戦闘員オペレーターのボーダー記録   作:チビメガネ

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 皆さん12巻買いましょう、この作品のことなんてどうでもいいです、買いましょう!!








第21話 B級ランク戦 第2戦 (1)

『対戦ステージ 市街地A 個人ランク戦 5本勝負 開始』

 

 

  少し歩いていくと駿の姿が見える。

 

 そのまま、グラスホッパーで使って急接近してくるかなと思ったら、大声で一言。

 

「今日は完勝するから」

 わざわざ大声で言う事なのか、お前…。

 まあ僕も太刀川さんに「今日こそ跪かしてやる、戦闘バカがー」と大声で言ったことあるから人のこと言えないけどさ…。

 

 こういうときはあれだな、太刀川さんみたいに格好いい対応をしないといけないな。

 

「こっちもそのつもりだ、アホー」

 …全くかっこよくない。

 

 

 駿との戦闘が始まる。

 

 

 

 

 駿は、片手をスコーピオン、もう片方をとりあえずフリーにしてこっちに移動してくる。

 

 それなら、ちょうど建物が2つあるし…。

「バイパー」

 フルアタックで、こっちへの進路を塞ぐように射線を引き、右端に寄せておく…何発かは当てるつもりで引いたんだけどな、流石にグラスホッパーあると避けるのに追いつかないな。

 

 グラスホッパー使わないでも、普通に避けられるとは思うけど早く近づけば、あっちの

 間合いだし妥当か。

 

 ただ、加速するために踏んだ後は、多少は空中移動だし、避けづらいだろ。

 

 そう思いながら再びフルアタックで応戦する。

 

 バイパーで、一度左に真っ直ぐ行き、直角に右に行く射線を指定して、左に逃げないそして建物の中に逃げ込むようにさせる。

 また、メテオラを道路中央から右に寄っている駿がこちらへこないように上に発生させる

 

「げっ。マジか」

 駿が頭上を見上げて引きつった顔をする。

 

 シールドで受けきるのもダメだと判断したのか右の建物に逃げようとする。

 よし。そしたら隣の建物屋上までテレポーターで移動してからの…。

 

 バイパーが右に曲がったまま建物に直進したことによる、窓が割れる音が聞こえる。

 

 ここからなら時間稼ぎができる。

 

 と思っていたら後ろから気配を感じる。

「って思うでしょ」

 そう言って、スコーピオンで首を落としにかかろうとする駿…お前もテレポーターセットしてたのね、全く。

 

 すぐに避けたため、左頬にかするだけで済む僕。

 

「どっか建物に押し込んで合成弾作る時間を稼ぐのは、よねやん先輩とのログで見たよ」

 なるほど…見られてたか。訂正しなきゃな。

 

 そして屋上中央付近で向かい合う僕達。

 

「さっくとやられてくんない」

 スコーピオンを片手に構えたまま笑いながら言う駿…ウザいな、こいつ。

 

 もちろんこういうときに言うセリフなんて決まってる。

「そっくりそのまま返すよ、ばーか」

 右手にハンドガンを構えて言う僕。

 

「「グラスホッパー」」

 同じタイミングで片方の手でグラスホッパーを発生させる僕達。

 

 こっちが右にいったら、あっちは左。こっちが下がったら、あっちがこちらに急加速をという動きを互いに繰り返しながら、僕はアステロイドを放ち、駿はこちらの首を切断しにかかかる。

 

 僕の外れた弾はそのまま、屋上の床に当たり、駿の攻撃は何撃か当たる。

 

 そんななか、駿がバカにしたように言ってくる。

「遅くなったね、おチビちゃん」

 ほう、お前にそれを言われる日がくるなんて…というか懐かしいネタを。

 

 思えば、こいつが入隊してすぐのとき迅さん関連で喧嘩を売られたときがあれか、最初で最後の5本勝負5連勝だったな。

 

 そんとき、頭に血をのぼらせるために「遅いね、おチビちゃん」と言って挑発したんだったな、まあ案の上頭に血をのぼってくれたわけだけど…懐かしい。

 

 というわけで言うセリフは決まってる。

「うっせ、おチビちゃん」

 そう言ってハンドガンを構えてアステロイドを、グラスホッパーで移動する駿を追いかけるように撃つ。

 

 当然避けられるわけだけど、着点の床さえ1発まともに当たれば、ヒビ入ってるし…

 

「うわっ。何これ」

 一部の屋上がアステロイドの一撃で崩れ始める…さっきから床狙ってて良かった。

 

 次は、フルアッタックのキューブを作りながら近づく僕。

 

 そして下の階に落ちていく駿を目で追いながら、メテオラを下方向に放つ。

 

「あぶな」

 そう言いながら、まだ空中に浮いている崩れたコンクリート片をジャンプしながら飛び回り、上に上がっていき、もう一度屋上に戻ろうとする駿…いやグラスホッパー使えよ、凄いけどさ。

 

「もらい…っとあぶな」

 近くにいた僕の頭を斬ろうとした駿だが、僕が予め引いていたバイパーでそれを阻まれる。

 

 そのバイパーを見た瞬間、後ろに回り込むためのグラスホッパーを発生させ、それを避け僕の首を狙う。

「もらい」

 と言われたが、落ちるつもりもない。

 

 

 

「やっば」

 しかしそう簡単には行かず、グラスホッパー使わずに避けられる。

 まあスコーピオンを持っていた手を落とせたからいいか。

 

 これで終わりだと思ったが、すかさず地面に足をつける駿…ヤバこれは。

 

 グラスホッパーで後ろのバイパーを右に避けなかったのはこのためか。

「はじめだったら、右にも同じような射線引いているでしょ」

 スコーピオンを自分の足元から、こちらの足元まで伸ばし、動けなくされる…このままじゃ自分の引いたバイパーでやられるぞ。

 

 笑えないわ、それ。

 

 ただ、動けないのそっちも同じでしょ。

 そう思い、ハンドガンを足元に向けアステロイドを放ち、片足を消す…これで解放された。

 

 そして

「終わりだ」

「そっちこそ」

 二人とも動けるようになったと同時に攻撃を開始する。

 

 

『戦闘体活動限界 二階堂ダウン』

『戦闘体活動限界 緑川ダウン』

 

 

 

 とりあえずブースのベットに飛ばされる僕達。

 

「完勝ができなかったぜ」

「ざまあねえな」

 悔しそうに言う駿に対して鼻で笑うように言う僕。

 

「引き分けなのになんでエラそうなの、お前…」

「うっせ」

 知ってた。

 

「次行こうよ」

「はいはーい」

 駿の呼びかけに応じる僕。

 

 

 

 2戦目

 

 

「バイパー」

 

 

 先ほどのように道路で向かい合う僕達。そして同様に駿はグラスホッパーで近づきながらバイパーを避けていく。

 

「メテオラ」

 ある程度の位置まで接近してきたときに、キューブを作り斜め上くらいの位置から発射。

 

 ちょうど移動し終えて止まったときに放たったため、足が止まりシールドで防ぐしかなくなる駿。

 

 駿の周りに煙が発生する、これで…

「煙に隠れて相手の周りに低速メテオラでしょ、いずみん先輩の記録(ログ)で見たよ」

 グラスホッパーで真上にジャンプしながら言う駿。

 

 わざわざ解説どうも。

 

 ただ…

「お前相手に同じ方法使うわけないっしょ」

 僕はフルアッタックのバイパーで上空の駿を狙う。

 

「うわー性格わる」

「そりゃどうも」

 飛び上がった先で言ってる駿に答える僕。

 

「いや、褒めてないから」

 バイパーを空中で避けながら言う駿…てっきりシールドでどうにか防ぎながらって思ったんだけど下がりながら、グラスホッパーを上手い位置に配置して避けながら下に加速。

 

 …上手く使うよなーこいつ。

 

 そのせいで思った以上にバイパーが当たらないわ。

 

「よし」

 地面に着地した瞬間にこちらに向けて加速。

 

 ハンドガンをホルダーから出し、アステロイドで応戦する僕。

 

 それを避けながら、僕の下に潜り込みながらグラスホッパーを発生させる駿。

 

「げっ」

 思わずそう呟いてしまう僕。

 

 駿は、僕のその表情を見て勝ったという顔をしながら、グラスホッパーを踏む。

 

 僕の腹辺りめがけて、頭から突っ込むように加速する駿。その突進にも近い加速に尻もちをつく僕。

 

 首を持ってかれる

 

 

『二階堂 ダウン』

 

 

 

「ここから全勝するからよろしく」

「やなこった」

 ベットに飛んだ僕にそう言う駿。

 

 

 3戦目のための転送を開始する。

 

 

 3戦目

 

 

「逃げんなよ」

 メテオラを避けながらこっちに近づいてくる駿。

 

「うっせ。近づかれたらアレなんだから、障害物を利用するのは当たり前だろ」

 今僕は路地を右に曲がり、左に曲がりしながらメテオラとバイパーで応戦してる。

 

 こっちかよ、うぜーという声が聞こえるが気にしない…まあ裏からバイパーは確かにウザいか。

 

 さて探すのは電柱か…メテオラのキューブを隠せるものが欲しい。

 

 このステージは普通の市街地だから、電柱には事欠かないんだけど…狭い路地ってなるとわりと少ないんだよな。入り組んだ場所はこっから遠いし。

 

 …とりあえずあいつ近いし。時間稼ぎかな。

 メテオラのキューブをある民家の家に放つ…崩れて今駿のいる位置の路地に屋根の破片が落ちる。

 

 まあこんなんで何もダメージ受けないけど、壊れるイメージがつけば問題ない。

 

 というか今、走って気づいたけどポスト下とか室外機の下かあるのね…本当に市街地はわりと張りやすいな。

 

 ただもうちょい道幅狭いとな…てもう来てるし。

 

 距離を詰めにかかって来てるのかグラスホッパーで距離を詰めてくる…ただそこの路地から詰められないようにバイパーは引いてる。

 

「うおっ、あぶ」

 もうちょい慎重にいこうぜ。

 

 そんなことを繰り返すなか…わりと狭い道に着く。

 あっちが回りこもうとする前に見つかって良かった。

 

 あとは、右手でキューブを作って自分の周りに円を描くように配置すれば、他人から見たら、手がフリーかは理解しずらいからそれで行こう…那須先輩練習付き合ってくれてどうもです。

 

 さっきの合流する路地からの射線で警戒するために、距離はとってくれてるし。

 

 メテオラを放射して、視界が遮られたところで、メテオラをくっつけたスパイダーを1本配置。続いて同じ要領で下がりながらもう1本。

 

 それを数回行い、テレポーターで駿の後ろに移動。

 

「テレポーターの位置は把握できるから…ね」

 そう言って予測した位置に斬りかかる駿。

 

 かなり至近距離まで、スコーピオン両手で来る駿…この距離ならね。

 

 ハンドガンを駿に向ける僕。

 

「近づきすぎた…」

 慌てて片手で持ち替えてグラスホッパーで後ろに加速…まあアステロイドなんだけどね。

 

 そのまま、普通に近づきながらグラスホッパーを使わせないような間隔で、アステロイドを撃ちまくる僕。

 

 …そして、駿の足に糸がかかり。轟音と共に両端の家が崩れる。

 

 家が崩れたことで、煙幕が一緒に生じてくれる…ここでグラスホッパーを駿の後ろ辺りに発生させれば。

 

「そっちか」

 駿の声が聞こえ、その声とともに。

 

 

『緑川 ダウン』

 まずは1勝だ。

 

 

 

 転送ルームに戻った駿に言われる。

「煙の中の低速メテオラは使わないって言ってたじゃん」

「ははは。僕は書類以外の約束は守らない主義なんで」

 駿の言い分に笑いながら言う僕。

 

「うわー、本当に性格わる」

 ねえ、緑川くん?そういうトーンで言うのはないんじゃなくって?

 …まあサイテーだな、我ながら。

 

 

 

  4戦目

 

 

「ほい、ほら」

 駿は合流する道を警戒しながらもこれまで以上に速く近づいてくる。

 

 これじゃ追いつかれるな。

 そう思っていっそのこと近距離戦でやってみるか…面白そうという理由だけだけど。

 

 そうして、グラスホッパーで近づく僕。

 

 1戦目のときのように互いに牽制しあいながら近づいては斬り、遠のいては撃ちというのを繰り返す僕達…1戦目より積極的に近づいてるな。

 

 やっぱバレたかな…レッドバレッド持ってないの。グラスホッパー相手に当てづらいから捨てたんだよね、今回。

 

 まあ、あっちが急加速で方向転換しづらいなら。

 

 駿の下に潜り込んで、グラスホッパーを発生。

 

「パクるなよ」

 嫌そうな顔して言う駿。

 

 そのまま頭の方に突っ込みながら、ほぼゼロ距離でハンドガンのアステロイドを、体勢を上手い具合変えた駿はそのまま心臓を狙ってくる。

 

『二階堂 ダウン』

『緑川 ダウン』

 …4戦目が終わる。

 

 

 

 

 

 

 

「という感じでグラスホッパーっていうのは…テレポーターもそうですけど、位置とか方向性がバレるというのが欠点であるんですね。まあそれを利用するか隠そうとするかは自分の好みに合わせてって感じです」

 僕はブースで見ていた空閑先輩に振る。

 

 僕の意見に頷く僕。

「なるほど、なるほど。ありがとなハジメ」

「いえいえ、これぐらいはいいですよ」

 

 そんなふうに会話をしてると、駿が睨んでくる…何?

 

「お前、何最後負けたのに偉そうなの」

「別にそんなこと…あるかもな、うん」

「認めんのかよ」

 呆れて溜息をされる僕…あれーおかしいな、僕なんで貶されてるの?

 いつものこと?そうですか、そうですね。

 

「あーでも、今日も完勝できなかったな。2勝1敗2分けかー。くそ俺も太刀川さんや迅さんみたいに完勝したいな」

「いやいや、お前最近の勝率普通に6割こしてるんだから、別にたまには良くない?」

 いや、本当に今日は上手くいったほうなんだよ、かなり。

 

「お前に負けるのが気に食わない」

「なにそれ、ひどい」

 泣いちゃうよ?

 

「じゃ、遊真先輩やろーぜ」

「分かった」

 そのまま転送ルームに行く2人…お前教える気本当にあんの?単に空閑先輩とやりたいだけでしょ。

 

 …まあいいや、上がっていいっていってるし。もう帰ろう。

 

 自宅に帰ることにする僕。

 

 

 

 

  2月5日 夜 ボーダー廊下

 

 

「いーな、はじめ。チカ子の試合見れて。アタシ用があって無理なんだよね、くそ」

 夏目さんは口を尖らせながら文句を言っている。

 

「でも…なんかあったっけ。C級の合同訓練とかなかった気がするんだけど」

 うん、確かなかった気がする。

 

 そう言うと、チッと舌打ちをした後に夏目さんが言う…流石女版諏訪さん、やることが違うね!!

「かあーちゃんが用あるんだと。なぜアタシも行かなくちゃ行けないの。くそっチカ子の活躍がー」

 アンタは雨取さんの母ちゃんか。何カメラにでもおさめちゃうの?

 

 ん?カメラ…録画、なるほど。

「あれなら後でログ全部見る?高画質で焼き直してそうな当てがあるからあれなら渡すけど」

「マジか。流石違うわ、サンクス」

 肩を叩きながら心底嬉しそうに言う夏目さん…どんだけ雨取さんのこと好きなのよ。

 

 じゃよろしくなーと言われ、別れる僕達。

 

 さて早く観覧ブースに行かないとな…そう思いながら歩いていると見知った顔が見える。

 

「…先輩」

 黒江である。

 

「…こんばんは、先輩」

 ペコリと頭を下げながら言う黒江…だが騙されてはいけない。

 

「いや舌打ち聞こえてるからね?なかなかひどいよ」

 僕一応先輩なんだよ?分かってる?

 

 僕がそう思っていると、からかうように言ってくる。

「駿に負けたそうですね、おめでとうございます」

 頭を下げる黒江…こいつ。

 

 こういうときは無視だ、無視。

「…でそっちもランク戦観に行くの?」

「そうですね」

 僕の問いに答える黒江。

 

「誰か気になる人いるの…って空閑先輩か」

 アタッカーなら気になるもんね、仕方ない。

 

 僕が一人で納得していると、黒江が、駿を負かした相手ですからと補足する…流石は天才児の情報早く回るな。いや単にこの2人が幼馴染みたいなもんだから、まあいいや。

 

 すると、次はあっちが質問してくる。

「先輩の目当ては何なんですか?」

 ほほう気になるかね。

 

 ふっ…そんなの決まってるだろ、黒江よ。

 僕はそういう思いを込めてドヤ顔で言う。

「東先生の解説だけど」

 …いやね、黒江さん?その顔はダメなんじゃないかな?

 

 ん?ダメなの僕…そうだね。

 

 でも仕方ないじゃん?

 解説席の主には逆らえないもん、僕は悪くない。全ては解説があるというシステムが悪い。

 

 すると、黒江はダメだ、この人的な溜息をついて、

 

「しっかりしてくださいよ」

「…はい。すいません」

 あれ…なんで僕謝ってるの?

 

 

 そんな他愛もない会話をしていると観覧ブースに着く。

 

 

 

 

「B級ランク戦。2日目夜の部間もなく始まります!」

  武富先輩の声が部屋に響く。

 

 

 




 メイン
ハンドガン バイパー メテオラ アステロイド

 サブ
バイパー スパイダー グラスホッパー テレポーター


です。




それでは おまけです。



 B級18位 海老名隊。
 そこには、夜な夜な二ヤつきながら録音したものを聞く変態がいた。

「ぐふふふふっ」
 そうボーダーランク戦解説席の主こと、海老名隊オペレーター武富桜子である。

 この隊にはどこから仕入れたか分からないランク戦初戦の解説ボイスから自分が解説していないはずの解説ボイスまで高音質で保存がしてあり、かつ彼女の自宅にはベストコレクションという名のCDまで存在している。極めつけは、オリジナルのほかに、観賞用、保存用も用意してある。

 もう一度言う、彼女は変態である。

 ただここで1つだけ疑問が残る。彼女の解説をやっていないものはどうやって手に入れているのかというものだ。

 答えは非常に簡単だ。

「先輩。東先生の解説オリジナル持ってきましたー」
 その答えは、もう1人の変態、二階堂一である。

 彼は、彼女とともに解説席の裏に盗聴k…遠くでも聞こえる器具と、録音…保存できる器具を仕込もうとし沢村本部長補佐に怒られた張本人達である。おそらく法ギリギリのやり口をしているのだろう。

 そんな彼らは互いに自分たちのことを言う

 『同志』

 と。

今だって

「東さんの声いいよね。もう解説も隅々まで完璧だよね」
「何言ってるんですか、先輩。先生の解説の良さは、先が分かってる故の溜めとその解説を言うタイミングの良さにあるんですよ」


「これは、失敬失敬。私としたことが重要なポイントを忘れてたよ」
「まあでも分かります。この声だからこそできる高等テクニックです」


「流石は二階堂君。私が認めただけはあるよ…あ、ここの解説いいよね」
「師匠に褒められるとは光栄です。そこも分かりますがもうちょい先の…こことかいいですね」


「なるほど。捨てがたい」
「でしょ」


「「ふっ、ふふふふ」」

 この後、A級のとある隊員がドアをノックせずにB級部隊の作戦室に乗り込んだ事案が生まれたのは別の話。
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