戦闘員オペレーターのボーダー記録   作:チビメガネ

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タグづけの考察は矛盾ないようにしたつもりですが何かあれば報告お願いします。





バックワームで消えるのはレーダーだけで、タグづけは関係ないというのが12巻までの僕の結論です…本誌で矛盾もしくは12巻まででもてめーの頭じゃ矛盾だらけだよって方は言ってくださいよろしくお願いします。

作者の頭が良ければいいんですけどね…。


第22話 B級ランク戦 第2戦 (2)

 武富先輩が導入の話をしている…やっぱ玉狛の話するよね。8得点は凄いよ。

 

 武富先輩がいつも通り興ふ…武富先輩の声を聞きながら席を探していると、

「お、黒江とはじめじゃん。こっちこっち」

 米屋先輩が手招きしてくれた。

 

 それにしてもやっぱり混んでるな、先輩の隣の2席しか見当たらない。

 

「米屋先輩、古寺先輩、こんばんは」

 席の近くに来て黒江がそう言い、僕も続いてお辞儀をする。その後、米屋先輩の右を僕、黒江の順に座る。

 

「2人でいるのは珍しくね。ブースではたまに見るけど」

 僕達が座った後話を振ってくる米屋先輩。

 

 でもね、先輩。それはあれですよ。先輩がブースにしかいないからですよ。僕も先輩をブースでしか見たことないです。

 

 これだから、模擬戦大好きっ子はと呆れていると黒江もそう思ったらしく、溜息をついてから言う。

 

「そうですね。私もブースにいることが多いですからね。二階堂先輩みたく廊下で女の人手を繋ぐ人ではないですから」

「なるほど。それもそうだ」

 ねえ、黒江さんや。ブースにいることの報告からの文脈から考えてつながらないよ、理由って日本語知ってる?

 

 というか、そんな有名なの。あの日以来クスクス笑われるのそのせいなの?

 

 ここは話題を逸らそう。そう思って古寺先輩に話を振る。

「古寺先輩は米屋先輩と一緒に来たんですか」

「そうだね」

 即答された…何この質問?

 そんなん当たり前だろ、見りゃ分かるわ。

 

 当然のことながらその結論に至るのは僕だけでない。

 

「何当たり前のこと聞いてるんですか」

 口を押えて笑いを堪えてる年下の女子…こいつ後でコテンパンにしてやる。

 

 僕がこれ以上ない殺気を放っていると、黒江が真顔に戻る。

「それなら、今度模擬戦お願いしますね。駿と同じで文句ない勝利をすることが目標なので」

 君たち、やっぱり幼馴染だよね。考えてることが同じだよ。2人ともそのまま元気よく、健やかに育ってくれると先輩として嬉しいな。

 でも労わってね。君、問答無用で首を捥いでくるから精神的にくるんだよ?

 

 遠い目のまま僕は、前の大きな画面を見ていると、武富先輩の声が聞こえる…どうやら駿に空閑先輩の例の10本勝負について聞いているところのようだ。

 まあもちろん答えは、

 

「8-2負けました。ボコボコでした」

 清々しく言うなー、もっと誇っていいと思うぞ。最後追いついてたし。昨日のもログ見直した感じ結構良かったよ…上からだなこれ。まあいいや、駿だし。

 

 こっちでは、黒江が負けたことに驚いている、なんだ見てないのか。わりと有名な事件だと思ったんだけど。

 

 黒江のその反応に僕の肩に手を置いて、黒江に聞こえるように言う米屋先輩。

「いい勝負だったぜ。うちの隊にログあるから後でデータ送るよ…はじめが」

「ありがとうございます、米屋先輩」

 …おい、こら。

 

 それと、古寺先輩。流石、第二の佐鳥とか言わない!!

 聞こえてるから、ボソッと言ったつもりかもしれないけど!!

 

 そんななか、武富先輩の声がもう一度響く。

 

「さあ、ステージの選択に入ります」

 その言葉で僕を含め4人は、観覧モードに入る。

 

 

 

 

 B級ランク戦では、三つ巴にせよ、四つ巴にせよランクの一番低いチームには戦闘のステージを選べる権利が与えられる。その選択方法は、場所だけでなく天候の設定も細かくいじれるというものだ。こうすることでランクが低いチームでも作戦をたてれば、容易に上位チームを倒せるような形式にできるわけだ。それに1つのステージでもAやらBやらあるし、バリエーションの幅は無限大といってもいいかもしれない。

 

 さらっと言ったけど、これ凄い技術だよな。ランク戦は、戦闘員のボーダーのレベルを上げるためというけど、裏方の技術のレベルはもうカンストしてる気がする…。

 

 話が逸れたが、ランク戦の1つの醍醐味がこの戦場設定といってもいい…普段見ない戦場設定にすると武富先輩のテンションが2段階上がるので、見る人は気をつけたほうがいい。

 

 まあ、こんなもんだよね、初戦近くの解説が来てもいいようにイメトレはばっちりである…なんで僕に解説来ないんだ。絶対悪魔(響子先生)の陰謀だ。

 

 戦場設定か…楽しかったな、東先生との模擬ランク戦TRPG。

 あれやってたのってランク戦のシステムできるかできないかくらいのときだっけ…あの人普通に倒しにかかるからな。

 

 流石は変態スナイパーの師匠なだけはある。僕は、そのなかに含まれてない…変態オペレーターだからね!!

うん、フォローになってないな、それにこれ変態の意味本当の意味の変態じゃん、意味ない。

 

 

 ぼんやりとそんなことを考えているとステージの選択が終わったようだ。

 

「市街地C。坂道と高低差のある住宅地ですね」

 流石は武富先輩…MAP説明一言だけど分かり易い、勉強になります。

 

 いや、そんなことはとりあえずどうでもよくて…Cか。

 

 驚いたのは僕だけじゃないようで、

「スナイパーがいる部隊有利ですね…」

 眉間に皺を寄せる黒江。

 

 まあそうだよね…駿が言うように諏訪隊も厳しいだろし、玉狛だってきついだろう。

 

「玉狛にも何か考えがあるんだと思うよ」

「そうですね、三雲先輩も何かしらの案があるんだろうし」

 黒江の呟きに答える古寺先輩と、それに同調する僕。

 

 僕の答えに驚いたのか米屋先輩が僕に言ってくる。

 

「おまえは、メガネボーイのこと買ってる派か」

「他に何派があるのかしらないですけど、風間さんとの模擬戦をその場で見ましたからね」

「俺まだ見てねーんだよな、それ」

 画面を見ながら答えてくる米屋先輩。

 

 先輩が模擬戦をチェックしてないとか、これは明日確実に雪降るわ。

 

「明日雪降るんで、部屋を暖かくして見たほうがいいですよ」

 確定事項なので、忠告をしておく僕。

 

「おい、こら。どういう意味だ」

「…転送始まりますよ」

 転送が開始する。

 

 

 ランク戦の始まったときのポイントとしては、ランダムな転送がある。これは当然として、本当の戦場を真似してるんだろう…完璧なコピーとはいえないだろうけど。敵がどこにいるか分からない、どの敵が襲ってくるか分からないって意味なら十分だと思う。戦場の簡単な状況は作れているだろう…たぶん。

 

 転送が終わり、各隊全員の位置が画面のMAPにアイコンとして現れる。

 

 MAP右上には、半崎先輩…一番高台に近い、もう移動始めてるし。

 その1つ下の通路に堤さん、その付近に穂刈先輩、空閑先輩、雨取さん。

 MAP真ん中くらいの位置に三雲先輩、諏訪さん。一番右端に笹森先輩。

 それで、一番高台に遠い位置に荒船先輩。

 

 という転送位置になった。

 

「やっぱ荒船隊動きはえーな、高台目的バレバレじゃん」

「高台取れば有利…いや下手すれば勝利が決まりますからね。当然ですよ」

「だな」

 解説というより感想みたいな感じで言う米屋先輩に、顎に手を当てながら答える古寺先輩。

 三輪先輩も大変そうだな…。

 

「バックワームで動きやすいですからね。位置が後々、敵に把握されたとしても高台取ってしまえば…ということですね」

「そうだね」

 黒江の確認に頷く古寺先輩。

 

 うーん、僕が言う事は、バックワーム、バックワーム…

「レーダー補足ができないってのは、レーダーの位置確認からの目で見てからの視覚情報が入らないってことですからね。直接見かけないとタグつけられないですから、こっちとしては着んなよって話です」

 実際、荒船隊は、荒船先輩以外はもう高台着いてるし…早いな。

 

 僕が絞り出して言った意見に対して3人…といか黒江と米屋先輩はというと、

「先輩が」

「オペレーターみたいなこと言ってる」

 …いや、僕オペレーターなんですよ、知らなかった?

 じゃあ、仕方ないね。

 

 涙目になりながら、古寺先輩の方を見る。

「あはは」

 笑ってた…味方がいないようです。

 

 

 …他の隊はというと、諏訪隊は笹森先輩を戦闘に高台に向う。

 そして、玉狛はというと…合流をしていた。

 

「玉狛は合流か…」

「雨取さん使わないのか」

 古寺先輩の呟いたのと同時に呟く僕…高台から下の低地お構いなしに更地だぜ、ヒャッハーとか面白そうなんだけどな、するかどうかは別にして。

 

 そのまえに雨取さん、そんな子じゃねーわ、ないな。

 

「東さんは、合流はありって言ってますけど、厳しいですよね」

「そだな。今の笹森みたいに合流に時間かけてると撃たれちゃうし」

 黒江の問いかけに、諏訪さんやるなーと言いながら答える米屋先輩。

 

 それに古寺先輩が、東先生の解説の補足をする。

「今ので、こっちの射程圏内にいると告げられたからね」

「なるほど」

 頭を下げる黒江。

 

 まあ、荒船隊としては、先生が言った通り荒船先輩が高台行く方が目的なのかもしれないけど…一石二鳥ならどっちが本当の目的でもいいか。

 

 どちらにせよ…

 邪魔するな、笹森。高台に行く俺たちのってことには変わらないしね。

 

 そう思ったところで、荒船先輩のほうに大砲が一発。

 

「…んー」

「やべーな」

「えっ」

 これぞ、三者三様といった具合に反応する3人。

 

「玉狛の分が悪いですね。威力はあっても下からでは荒船隊の動きは見えない」

 東先生もこの反応である…ですよね。

 

 というか、荒船先輩撃ってなくね…どうやって位置分かったん?

 目視からのタグづけだとして、合流したなら…というか最悪空閑先輩だけでも当てさせれば落とせるんじゃ。高台の2名は確かに怖いけど諏訪隊も向ってるんだし、玉狛だけに向かないだろう。

 

 タグづけしてそのまま逃がす意味か…そっちのほうが確実に仕留められるときってとこかな、うーん、分からん。

 

「玉狛の砲撃に対して即座に対応してくる荒船隊。やはり、高台を取ったのはでかいか!!」

武富先輩が少し身を乗り出して言う。

 

「その狙撃に対しもう一度、砲撃で挑む玉狛第二!!」

もう一発撃っても同じでしょ…まあ確かにタグのみの前よりは位置把握が楽だろうけど。

 

 ん?分かるのって荒船隊の位置じゃん、これって…

 

 

「「なるほど」」

 古寺先輩と声が重なる。

 

 一緒の、タイミングだったね…。

 いや今そんなことどうでもいいや。

 

「何か分かったんですか」

 僕達の声が重なったことに疑問に思ったのか黒江が聞いてくる。

 

 その問いに対して、もったえぶるように返す古寺先輩。

「聞いてれば分かるよ」

 …ですよねー、僕もそう思います。

 

 

 

「…盾を何枚張っても防御が崩れるのは時間の問題です」

 東先生の解説に聞き耳を立てる僕達。

 

 この解説に対して、無謀な戦いだったかを聞く武富先輩、そして…

「…いや端から勝つ気はないようです」

「え?」

 ほれ見ろー、おかしいよこの人、変態だよ、化けもんだよ、チートだよ。

 

 そこで、バックワームを着た諏訪さんが荒船先輩にご挨拶する映像が映る…諏訪さんきちんとバックワーム着てるのね、流石適当にみせかけてきちんと考えてる漢、諏訪隊長。

 

 そこから、東先生の解説が入る…本当にこの人どっから気づいてるの。そういう小出しの解説が株を上げてること自覚してるの?

 先生、人気度で個人ポイント決まるならぶっちぎりで総合1位になっちゃうよ、もうS級になったほうがいい。殿堂入りレベルだよ。

 

 

「…と言った具合だね」

「なるほど…ありがとうございます」

 東先生の解説が終わった後、そう付け加える古寺先輩…黒江は何か引っかかる顔してるけどあれなら後で古寺先輩に聞くだろう。

 

 それにしても…

「今思うと、上手い釣りしてましたね。撃ってください、ポイントですよって動きでした」

「そだね。取り易そうに動いていたのは確かに大きいね」

 僕の言葉に賛成してくれる古寺先輩。

 

 後はあれだね…

「バックワーム使う可能性を考慮して他の隊に注目してないのはミスですね。使わずにレーダーで補足できたとして、現場のほうが一つのことに注目してしまうのは仕方ないですから…そのための補助、オペレーターです」

 そう言う僕。

 

 それに対して

「先輩…」

「何」

 またオペレーターどうのこうの言うの。

 

「荒船隊の玉狛への射撃は5,6回ありましたけど、先輩が気づいたのも2回目辺りですぐ気づかなかったじゃないですか…威張らないでください」

「それな」

「ですね」

 全員まとめて星を出す。

 

 くそっ、言い返しができない。

 

「…すいませんでした」

 座ったまま、深々と頭を下げる僕。

 

 

 

 

 

 

 

 荒船隊長を仕留め、他2名のスナイパーの場所の把握のために動き出す、諏訪隊。

 

 仕留められる位置にいる諏訪隊長を、最初に仕留めにかかるために動く荒船隊。

 

 スナイパーと別行動を取り、2人で点を獲りにかかる玉狛第二。

 

 

 

 

 

 動き始める。

 

 

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