友情、努力、勝利!!よりエロ、おっぱい、勝利!!な気がする 作:ニュイン
だが、望めば望むほどその願いの度合いは膨れ上がる一方である。
どうも、皆さん無動裕也です。俺達は今、駒王学園の会議室へとリアス達と向かおうとしている。そう、今日はいよいよ天使、堕天使、悪魔の各陣営のトップによる和平会談を執り行う日なのだ。まだ会談まで時間があるとのことなので、オカ研のメンバーは部室で待機しているが皆の顔には緊張の色が見える。すると、リアスから今回の会談について軽く説明を受けているのだが・・。
「・・・というわけ。皆、理解したかしら?」
「大丈夫です、部長!!」
いやいやいや、イッセー。顔中冷や汗だらけでサムズアップしても理解してないの丸わかりだから。まぁ、かくいう俺も少ししかわかっていないが。
「部長。その大事な会談で僕がもし、神器を発動してしまったら・・」
「そうね、ギャスパーの時間停止の神器は確かに危険ね」
ギャスパーは未だに自らの神器を使いこなしてはいないことを危惧し、リアスに申し出る。それもそのはず、和平を結ぼうとしている最中に無意識とはいえ神器を発動してしまったら和平どころの騒ぎではなくなってしまう。そこで俺は、例の物を取りだしリアスとギャスパーの所へ。
「その点に関しては問題ないぞ。これを掛ければギャスパーの神器の力を抑えられるからな」
「何の変哲もない眼鏡にしか見えないけれど?」
そう、俺が取り出したのは赤いフレームの眼鏡だ。ぶっちゃけ、この眼鏡事態には何の効力もないがレンズの所に術式、呪式の封印工程を施しているのである、と月さんが言っていたことを説明する。
「じゃあ、これさえあれば僕は無闇に時間を止めなくて済むんですね。ありがとうございます、ユウ先輩!!」
「話には聞いていたけれど、つくづくすごいわねあなたの知人は」
「これで、オカ研全員で会談に臨めるな」
ギャスパーだけ仲間はずれはかわいそうだし、間に合ってよかった。そうこうしているといよいよ会談の時間とのことで俺達は件の会議室に向かった。
◇
{駒王学園 新校舎・職員会議室}
リアスが何回かノックし、扉をあけるとそこには豪華そうなテーブルがあり、それを囲むように尋常じゃないほどのオーラを発する者たちが座っていた。
「よく来たねリアス。さて、皆が揃ったことださっそくだが始めるとしようか」
リアスと同じ赤髪の男が号令を出す。ん?そういえばアイツはあの焼き鳥野郎の時に見た覚えがある。疑問に思ったので近くにいた朱乃に聞いてみたところ、あれはリアスの兄にして現魔王”サーゼクス・ルシファー”であり、その隣が同じく現魔王にしてシトリーの姉”セラフォルー・レヴィアタン”だというのだ。もう、頭が痛いどころの騒ぎじゃない。知り合いにとんでもない身内がいるし、堕天使側にはやっぱりというかあのオッサンのアザゼルとかいう堕天使総督とヴァーリ、そして一番気になったのが天使側のトップで天使長ミカエル。何なんだよアイツは金髪でしかもイケメンって!?しかも近くにいるのが美人の天使だし。やっぱあれか神様に仕えるのはイケメンに限るってか!?等と考えていると会談も佳境にさせ迫っていた。
「さて。リアス達が関与した事件の報告、そしてアザゼルはコカビエルの処罰及び神器収集の主な理由は研究であるとのこと」
「そうですね、では今度はこれからのこと話しましょう。赤龍帝殿」
サーゼクスが一通りの内容確認をしたところ、ミカエルがイッセーに話を振る。
「じゃ、じゃあ、えっと、何でアーシアを追放したんですか?」
イッセーはアーシアのことを思ってミカエルに質問すると、ミカエルが何故アーシアを教会から追放しなくてはならなかったのか説明する。簡潔にまとめると神様が作った”システム”が関係していて神が不在となりシステムを完全に機能させることは困難になり、そのシステムに影響を及ぼす者つまりは、アーシアが持つ神器などの一部の神器は危険であり特にアーシアの神器は”悪魔や堕天使のをも回復できる”力で他の周囲の信仰に影響を与えてしまう可能性があったためであること。そして、神の不在を知る者も危険とみなされるということも・・。
「アーシア・アルジェンド、そしてゼノヴィア。申し訳ありません、あなた達を異端とし、追放することしか出来なかった」
アーシアとゼノヴィアに対して頭を下げる天使長ミカエル。それを見たアーシアとゼノヴィアが口を開く。
「いえ、謝らないでくださいミカエル様。私は今まで教会に育てられた身です。そして、悪魔となった今では自分の見聞を広められるこの生活に満足しています」
「私も今とても幸せです。大切な人がたくさんできましたし、こうしてミカエル様ともお話ができたのですから」
いい雰囲気のところにアザゼルが俺に視線を向けてきた。
「さて、お次は”人間代表”の無動裕也。お前は何かないか?」
アザゼルは俺に対して何かあるのではないか?いや、何かあるに違いないと知ってる風な感じで質問してきた。正直、色々問いただしたいことは山ほどある。だから俺はその中から1つだけ選んでアイツに聞くことにした。
「なら一つだけ。俺の”家族”であるミッテルトに関してだ」
俺がそう口にすると今まで俺の後ろに隠れていたミッテルトは、しばらく黙っていたが決心したのか俺の前に出てきた。
「どうもアザゼル様。私は下級堕天使ミッテルトです。報告が遅くなりましたが、今はここにいる無動裕也と一緒に暮らしています」
「そうか、なるほどな。いいぞ、お前の好きに生きて俺からは別に何も言うことはないさ」
話を聞いたアザゼルは「そうか」と軽く言い、ミッテルトが堕天使勢の管理下から出るのを了承したのである。それを聞いたミッテルトは驚愕の表情を浮かべながらアザゼルに話を続ける。
「で、ですが・・・それでは」
「何だ?処罰でもされるとでも思ったか?そんなことはしないさ、俺がいいって言ってるんだからそれでいいだろ」
何だ?コイツは。実はいい奴なのではなかろうか、という考えが浮かんでしまうほどあっさりとした内容だった。
「話はこれぐらいにしてとっとと和平を結んじまおうぜ」
「・・それでは困るんだよ」
アザゼルが和平の合意を提案した時、途轍もない轟音と同時に校舎が吹き飛んだ。
◇
{駒王学園 校庭}
ふと、肌に感じる冷たい感触に眼を覚ますと俺がさっきまでいたはずの会議室ではなく校舎の外である校庭にいた。周りを見渡すと皆がいて、空中ではアザゼルと見知らぬ女が戦っていて、近くでは禁手化したイッセーと同じく禁手化したヴァーリも戦っていた。多くのローブらしき物に身を包んだ奴らも確認できる。
「ユウ!気がついたんすね!!」
「一体・・何が・・」
ミッテルトの説明によると「禍の団」というテロリストによる和平会談を狙ったテロであること。そして、先代魔王の血を引く旧魔王派も関与しており、アザゼルと戦っているのがその一人らしくヴァーリはその「禍の団」のメンバーということ。そして今はサーゼクスらによる防護結界の中だということ。
「そっか・・・説明・・ありがとな」
「ユウさん!気がついたんですね。今、回復しますからじっとしていて下さい」
アーシアに言われて気づく。打撲や擦り傷だらけだったが、それもアーシアのおかげでみるみる内に治っていく。そして結界の外で轟音がしたと思ったらさっきまで戦っていたヴァーリがイッセーを地面へと叩き伏せていた。
「はぁ~。やっぱり君ごときでは相手にならないな。・・さて、無動裕也気がついたのなら次は君の番だ」
ヴァーリは悠然と再び空中に浮かびあがるとこちらに来いとでも言う様に手招きする。俺は結界から出て、倒れたイッセーを皆に預ける。
「悲しいよな運命とは。俺は先代魔王ルシファーの血を引くもので旧魔王の孫である父と人間の間に生まれた混血児。そして半分人間であるためか神器”白龍皇の光翼”を持つ”最強の白龍皇”になってしまった」
アイツは俺達を見下ろしながら話す。
「そう、俺が知る中で過去、現在、未来永劫においても最強の白龍皇さ」
いつの間にか戦闘を終えたアザゼルが説明する。それは、後ろにいる皆の驚愕の表情を見れば一目瞭然だった。そして、少し悲しそうな口調でヴァーリは話を続ける。
「だからだよ。俺は生まれた時から強すぎて今まで退屈で仕方なかった。その上、和平会談等という馬鹿げた話まである始末だ」
「平和のどこが悪いってんだよ?」
俺はアイツに問いかけるが、何がおかしいのか奴は高らかに笑いだす。
「はっはっはっは。・・・それじゃ意味がないんだ。俺は強い奴戦えさえすればいいだけ。それなのに戦う場さえ無くなったら面白くなくなるじゃないか」
「平和になれば・・平和になれば誰も失わなくて済む世界ができるかもしれないのに・・。そんな理由でてめぇは!!」
「だから君と戦いたい。唯一、俺を満足させられる存在の君と。もし断るというのならこれから君の目の前で君の大切な人物を1人1人殺すとしよう」
何か身体の奥から沸々と込み上げてくるものを感じる。拳は、とっくに固く握り込められていた。
「だったらてめぇは、ここで叩き潰す!!《巫流拳術・絶技》”舞踊爛漫”」
俺は霊力を練り、纏うのではなく身体の内、全身の細胞一つ一つにありったけ注ぎ込む。そして、脳にかけられているリミッターを外す。
《巫流拳術・絶技》”舞踊爛漫”(カンナギケンジュツ・ゼツギ ブヨウランマン)とは簡単に説明すれば、人間が本来使用している脳の力を無理やり100%引き出すもので、護符による身体強化と比べると遥かに効果はあるが、相手が”最強”ならこれだけでも到底及ばないのかもしれない。だが、俺はアイツの神器を破壊すればそれは0%ではなくなる。
”脳力リミッター・・・解除”
”脳力限定使用・・・筋力臨界解放”
準備ができた俺は奴を見据える。直線距離にして約30メートルだろうが奴は空中にいるため、正確な距離はわからない。だから、勝負は一瞬で片をつけるほかない。脚に力を込め、一気に奴の懐へと潜り込んだ。
「な、何だと!?」
明らかに動揺の声を上げるヴァーリ。俺は奴に反撃される前に攻撃を繰り出そうとしたが、激痛に顔を歪める。さっきの跳躍で脚の筋肉が、骨が断裂し砕けたのだ。無理もない本来人間は、100%の力を使えば身体が簡単に壊れてしまうからだ。
「ぐぅうぅうおおぉおおぉおおお!!」
俺は激痛に耐え、奴に一撃を浴びせると共に右腕全体が壊れる。だが、ほんの少しだけ鎧にヒビが走っただけである。なら、何発でも叩き込むだけだ。
”脳力限定使用・・・超速自己再生”
先ほどの砕けた骨が、断裂した筋肉が嘘のように元通りになる。これは回復ではなく、再生。壊れたところを驚異的な人体の自己修復能力によるものだが、これは先ほどの激痛よりも生々しい痛みで、まるで傷口を直に火で焼いて塞いだかのようなものだ。
”脳力限定使用・・・筋力臨界解放及び超速自己再生”
俺は空中の空気を蹴りその場に留まりながら、高速で何度も何度も奴に攻撃する。すると、後は一撃浴びせればというところで奴が反撃に転じた。その右拳は俺のこめかみを狙っており、これを頭を下げて回避する。危なかったが何とか回避できたと安心していると機械的な音声が聞こえた。
『Divide!!』
それは奴の神器から聞こえたものだった。すると、突然力が抜けると同時に理解する。”白い龍”は半減と吸収の力を持っていると。そう、触れられた時点で俺の負けだったのだ。だが、何時触れたというのかわからなかったが俺の視界に映りこんだのは奴の右手に絡まる黒い一本の髪の毛だった。
「残念だったね、無動裕也。後もう少しだったのにさ。だが悔やむことはないさ、俺にここまでダメージを与えたのは君が初めてなのだから」
ヴァーリは俺の肩を掴むとそのまま地面へと叩きつけた。
どうも、作者のニュインです。
次回の投稿ですが今週中に上げるつもりです。
ではまた次回もよろしくお願いします。