キョダイリュウノゼツメイニヨリ、デンセツハヨミガエル
数多の飛竜を駆遂せし時
伝説はよみがえらん
数多の肉を裂き 骨を砕き 血を啜った時
彼の者はあらわれん
土を焼く者
鉄【くろがね】を溶かす者
水を煮立たす者
風を起こす者
木を薙ぐ者
炎を生み出す者
その者の名は ―――――――
その者の名は 宿命の戦い
その者の名は 避けられぬ死
喉あらば叫べ
耳あらば聞け
心あらば祈れ
―――――――――
天と地とを覆い尽くす
彼の者の名を
天と地とを覆い尽くす
彼の者の名を
彼の者の名を
古に栄えし王国シュレイド。
かつては世界に君臨し、栄華を誇った大国であるが、今となっては見る影もない廃墟と化している。
滅ぼされたのである。ただ一頭の邪龍によって―――――――
昔々、とある地方では小国が乱立し、争いが絶えませんでした。
それに心を痛めていたシュレイド王は、ある日、偶然にも、それを見つけてしまったのです。
――――――黒龍の召喚方法を。
その召喚方法は黒龍を使役できるものの、代償として召喚者の血を求めるもの。
それでも王は争いを治めることができるのならばと自ら召喚を実行しました。
そして、黒龍の力を後ろ盾に次々と他国を制圧し、地方一帯を統一するまでに至ったのです。
しかし、黒龍を操るシュレイド王は邪神の使いであるという噂が流れ始め、それを信じた暴徒が王を殺してしまいました。
―――――― 契約は果たされなかった ――――――
亡き召喚者の血を求め、黒龍は怒りでその身を真紅に染め上げ、天から数多の灼熱を降り注がせ、瞬く間に王国を滅ぼしてしまいました。
それでも龍の怒りは治まらず、生き残った人々は苦心の末、王の血を引く王女を生贄として差し出しました。
ようやく龍の怒りは鎮まり、全てが終わったかに思えました。
しかし、長き時を経てまたしても黒龍が暴れ始めたのです。
生贄の血が召喚者のものとは完全に同じではなかったからです。
再び王家の血を引く者を生贄に捧げ、怒りを鎮めました。
以来、黒龍が現れる度に王家の血を引く者を生贄に捧げるようになりました。
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誰か…… 助けて……
呪いを断ち切れ
伝説を斬り裂け
その名は運命の戦争
その名は逃れられぬ死
時は待つ、運命に刃を突き立てる者を。
ヨミガエリシデンセツハ
ムゲンノユウキヲモツエイユウニヨリ、ウチホロボサレル……