『貴竜の魔術師』を回収!竜穴と慧眼をセッティング!『竜穴の魔術師』の効果で手札の『貴竜の魔術師』を捨て、セットカードを破壊!」

 

「罠発動、『針虫の巣窟』!デッキトップから5枚のカードを墓地へ!」

 

「慧眼を破壊し、賤竜をセッティング!ペンデュラム効果でエクストラデッキから『賤竜の魔術師』を回収!魔法カード、『打ち出の小槌』!アクションカードと共に手札を交換!刻剣とライズ・ファルコンを再び除外し、ペンデュラム召喚!2体の『相克の魔術師』!『曲芸の魔術師』!」

 

相克の魔術師 攻撃力2500×2

 

曲芸の魔術師 守備力2300

 

現れる3体の上級『魔術師』。これで5体のモンスターが出揃った。コナミのデッキは持久戦に強い為、ここからの展開が望まれる。さぁ、どう出て来るか、隣で翼を広げるアルティメット・ファルコンに目を配らせた後、コナミへ視線を移す隼。

 

「2体の相克でオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!『オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン』!!」

 

オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン 攻撃力2800

 

2体の『魔術師』を重ね合わせ、再び絶対零度の息吹を放つ青銀の竜が呼び出される。このモンスターとホープが並んだ事で強固な盾が完成した。だがアルティメット・ファルコンには通じない。

 

「魔法カード、『エクシーズ・ギフト』!ホープとアブソリュートのORUを1つずつ取り除き、2枚ドロー!」

 

コナミ 手札1→3

 

「魔法カード、『アームズ・ホール』!デッキトップをコストに墓地の『妖刀竹光』を回収!セイバー・ドラゴンのレベルを3つ下げ、『貴竜の魔術師』を墓地から特殊召喚!」

 

オッドアイズ・セイバー・ドラゴン レベル7→4

 

貴竜の魔術師 守備力1400

 

「レベル5の『曲芸の魔術師』にレベル3の『貴竜の魔術師』をチューニング!シンクロ召喚!『閃光竜スターダスト』!」

 

閃光竜スターダスト 攻撃力2500

 

シンクロ召喚。現れたのは星屑を纏う閃光の竜だ。攻撃無効効果を持つエクシーズモンスターと破壊耐性を与えるシンクロモンスター。要塞のように強固な布陣だ。

 

「ホープを攻撃表示に変更、バトルだ!ホープでアルティメット・ファルコンを攻撃!」

 

「まさか……!」

 

一見して無意味で無謀な自爆特攻。しかし隼は確信する。この攻撃は確実にアルティメット・ファルコンを倒しに来ているものだと。

 

「気取ったか!ホープのORUを取り除き、この攻撃を無効にし、速攻魔法、『ダブル・アップ・チャンス』!ホープの攻撃力を2倍にし、再度攻撃!『エクシーズ・テリトリー』の効果で更に800アップ!」

 

「墓地のレディネスを除外、ダメージを0に!」

 

No.39希望皇ホープ 攻撃力2500→5800

 

攻撃力5800、確かにこの攻撃を受ければ隼はただでは済まなかっただろう。

 

「ホープ剣・ダブル・スラッシュ!」

 

ホープが手に取った2刀を振るい、アルティメット・ファルコンを切り裂く。究極を越えた一撃。惜しむらくはダメージが入らない事か。しかし、これで厚い壁は突破した。

 

「カードを2枚セットし、ターンエンドだ」

 

コナミ LP2450

フィールド『オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン』(攻撃表示)『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』(攻撃表示)『閃光竜スターダスト』(攻撃表示)『No.39希望皇ホープ』(攻撃表示)

セット2

Pゾーン『竜穴の魔術師』『賤竜の魔術師』

手札0

 

「俺のターン、ドロー!罠発動!『エクシーズ・リボーン』!墓地のアルティメット・ファルコンを蘇生し、このカードをORUにする!」

 

RR―アルティメット・ファルコン 攻撃力3500

 

何度も何度も蘇り、コナミの行く手を遮る漆黒の猛禽。まるで不死鳥の如きその姿にコナミはどこぞの太陽神にも見習って欲しいと皮肉気に笑う。

 

「アルティメット・ファルコンのORUを取り除き、効果発動!」

 

「『スターダスト』の効果により、セイバーを守り、罠発動!『ダメージ・ダイエット』!」

 

オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン 攻撃力2800→1800

 

オッドアイズ・セイバー・ドラゴン 攻撃力2800→1800

 

閃光竜スターダスト 攻撃力2500→1500

 

No.39希望皇ホープ 攻撃力2500→1500

 

アルティメット・ファルコンの周囲で回転するORUが弾け飛び、眩き閃光が放たれる。これではコナミの布陣は無意味なものとなる。

 

「アルティメット・ファルコンで『スターダスト』に攻撃!」

 

コナミ LP2450→1450

 

アルティメット・ファルコンの胸部より、黒いエネルギーが放たれ、『スターダスト』が粉々に砕かれる。吹き荒ぶ突風。礫がコナミのLPを削る。

 

「墓地の『ギャラクシー・サイクロン』を除外し、竜穴を破壊。ターンエンドだ」

 

黒咲 隼 LP2900

フィールド『RR―アルティメット・ファルコン』(攻撃表示)

手札1

 

「オレのターン、ドロー!この瞬間、刻剣とライズ・ファルコンはフィールドに戻る。そしてリバースカード、オープン!装備魔法、『妖刀竹光』をセイバー・ドラゴンに装備!永続魔法、『魂を吸う竹光』を発動!」

 

「ッ!」

 

「今回出番は無いだろうがな!『魂を吸う竹光』を手札に戻し、『妖刀竹光』を装備したセイバー・ドラゴンは直接攻撃が可能となる!セイバー・ドラゴンでダイレクトアタック!」

 

黒咲 隼 LP2900→1100

 

「ぐっ――!」

 

『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』が猛禽の爪を掻い潜り、隼の下へ駆け抜け、その背の剣でLPを切り裂く。そして――。

 

「アブソリュート・ドラゴンでライズ・ファルコンへ攻撃!『エクシーズ・テリトリー』の効果で攻撃力アップだ!」

 

オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン 攻撃力1800→3200

 

RR―ライズ・ファルコン 攻撃力100→900

 

絶対零度の息吹がライズ・ファルコンに降り注ぎ、隼を凍てつかせる。エクシーズモンスター同士の激突。そして、このデュエルに、決着がつけられる。

 

黒咲 隼 LP1100→0

 

勝者、コナミ――。

 

――――――

 

2人のデュエルが終わり、アクションフィールドが光の粒子となって消えていく。そんな中、隼はコナミへと「俺に良い考えがある」と話を持ち出した。恐らくは零児への対抗策だろう。隼は神妙な顔つきで切り出す。

 

「良いデュエルだった。だが――これでもまだ、赤馬には勝てないだろう」

 

「……」

 

そう、これでも赤馬 零児には勝てないのだ。単純に相性の差と言うものもあるだろうが、デュエルスタイルにおいて、零児がコナミの上位互換と言っても良いところが痛い。だから隼は――コナミにしかない、強みを見出だす。

 

「だから――」

 

「?」

 

「だから、俺とタッグを組め」

 

それこそがきっと、コナミが零児に勝る、何よりも冴えた方法だった――。

 

 

 

 

 




コナミ君と黒咲さんは次元戦争とか無かったらエロ本を一緒に見て好みの子が別れ、喧嘩でデュエルをやり、どっちも良いじゃん!ってなってユートの家でAVを見る間柄です。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。