違う作品の世界から十六夜が来るそうですよ?(1) 作:ゆっくり分隊長
・・・今後出て来るとしても皆さんが忘れた頃に出すので(ボソッ)
「闘うだぁ?これまた変な事を言う人間だな」
先程まで話をしていた鬼の一人が呆れたように言う。
「そうそう、人間が此処の住人相手に闘うなんてそんな馬鹿馬鹿しい事言わずにさっさと帰n」
スドンッ!!
「・・・・あ?」
馬鹿にしたように言うもう一人の鬼の言葉を遮ったのは、十六夜の拳。
十六夜は〝直ったばかり〟の家を軽い一突きで半壊させる。
「てめェ直したばかりの・・・というより旧都の家は暴れても良いように余程の事がないと壊れない様にしてある筈・・・・・」
「さぁ?ただ俺にとっちゃこれ位の硬さは〝脆い〟の範囲に入るな。
・・・・お前等鬼はこれ位の建物も壊せないのか?」
「・・・テメェ」
ドゴォンッ!!!
十六夜の挑発に対し鬼は、半壊して居た建物を完全に吹き飛ばす事で応じる。
「鬼を舐めてると、後で後悔するぜ・・・?最も、〝後で〟があったら、だがな」
「・・・それはッこっちの台詞だッ!」
十六夜は軽く踏み込んで鬼に殴りかかる。
ダンッ!
十六夜の軽い本気の拳は、鬼に受け止められた。
「お、おい、大丈夫か?」
もう一人の鬼が問いかけるも、鬼は不敵な笑みを向ける。
「これ位大丈夫だ。お前は黙って見てろ!」
そう言った鬼は十六夜を押し返し、少し距離をとる。
「オイ人間」
「・・・十六夜だ。逆廻十六夜」
「なら十六夜、お前は本当に人間か?俺が受け止めた時、軽い衝撃波が出てたが」
「そう言う・・・「ヤモだ。苗字は無ェ」ヤモも俺の半分位本気の拳を受け止めるとは、予想外だ」
「・・・これが〝半分本気〟だぁ?」
「あぁ。降参するなら「逆だ。オマエ・・・・〝これが半分本気か?〟」・・・
何が言いたい?」
鬼・・・ヤモは、軽く失望したような顔になる。
「だから、この程度で〝半分も〟本気なのかって事だ。鬼を馬鹿にしすぎじゃねぇか?」
「・・・じゃあ、本気で行っていいって事だな?」
「当たり前だ」
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十六夜は内心焦っていた。
(・・・鬼は予想以上に強いな・・・)
ヤモの隙を伺うフリをしながら、なんとかヤモに勝つ手段を考える。
(能力は・・・クソ、俺の能力の範囲内には鬼達しか居ねぇから能力を使っても俺自身が弱くなるだけだ・・・折角真正面から戦えるチャンスだってのに・・・)
「・・・オイ」
一向に仕掛けて来ない十六夜に、ヤモは痺れを切らす。
「お前等、酒を持ってこい」
「・・・アレをやるんですかい?」
「あぁ。出来損ないの俺だって〝姐さん〟の血が少しでも流れてるんだ。姐さんの様に盃ではやらねェが〝弱者相手〟にはこれが一番だろう」
ヤモはそう言うと、酒を一升枡に注ぐ。
「オイ十六夜。今からテメェは俺の一升枡から一滴でも酒を零させることが出来ればテメェの勝ちだ。・・・さぁ、やるか?」
「俺はそう言うハンデを付けられるのが嫌いなんだがな・・・仕方ないなッ!」
十六夜は即座に踏み込み、今度は10割の右手でヤモの腹に打ち込む。
「グッ!?(コイツ・・・思った以上に速い・・・)だがッ!」
十六夜がヤモの腹から拳を引くよりも早く、枡を持って居ない左手で十六夜を殴る。
それを何とか左手で防ぐも、尋常ではない程の衝撃が十六夜を襲う。
「流石鬼だな。だが〝その程度〟か?」
十六夜は苦しげな表情を隠し、不敵に挑発する。
そして、隠していた短刀を逆手で振り抜く。
しかし、
「頑丈な鬼相手に刃物は効き辛いぜ?」
深く切り込んだつもりだが、薄皮1枚しか斬れなかった。
それでも鬼に刃物で斬り傷を与えたのは、この短刀が優秀だからなのだが
今はそれは置いておいて、十六夜は咲夜の時に使った刀も抜き、二刀流になる。
「オマエ、よく身体に2本も刀を隠せたな・・・」
「俺に少しだけ戦い方を教えてくれた奴が暇つぶしとばかりに教えてくれたんだよ」
2本の刀を使いヤモに高速で斬りかかる十六夜に対し、
ヤモは時に避け、時に腕で防いで対処していく。
(正直刀はまだそこまで慣れてないが、リーチが伸びる分使い勝手は良さそうな・・・
それに咲夜と戦った時は銃メインで刀が本命だったが、今回は反対になりそうだし
今後の戦闘データの為にも、いっちょヤモには力を貸してもらうとするか!)
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本格的な戦闘が始まってから数分、十六夜とヤモの周りには野次馬が集まっていた。
その中ではどちらが勝つかの賭けも行われており、ヤモが勝つ方が多めだったが十六夜の勝利に賭ける鬼も居た。
「クソッ硬すぎないか?鬼さんよぉ」
鬼本体にそこまでダメージが通らないと解ると、
十六夜は攻撃の中で何度か枡自体を狙ったが、それすら意味が無かった。
ザッ―――
十六夜は一度飛び退き、間合いを取る。
ヤモは避けきれないものは全て腕や足で防いでいた。
その為、いくら頑丈な鬼とはいえ腕や足を中心に薄い切り傷がかなり刻まれていた。
しかしその代償として、十六夜の刀は2本ともボロボロになっなっている。
(・・・仕方ない、刀を使い捨てて無理やり叩き込むしかないか・・)
短刀を仕舞い、刀1本だけになった十六夜は、姿勢を低くする。
強く踏み込んだ十六夜は、一気にヤモへと向かう。
ヤモは十六夜による突きを躱しきれないと判断し、左腕で防ぐ。
しかし・・・
〝刃が上向き〟になっていた刀は、一番傷が多かった左腕の下部を直撃し、今まで以上に腕を深く抉る。
そしてその勢いのまま下方向へと流された刀は今度はヤモの脚へと直撃する。
その衝撃で刀は折れてしまったが、その代価として左腕と左脚を同時に無力化する。
十六夜はすぐさま胸目掛けて殴り掛かるが、まだ無事な右脚によって邪魔をされる。
しかしそれを読んでいたとばかりに十六夜は右足でヤモの右脚を掴む。
「人間様を舐めるんじゃねぇぞ、〝鬼風情〟がッ!!」
そして十六夜の左腕は・・・・・
ヤモの持って居た枡のど真ん中を打ち抜き、枡を粉砕した。
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決着が付いた後、ヤモは周囲の鬼に先程壊れて更地になった〝元〟家に運ばれ、軽い手当を受けていた。
「ハァ・・・鬼はやっぱ硬いな・・今後は鬼も貫けるようなモンが欲しいが、博斗に頼めばなんとかなるか・・?」
十六夜は汚れた服をパンパンと叩きながら身体を休める。
「あ、そうだ、オイヤモ、ここらで一番強い奴h・・・」
十六夜がヤモに話しかけようとした時、誰かが十六夜の前を通ってヤモに近づく。
その人物はヤモの頭を軽く撫でると、十六夜の方を向いた。
その人物は金髪で、頭に赤い角の生えている女性だった。
「おいお前さん。お前さんがヤモをやったんだろう?」
「・・・あぁ、そうだが」
「それにさっきヤモに一番強い奴を聞こうとしてたな?」
「?それがどうしたんだ?」
十六夜は不審そうに顔を顰める。
「ならこの私だ。ヤモを打ち破った実力、この身で確かめてやろうじゃないか人間!」
ヤモの言ってた姐さんって誰なんでしょうね(棒)
ということで、次回、第二ラウンド開始です。
ヤモの枡のハンデは誰を元にしてるんでしょうね・・・私は知りません(棒)