違う作品の世界から十六夜が来るそうですよ?(1)   作:ゆっくり分隊長

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皆様お久しぶりです。
番外編を抜かせばかなりの日数物語が進んでいないと言う事になりますね(苦笑)
今回はタイトルにある通り、また幻想郷の旅です。
しかしまぁ今回はどちらかと言うと十六夜の能力のレベル上げの旅ですがね・・・・
オリ異変は早ければ次話にでも出す予定です

追記:妖夢は普段敬語だけどたまに砕けた言い方って言うのが可愛いよね
特に呆れてるときに砕けた言い方とか、そう言うの良いですよね(←変態)



幻想郷放浪の旅だそうですよ?

~紅魔館前~

咲夜との戦闘から数日経ったある日、咲夜や博斗など修行に協力したメンバーは、紅魔館の門前に集まっていた。

 

「能力の特訓の為に・・・か」

博斗はそう呟く。

 

「あぁ。旅に出れば更に戦いやオモシロい事があるだろうからな。」

十六夜は、幻想郷を旅して能力をより鍛えようとしていた。

 

「だが、衣食住はどうなるんだ?」

博斗の心配も尤もである。

 

何せ幻想郷は大自然の上、妖怪などがウジャウジャ居るのだ。野宿を何ヶ月もするのは流石に危険だと思っていた。

 

「・・・まぁ、流石に何ヶ月も野宿する訳じゃない。適当に良い所を見つけて其処にいえ建てて住むさ。妖怪が攻撃してきても返り討ちにすれば済む話だしな」

 

「まぁそうだけど・・・偶にはウチにも寄りなさいよ?」

 

「お?咲夜にも好きな人が「切り裂きますよ?」最近妹が怖くなっているのは気の所為だろうか」

咲夜の発言に茶々を入れようとしたが、妹の冷たい一言に敢え無く

撃沈する兄、博斗であった。

 

「そんなんじゃなくて、偶には寄ってくれないと生きてるかどうか分からないじゃない」

 

「ヤハハ、そう簡単には死なねェから安心しろよ!」

十六夜はすっかり以前の調子を取り戻したようだった。

 

「偶にはこっちにも・・・流石に白玉楼の場所は分からないか・・まぁ私は時々博斗君の所に居るからそっちにも寄りなさいよ」

 

妖夢も咲夜と同じ考えの様だった。

 

「ヤハハッ美少女2人に心配されるとは幸せだな」

 

「ちょっと・・・一応私も居たんだからね?」

十六夜の言葉に反応したのは、丁度今来た鈴仙だった。

 

「お、鈴仙どうしたんだ?」

 

「ちょっとお師匠様のお使いで遅れたの。」

そう言う鈴仙は、人里で買ったと思われる物が手に持ったかごに入って居た。

 

「良かったな十六夜、美少女が1人増えたぞ」

 

「まぁ元々連れて来たのは博斗だけどな」

まぁな、と苦笑する博斗。

 

「・・・じゃあ、もうそろそろ行くよ。何かあったら紅魔館に行くから、お菓子でも作って待ってろよ~」

 

「えぇ、じゃあ腐りかけのお菓子でも用意しておくわ」

 

酷いなオイ・・・と言っていた十六夜だったが、不意に博斗の方を向くと、

「じゃあな。・・・ありがとな。」

 

 

「あぁ、偶に十六夜の居る所に行ってやるよ」

 

「ヤハハ、今度は新しい美少女も連れてきてくれよ」

 

そう言われ少し考え込んだ博斗だが、

「・・・仕方ねぇな、じゃあ期待して待ってろ」

博斗は何かを思いついたかのように笑みを浮かべた。

 

「これは楽しみが増えたな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

十六夜は妖怪の山の近くに来ていた。

 

 

あの後、博斗に十六夜の持って居る弾幕を出す用の拳銃とは違う、実際の弾を撃てる拳銃をホルスターと共に渡された。

 

 

十六夜は博斗に先程言われたことを思い出す。

『良いか?もし襲われて、どうしようも無くなった時はこれを使え。まぁ十六夜の事だから大丈夫だとは思うが』

 

「そうは言われてもな・・・まぁそんな事よりコレ食べるか」

 

十六夜は咲夜に渡された1枚のクッキーを小さな箱から取り出す。

 

「・・・うん、美味いな、流石メイドだ」

一口食べると、程よい甘みが十六夜の口に溢れる。

 

「ん・・・・?この穴は何だ?」

もう一口食べようと口を開けた時、視界にふと大きな穴が映った。

 

「・・・まぁ何か不思議な事があったら自分から突っ込んでいくのが俺のスタイルだからな。うし、行くか」

そういうと迷わずに穴に飛び込む。

 

 

「・・・・・。」

少し離れた所から藍が見ているのも知らずに。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「あぁ~暇だな・・・」

土蜘蛛である黒谷ヤマメは上を向いて呟く。

「キスメもパルスィも今日は居ないし・・・・・ん?」

ヤマメは上―――正確に言えば地上へと繋がる穴の上の方から何かが落下してくる

〝ナニカ〟を見つける。

「何あれ・・・?ってかなりの速さで落ちて・・!?」

 

ヤマメは自分の所に落ちてきているのに気付き、慌てて後ろに下がる。

次の瞬間、轟音と共に何かが落ちて来た事による物凄い量の土煙が上がる。

「い・・・・一体?」

 

少しすると土煙が晴れてきて、中が見える様になった。落ちて来たのは――――

「人間・・・?間違って落ちて来たのかな?」

ヤマメは正体を確かめるために更に近づく。

 

「・・・意外と深かったな」

 

「ひゃっ!?」

突然落ちて来た人間だと思われる〝ナニカ〟が言葉を発した。

その事に驚いたヤマメは即座に近くにあった岩陰に隠れる。

 

「・・・これは次此処に来るときはパラシュートでも用意した方が楽か?・・・なぁそこのお前」

 

「ひゃい?!?」

地上から落ちて来たのに生きている所か傷一つ無い男―――十六夜は、隠れているヤマメに話しかける。

 

「お前は此処の住人か?」

 

「ま、まぁそうだけど・・・何で生きてるの?」

ヤマメの指摘は尤もである。地上から地底までのこの穴は、能力で飛んでくるなど

しないと、原形を留めずにモザイク処理をする羽目になる程の高さなのだ。

 

「ヤハハッ、まぁ身体には自信があるからな!」

 

「いや・・・そう言われても・・・というか飛ばずに此処に来る人なんて本当に久しぶりだよ・・・」

 

「その口調だと前にも居たのか?」

 

そう聞かれてヤマメは遠い目をする。

「前はなんか博斗って人とかがへいろー?降下なるものを何回かやってたけど、傘みたいなの無しで落ちてきて無事だったのは君が最初だよ」

 

「何やってんだあの神主は・・・まぁ大方訓練とか言いそうだけどな」

実際は博斗を中心とした幻想郷の兵士(的な人達)による演習の一部なのだが

それは置いておいて。

 

「ん?あの人と知り合いなのかい?」

 

「まぁな。と言うかアイツ此処にも来てたのか?」

 

「・・・あの人が初めて来てから色々あったからね。鬼と絡んだり、いきなり地底の鬼達と演習を始めたり。後は地霊殿にいったり」

 

その言葉に十六夜は案の定反応する。

「鬼!?鬼も居るのか!?」

 

「まぁ博斗さんの名前を出せば喧嘩を売られずに済むよ。生きて帰りたいならこのまま回れ右して帰るか、どうしても用事があるなら博斗さんの名前で切り抜けな」

 

博斗の影響力スゲー・・・と感心した十六夜だったが、勿論売られた喧嘩は買う予定・・・いや、むしろ自分から売る予定である。

 

「あぁ、分かったそうするよ(棒)」

 

「何か心配だが・・・まぁこのまま地底の奥まで行くなら忠告しておく。

地霊殿には行かない方が良い。特にその館の主には会わない方が良いぞ」

 

(地霊殿ね・・・ついでに行ってみますか)

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

地上と地底を結ぶ穴の本来の番人である橋姫が不在という珍しい事態の中、十六夜は

ズカズカと遠慮も無しに旧都に入っていった。

 

(成程な・・・確かに角などがある妖怪が多いな・・・)

歩みを進める十六夜に、とある鬼達の会話が耳に入る。

 

 

「しっかし、漸く直ったな・・・」

 

「あぁ。この前の演習では派手に壊されたからな。こっちとしては戦えるから良いんだが、最近妙に演習の回数が増えてないか?」

 

「確かにそうだな・・・でもよぉ、どっかに攻め込むって訳でも無ェんだし、

気にしなくていいんじゃねぇか?」

 

「まぁ此処は幻想郷だ。自分の土地なのに攻め込むなんて意味無いしな。

外界とかにでも行けば攻められるだろうが、そんな事しても得は無さそうだし

そもそも外界には行かねぇだろうよ」

鬼達は、直したばかりだと思われる建物を背にそう話していた。

 

 

「地霊殿の主もなんか妖力弾を撃てる銃ってのを開発しているらしいが・・・これで外界に行くんじぇねぇか?」

 

「いやいやそれこそ無理だ。外界では妖力は殆ど使えん。最も、妖力が使える世界があるなら話は別だがな」

 

(演習・・・攻め込む・・?何処に・・?一体何故攻め込む前の準備とばかりに何回も演習してるんだ・・・?というより何故地底で・・?地底はあの穴しか出入り口が無い・・・演習が見つかりたくなかったのか?)

 

十六夜は鬼達の会話に興味を持ち、歩みを止めて耳を澄ませる。

 

「それにしても、あのせ―――何だったけか?あの〝空飛ぶ鉄の箱〟」

(航空機・・・!博斗の奴・・・そんな物まで持ち込んでいるのか!?)

 

「空飛ぶ鉄の箱・・・あぁ、ありゃ戦闘機だ」

 

「そうそう戦闘機。あれは怖いよな。俺達ゃ空飛べるから良いけどよ、空も飛べねぇ奴らは一方的に撃たれるもんな」

 

「だが数が少ねぇのと地上の奴らに見つかったら拙いのか普段は出さねぇからまだマシだろ。問題はあの〝銃〟だ。」

 

「何でも鉛や霊力弾などを撃てるらしいな。地霊殿の主のアイツもその影響かなんか開発してるしよォ」

 

(見つからない様に・・・と言う事は本当に何処かに攻め込もうとしてるのか・・?)

 

「んん?・・・あぁいや、覚妖怪が開発したのはそう言うのじぇねぇみたいだぜ」

 

(ほう、地霊殿の主は覚妖怪か・・・)

 

「どういう事だ?」

 

「例の侵攻あったろ?あれの復讐だってさ」

 

(侵攻・・?そんなの何処にもそれらしき痕跡は残って無かったが・・・)

 

「あぁ・・・じゃあ演習もそれが原因なんじゃねぇか?」

 

「まぁそうかもな」

 

(・・・まぁ結局何処かに攻める〝かも〟ってだけで、他に面白い情報は無かったな。

他の所に行くか)

十六夜は少し落胆し、その場を去ろうとする。

しかし、

 

「ん・・・?オイ見ねェ顔だな。」

 

「人間か・・?」

先程まで話していた二人組に見つかってしまった。

 

「何で人間がこんな所に居るんだ?」

鬼は十六夜に問う。

それに対し、

十六夜は・・・

 

「別に・・・ただ此処なら楽しく〝闘えそう〟だな・・・と思ってな」

そう言い、不敵な笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 




今回は戦闘まで行きたかったですが、此処で切る事にしました。

十六夜君、博斗を始めとした周囲の変化や、謎の演習などを知っても自分が関わるとは全く思わず、気付くタイミングがあったのにそれを華麗にスル―しました。

この事が今後どうなるのか・・・(※今現在十六夜君は博斗の演習をただの訓練で、
侵攻も幻想郷内でのちょっとしたイザコザだと思っています)
それではまた次回~

追記:箱庭へはまだあと少しあります。(具体的には後6話位かな?)
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