もしくはお久しぶりです。
愛歌です!
いやあ、思ったより投稿が早めにできました。
でも、今回は前回に比べると結構短いです。
修哉の妹ちゃんが出てきます!
・・・妹って良いですよね。
私は一人っ子なので、兄弟とかにすごい憧れます。
そんなわけで、本編をどうぞー!
修哉side.
「修哉~一緒に帰ろうぜ」
「あーごめん。ちょっと呼び出しくらっちゃってさ」
「また告白か?羨ましいぜコノヤロ」
「ははっ、ま、そういうことだから今日は無理そうかな」
「了解、じゃあまた明日なー」
僕は笑って返すと、そのまま中庭へと向かった。
中庭につくと、そこには長い髪をツインテールにゆった、女生徒が立っていた。
確かこの前転校してきた初音未来だったっけ。
クラスメートの男子が、メチャクチャ可愛い女子が転校してきたって、無理やり連れて行かれたときにみたから知っている。
「この手紙くれたのって君?」
「・・・!鹿野君!」
「こんな人気のない場所にわざわざ呼んだってことは・・・自惚れちゃっていいのかな?」
そうにっこりたずねると、彼女は真っ赤な顔でうなずいた。
「(やっぱり、か・・・)」
「そっか、いやーでも僕なんかを好きになってくれるなんて、嬉しいなあ」
「・・・・・・・」
「・・・でもごめんね。僕は君とは付き合えない」
「っ・・・」
好きになってくれるのはすごい嬉しいけど、僕は彼女の気持ちには答えられない。
だからせめて彼女の傷が軽くなるように、僕は彼女の言葉を聞く前に断った。
それが僕なりの誠意だ。
「・・・そっか・・・うん、わかった」
彼女は自分を納得させるように、何回も頷くと、真っ直ぐに僕を見つめた。
「ねえ・・・一つ聞いていいかな?」
「うん?」
「鹿野君には、好きな人がいるの?」
「・・・好きな人はいないけど・・・。凄く大切な人がいる」
「そっか・・・」
「・・・気持ちはすっごく嬉しいよ。・・・ありがとう」
「・・・うん、こちらこそ」
・・・・・・
帰ろうとしたら、校門脇に見慣れた人物が立っていた。
「幸助!」
瀬戸幸助。
僕の中学からの親友だ。
「今日はバイトないんだ?」
「うん。だから修哉と一緒に帰ろうと思ったんすけど・・・呼び出しくらってるって聞いたから、とりあえずここで待ってたんす」
「そっか、でもこの後、僕用事あるんだよね」
「妹のとこっすか?」
「うん。なんなら幸助も来る?幸助が来たらきっと喜ぶだろうし。あ、勿論時間があるならだけど」
「そうっすねえ・・・じゃあお邪魔するっす」
僕らは進路を変更し、駅方面へと向かった。
・・・・・・
白、白、どこをみても白、という精神的にやられそうなほどに白で統一されたこの部屋をみる度、僕はいつもどうしようもなく申し訳ない気持ちになる。
「秋香」
僕が声をかけると、秋香は振り向き、笑った。
「修兄!瀬戸兄も・・・来てくれたんだ」
「うん。どう?調子は」
「大丈夫、元気だよ。あ、それなあに?」
秋香は僕が手に持っていた紙袋を指差し、首を傾げた。
「ああ、これ?これはね・・・僕からのプレゼント、だよ」
僕紙袋から、綺麗にラッピングされた箱を取り出し、手渡した。
「開けていい?」
僕がうなずくと、秋香は嬉々とした表情で、慎重にラッピングを解いていく。
彼女、宮野秋香は、正真正銘僕の双子の妹だ。
「わあ・・・可愛い」
秋香は、箱の中から携帯型音楽プレイヤーを取り出し、くるくると回しながら全体を見る。
この音楽プレイヤーは、女の子向けの可愛らしいデザインで、買うときは結構苦労した。
でも、目の前で喜ぶ秋香の姿をみていると、そんな苦労さえちっぽけに思えてしまう。
「それ、あらかじめ10曲くらい入ってるけど、もしほかに聞きたいのとかあるんだったら言ってね」
「うん!ありがとう修兄」
「どういたしまして」
「秋香。俺からもあるっすよ?」
幸助はそうにっこり笑って、一本の棒を振った。
すると一瞬でその棒は、色鮮やかな花束に変わった。
幸助曰わく、前やっていたバイトで手品をかじり、今は趣味で本格的にやっているらしい。
ちなみに花束は、先ほど僕と幸助で選んだものだ。
「うわあすごいすごい!瀬戸兄マジシャンみたい!」
「喜んでもらえたようで、なによりっす。じゃあ俺、これ花瓶に入れてくるっす」
「行ってらっしゃーい♪」
幸助が病室から出たのを確認すると、秋香は真剣な表情になった。
「ねえ、修兄。・・・やっぱり、お父さんのとこ来る気はないの?」
そう聞いてくる秋香の表情は、どこか不安げで寂しそうだった。
「・・・うん。ごめんね」
「・・・そっか・・・」
僕の返事に、秋香はいっそう悲しそうな表情になる。
僕はそんな秋香の頭を無意識に撫でていた。
「・・・こんなの絶対おかしいよ・・・なんで、なんで修兄が・・・っ」
しまいには泣き出してしまった秋香を、僕は抱きしめた。
僕と秋香は双子の兄妹だけど、一緒に暮らしている訳じゃない。
幼い頃に両親は離婚し、秋香は父さんに、僕は母さんに、それぞれ引き取られた。
もともと父さんも母さんも、お互い好きで結婚した訳じゃなかった。
今ではほとんど聞かないが、所謂戦略結婚のようなもので、ほとんど両親のそれぞれの親の間で決まったのだという。
当然、そこに愛などあるはずもなく、既に結婚前から破局していたも同然だったそうだ。
そんな中生まれた僕らを愛してくれたのは、父さんだった。
離婚するときも、僕も引き取ると言ってくれたが、母さんがそれを押し留めた。
無論、それは僕に対して愛情があるわけではなく、ただ単に代々続く家業を自分の代で途絶えさせたくないだけなのだろうが。
「・・・いいんだよ。秋香が幸せならそれで」
僕は今まで、母さんに言われるままに生きてきた。
母さんの求める、頭脳明晰で耽美秀麗、誰よりも優れる完璧な後継者を、必死に演じてきた。
・・・秋香には絶対に、不幸にはなってほしくないから。
「僕は秋香の笑顔がみられるだけで、十分幸せだよ?だから、大丈夫」
「しゅう、にい・・・」
僕のたった一人の、大切な妹。
秋香、君は絶対に僕が守ってみせるよ。
ー2話終わりー
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
驚くほどの、ブラコン・シスコン設定。
んーこんなんで恋なんて出来るのか・・・?
・・・頑張ります。
ってなわけで2話目ですが、いかがでしたでしょうか?
良ければ、感想などくれると嬉しいです!
あ、リクエストなども募集中です!
では、今回はこの辺で。