コンプレックス・ハート【休載中】   作:愛歌

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皆さんこんにちは!愛歌です。
「不殺の暗殺者~孤独なアサシン~」が息詰まってきたので、息抜きの恋愛小説です。
下は、今のところの登場人物の設定です。

●木戸つぼみ[2-1]
母親気質なクール系美人。
社交的な性格ではなく、基本一人を好む。
影が薄く、人に気づかれないことが多い。
手先が器用で、作る料理はどれもプロ級に美味しい。
かわいい物好き。

●瀬戸幸助[2-3]
アウトドア気質の爽やか系男子。
優しく穏やかな性格で、クラスメートからの信頼は厚い。
だが、昔は気が弱く虐められていた。
母子家庭で、少しでも生活費を稼ぐために数々のバイトをこなしている。
修哉とは、中学からの親友。

●鹿野修哉[2-1]
無意識無自覚のモテ男。
明るく社交的で、いつもクラスの中心にいる。
が、母親から虐待を受けている。
いつでも笑顔を絶やさず、何でもひとりで抱え込んでしまうやっかいな性格。
手先が器用で、運動神経も抜群。

●栗鐘茉莉[2-3]
正真正銘ドジっ子な天然系女子。
大人しく引っ込み思案な性格で、極度の人見知り。
本が大好きで、いつも暇さえあれば本を読んでいる。
病弱で、学校に在籍はしているもののほとんどこれない。

●如月桃[2-2]
ちょっと変わった感性を持つ、残念系女子。
一応れっきとしたアイドルで、絶大な人気を誇る。
が、その分同僚の嫌がらせや多忙な毎日に悩みを抱えている。
運動神経はいいが、勉強は壊滅的。

●榎本貴音[3-2]
さばさばした直情系女子。
一年のときから生徒会長を務めており、有言実行をスローガンに掲げている。
生徒のより良い学校生活のため、忙しい日々を送っている。
生徒からの人気と信頼は厚い。

●如月伸太郎[3-3]
天才型の脱力系男子。
一見人に対して冷たく無関心のように見えるが、実は意外にも世話焼き気質。
副会長で、陰ながら生徒会長を支えている。
いつも成績はトップ。

●雨宮日比谷[1-1]
秀才型の意地っ張り系男子。
心が強く、一見しっかり者のように見えるが、何でもかんでも自分一人でやろうとしてしまう強情な一面もある。
一回中学生の時に県外へ引っ越したが、高校生になり戻ってきた。
現在一人暮らし中。

●九ノ瀬遥[3-Ⅰ]
超天然なほんわか系男子。
超大食いだが、依然として長身細身の体型を保っている。
その持ち前の天然さで滅多に怒らないが、その分怒るときはメチャクチャ怖い。
運動神経抜群で、度々運動部の助っ人を頼まれることも。
貴音とは、小学校からの腐れ縁。

●朝比奈日和[1-1]
女王様気質な天才型美少女。
財閥のお嬢様で、幼い頃から英才教育を施されてきたため、基本何でもできる。
が、その美貌と才能から妬まれることが多く、友達は少ない。
日比谷は、唯一の幼なじみ。

●楯山文乃[3-3]
超天然なほんわか系女子。
その優しく穏やかな人柄から、多くの友人に囲まれている。
お人好しな性格から、いつも他人の問題に首を突っ込んだりする。
また、幼少期に母を亡くしたつらい過去を持つ。

●宮野秋香
鹿野の双子の妹。
幼い頃から体が弱く、ずっと入退院を繰り返している。
初対面の相手に、過剰な不信感を抱いている。
幼い頃、両親が離婚した際に、父親の方に引き取られた。
大のブラコン。


前書きがすごく長くなりましたが、本編をどうぞー


1話「出会い」

 つぼみside.

晴天の空、暖かく心地良い日差しを浴びながら、いつも通り校門をくぐる。

が、今日は少しいつもとは違って、生徒会が忙しく動き回っていた。

生徒も掲示板の前でざわざわしている。

 

それもそのはずで、今日から新しい学年がスタートするのだ。

掲示板の前の生徒達は大方、誰とクラスが一緒だの違うだのと、クラス替えごときに一喜一憂しているのだろう。

 

だが、そんなのは私には関係ない。

もとから友達のいない私には、全く興味のないことなのだから。

 

「つぼみ~!!!」

 

急に後ろから抱きつかれた。

・・・そんなことする奴は、私の知る限り一人しかいない。

 

「桃、暑苦しい」

「えっへへー♪だって最近忙しくて会えなかったから、こうやってつぼみチャージしないと」

「なんだよ、つぼみチャージって・・・」

 

頬をスリスリしてくる桃に呆れつつ、頭をポンポンしてやる。

すると、桃はうれしそうに顔をふにゃっとさせた。

何というか・・・小動物みたいだ。

 

「あ、そうだ!クラス分け見に行こう?」

 

そう言って桃は、ぐいぐい腕を引っ張ってくる。

最近はCMやら映画やらドラマやらで忙しかっただろうに、その力はどこから出てくるのだろうか、不思議だ。

桃は混雑した中を、すいすいくぐり抜けていく。

少し前、何千人ものファンに追いかけられたほど人気の桃だ。

これくらいの人数なら、どうってことないのだろう。

あっという間に、掲示板にたどり着いた。

 

「えーっと・・・」

 

桃は早速自分の名前を探し始めた。

勿論私も、クラス自体は確認しなければならないため、クラス分けの表の名前に、視線を走らせる。

 

するとすぐに私の名前は見つかった。

私の名字は比較的前の方で、それは桃も同じだ。

だから、クラスが一緒ならば大体近くにあるはずなのだが・・・

 

「あ~!!クラス分かれてる!どうしようつぼみ~!」

「あーもうわかったからとりあえず落ち着け」

 

私は1組で桃は2組。

教室は隣なのだから、別に会えないわけでもない。

だから決して寂しいとか思っていない。

 

「うぅ・・・つぼみはさめてるねえ・・・はあ、寂しいのは私だけかぁ・・・」

「別に会えないわけでもないだろ。教室隣なんだから・・・ほら、行くぞ」

「はぁ~い・・・」

 

行きは桃だったが、帰りは俺が手を引き生徒の群れを抜けた。

教室前についたところで手を離し、未だに落ち込んでいる桃の頭を撫でてやる。

 

「うぅ・・・つぼみはずるいなあ・・・」

 

不服そうに頬を膨らませてはいるが、やっぱり嬉しそうだ。

 

「桃、今日は仕事なかったよな?」

「?うん」

「だったら、猫カフェ行かないか?」

「・・・!!行く行く!もうつぼみ大好き!!」

一気に元気を取り戻した桃は、力いっぱいに抱きついてきた。

「だから暑苦しいって・・・・・・・」

「~~~っ♥」

「・・・はぁ・・・」

 

言っても無駄だと気づき、俺はため息をつく。

結局、HR前のチャイムがなるまで、桃は離れなかった。

 

 

 

・・・・・・・・

特に出席番号順は関係ないらしく、私は廊下側の一番後ろの席だった。

隣の席の奴は、チャイムがなったにも関わらず、まだ来ていないようだ。

 

「(新学期早々遅刻か・・・)」

 

本当にそうだとすれば、なるべく関わりたくないタイプだ。

まあそもそも、相手がどんなタイプだろうと、基本関わりたくないのだが。

 

「えーっと・・・私が今年君たちの担任になった鏡音鈴。一年の時に一緒だった子もいるだろうけど、一年間よろしくね。それじゃあみんなにも自己紹介してもらおうかな?」

 

そうにっこりと優しい笑顔で、先生は左端の席からの自己紹介を促した。

緊張で噛み噛みになる奴や、いかにもがり勉的な奴など、多種多様な生徒達が次々と自己紹介していく。

やがて隣の席の奴の番になったが、まだ来ていない。

 

「えっと、じゃあ次の人、先に・・・「鹿野修哉。遅刻しちゃって印象悪いかもだけど、一年間よろしくね~♪」

 

先生が次の生徒に自己紹介を促そうとしたとき、そいつは現れ朗らかな笑顔を向けた。

 

ー鹿野修哉。

 

おそらくうちの学園で知らない者などいない、学年の中心人物。

次々と鹿野に向け、からかいの言葉がかかる。

 

「修哉~新学期早々遅刻とか、相当な勇者だな」

「でしょ?思いっきり二度寝しちゃってさあ。ほら、春って寝心地いいんだよねえ」

「あ、わかるわかる!私も朝二度寝しかけたもんww」

「本当に?そこは二度寝しちゃおうよww」

「wwってか早く席つけよ」

「そうだね。あ、すみません先生、続けてください」

「う、うん・・・あ、いやっ鹿野君は後で先生のところに来てくださいね」

「鹿野説教か、残念だったなww」

「うるさいなあもう・・・」

「あははっ修哉拗ねちゃった」

 

かけられる言葉に律儀に返しつつ、鹿野は私の隣の席にきた。

 

「よろしくね」

 

ねえねえ名前は?なんてうざったい笑顔で聞いてくるが、私は無視する。

というか、今聞かなくても自己紹介中なのだから、すぐにわかることだろう。

本当にめんどくさい。

依然として懲りずに話しかけてくる鹿野を無視し続けていると、俺の番がきた。

 

「・・・木戸つぼみ、よろしく」

 

それだけいって、すぐに座る。

すると、鹿野がニコニコ笑顔で

 

「かわいい名前だねえ、つぼみちゃん?」

 

なんて言ってきた。

さすがに殴られるのはためらわれ、私はありったけの殺意を込め、睨みつけた。

 

「気安く下の名前で呼ぶな」

「おおっと・・・怖い怖い。んーじゃあ、木戸、ならいい?」

「・・・・・・・勝手にしろ」

「じゃあ、改めてよろしくね。木戸」

 

今までで一番の笑顔でいわれ、流石の私も無視できなかった。

 

「・・・・・・・ああ」

 

しばらくの間をおいてからの返答に、鹿野は本当に嬉しそうに笑った。

 

「(・・・変わった奴)」

 

思わず口元がにやけてしまいそうになるのを必死にこらえる。

これから騒がしくなりそうなんて、予感だけで終わってほしい、そんな素直じゃないことを思いながら。

 

 

 

桃side.

「~♪ほーら、猫ちゃんこっちおいで~♥」

 

普段のつぼみしか知らない人は、きっと目の前の光景に自分の目を疑うことだろう。

何せあのクールなつぼみが、猫にメロメロ状態なのだから。

でも私はつぼみの唯一無二の親友だし、別に今更驚いたりしない。

むしろ、こんなつぼみを知っているのは私だけぐらいなのだから嬉しいくらいだ(もちろん、猫カフェの店員や客は数に含まない)。

 

ここは、最近つぼみと私の行きつけの猫カフェ。

可愛い猫も良いけど、私的にはここのケーキの方が目当てだったりする。

可愛い猫を愛でる可愛いつぼみを眺めながら食べるケーキはまた絶品なのだ。

 

「待たせたな」

 

しばらくして、お気に入りの猫を見つけたらしいつぼみが戻ってきた。

 

「んーん大丈夫♪それにしても可愛い猫だね」

 

すっかり猫のあやし方を身につけたらしいつぼみは、太ももに猫を寝かせる。

 

「だろ?」

 

つぼみは満足げな表情で、猫の頭を撫でた。

 

「(むむ、羨ましい・・・)」

「・・・こいつ、あいつに似てるな」

 

ふと、つぼみが呟く。

今までみたことのない表情に、いやな予感が脳裏を掠める。

 

「あいつって誰?もしかしてつぼみ、好きな人でもできたの!?」

 

思わずテーブルに身を乗り出してしまう。

つぼみは私の問いに、一気に顔を赤く染めた。

 

「(う、嘘でしょ・・・?)」

「べ、別にあいつはそんなんじゃ・・・っ///////」

 

否定はしているものの、そんな真っ赤な顔では説得力などまるでない。

 

「!・・・確かつぼみの隣の席って鹿野君だよね?もしかして鹿野君なの!?」

「!!だからあいつはそんなんじゃないって!/////」

「(図星か・・・)」

 

鹿野修哉。

勿論私も彼のことは知っている。

明るく朗らかな人柄から、女子に相当モテるらしい。

 

「(でもつぼみって、ああいうタイプが一番嫌いそうなのに・・・)」

「(でも、大好きな親友に好きな人ができたのは喜ばしいこと・・・喜ばしいことなんだけれども・・・!!)」

「(どこの骨かもわからん奴に、大事な親友をとられるわけにはいかない)」

「(絶対、つぼみは渡さないんだから・・・!!)」

 

 

                            ー1話終わりー




最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
これはあくまでも、「不殺の暗殺者~孤独なアサシン~」の息抜き連載小説なので、多分更新はあまりできません。
作者の都合で申し訳ないんですが、よろしくお願いします。
ですが、感想や、誤字脱字訂正、辛口評価などは、いつでも募集中です!

ではでは、ありがとうございました!
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