友情、努力、勝利!!よりエロ、おっぱい、勝利!!な気がする 作:ニュイン
お姫様は嘆いた。どうして私は私として見られないのか。
お姫様は呪った。この境遇を。
そして、お姫様はいつの日かこの手を引く王子様を待ち続けた・・・
『小僧、思い出せ。貴様はどこへ行っても孤独だと。小僧、理解しろ。貴様は何も守れないと。そして、受け入れろこの禍々しい狂気と凶気を』
またあいつの声が聞こえる。
「・・い・・きろ・・」
お前なんかにまた壊されてたまるか・・。俺は、あの時とは違う。消えろ、消えろ、消えろ、きえろ、きえロきエロキエロキエロキエロキエ・・
「おい、起きろってユウ!!」
「え!?・・」
ふと、顔を上げるとイッセーが心配そうな顔でこちらを覗き込む。
「大丈夫か?何かうなされてたけど」
「あぁ、大丈夫だ。ってもう授業終わったのか・・」
「そういうこと。ほら、アーシア待たせてるし早く部室行こうぜ」
頭を振り、嫌なことを忘れる。もうアイツには身を委ねない二度と大切な人を失わないように・・。そう自分に言い聞かせながら俺はイッセー達と旧校舎へ向かった。
◇
{旧校舎前}
途中、木場とも合流し4人で部室へ向かっていると、おもむろにイッセーが何か表情を硬くする。
「はぁ~。なんだかなー」
「どうしたよいきなり」
「いや、昨日ちょっとな・・」
珍しく歯切れの悪いイッセーだったがとにかく部室へ行けば何とかなると思った俺だが大事なことを思い出す。
「やっべ。教室にジャ〇プ忘れたから取ってくるわ、3人とも先に行っといてくれ」
「ユウさんって、本当にジャ〇プがお好きなんですね」
どこか不思議そうにそして興味深そうに言うアーシア。それもそのはず少年漫画という類を読んだことがないためである。
「まぁ、あいつは暇さえあれば読んでるしな。とそんな場合じゃなかった俺、部長に聞きたいことがあったんだった」
「それじゃあ、急ごうか、2人とも」
そして3人は部室へ急いだ。
◇
{オカルト研究部部室 イッセーside}
「あれ!?グレイフィアさん?」
そこにいたのは昨日の夜、俺の家に切羽詰った顔で来ていた部長を連れて帰ったメイド、グレイフィアさんだった。
「ちょうどよかったわ。今から皆に説明するけど・・」
俺達が部室へ来るなり話し出そうとした瞬間、魔法陣が現れ1人の男が現れた。
「ふぅ~、こっちへ来るのも久しぶりだ~。ふっ、会いたかったぜ~愛しのリアス」
「な、何だコイツ・・」
「この方はライザー・フェニックス様。純潔の上級悪魔でフェニックス家の御三男。そしてリアス・グレモリーお嬢様の御婚約者であらせられます。」
グレイフィアさんが俺の質問に答えてくれた。だが、説明の中に信じられない言葉があり驚愕した。
「こ、婚約~!!」
「いや~、リアスの女王が淹れてくれた紅茶はおいしいものだな」
「痛み入りますわ」
そう朱乃さんは会釈すると後ろへ下がる。でも、表情には出さなくても不機嫌に違いない。だって、手に持ったお盆にヒビ入ってるし。それもそのはずだ、こんないけ好かない奴が部長の婚約者なんて嫌だからな。
「私はあなたとは結婚しないと以前にも言ったはずよ。私は私自身で決めた人と結婚すると」
「でもな、リアス。俺もフェニックス家の看板背負ってるんだ、名前に泥を塗るつもりはない。もし、そこまで拒むなら君の下僕を今すぐに消し炭にして無理やりにでも冥界へ連れて行く」
俺が部長と焼き鳥野郎のことを考えていると、2人の間で険悪な雰囲気が漂っていた。
「お納めくださいませ、お2人とも。と言ってもこうなることは旦那様方は予想しておられました。なので最終手段としてライザー様とレーティングゲームで決着をと仰せつかっています」
グレイフィアさんが2人を落ち着かせ、1つの提案を提示した。
「レーティングゲーム?」
俺は聞いたことのない言葉を耳にした。
「レーティングゲーム。爵位持ちの悪魔同士が下僕を戦わせて行うチェスに似たゲーム。僕達が悪魔の駒を模した特性を持っているのはそのためさ」
俺にわかるように木場が説明してくれる。つまりはそのゲームに勝てば部長はコイツと結婚しなくて済むってことか。
「でもいいのかい、リアス?君はゲームすらまだやったことが無いうえ、下僕の数がこれだけというなら」
「そうだけど、何かしら?」
部長がそう言うと、アイツは魔法陣を出現させた。そして、魔法陣からは美女と美少女がたくさん出てきた。
「こっちは15人。駒がフルで揃ってるんだからな」
そして、皆が驚愕の表情をしていると部室のドアが開いた。
「うーす。悪いジャ〇プ取りに行ってて遅れたわ。ってこれどういう状況?」
「皆、また遊びに来たっすよ。ってヒッ」
ユウとミッテルトがこの最悪のタイミングで来たのだった。
{イッセーside out}
◇
{ユウside}
ジャ〇プを取りに戻り、いざ部室へ行こうとした時ミッテルトがまた学園に来ていたので一緒に行くことに。ミッテルト曰く暇だったので遊びに来たとのこと、事前に連絡をとってくれと言いたかったが、連絡手段がないことに気づき今度携帯を買うことにしようと考えていると、部室の前についた。
「うーす。悪いジャ〇プ取りに行ってて遅れたわ。ってこれどういう状況だ?」
「皆、また遊びに来たっすよ。ってヒッ」
ミッテルトが小さな悲鳴を上げる。それもそのはず何か知らないヤツが沢山、扉を開けた瞬間にいるのだから。
「おい、リアス。この人間とあの薄汚い堕天使は何だ?」
「あぁ!?てめぇ、今なんつった」
俺はホスト崩れみたいなヤツに近づく。コイツ今、ミッテルトのことを薄汚いって言いやがったか?
「ふん。そうかあの薄汚い堕天使はお前のか?」
「一度ならず二度も・・俺の家族を馬鹿にするヤツはぶっ飛ばす・・」
「お願いここは大人しくして頂戴、無動君」
「ふざけんなっ!ここまで言われて黙って・・」
最後まで反論しようとしたがグレモリーのどこか申し訳なさそうな表情を見て押し黙るしかなくなってしまった。
「ライザー、このレーティングゲーム受けるわ。いいこと試合当日までに首を洗って待ていることね」
「くっくっくっく。まぁ、普通にやっても勝ち目は見えているからだろうがな。はっはっはっは」
そう言い、ホスト崩れは女どもと魔法陣で消えていった。そしてその後、俺はグレモリーから詳細を聞いた。自分の婚約のこと、そして結婚は決められたのではなく自分で決めた人としたいと、それにはレーティングゲームで勝つしかないといううことを。
「で、これからどうするんだ?」
「それは・・」
口をつぐみそれっきり考える。そこに何かメイドらしき人が歩み寄る。
「試合までの準備期間として10日後とします。ではこれで」
それだけ言うと、メイドは消えた。
「10日後、その間は皆で修行してレベルアップしましょ。でもごめんなさいね皆、こんなことに巻き込んでしまって」
「そんなことないですよ、部長。俺達は絶対勝ちますから」
イッセー達がそうはりきりながら互いを鼓舞していた。
◇
{合宿所}
そして、10日間の修行が始まったわけだが、一応、仮とはいえオカ研の部員である俺とミッテルトはというとイッセー達と一緒にここに来ていた。本当はレーティングゲームに参加したいが悪魔にしか出れないので仕方なく、自分が出れないならイッセーを強くしようと考え、修行を手伝うことにした。・・・日々はあっという間に流れ、合宿最終日の夜、俺とイッセーはなかなか寝付けなくて外の空気を吸いに庭に出てくるとそこにはグレモリーがいた。
{ユウside out}
◇
{リアスside}
いつからだろう?周りの悪魔たちがリアスとしての私ではなく、グレモリーの次期当主としての私を見るようになったのは。でも、ソーナだけは昔から私をリアスとして1人の友人として接してくれたのは嬉しかった。だから憧れた、決められた結婚相手ではなく自分が愛した人と結ばれたいと、そんな些細な夢を描いて私をグレモリーの重圧から解き放ってくれる王子様を待ち望んだ。そんなある日、とある少年に出会った。随分と昔のことだが、雨の日に私が傘を忘れて途方にくれていたところ同じ場所で雨宿りしていた男の子が私に向かって「お前みたいな奴がそんな憂鬱な顔してるから雨が降ってきたじゃねぇか」と。最初はなんて失礼な子だとも思った、だから私はその子に対して年上ぶった言い方をしてしまった。でもその後に「お前は偉そうにしている方が性に合ってる、だからあんな顔してるより今のお前の方が俺は、何か好きだけどな」なんて言ってきたのだ。初めてだった。グレモリーとしてではなく私一個人を見てくれる唯一の異性だったから・・。名前を聞こうとしたら雨が上がってしまいその子ともそれっきりだがその空と一緒に私の心は晴れ渡っていた。
そんなことを考えていると、イッセーと無動君がこちらにやって来たので、ついさっきのことを思い出し彼達に私の夢を語ってしまった。そしたらイッセーは「そんなの関係なしに部長が好きです」と、無動君は「お前にもそんな可愛い夢があったんとはな、まぁその夢叶うといいな」なんて言って笑っていた。そう、人の夢と書いて儚いと読むけどこの子達とならそんな小さな夢も叶う気がしてならなかった・・。
そして、夜は更けていきゲームは幕を開ける。
はい。今回もこんな作品を読んで頂きありがとうございます。
今回の話の中で合宿の修行場面はカットして、リアスの話をしてみました。
とまぁ、こんな感じですが、次回はライザー編は終了できたらなと思います。
ではまた次回よろしくお願いします。