戦闘員オペレーターのボーダー記録   作:チビメガネ

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第2話 ブラッグトリガー争奪戦前

「ひとつめの仕事終わった」

 

 ようやく終わった…。

 事務仕事はもうお腹いっぱい、したくない。

 支援課室に入ってすぐ、仕事の後の1杯(麦茶)を飲んでソファーへダイブ。

 

 いや、本当に大変でしたよ。何が大変って事務仕事をしなくてはいけなくなった原因がね

 

 

「来期のメンツほんとすごいんだよ、もう予習しなくちゃだめだね!!」

 

 

 …いや、仕事してくださいよ、武富先輩、気持ち分かりますけど。

 え、分かんないって?

 だってもう実況し放題じゃないですか?

 鈴鳴第一でしょ、荒船隊でしょ、那須隊でしょ、もう興奮するね

 半端ないね、想像するだけでニヤニヤしちゃうね

 考えても見てくださいよ、まず鈴なr…え、もういいんですか?ここからいいとこなのに。

 

 つまり何が言いたいのかというと

 

 

 

 僕にも実況をやらせろーーーーーーーーーーーー

 

 

 なんか怒るとこ間違えてる気がする、まぁ別にいいか。

 朝からやってもう昼過ぎですよ。

 なんなの、ホント。

 

 ってかまだ仕事あるんだよな。鬼怒田開発室長に言われたラッドの報告書を…。

 とりあえず一息ついてからでいいや、うん。

 そう思いながらソファでゴロゴロする僕。

 

 

 何でこういう事務処理はここに任せよう的な感じなの?

 ここ便利屋じゃないんだけど。

 いやね、分かるよ。今後のこういうトリオン兵の対策会議が開発室内であるの分かるよ。

 でもさ、解析ってまとめるまでが仕事だと思いますよ。

 データだけ持って来て、これ分かり易くしといって投げないで下さいよ。

 ほら、遠足だって帰るまでが遠足って言うでしょ?…関係ないね。

 

 オペやり始めた時点で、そういうデータの見方とか習ったけどさ…とか文句言いつつこういうデータ見るの楽しいのがな、なんとも言えないとこだ。

 

 もっとこうさすぐパパッとできるもの欲しいよね。

 

 ほらサイドエフェクトで見たらすぐ分かるとかさ。

 いいな、それ…無いものねだっても仕方ないけどね。

 

 僕のサイドエフェクトは、トリオンの質と量と体内での動きが分かるというものだ。でも、目の前で動いてるものに対してって条件だけなんだよな。

 だから、こういうふうに死なれたら無理、専門外なんだよ。

 

 しかもトリオン関係を長時間見続けたら気持ち悪くて吐き出すという始末、何これ不便でしかないよ。

 まあ、戦闘時、パソコンと僕の頭を繋いで、自分のこの処理をサポートするボタンみたいのを付けた特別な隊服で、このトリオン酔いを防いでいるから最近は特に気にしてないけどね。

 

 それと、一度これ利用して敵トリオンの解析作業とかも挑戦してみたんだけど、無理。科学技術は偉大じゃなかった。

 だから新たな敵のトリガーに対しては、人よりも初見のものが分かり易いってだけの能力なのだ。

 まあ想像じゃなくてある程度の根拠が持てるってだけでいいと思うんだけど。

 

 …そういや、パソコンの処理使って自分の処理速度のサポートすればって提案してくれたのはは響子先生ですよ。流石姉御、よく分かってるね!!

 まあ、あのころは日常生活でもトリオン高い人見たらすぐ吐いてたからな…林藤支部長がポリバケツみたいなトリガー開発する?って笑いながら提案するくらいヤバかったしな。

 

 そんなふうに昔のことを考えながらデータを纏めること数時間、夕方になってしまった。

 これとりあえず明日でいいか、うん。

 

 

 

 とりあえず終わったので、もう一度麦茶を注ごうとソファから立ち上がる。

 

 

「はい、こちらボーダー隊員支援課です」

 電話が鳴る。

 

「お。はじめ?明日暇?」

 米屋先輩である。

 

「暇じゃないです。じゃあ切りますね」

 何か面倒なことを察した僕は切ろうとするが、先輩はこれを止めに入る。

 

「ちょー、待って。マジで大した用じゃないから、な」

 何ナンパ?いやですわ。最近の若者は。

 

「…なんですか」

 とりあえず切らずに聞くことにする。

 

「ほら俺たちって明日も見張りじゃん?玉狛の」

 いや知りませんよ、初耳です。

 

「それで明日お前も来n「じゃあ切りますね」ちょ、待って。いやマジで」

 えーだって面倒くさいじゃん。

 

「お前今回こっちなんだろ。じゃあいいじゃん」

「それ言わないでくださいよ…」

 まあ確かに城戸司令にブラックトリガーの確保のサポートの通達あったからな。

 三輪先輩に聞いたら米屋先輩と古寺先輩いるからいいって。

 

「三輪先輩は平気って言ってましたけど」

「コンビニ行くときに章平一人にするのもあれじゃん?」

「いや、それ我慢すればいい話でしょ」

 

「「…」」

 互いの息の音だけが聞こえる。

 

「…まあよろしくな。じゃ」

「ちょ先輩。僕まだ返事しt…本当に切ったよ、あの人」

 信じらんないよこの人。え?最初に切ろうとしたの僕?ハジメヨクワカンナイ。

 

 ふう…仕方ない。この報告書、今日終わらすか。

 

 

 

 

   次の日 玉狛付近のビルの屋上

 

「おはようございまーす」

「はじめ。おはよう…どうしたのその顔」

 若干退いた顔でこちらを見る古寺先輩。

 

「いえ。仕事がちょっと…」

「悪いね、本当に」

「いやいや。来たからにはきちんとやりますよ、先輩」

「ありがとう」

 そう言って頭を下げてくれる古寺先輩。

 

「そだな。やろうぜー」

 そう言いながら座り込みあくびをしながらアンパンの袋を開ける米屋先輩。

 

「「先輩もちゃんとしてください」」

「…わりー」

 全くです。

 

 

「今日の当番はレイジさんみたいですね。肉増しの野菜炒めですよ」

「やべー。うまそう」

 …古寺先輩の手帳見る限り昨日は宇佐美先輩らしい。

 

 

「米屋先輩。雷神丸の性別って何なんですかね?」

「そもそもあれこの世界の動物なの?ネイバーじゃねえの?」

 …いや、カピバラでしょ。

 

 

「ネイバーがおにぎり握ってますよ」

「まああいつのブラトリの能力ってコピーだしな。やれんだろ」

 …練習してるだけだと思うんですけど。

 

 

「自転車ってあっちの世界にないんですかね…あ、転んだ」

「俺も新しいの買わんとな」

 …お古でいいんでくれません?僕ママチャリなんですけど。

 

 

「とりあえず昼だな。先コンビニ行ってくるわ。何か買ってくるか?」

「いや、自分で見ます」

「僕もそうします」

 了解と言ってコンビニに行く米屋先輩。

 

 それにしてもこれ意味あるんだろうか。分かったこと一つもないぞ。

 

 

 

「そういえば、何ではじめはこっちにいるの。てっきり迅さんのほうにつくんだと思ったよ」

 買ってきたサンドイッチを頬張りながら聞いてくる古寺先輩。

 

「支援課って沢村先生が作ったのは知ってます?」

 うんと頷く古寺先輩。

 

「まあ正確には忍田本部長と沢村先生なんですけど」

 そう二人でね、ここ重要…悪寒がしますねやめましょうか。

 

「そのとき、まだここまで派閥って感じなかったんですけど。そうなったときのためにあんまりそれを気にしなくていいようにって、中立というか無所属みたいな立ち位置を作ってくれたんですよ…まあ親心みたいなもので」

「なるほど」

 …ぶっちゃけ、先生に精神的にベッタリだったので、自立しろ!!みたいな意味の方が強かったと思うけど。

 

 

「だからどこにいてもどう参加しても、僕こういう立ち位置ですと言えばいいという感じですかね…表面上は」

 いや言ったことないですけどね。

 というか何か察してくれて城戸司令とか普段僕に依頼とかしないし…なんか申し訳ない。

 

 

「今の時点では、こういうのは、先に言ってくれた方に付こうというのが今の僕のスタンスですかね」

 …こういう大人な事情は僕にはまだ分からないです。

 

 そういいつつ

 城戸司令の命令は何があっても聞いておく…というか本部長も私が感情的になったときには私の判断がボーダー的に間違ってることもあると言って、命令とあればこっちのために働けみたいなこと言われてるし。

 それでも余りにも汚いときには断らなくてはと思うけど。

 

 本部長、先生の命令は基本守る…派閥関係で使われたことないんだけど。

 

 迅さんは先手を打たれたときだけ…というかこの人は、自分の得にしかならないときには動かない人だ。何だかんだでボーダーとか自分『達』のためにならないときに動くので基本言うこと聞いても城戸司令派とか本部長派ひいてはボーダー全体に迷惑はかけない…と僕は思ってる。

 

 みたいなスタンスを取るようにしている。

 

 

 すると米屋先輩が

 

「なんか、お前も大変なんだな」

「変わります?」

「断わる」

 ですよねー。

 

「そんじゃ続けるか」

「「了解」」

 

 

 

 

 ブラッグトリガー争奪戦まであと少し

 

 




新規の人向けではないですが

修正箇所について

少しサイドエフェクトを弱くしました。

オリトリガー要素を前で言うとテリトリーだけにしてホルダーを使わないように。

ここまですれば好きにできる。

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