Assassin's Creed -アインクラッド- 作:朱槍
今年からよろしくお願いします。
MEMORY1【デズモンド・マイルズ】
闇に生き、光に奉仕する、そは我らなり
真実はなく、許されぬことなどない
2012年
今から10年前この世界は滅亡の危機を迎えていた。
太陽の異常現象。
人類は大した対策も立てられず滅亡するその日に怯えるだけだった。
だがその裏で二つの組織が激しい戦いを繰り広げていた。
一つは世界の到る所に根を張り巡らし漫画の様な話だが裏で世界の大半を牛耳る巨大組織。
【テンプル騎士団】
対するは嘗ては均衡するだけの力を持っていたが時が経つに連れ弱体化した組織。
【アサシン教団】
この二つの勢力は【エデンの果実】という超古代文明の遺産を巡って長き時を争っていた。
そして2012年の9月。
伝説のアサシン達の末裔【デズモンド・マイルズ】がテンプル騎士団に拉致され大きな転機が発生した。
テンプル騎士団の末裔アブスターゴ社に拉致されたデズモンドは遺伝子記憶を辿る機械【アニムス】にかけられる。
そこで彼は先祖であり伝説のアサシンと呼ばれる【アルタイル・イブン・ラ・アハド】の記憶を追体験する事になる。
アブスターゴの目的はアルタイルが所持してたであろうエデンの果実の在り処だった。
アルタイルの記憶を辿りエデンの果実が見つかった事で用済みとなった彼を救ったのは【ルーシー・スティルマン】という女性だった。
ルーシーはアブスターゴ社遺伝子研究部門責任者【ウォーレン・ヴィディック】の助手だった。
だが、その正体はアサシン教団がテンプル騎士団に送り込んだスパイだったのだ。
後にデズモンドは彼女に連れられアブスターゴを脱出しアサシンの隠れ家へと向かう。
しかし、複数存在するエデンの果実の殆どを回収され最後の果実も手に入れられるのは時間の問題であった。
戦力差が絶望的な中ある対抗策を立てる。
それはデズモンドのアサシンとしての覚醒。
デズモンドはアルタイルの記憶を何度も体験した影響で流入現象が起き一流のアサシンが持つ特殊能力【鷹の目】を習得していた。
この現象を利用し今度は一流の技術を習得させるという考えに至ったのだ。
こうして彼は脱出したのも束の間、アジトに設置している新型アニムスで再び先祖の記憶を追体験する事になる。
ルーシーの他に合流したアサシン【ショーン・ヘイスティングス】【レベッカ・クレイン】のバックアップの元追体験を開始する。
今回彼が体験するのは最強のアサシン【エツィオ・アウディトーレ・ダ・フィレンツェ】だ。
デズモンドは彼の生誕から追体験することでその技能を確実に吸収していった。
しかし、記憶終盤に飛んでもない事態が発生する。
エツィオは仇敵【ロドリゴ・ボルジア】をバチカンで打ち倒すがそこで【ある者】と出会う。
【古き者】と名乗る【ミネルヴァ】という女性だ。
何と彼女はエツィオではなく追体験してるデズモンドに話しかけてきたのだ。
そして、彼女は世界の危機をデズモンドに警告したのだった。
彼がアニムスから出ると隠れ家の存在がバレたらしく仲間達は脱出の準備をする。
デズモンドとルーシーは脱出の時間を稼ぐためウォーレン率いるアブスターゴ警備スタッフ達と対峙した。
だが、デズモンドはそこで洗練されたアサシンとしての片鱗を見せ時間を稼ぐどころかスタッフ達を全滅させてみせた。
こうしてデズモンドの活躍もあり隠れ家を無事脱出したのだった。
彼らは脱出した車内の中ラジオである報告を聞く。
太陽の異常活発と各地でのオーロラ観測
それは、ミネルヴァの警告を裏付ける様であった。
ここで、初めて彼等は世界の危機を知る事となる。
次に彼らが身を隠したのは嘗てのエツィオの根城モンテリジョーニに身を隠す。
そこで彼は滅亡回避の鍵の一つエツィオのエデンの果実【エデンのリンゴ】の行方を追うことにした。
デズモンドは再びアニムスでバチカンでの死闘を終えたエツィオの記憶を追体験した。
記憶終盤宿敵【チェーザレ・ボルジア】を暗殺したエツィオはリンゴの強力な力の悪用を避けるため封印場所を探す旅に出る。
そして、彼はコロッセオの何処かにリンゴを封印した。
デズモンド達はすぐさまコロッセオへと向かった。
探索を続け遂に彼らは地下の神殿を見つけリンゴを手にする。
しかし、リンゴを手にしたデズモンドは【かつて来たりし者・ジュノー】に操られルーシーをアサシンブレードで刺してしまう。
ルーシーを刺したことでショックを受けたデズモンドはそのまま昏睡状態に陥ってしまう。
彼は現アサシン教団の幹部【W・M】の指示により再びアニムスへ。
昏睡状態の彼は深層意識のみがアニムスの島に飛ばされる。
そこで彼は自身の実験体前任者【クレイ・カズマレク】と出会う。
クレイに導かれ彼は先祖の記憶の追体験を開始する。
その記憶で彼は熟年のエツィオ更にはアルタイルの生涯の記憶を追うことなる。
また、記憶を追うごとに彼は自身の過去とも向き合い始める。
記憶終盤に彼はエツィオから助言をもらい自分自身の過去や自分の役割と向き合う決意をする。
記憶の再生が終わり崩壊するアニムスの島で彼はクレイに助けられ脱出し現実へと帰還を果たした。
記憶を巡る旅路の果てに突き止めたかつて来たりし者達の神殿内部に侵入したデズモンド達。
彼らは神殿の内部の遺跡を動かす鍵の在り処を求めて再び記憶の旅へと向かう。
今回彼は裏切りのアサシン【へイザム・ケンウェイ】。
そして、その息子英雄のアサシン【ラドンハゲードン(コナー・ケンウェイ)】の記憶を辿る事となる。
その過程で彼らはジュノーからかつて来たりし者達の過去を聞かされる。
更にはW・Mこと父親の【ウィリアム・マイルズ】が遺跡の稼働エネルギー奪取でアブスターゴに捕まる事態も起こった。
その時、彼はアブスターゴ本社に単身で突入という無茶な作戦を決行する。
だが、彼はアルタイル・エツィオ・コナーの戦闘技術を身に付けアブスターゴ社実働部隊を相手に一歩も引かなかった。
そして、ウィリアムを無事救出し堂々と正面玄関から脱出してみせたのだった。
記憶終盤コナーが隠した鍵の在り処を発見しダベンポートへ回収に向かう。
遂に神殿を動かしジュノーの導きで滅亡回避の装置の前に立つ。
しかし、そこでデズモンド達を止める者が現れる。
それは滅亡を警告したミネルヴァであった。
彼女はジュノーの真の目的を語りだした。
ジュノーの目的は自身の肉体的復活を果たし今の人類の統治であった。
最早、選択は二つの内一だけだ。
一つ目
人類の大半が滅亡を迎えるがデズモンド達が生き残った者達を導き再世の道を歩む
二つ目
滅亡を回避し代わりにジュノーにより支配された世界
選択を迫られたデズモンドは世界の存続を選んだ。
だがそれは選ばされたのではなく紛れもなく彼自身で選んだ道だった。
装置に触れた途端凄まじい衝撃が彼を襲った。
彼の意識は暗き闇へと沈んっでいった。
だが、完全に意識を失う寸前先祖達の姿を見た気がした。
彼が再び目を覚ましたのはそれから1年後の事だった。
(あとがき)
どうも、初めまして。
或いは、お久し振りです。
作者の朱槍です。
まずは、この作品を読んで頂き誠にありがとうございます。
さて、今回の話を読んで正直拍子抜けした方がいらっしゃると思います。
今回はアサシンクリード(以降アサクリ)を知らない方への簡単な説明回にさせて頂きました。
私はこの作品を見て少しでも多くの方にアサクリに興味を持って頂きたいと思っております。
原作をSAOにしたのもそれが狙いです。
さて、次回は明日にでも投稿さて頂きます。
では、またお会いしましょう。
※沢山の感想お待ちしております(`・ω・´)ゞ