戦闘員オペレーターのボーダー記録   作:チビメガネ

1 / 38
本当に言い訳ばっかで申し訳ありません。

それだけです。



第1話 二階堂一

 ボーダー支援課

 

「暇だ…」

 僕は支援課にあるソファーにごろごろしながら思わずそう呟く。

 

 昨日眠くて早く寝たせいで眠くないんだよな。

 とりあえず、麦茶でも飲もうかなと思って立ち上がった冷蔵庫まで行く。

 …餅とぼんち揚げ切れてんだった。太刀川さんと迅さんに怒られるわ。買わないと…。

 

 そんなこと思いながらソファーに戻って座ろうとしたら

 

「一、この資料運ぶの手伝ってもらっていい?」

 響子先生が来る。

 

「いや、先生。今日僕暇じゃないんで」

「あなたの用事くらい把握してるわよ」

 先生?溜息つくのやめません?僕嘘言ってn…すいません、嘘です。

 

 そこからの騙したなぁぁーの脳内小南先輩の妄想をきっちり済ました後、先生の方を見ると呆れた顔でこちらを見続けている。

 

 そしてもう一度溜息を済ました後、笑顔で言ってくる…もちろん目は笑ってないよ!!

「一。ボーダー支援課は、なんのためにあるんだっけ?」

 …ヤバい殺される。

 

「えっとですね。ボーダー隊員が円滑に任務に専念できるように、です」

「そうね」

 …あれ、これって。

 

「先生。上層部は隊員なんでしょうか?この場合の隊員はA級からC級の隊員のことだと僕は思います。」

 うん、そうだ理不尽だ、ブラックだ。

 

 ふっ、どんなもんだ。これで断われるぜ。そう思いながらドヤ顔で先生の方を改めて見る…勝ったな。

 

 先生が少し天井を見上げる。そうだ負けを認めろ、ははは。

 

 そしてもう一度笑顔で言ってくる…何度も言うけど目は笑ってないよ!!

「何か問題でもあるかしら」

「イエスマム」

 やだ、僕態度変えるの早すぎ…。

 

 ここ三門市で、近界民(ネイバー)から守っているボーダーと呼ばれる組織の本部が僕が今いるところだ。

 そのなかで、僕はちょっとした事情でチームもランク戦も出られないためこの支援課に追いやられている。建前はさっき言った通りだ…いやまあね、色々あるのですよ、ええ。

 

 先生が一緒に荷物運んでと言うので僕も荷物を持って支援課の外に出る…というか

 

「今日何か会議ありましたっけ?特に記憶ないんですけど」

「臨時の会議よ」

 そう答える先生…うーん。臨時というと

 

「迅さんがセクハラで捕まったとか?」

「あなた真面目に考える気ないでしょ」

「…すいません」

 いや、本当にすいません。

 

 溜息をついた後

「C級隊員がトリガーを勝手に使ったのよ、その処分を決める会議」

 そう言う先生。

 

「何かあったんですか?」

「また門が勝手に開いたのよ。それで一般人を助けるため使ってしまったみたいよ」

「なるほど…」

 何か不可抗力でって感じなのか。難しいとこだけど辞めろってことになるんだろうな。

 

 そんなことを思っていることがバレたのか先生が続ける。

「ただ、その隊員がトリオン兵を倒したおかげで門が開いてしまった学校の人的被害はゼロに抑えられのよ。それに木虎隊員もそのC級隊員の功績もあって言ってるし」

 木虎先輩がねぇ。凄いなよほどいい動きしたんだな…ん?

 

「倒したんすっか。訓練用トリガーで?」

 …マジかよ、ヤバいな。

 

「顔に出過ぎよ」

 呆れたようにそう言う先生。いやでも凄くね?

 

 C級の訓練用トリガーはその名の通り訓練用(・・・)なのだ。戦闘用に作られてない。それでトリオン兵を倒すのは本当に凄い。しかも木虎先輩が褒めてるのだ。期待の新星どころの話ではない。

 

「いっそのことB級にしちゃったほうがいいんじゃないんですか?」

「そう上手くいかないわよ」

「ははは。そうっすよね」

「ええ…ぎゃっ」

 先生と会話をしながら歩いていると先生の顔が歪む。

 

「やー沢村さん、今日もお美しい」

 あっ。また尻触ったのね。

 

「どうも迅さん。今日も懲りないですね」

「ははは。エリートを褒めったって何もでないぞ、はじめ」

「いや、褒めてないっすよ」

「そうかー。いやこりゃ悪い」

 いや、謝るのこっちじゃないでしょ。

 

「なんで一に謝ってるのよ。そっちよりもこちらに謝りなさいよ」

 いや先生同意ですけど、そっちってひどくないですかね…。

 

「いやー、すいません。美人を見るとついオートで近づいてしまうんですよ」

 そう言いながら先生の方の荷物が入った段ボールを持つ迅さん。

 

「沢村さんも上行くんでしょ。持ちますよ」

 うわ…何このイケメン。

 響子先生もその態度で済むかっていいながら仕方ない雰囲気になってるよ。

 これがイケメンの力か。

 

「迅さん。僕の荷物もお願いしm「行くぞー。はじめ」…ですよねー」

 くそ女の人だけか。

 

 もうあれだよね。夜景の見えるレストランで

 

「俺はあなたを幸せにできる。俺のサイドエフェクトがそう言ってる」

 っていったらどんな人も落とせそうだよね、いや落ちるよね。

 

 俺の乙女心(サイドエフェクト)がそう言ってる。

 

 

 

 

 次の日

 

 

 今日は件のC級隊員の騒動の原因でもあった警戒区域外の門を発生させるトリオン兵ラッドの掃討をすることになった。

 なんでも数が半端ないらしくC級まで駆り出されている。

 

 そんななか、僕はというと…

 

 

「嵐山先輩そこの排水溝の辺りです」

「了解」

 

 嵐山隊のオペレーターをしている。

 

 ボーダー支援課ができた理由として僕が戦闘員兼オペレーターである、というのもある。

 そんなやつがランク戦なんてできないしね…そういう場合どうなるんだろうか?

 最初戦闘員だけで、落ちたらオペやんのかな?

 

 まあいいや、とりあえず仕事しよう。

 

「はじめもありがとうね。わざわざオペレーターやってくれて」

「いえいえ、時枝先輩。こちらこそ嵐山隊のオペレーターができて光栄ですよ」

 

「嬉しいこと言ってくれるな、はじめ」

 パソコンでの仕事なので、よく分からないけどたぶん爽やか笑顔でそう言ってくれる嵐山先輩。

 

 いえいえ本当に光栄ですよ。この依頼を綾辻先輩からもらった時、オペレーターの仕事キターーーってなったんですから。

 

 オペレーターの仕事は面白いからな、事務仕事と比較してはならないくらい。

 まずね、オペレーターってのはね?…もういい?そう。

 

 よし、綾辻先輩の分まで頑張ろう。

 

「あっ。時枝先輩そこの裏にいます」

「了解」

 

 掃討側ではなく、オペレーター側になった今日の僕の仕事は、嵐山隊の先輩達にパソコン上に表示されているラッドの位置を教えることだ。

 

 響子先生曰く、

「今回の仕事は、攻撃能力がないとはいえ数も多く、小型で分かりずらい。だから位置を正確に教えることは重要」

 とのことだ。

 

 そうである以上、文句を言わずに仕事を終えなくてはならない。

 たとえ、パソコンのラッド表示アイコンが小さいからって文句は言ってはならない。

 

 これで怒ってしまったらこれを二時間で仕上げた鬼怒田開発室長に悪いのだ…くそっ。

 

 でもあの人チートだよな。案外人じゃないって意味であのお子様のポン吉って呼び方あってる気がするぞ?

 合ってない?そうですね

 

 …おっそこだ。

「木虎先輩。その瓦礫の下にラッド二体です」

「了解」

 

「改めて見ると気持ち悪いわよね。これ虫みたいだし」

「確かにそうですよね。こんなのが門開けるとか想像できないですよね」

「ええ…本当に気持ち悪いわ」

 足を持ちながらぶらぶらさせる木虎先輩。

 でも僕やしゃまるシリーズは好きだよ?僕的にピンクがオススメ。

 

「他にいそう」

「いえ。木虎先輩の近くにはいないみたいです。時枝先輩そこの木陰に一体います」

「了解」

 ふう。これでとりあえず…

 

「どうだ、はじめ。他にいそうか」

「いえ、嵐山先輩ここら辺いなそうですね」

「そうか」

 

 そんな会話をしていると

「よし、全部掃討できたみたいだな、作戦終了だ」

 と迅さんの声が聞こえてラッド掃討作戦は無事終了した。

 

 

「皆、おつかれ。はじめもありがとな」

「先ほども言いましたけど嵐山隊のオペレーターを務められるなんて光栄ですよ」

「嬉しいこと言ってくれるな、はじめ」

 いやマジで、オペレーターバカとして綾辻先輩の代わりとか嬉しい限りですよ、友達にも自慢できるし。

 

「別にいいですよ、嵐山先輩。この子オペレーターできる嬉しいくらいしか考えてないですから」

 …いや自分でも思ってますけどね。その言い方納得いかないです。

 

 それを聞いた嵐山先輩は、それもそうかと笑いながら次の会話に移行してくれる。

 これですよ、木虎先輩。このイケメン具合が先輩には足らないんですよ…すいません。謝るからそんな目で見ないでください、木虎先輩。

 

「そうだ、このあと綾辻の見舞いに行かないか?」

「あぁ、嬉しい誘いですけど沢村先生に呼ばれてるので、すいません嵐山先輩」

 

「そうか…それは仕方ないな、今度なんかおごるな」

 それを聞いた嵐山先輩はそうフォローしてくれる。

 

 それなら…

「そうですか、じゃあパフェでお願いします!!」

「あなた、一回断るとかしなさいよ…」

 

 うるさいですよ、木虎先輩、三度の飯よりパフェとオペレーターです。

「ははは、じゃまたな、はじめ」

「はい、今日はありがとうございました。」

 

 こうして嵐山隊でのラッド掃討戦は終わった。

 

 後ひとついいですか?

 佐鳥先輩はどこにいるんでしょうか?

 

 

 

 

 その日の夜 9:00

 

 携帯のなった音で起きる、ちょっとうとうとしてたみたいだ。

 

「はぁぃ、どちらさまですかぁ?」

「綾辻です、もしかして寝てたごめんね」

「…え。あ、すいません、いや、ちゃんと起きみした」

 …なんだよ「起きみした」って。いくら先輩がいきなり電話したからってテンパリすぎだろ。

 

「今日はありがとね、オペレーターの仕事任せてしまって」

 あぁ、先輩絶対優しい目で喋ってますね、自業自得なんですけど。

 

 何?僕が先輩のメアド持ってたらダメなの?

 羨ましい?残念だったな!!

 

 …まぁ綾辻先輩が広報の仕事で出れないとき、他の嵐山隊が防衛任務で動けるようにオペレーターができる僕とメアドを交換しただけですけど。

 

「いや、大丈夫です。先輩は体調大丈夫ですか?」

 そう、今日は綾辻先輩は別に広報の仕事だったのではなく、風邪だったのだ。

 

「ええ、もう大丈夫よ、改めて今日はありがとね」

「嵐山先輩にも言いましたけど、綾辻先輩の代わりは光栄ですよ」

 今日何回もこのセリフ言ってる気がする。

 

「そう、ありがとね。それでなんだけど、お礼はいつものとこでいい?」

「はい!!」

 …キタね。

 

「ふふっ。じゃあまた連絡入れるね」

「はい、ありがとうございます」

「それじゃ、お休みなさい」

「お休みなさい、先輩も体に気をつけて下さい」

 

 …よっしゃぁぁぁぁぁ、パフェだぁぁぁぁぁーーーーーー

 

 

 




まずは改めて

お騒がせすいません。


愛想つかされてしまったこと分かってますが趣味ですので続けていきたいと思います。

前回のはわりと矛盾があって見てられず…。
やっぱ強くし過ぎたんだな。
もっと弱くしよう。


新規の人もよろしくお願いします。

プロフィール
二階堂一 (13)

中学2年生(修とかとは違うとこ)
ボーダー隊員支援課室 室長
オペレータ兼戦闘員
この年ですが迅同期です。


サイドエフェクトは後で出てきます。
といっても前と一緒です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。