EP:00 スタートラインに立つまで
目が覚めると、
見たことのない天井が、
眼前に広がっていた。
「……あれ、ここどこだ」
そう呟いて俺は体を起こし、あたりを見回す。
一面真っ白い部屋だ。床も、壁も、天井も真っ白。
家具はおろか、何もない部屋である。
どうやら俺は、その部屋の床に仰向けに寝転んでいたようだ。
「えーっと……」
何してたんだっけ。下校中だったと思うんだけど。
学校を出て、通学路を逆向きに歩いて、交差点に出て、信号が青になったから
横断歩道を渡ろうとして……
あれ?そこから先の記憶がない。
「ってか、扉すらないの……?」
そしてこの部屋、物がないだけならまだよかった。
なぜか、扉すら見当たらないのだ。
ここから出るなと?この何もない部屋で、一生暮らせと!?
「3日もありゃ発狂するぞこれ……。誰かー!誰かいませんかー!?」
とりあえず助けを求める。期待はしていないが、何もしないよりはマシだろう。
が……
「……へんじがない、」
「ただのしかばねのようだ……ですか?」
「そーそーそれそれ。実は俺元ネタ知らないんだよね……って」
あれ?後ろから声?さっきまで誰もいなかったよね?
ゆっくりと振り向いてみると、そこには……
「はじめまして、遅くなってごめんなさいね?」
これまた真っ白な服を着た女性が、微笑みながら立っていた。
「ようこそ、この場所へ。ちょっと驚きました?」
「えーと……どちらさまで?」
「あ、自己紹介がまだでしたね。私はファータ。運命をつかさどる女神です」
にっこりとかわいらしい笑みを浮かべるファータ(?)さん。
正直どう見ても中学生か高校生くらいにしか見えない。
だって身長170cm無い俺よりも頭一つ分くらい小さそうだし……
「あ、今失礼なこと考えましたね?私にはわかりますよ?」
ちょっと怒った顔をするファータさん。
……うん、かわいい。まぁそれはともかく。
「いや、何かいろいろと信じられないことが起こってるもんで。ここどこなんですか?」
「んー、まぁ多目的な部屋ですよ?特に用法が決まっているわけではありませんから……。
強いて言うなら面談室といったところですね」
「面談室?」
「はい。あなたのような方と今後を話し合うための部屋、といったところですね。
もちろん先ほども言った通り多目的な部屋なので、いろいろなことに使われてますけど」
「はぁ……して、なぜ俺はそんなところに?」
「えーと、それがですね……」
ファータさんは少し困った顔をしている。何か言いづらい事情でもあるのだろうか?
「ごめんなさい!私たちの手違いなんです!!」
「え?いや何が?」
「……この部屋、というかこの空間に存在できるのは、神か死人の魂だけなんです」
「……あぁ、なるほど。」
俺死んだのか。あれか、交差点で記憶が途切れてるのはそのせいか。
「大方トラックにでもはねられて……ってところ?」
「そのとおりです……本当にごめんなさい!」
「でもなんで謝るの?事故なんでしょ?」
「それが……ほんとはあの場所で事故にあうのはあなたではなく、別の方だったんです」
「……もしかして手違いって……」
「はい……私たち神の中の誰かがミスをして、あなたが死ぬようになってしまったんです……」
ふーむ。見方によればその誰かさんを救えたってことにもなるけど……
まぁ深く考えるだけ無駄かもしれない。まずこんな場所があること自体よくわかんないし。
「それで、俺はこれからどうなるの?」
「それなんですが、二つの選択肢があります」
そう言ってファータさんは右手の人差し指と中指を立てる。
「ひとつは、このまま天国へ行って死後の世界を満喫する。
もうひとつは、別の世界に行って新たに人生をスタートさせる、というものです」
「別の世界?どんな世界なんだ?」
「あなたが元いた世界でもかまいませんし、架空の世界でもかまいません。
何か希望があれば可能な範囲で従いますよ?」
それはまた魅力的な話だことで。
「うーん……それならせっかくだし後者を選ばせていただこうかな。どれくらいまでなら希望を聞いてくれる?」
「基本的にできないことはないですよ?えっへん」
そう言って胸(見た感じあんまりない)を張るファータさん。
「でもミスはするんですね」
「うっ……そ、それはさておき!何か希望があるんですか?」
まぁここでファータさんをいじっていても目の保養にはなるけど埒が明かないし、思いつくものいくつかぶつけてみるかな。以下その希望。
・転生する世界は、IS『インフィニット・ストラトス』の世界。
・男として生まれる。さすがに性別変わっちゃうとやりづらい気がする。
・身体能力・思考力の向上。要は体強くなったり頭良くなったり。
・ある時期に篠ノ乃束にIS製作に勧誘される。束さん結構お気に入りのキャラだったので。
・IS適性アリ。これがないとこの世界では話にならないよね。
・何らかの方法でファータさんと連絡を取れるようにする。いざというときのために。
「え?これだけですか?」
「え?むしろまだ詰め込むんですか?」
「いえ、あなたがかまわないのでしたら私は一向にかまいませんが……。今までの方々はもっといろいろ要求されたものですから」
欲張りだなおい。
「んー、今は特に思いつかないし、これだけでいいや。また何かあれば連絡しますよ」
そのための最後の希望なんだし。どういった方法にするかは考えてないけど……
「わかりました。ではこの条件で転生を行いますね。今すぐにでも行いますか?」
「うん、今すぐに。ここにいても何もないしね」
何せ真っ白な部屋なんだし、目が痛くなりそう。すでにちょっと痛い。
「わかりました。それでは目を瞑って、また仰向けに寝転んでください。1分後、あなたは別の世界に赤子として転生されます」
「了解。ありがとうございます、いろいろ」
「いえいえ、こちらのミスですので……それでは、新たな人生をお楽しみくださいね~」
その言葉を聞くと同時に、頭がボーっとしてくる。まさに今、転生が行われているのだろう。
ちょっとわくわくしてきた。新たな世界で、俺はどうなるんだろう。
頭の中に思い描いているストーリー通りに人生を歩めるのだろうか。
はたまたハプニング満載で全く予測のつかない人生になるのか。
(まぁ、それはこれからのお楽しみってところだな)
俺は考えるのを止め、すぐに意識を失った。
さぁ、始まるぞ。
『
とりあえずここまで。ある程度頭の中でこの後の展開は考えてあります。
ここはこうした方がいいんじゃないか、誤字脱字見つけた、等々
コメントしていただけると非常に喜びます。
あんまりキツイお言葉は私の心がバッキバキに折れてしまうのでやめていただけると幸いです。
次回は博士の助手としてスカウトされるあたりまで書きたいかな……?
よければどうぞ気長にお待ち下さい。
…そういえば、オリジナルISの名前が未定なんですよね…
見た目は黒いホワイト・グリントに似た感じにしようと思ってるんですが。
何か良い名前ないですかね?ちょっと募集してみます。