友情、努力、勝利!!よりエロ、おっぱい、勝利!!な気がする 作:ニュイン
もう何も失いたくないと。
だから、たとえ自分が死ぬかもしれないとも必ず助けると・・。
今、俺はイッセーの部屋で何時目覚めるかもわからない親友を看病している。レーティングゲームが行われたあの日のことはアーシアから聞いた。最初は優勢だったイッセー達だが次第に経験の差から追い詰められ、ライザーとイッセーが一騎打ちになりイッセーは自分の左手を犠牲に禁手化し、圧倒していたが蓄積したダメージによるものですぐに禁手は解除。それでも立ち向かうイッセーだったがグレモリーが投了し、ゲームは敗北。それから2日立った今夜、ライザーとグレモリーの婚約パーティーらしい。
「たくっ、こんなに無茶しやがって」
イッセーの額に乗せられた手拭いを新しいのに変えていると、突然魔法陣が出現し、メイドが現れた。
「イッセー様はまだお目覚めになられていませんか」
「当たり前だろ。つうか、何しに来たんだよ?」
そう問いかけると、おもむろに差し出す1枚の紙。
「これは何だよ」
「これはライザー様とお嬢様のパーティー会場へ転移するためのものです」
「そうか・・。ならそれを俺に寄越してくれ」
明らかに驚愕の表情を浮かべるグレイフィア。だが、そんなのは関係ない。こうしている間にもアイツは助けを求めてるから。
「人間のあなたが行ったとしても死にに行くようなもの。何故そこまでお嬢様にこだわるのですか」
「そんなの決まってる。アイツには親友を助けてくれた借りもあるし、それに俺はアイツの夢のことを聞いちまったしな」
「・・・わかりました。そこまで仰るのなら止めはしません、これを」
そう言い、俺に転移が書かれた紙を手渡す。さて、ちょっくら準備して我が儘なお姫様を助けに行きますか。
◇
{リアスside}
結論から言うと、私達はレーティングゲームでライザーに負け、婚約パーティーの会場にいる。正直、イッセーのあの頑張りは嬉しかった。でも、あのまま戦っていたらイッセーは確実に殺されていた、だから私は自分を犠牲にするしかなかったのだ。
そして、準備を終え、冥界の名だたる貴族の前で私とライザーが婚約するのをライザーが説明する。私はグレモリー家の次期当主、抗いようのない運命にたった1人の女の子の夢なんてものは一蹴されるしかないとわかっていてもどこかで私を助けてくれる王子様を待っている自分がいる。そんなことを考えていると突然、入口の扉が壊れそこにいたのは死んだ魚のような顔をしたとても見知った男だった。
{リアスside out}
◇
{ユウside}
うわー、めちゃくちゃ人がいるし。てかこれ全員悪魔かよやべーな。とか考えているとあの焼き鳥野郎が話しかけてくる。
「おい、人間。ここがどういった所かわかっているのか?」
だが、俺はアイツを無視してグレモリーの所へ歩み寄る。
「よう、お前を助けに来たぜ」
「助けに来たって・・。あなたには関係のないことよ、早くここから立ち去りなさい」
「そういうことだ人間。今なら無礼を働いたことは許してやる」
ライザーはグレモリーの前に移動して俺に言う。だが、一番気に食わないのは何もかもあきらめた顔をしたグレモリーだった。
「おい、グレモリー。これをお前に渡しに来た」
そうして俺はアイツに入部届を渡した。驚いた顔をするグレモリーだったが、すぐに表情を元に戻す。
「こんなもの渡されたところで何だというのよ・・」
「それで俺は正式なオカ研の部員になった。だから俺はアンタの下僕だ」
まだ、俺が言った意味がわからないという表情のグレモリー。
「いいから主人であるお前は下僕の俺に命令すればいいんだよ。この焼き鳥野郎から私を助けてってな」
「貴様、いい加減に・・」
怒りを露わにしたライザーが俺の胸ぐらを掴む。だが、その時背後から男が現れた。
「まぁ、待ちたまえライザー君。これは私が用意した余興だよ」
「サーゼクス様!余興とはどういう・・」
ライザーは俺から離れると、さっき現れた男に問いかける。男はライザーを無視して俺へと近づく。
「君は確かリーアが言っていた無動裕也くんだったかな?」
俺は男の問いかけに無言で頷く。
「そうか、君が・・。なら話は早い、ここにいる無動君は人間でありながらリーアのことが好きでここまで乗り込んできたんだよ」
な、何を言ってるんだコイツは。男が言ったことに理解が追い付かない。
「お、お兄様!別に無動君とはそういう関係じゃなくて」
グレモリーと男が喧嘩しているが、理由なんて何でもいい。コイツを助けられたら・・。
「グレモリー。いいから俺に命令しろ、助けてって。ここに来たのはお前の夢を叶えにきたんだからよ」
グレモリーは俺の言葉を聞いて今にも泣きそうな顔をする。そして俯きながら言葉を紡ぐ。
「・・た、助けて・・。お願い、私を助けて!」
やっとあいつが言った言葉、願い。男なら応えなきゃいけないよな、イッセーが命を懸けたように。
「わかった。すぐに助けてやるから待ってろ。・・なぁ、アンタに1つ提案がある」
俺はライザーに話しかける。
「何だ、人間。何か用か?」
「あぁ、俺とお前。グレモリーを・・いや、リアスをかけて戦おうぜ。万が一でも逃げたりしないよな?」
「いいだろう。このライザー・フェニックス、お前の挑戦を受けてやる」
そして、リアスを助けるためにアイツと戦うことになった。
◇
{闘技場}
「さて、無動君。勝った時の対価は何を望む?」
「決まってる。リアス・グレモリー、を返してもらう、それだけだ」
俺はライザーと対峙する。アイツはゆっくりと空から地へ降り立つ。
「俺に勝てるとでも思っているのか、人間?」
「当たり前だろ。じゃなきゃここにリアスを助けなんかに来ないだろう?まぁ、安心しろすぐに決着つけてやるよ」
「なら、俺はその生意気な口をすぐにたたけなくしてやる!」
炎を纏いながら、こちらに向かってくるライザー。俺は1枚の護符を取り出した。
「《符術》”心氣高揚”」
護符を発動させ、無理やり身体能力を底上げする。これでいくらかましだろう。そして、護符を5つ投げる。
「ふん。どこを狙っている、見当違いだぞ」
自ら作り出した炎の塊を投げつけてくる。それを迎撃するために護符を3枚取り出す。
「《連結符術》”氷層結晶”」
ヤツが放った炎は幾重にもの氷で覆われ壊れた。
「まったく、おかしな術を使うものだ。だが、所詮は人間、一撃食らえばそれで終わりだ!」
さっきよりも大きな炎の塊を作るライザー。これは氷層結晶じゃ無理だ。
「くたばれ、人間!」
炎の準備が出来たのか、俺に向かって投げつける。
「《混成符術》”五行障壁”」
木、火、土、金、水の属性を混ぜた障壁を作り受け止める。だが、幾ら身体強化したところで耐えれるわけじゃなく障壁と共に吹き飛ばされる。
「はっはっはっはっ。どうだ人間これでわかっただろ、お前はこの俺に勝てないといううことが」
「ぐっううぅ。・・言ってろ・・勝つのは・・俺だ」
立ち上がったのはいいが、もう体がさっきので限界だ。だが、準備は出来た、後はアイツを誘導するだけ・・。
「おい、どうしたライザー。こんなチンケな炎じゃ俺はやられないぜ」
「減らず口をっ!なら特別に見せてやろう、この火の鳥と鳳凰、不死鳥フェニックスと恐れられた我が一族の業火その身で味わうがいい!」
あれがアイツの本気。こんなに離れているのに肌が焼けるように熱い。でもこれでいい、怒りで冷静さを失ってる今なら。
「焼けるなら焼いてみやがれ!!」
俺は闘技場の中央へと移動する。それを追ってくるライザー。
「どこへ逃げようとしても同じだ!」
「逃げる?違うな、追い詰められたんだよお前は」
「何を言っている、死の恐怖で頭がおかしくなったか人間?」
そして俺は、護符を発動させる。
「《符術結界》”四柱方陣”」
ライザーを中心に4つの柱による結界が張り巡られる。
「な、何だこれは。一体何をした人間!」
「これは結界だ。といってもただの結界じゃなくて護符で限りなく再現した四聖獣の力を模した結界だよ」
東に青龍、南に朱雀、西に白虎、北に玄武の力が宿る護符は徐々にライザーへと近づきながら狭まっていく。
「さっき外したと思ったのはこのためか・・。だがこれがどうしたというのだ」
「まだわからないのか?悪魔の弱点は聖水に十字架、それに結界に閉じ込めて聖なる呪文による滅殺だぜ」
それを聞いて明らかに動揺を見せるライザー。どうにか抜け出せないか試すがどれも無駄に終わる。
「き、貴様わかっているのか?この婚約は悪魔の未来にとって大事なことで、貴様のような人間が関わっていいものじゃないんだぞ!」
「悪魔の未来か・・。あいつが・・リアスが幸せになれないような未来ならそんなの滅んじまったほうがいいに決まってる!あいつの未来はあいつ自身が決めることだ!」
俺は残りの1つの護符を発動させる。
「《符術》”龍操麒麟”」
結界の中央にあった護符から龍のような奔流が噴出し、ライザーを包み込む。
「ば、馬鹿なぁああぁぁああ、この、この俺があぁあぁああ人間如きにいぃいぃいい」
結界も解け、その場に崩れ落ちるライザー。そして止めを刺そうとした時、金髪の少女が立ちふさがる。
「お、お兄様は殺させませんわ。どうしてもと言うならこの私、レイヴェル・フェニックスがお相手しますわ」
見るからに足がすくんでいるというのに眼だけは決意に満ちた眼差しだった。
「・・今日はアンタに免じてやる。だけどな、もし文句があるなら直接俺の所までこい何時でも相手になってやるからよ」
とは言ったもののすでに身体は度重なる霊力の酷使、ライザーから受けたダメージで限界寸前だった。
「無動君!」
そんなところへリアスが飛んできて俺を支える。
「ありがとう、無動君。私を助けてくれて感謝してもしきれないわ」
「いや・・別にいいさ。俺が勝手にやったことだし。・・それに、俺にとってオカ研は居心地のいい場所だから・・1人でも欠けるのは嫌だったから・・」
「それでも私は嬉しかった、本当に嬉しかったのよ」
そして俺は、リアスの腕の中でふと思い出したことがあった。ミッテルトに黙って出てきたこと、後でミッテルトに怒られるんだろうなと考えながらまた明日からはいつもの馬鹿騒ぎが出来ると思うと嬉しく思いながら、意識を手放した。
はい、てなわけでライザー編終了ということで毎度ながらこの作品を読んで頂きありがとうございます。
次回は後日談というか何というかそんなものを予定しています。
ではまたよろしくお願いします。