違う作品の世界から十六夜が来るそうですよ?(1) 作:ゆっくり分隊長
他の作品を待っている方が居れば、スミマセン。
さて、ついに箱庭編が迫って来ました。といってもこの後オリ異変を中心にまだまだイベントはあるのですがね・・。
箱庭へ行く東方キャラのアンケートは幻想郷編の最終話まで続けますので、
どんどんアンケートに参加お願いします~
そしてついに来た十六夜の能力。
名前的には地味ですが、実際には物凄くチートです。
分かる方は能力名を見ただけで『なにこれチート』となりそう(汗)
なるべく原作から離れない様な能力を作りました。
「良いでしょう・・。お嬢様に仕えるこの私に、簡単に勝とうなどと思わない事ね!!」
咲夜はそう言うと、咲夜の能力『時間を操る程度の能力』を発動させ、時を止める。
「逆廻十六夜。貴方が本気で私に勝とうとしているのなら、此方も本気で戦わせて貰うわ。・・・・まぁ、直ぐに終わりそうだけど」
止まっていた時が動き出す。
「ッ———!?」
十六夜の目の前にはいつの間にかナイフが迫っていた。
それを後ろに跳ぶ事で避け、更に当たりそうだったナイフは足で蹴って弾く。
「あら、直ぐに終わりそうだったけど、案外出来る様になったのね」
「当たり前だッ———!」
ダンッダンッ!!
地面に着地した十六夜は、低い姿勢のまま〝銃〟から弾幕を撃つ。
「貴方が習っていたのは刀だと記憶しているけど・・・・結局変えたのかしら?」
「・・・・・・あぁ。やっぱり遠距離に対応できる方が良いと思ってな。」
「そう・・。まぁどちらにしろ、どちらが勝つかは明白なのだけれどね」
「当たり前だ。どちらが勝つかは決まっている・・・。俺の勝利でな!!」
ニッと獰猛な笑みを浮かべた十六夜は銃を右手に持ち、咲夜に向かって突っ込む。
しかし、
「―—————なっ」
距離を詰めた筈がいつの間にか離され、逆に目の前にはナイフが迫っていた。
十六夜はすかさず伏せてナイフを避ける。
(これは・・・・咲夜の能力・・・やはり距離を詰める事は容易では無いか・・・)
拳銃で牽制射撃をしながら咲夜の攻略方法を探る十六夜。
(兎に角、更に時を止めさせて、〝分析〟を行うしかない・・・か)
考えている間にもナイフは飛んでくる。
それを右に左に、時々伏せて躱していた十六夜だが、急に棒立ちの状態になる。
「―————それは私を馬鹿にしているのかしら?」
「あぁ。これからは俺がお前の愛しの〝お兄様〟から習った方法でナイフを防ぐ。
—————だから余程の数を一辺に投げない限り俺は倒せないぞ?」
軽く指をクイクイッと曲げて挑発をする十六夜。
「・・・貴方は人を怒らせるのが好きなようね・・・。良いでしょう、お望み通り・・・全てのナイフで貴方を囲みましょう。」
その瞬間、十六夜は殆ど外が見えない程のナイフに囲まれる。
その光景に、十六夜は思わずごくりと生唾を飲む。
そして———
全てのナイフが一斉に十六夜に殺到する。
「―——————カッ・・・・・しゃらくせぇッ!!!」
十六夜は地面を思い切り殴り、その衝撃波で全てのナイフを吹き飛ばす。
「ハァ・・・全く、それ位読めているわ。」
しかし吹き飛ばされた筈のナイフはいつの間にかまた十六夜に向かって殺到する。
またもや十六夜に迫って来るナイフの檻。しかし十六夜は冷静に咲夜の居る方向のナイフだけを拳銃で弾き、そこから咲夜に向かって突貫をする。
「だから私は時を止める事が出来るの。何度突っ込んで来ても結果は同じ。」
十六夜の後方にあったナイフの檻は無くなり、今度は十六夜の後方と前方から挟み撃ちをするように飛んでくる。
(さて・・・前も後ろも塞がれたこの状況、一体どうするのかしらね)
咲夜は自分の勝利を疑わず、挟み撃ちをされた十六夜をただずっと見つめていた。
「―———————ハッ、戦った当初は強いと思っていたが・・・
しかし自分の勝利を疑っていなかったのは十六夜も同じだった。
十六夜はナイフを弾くでも無く・・・吹き飛ばすでも無く・・・・
「ッ!?」
「実は弾幕を使える様になったのと同時に能力にも目覚めたんだ。
だからこそ——————
俺の勝ちだ」
十六夜は急降下をして咲夜に接近する。
だが、咲夜は多少動揺したのみで、直ぐに冷静になる。
「残念だけど・・・貴方が能力を目覚めさせたとしても・・・
時間を操れる私には敵わない。」
咲夜は冷徹な目で死刑宣告をする。
—————時よ止まれ。————
時が止まった今、もう私の勝利は決まった————。
そう考えていた咲夜だった。
「もう——————、いい加減に、
時が止まった世界にガラスが割れたような音が響く。
「・・・・え?」
咲夜は聞こえる筈のない声に、一瞬思考が停止する。
その一瞬が命取り。
ダンダンダンッ!!
銃から発射された弾幕が届く寸前に思考が回復した咲夜はギリギリの所で
「残念だったわね・・「お前がな」え?」
しかし、その弾幕は囮。
何時の間にか至近距離まで接近して居た十六夜は、拳銃を咲夜に向けようとする。
「やっぱり残念だったわね。至近距離は私の得意分野よ!」
しかし咲夜は左手で十六夜の手にある銃を弾き飛ばす。
至近距離に近づかせなかったのは近距離は苦手だと思わせる為。
そして近距離での戦闘は咲夜の切り札。
(十六夜君には悪いけど・・・全てにおいて—————勝った)
咲夜は、戦術においても、戦闘技術においても、情報戦においても、全てにおいて十六夜に勝利した————。少なくとも、咲夜はそう確信した。
しかし。
咲夜は当たり前の事に気付かなかった。
否、十六夜が空を飛んだ事により切り札を〝それだけ〟と判断してしまったのだ。
「―—————俺の勝ちだぜ、メイド長。」
十六夜は銃を弾き飛ばされた直後に・・・・
・・・隠していた刀を抜いていた。
咲夜は一瞬驚いたように綺麗な青色をした瞳を見開くと、観念した様に瞳を閉じ、時間停止を解除する。
「・・・・・おぉ・・・。」
戦闘開始からずっと無言で観戦していた博斗と妖夢は少し驚いた様な声を出す。
目を閉じて白魚のような両手を上に上げた咲夜の隣には、彼女の首に刀を添えた状態の十六夜が立っていた。
「・・・これは・・・・。」
妖夢も唖然として言葉が出ない様子であった。
「これは・・・・・どういう状況ですか・・・?」
妖夢はこの状況が理解できない——————否、理解しようとせず、思わず十六夜に尋ねる。
「・・・勝った・・・・・・・・。俺が・・・・勝ったんだ。」
十六夜は、小さく、勝ったという事実を噛みしめる様にゆっくりと言葉を繰り返す。
最初あった時には全く歯が立たなかった咲夜に勝つことが出来た。
それは、今まで生きて来た中で一番の喜びだった。
その気持ちをいつもみたいに叫ぶ事はせず、小さく喜びを何度も噛みしめる。
「勝った・・・。勝ったんだ・・。俺が、咲夜に・・・。あの時とは違う・・。
あの時とは違って勝ったんだ・・!」
その様子を、博斗達は何も言わずに見守っていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ところで、十六夜君の能力って何なんですか?空を飛んだり、時が止まっているなかで動くことが出来たり・・・」
十六夜が落ち着くまで待った博斗達は、4人で話をしていた。
「あぁ、それなら博斗には教えたんだが・・・博斗は何も言わなかったのか?」
「まぁ戦う時の条件はなるべく公平にしたかったからな。」
「そうか・・・じゃあ此処で言う。俺の能力は・・・・
・・・・『常識を破壊する程度の能力』だ。」
「「・・・・は?」」
「だから、『常識を破壊する程度の能力』だ。」
「・・・・なんですかその微妙な感じの能力は・・・(後なんか何処かの巫女を彷彿とさせる能力名・・・)」
「確かに地味な感じ・・・・・・ッ!?!?!?」
「おぉ、咲夜は気が付いたか」
博斗は何かに気が付いた様子の咲夜に軽く微笑む。
「ぇ?えぇ?一体何に気付いたんですか??」
一方未だに気が付かない妖夢には少し冷ややかな視線が向けられた。
「ハァ・・・・。良いか妖夢。常識に囚われないと言う事は、簡単に言えば普通の人間の常識では出来ない事が出来るんだ。
正確には『常識の反対を行使する程度の能力』にした方が分かりやすいかもな」
例えば人間は現時点で不老不死にはなれない→十六夜ならなれる、
人間は現時点で時間を止める事が出来ない→出来る、
人間は自力で山河を破壊する事は出来ない→出来る、
人間は自力(道具無し)で空を飛ぶ事は出来ない→出来る、
人間は宇宙速度のような高速で走る事は出来ない→出来る、
不老不死は殺せない→殺せるetcetc...と博斗は思いつく限りの例を挙げた。
「まぁこの能力には弱点があるんだけどな」
「・・・・弱点?」
「誰かによる洗脳にしろ、技術革命にしろ、この能力の範囲内で生きている人間の
半数以上の常識が変わった場合は能力にも影響が出ると言う事だ。
例えば、『人間は現時点では時間を止める事が出来ない』
これが現時点での人間の常識だ。だから十六夜(逆廻の方)は時間を止める事が出来る。
ただし、何らかの要因で半分以上の人間の常識が
『人間は現時点で時間を止める事が出来る』になった場合、
人間は時間を止める事が出来る→十六夜は出来ない、と悪い方に反対になってしまい、
十六夜の能力は価値が下がる、ということだ。」
博斗は更に言葉を続ける
「これは十六夜の居る場所にもよる。例えば十六夜が未来へ行ったとしよう。そこでは時間を止める事が普通に行われていたとしよう。
そうなるとそこの時代の〝人間〟の常識は『時間は現時点で止める事が出来る』となり、同じく能力の価値は下がる。」
更に言葉を続ける。
「まぁ常識は人間じゃなくても良いのだがな。例えば妖怪の常識でも良い。ただ人間ほど効果があるかと言えば首を傾げるがな・・・。
兎に角、現時点では強い。
ただ、不老不死の敵を殺す事が出来るほどの能力を持てるが、逆に人類の常識次第で一般人と同程度の能力しか使えないと言う事にもなり得る、と言う事だ。」
此処で博斗は一回言葉を切り、全員の顔を見渡した後に最後の一言を告げる。
「皆、これだけは留意していて欲しい。
—————逆廻十六夜は、〝最強〟だが、〝最弱〟だ。」
そう。逆廻十六夜は最強にして最弱。
だからこそ・・・・
博斗は彼に未来を賭けた。
今回は原作の竜ノ湖太郎様を見習って試験的に咲夜さんの表現を少し変えてみました~
といっても変更したのほんの少しだけなんですけどね・・・
そしてまさかの戦闘だけで2628字・・・。
でも思ったより少し少なかったな(ボソッ)
と、言う事で能力の補足説明~
まず、この能力の強い所。
なろうと思えば不老不死になれるし、不老不死の相手も殺せるし、時間も止める事が出来る。
ただし・・・・・・・・この能力はレベル制です(苦笑)
咲夜戦の時に行っていた『慣れた』というのは、これが理由です。
まだ能力が目覚めてそこまで時間が経っていないので、
最初は時間が止まっても動くことが出来ず、慣れて出来る様になっても、
動くだけでも精一杯です。なので現時点で不老不死になる事は出来ないです。どこまでチートになるかは今後の修行次第で強くなります。
さて、肝心の弱い所。
まず人の心を操る事が出来る相手との相性は最悪です。
なにせ半数以上の人間の心を操り、十六夜にとって不利となる常識を植え付けられたら十六夜は能力では戦えないのでもともとある力のみで戦う事になります。
後、今までかなり難しいと考えられていた物(例えば時間を止める装置とか)
が開発された場合なんですが、
論文などの段階では『今この現時点で既に出来ているかどうか』は否ですので、まだセーフです。
まぁそう言う装置が完成したら、その時点でアウトなんですが。
結論で言うと、アジ=ダカーハ位はやろうと思えば一捻りですね。
まぁそんな事はさせませんがw
十六夜君を強化したのですから、勿論敵も強化します。
あ、後隠れた弱点
不老不死として有名な敵を殺す事は容易ですが、不老不死だと言う事を知っている人が全体の半分以下だった場合は能力が発動しません。それを此処で言うと言う事は~?
・・・アァ敵のオリキャラの設定どうしようかなー(棒)