ブラックエンドを倒したウルトラマンレオは旅に出た。
地球を離れること数万キロ、ゲンは惑星テラを訪れた。
「綺麗な空気だ」
そこへ端正な顔立ちをした女の子が現れる。
「こんにちは」
女の子が挨拶をした。
「こんにちは。僕はゲンっていうんだけど、この近くに村か町はないかな?」
「これから村に戻るところだけど、一緒に来る?」
「うん」
「こっちだよ」
ゲンは女の子に付いていく。
「変わった服装だけど?」
「地球っていう惑星から来たんだ」
「それじゃあ、お兄ちゃんは宇宙人なの?」
「そういうことになるのかな。故郷はマグマ星人に破壊されちゃったけどね」
「じゃあ行くあてがないってこと?」
「旅に出たところだったからね」
「そうなんだ」
と、その時、大地が激しく揺れた。
「な、何だ!?」
地面が持ち上がり、地中から怪獣が現れる。
「逃げなきゃ」
ゲンは怪獣に向かって光弾を放った。
攻撃を受けて怯む怪獣。
「お兄ちゃん、今のは?」
「宇宙の平和を守るために手に入れた力さ。今のうちに逃げよう!」
ゲンと女の子はその場を離れた。
「そういえば、まだ名前を聞いてなかったね」
「マナ」
「マナちゃんか」
迂回して村に向かう。
「マナちゃん村を離れて何をしてたの?」
「お城に招待されてね。その城の王子様がこの前私の村に来て、会った時に気に入られたんだけど、それがもう最低最悪な人でさ。結婚を申し込まれたんだけど、断って帰ってきたところなの」
「そうなんだ」
「お兄ちゃんは……かっこいいね」
ゲンを頰を赤らめた。
「着いたわ」
小さな村にやってくる二人。
「お、マナじゃないか」
男の子がやってくる。
「お城の王子様のプロポーズはどうだったんだ?」
「断ったの」
「何で?」
「最低な人だったから」
「ふーん。そっちの兄ちゃんは?」
「帰ってくる時に会ったの。村を探してたみたいだったから、連れてきたのよ」
男の子がゲンを見る。
「このお兄ちゃん、宇宙人なんだって」
「マジで!? なんていう星から来たの!?」
ゲンはしし座の方角を指差した。
「あの方向に昔、L77星っていう惑星があってね。僕はその星の生まれなんだ」
「そうなんだ。兄ちゃんの名前は?」
「ゲン」
「俺はパック。よろしくな」
「よろしくね。ところで、宿はないかな?」
「残念だけど、宿はないの。よかったら私の家に来る?」
「いいのかい?」
「うん」
「じゃあお言葉に甘えて」
ゲンはマナの家へ同行した。
「お母さん、この方が行くあてがなくて困ってるの。暫く住まわしてあげていい?」
「それは構わないわよ」
「よかったね、ゲン兄ちゃん」
「ところでマナ。王子様のプロポーズはどうしたの?」
「もう最悪。だから断ってきたわ」
「そうかいそうかい」
「ゲン兄ちゃんみたいな人だったらよかったんだけど」
「何を言ってるのよこの子ったら」
マナの母親とゲンは笑った。
「マナ、食事の支度を手伝ってちょうだい」
「はーい」
マナと母親はキッチンへと入っていく。
「ゲン兄ちゃん、食事の準備が出来たら呼びに行くから、散歩でもしてきたら?」
「じゃあ村を見て回るね」
ゲンは外に出た。
村を散策するゲン。
突如地面が揺れ動き、先ほどの怪獣が出現する。
逃げ惑う村人たち。
騒ぎを聞きつけ、マナが家から飛び出してくる。
「さっきの!」
「マナちゃん、逃げて!」
「お兄ちゃんは?」
「僕なら大丈夫!」
ゲンは怪獣に向かって駆けていく。
「レオ──っ!」
ゲンは変身ポーズを取って叫び、ウルトラマンレオに変身して巨大化。
「イヤ──ッ!」
飛び蹴りを怪獣に浴びせるレオ。
怪獣は攻撃を食らって姿勢を崩す。
「あの巨人は……」
レオは飛び蹴りの反動を利用して後退して着地した。
怪獣は態勢を立て直して火球を吐いた。
火球はマナに向かって飛んでいく。
マナは咄嗟に防御する。
レオはマナの前に瞬間移動して火球から彼女を庇った。
「うわ!」
火球を背中で受け止める。
マナは徐に腕を下ろしてレオを見た。
「あ、ありがとう……」
レオは立ち上がり様に怪獣の方を向く。
接近してくる怪獣。
レオは眼前に迫った怪獣に蹴りを入れた。
怯む怪獣。
レオは追い打ちをかけ、怪獣を拳で連打する。
怪獣は
レオは上空へ飛び上がり、超強力な蹴りを怪獣にお見舞いした。
レオキックをまともに食らった怪獣は大爆発を起こして跡形もなく消滅した。
「ダア!」
レオは空の彼方へと飛んでいった。
マナがゲンを探す。
「お兄ちゃん──っ! どこ──っ!」
そう叫ぶと、「おーい!」と、ゲンが駆けてきた。
「お兄ちゃん、無事だったのね」
「危機一髪のところであの巨人に助けられてね」
「あの巨人って、怪獣倒した赤い巨人?」
「うん」
「彼、何と言う名なのかしら?」
「ウルトラマンレオ……そう言ってたよ」
「ウルトラマンレオ?」
「L77星の王子様さ」
「そうなんだ」
「さて、戻ろうか」
ゲンとマナは家に戻った。