明日に波動拳   作:路傍の案山子

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 いや、その本当に結構削ったりしたんですよ?なぜか九千字超えてますけど。

 あとエピローグがほとんどでライバル(金髪の方)が最後の方に少ししか出せませんでした。

 それではどうぞ。


(13~)14話 (13話エピローグと)燃えるぜ(強)昇龍拳!その1

 どうもこんにちは、日向涼です。英名ではアルトリウス・E・ヒューガーです。昨日はずっと弁護士(?)スタイルでいたからか、なんだか凄い久しぶりにこういう挨拶をしたような気がするな。今はコーディーの裁判の翌日です。

 

 そしてコーディー達3人との組手が行われる日でもある。まずはもう一つの報酬であるハンバーガーを食べてからということで今は待ち合わせ場所であるお店の前にきています。

 

 「楽しみだなー!コーディーさんたちすっごく強かったもんなーー!私ワクワクが止まらないよアル!あとさっきからいい匂いがしてお腹がペコペコだよ~」

 

 「もう少し我慢しなよサクラ。もうすぐ約束の時間なんだから」

 

 「そうですわサクラさん!レディーたるものこういった時にこそ常に余裕をもち優雅にふるまわなければいけませんわ!オーッホッホッホッホ!!」

 

 サクラは昨日の裁判が終わってからずっとこんな調子である。確かにコーディー達のような強い人と闘える機会はそうそうないが、本当に最近バトルジャンキー化が進んでるんだよね、サクラ。いったいどうしてこうなったんだろう。とりあえずさっきから落ち着きなくうろうろするのはやめてほしい。カリンの方はいつもと変わらず通常運行のようだが。

 

 「あ!来たみたいだよ!おーい!コーディーさーーん!こっちだよー!!」

 

 「ん?その声は......助手の嬢ちゃんか?昨日とは随分と格好が違うじゃねーか。髪もショートになってるし......ん?そっちの銀髪と金髪の嬢ちゃん達は誰だ?」

 

 向こうから歩いてくるコーディーを見つけたサクラが声をかける。ハガーとガイの二人も一緒だ。

 

 「金髪の女性の方は狩魔リン殿でござろう。ヘアァスッタイルが違うだけで顔かたちは一致しているでごさる。しかし、確かにもう一人の女性の方は拙者も初対面でござるな。ハガー殿、何か聞いておられぬか?」

 

 「むぅ?私はなにも聞いていないが。ライト弁護士はアルバート殿の紹介であったから詳しくは知らなくてね。すまないが君たち、教えてもらえるとありがたい。......そういえばライト弁護士はどちらに?」

 

 カリンの方は誰かわかったみたいだけど、俺の方はわからないらしい。まあ、根本的な体型から違うので誰かわからないのは仕方がない......けど、性別は変わってないんだけどなぁ。スカートをはいているわけではないし、普通に男の子っぽい格好してる筈なのに。まずは改めて自己紹介からしなければいけないみたいだな。まあ、今まで変装して偽名を名乗っていたのだから仕方ないことなのだが。

 

 「それでは改めて自己紹介をさせていただきますね。

......サクラ!」

 

 「え?私から?わかったよ!綾里サマヨイ......はもういいんだよね?春日野さくらだよ!今日はよろしくお願いしまーす!!」

 

 なんとなく最初は嫌だったのでサクラにふってみた。

 

 「では、次は私が。狩魔リンこと神月かりんですわ!サクラさん共々よろしくお願いいたしますわ!オーッホッホッホ!!」

 

 「なんと!調査の時から神月グループとかなりの繋がりがあるとは思っていたが......まさか神月のご令嬢だったとは」

 

 促す前にカリンは勝手に自己紹介をはじめた。ハガーが神月グループの令嬢だと知って驚いている。繋がりは予想していたようだがさすがにこんな所に次期当主であるご令嬢がいるとは思わないよね。あ、次は俺の番か。

 

 「アルトリウス・E・ヒューガー、もしくは日向涼と申します。その......フェニックス・ライトやってました。あと男です。男です。」

 

 大切なことなので二回言いました。

 

 「......すまない。確認するが君がライト弁護士、なのか?」

 

 「ええ。『異議ありっ!!......こんな感じですが信じてもらえましたか?』」

 

 「確かに弁護士殿と同じ声...なんとも見事な変声術でござるな。となると、体格が違ったのは義手だけでなく義足もつけていたということか。動きに違和感があったのでもしや、とは思っていたでござるが」

 

 「仮面とマスクもそのためだったのか。しかし、君は一体幾つなのだ? とてもではないが成人しているようには見えないが。......アルバート殿はどういうつもりだったのだ」

 

 「その辺りも説明いたしますのでそろそろお店に入りませんか?サクラがそろそろ限界みたいなんで」

 

 フェニックス・ライトの声を出して話してみる。どうやら信じてもらえたようだ。ハガーは別の事に納得がいかないみたいだけど、その辺りは食事しながら説明する予定である。いつまでも店の前に立ちっぱなしというのもなんだし、サクラのお腹の音もうるさいし。

 

 「......なあ、一つだけ聞いていいか?」

 

 俺が自己紹介をしてから何かを考え込んでいたコーディーが口を開いた。どうやら俺に聞きたいことがあるようだ。なんだろうか?

 

 「はい?なんでしょうか?」

 

 「お前の親戚にポイズンっていう名前のやつがいたりしねーか?」

 

 「......い、いいえ。居ませんけど、それが何か!?」

 

 おいなぜ今それを聞いた!?ハガーとガイが吹き出うになるのをこらえているじゃないか!?まだポイズンにはあったことはないので過剰に反応は出来ないから強くつっこめないのがもどかしい!とりあえず否定しておいたが少し変な感じの声になってしまったし。

 

 「いや、居ねーなら別にいいんだ。......いまだにアイツが"どっち"かわかんねーんだよなぁ」

 

 あ、この世界のあの人ってそういう感じなんですね。思わぬ所で原作キャラの情報が出てきたな。ちなみに『ポイズン』はファイナルファイト出身のストリートファイター登場キャラである。見た目は完全に女の人なのだが、とある事情により性別設定がややこしいことになっているのである。詳しくは実際に遭遇した時にでも説明します。

 

 「ね~ね~!はやく入ろうよー!こんないい匂いの前で立ってるだけなんて拷問だよー」

 

 「おっと、悪かったな。今日は予約して貸し切りにしてるから楽しんでけよな。んじゃ、入ろうぜ」

 

 「やったーー!!食べるぞ~!」

 

 張り切りながら突撃していくサクラとそれに急かされたコーディーが店の中へと入っていった。それに続くようにして残りのみんなも店の中へと移動した。

 

 ━━━ 一時間後 ━━━

 

 「は~!美味しかった!ごちそうさまでした!」

 

 「粗野にして美味でしたわ!たまにはこういった食事も悪くありませんわね」

 

 今は色々と説明と情報交換をしながらの食事がだいたい終了した所である。サクラはともかくカリンお嬢様の口にも合ったようでなによりである。まあ、身分の高い系の人にジャンクフードって意外に有効だしね。ジ〇ンの姫にホットドッグとか。まあ一番多く食べた俺がいえることじゃないが。20個くらいだったかな?まああまりハンバーガーばかり食べると飽きてくるからこのあたりにしておこう。

 

 「なるほど、つまりアルバート殿は神月の助力があるからこそ踏み切ったというわけか。それにしてもまさか小学生に弁護を依頼するとは......変装しないといけないわけだな」

 

 「ええ。事実、その通りだったわけですし。だからと言って小学生を弁護士に仕立て上げるのは非常識だということには変わりはありませんけどね。自分の祖父ながらとんでもない人ですよ、本当に」

 

 アルバートおじいちゃんもさすがにカリンが俺たちに協力することくらいは想定していただろう。ハガーからの依頼なんだし、そこまでひどい対応はしないはずだ。......多分。もう十分にひどい対応だとは思うけど。

 

 「まあ大体の事情は分かったぜ。それで?組み手の方はどうすんだ?場所とか詳しく聞いてねーけど」

 

 「それならば心配いりませんわ!神月ドームはメトロシティにもありますし、そこを貸し切っていますから。食事と説明も終えられたようですし、移動するといたしましょう。芝崎!!」

 

 「かしこまりました。皆さま、どうぞこちらへ。御車の用意はできております」

 

 コーディーの一言に反応したカリンが芝崎に声をかける。すでに表に車が用意してあるようだ。そしてそのままあれよあれよという間に高級車に乗せられて神月ドーム(メトロシティ支部)へと連行された。これからマッドギア(犯罪組織)を壊滅させた三人との組み手をしなければいけないのだ。もうどうにでもなれという気分である。しかし、やるからには全力でやれるところまでやろうとは思う。まあ、(俺がボロボロになる)結果は見えているんだけどね!......サクラめ、まじで覚えてろよ。こんどお前のプリンだけセンブリ茶的なものを仕込んでやる。

 

 

 

 ―――そして2時間後、そこにはボロ雑巾のように横たわる俺の姿が!!

 

 

 はい。まあ、予想通りですわ。サクラ達は疲れてはいても倒れてはいないけどね。でも俺、超頑張ったからね?コーディー達相手に一人10分以上耐えきったからね?とりあえず簡単にそれぞれの組み手の結果だけ報告していきますね。

 

 まずサクラ。自分から一番手を希望して最初にコーディー達と一対一で戦ったわけだが...

 

 対コーディー:前半に猛烈なラッシュをかけ果敢に攻めたが、ラッシュ後の隙をつかれてラフィアンキック(前方にスライドしながらの強烈な蹴り)で吹き飛ばされて終了。試合時間としてはこの試合がすべての中で一番短かった。しかし、最初のラッシュはなかなかだったとコーディーに褒められていた。実際、何発かいいのがコーディーに入っていたし。

 

 対ハガー:自身の俊敏さを活かして春雷拳や咲桜拳を叩き込むも、それすら物ともせずにハガーが放ったダブルラリアットに被弾して撃沈。コーディー戦での反省を活かしてスピードで翻弄するという戦法に出たようだが、ハガーは素早い相手の対処にも慣れていたようだ。

 

 対ガイ:懲りずに速攻をかけようとしたところを逆にそれ以上のスピードで背後に回られたりと、終始ガイに翻弄されていた。最後は焦れて迂闊に飛びこんだ所を武神旋風脚で落とされて終了。しかし、もはや野性的ともいえる勘で攻撃を何度もガイに当てるなど、その潜在能力の高さを感じさせるものであった。

 

 サクラは試合時間自体は三人の中では一番短かったが、与えたダメージだけなら三人の中では一番だったように思う。コーディー達が化け物過ぎてわかりにくいが、彼女も十分化け物である。『末恐ろしい』と相手をした三人が口をそろえていったのだから間違いない。

 

 次にカリンだ。

 

 対コーディー:飛び道具の獅吼拳や、技が分岐する紅蓮拳を軸に手堅く闘った。しかし、コーディーはこれにストリート仕込みの変則的な動きでカリンのペースを乱すことで対応。最後は獅吼拳を放ったところをゾンクナックルと思わしき技で撃沈。コーディーいわく、『偉そうな態度なだけはあるな。そこらの奴らなんて話にならねーな、こりゃ』とのこと。

 

 対ハガー:サクラとの戦いでみられたハガーの耐久性を警戒したのか距離をとりつつ闘っていたが、ハガーがバイオレットアックス(前進しつつのナックルハンマー)といった攻撃しながら高速で接近する技を使い距離をつめてそのまま押しきって勝利。距離をとっていればで封殺できるほどこの世界のパワーキャラは甘くはなかった。それでもカリンはかなり上手く闘っていたと思う。途中までハガーも闘いにくそうにしてたし。

 

 対ガイ:ガイのスピードに対し、カウンター(当身)技を狙うスタイルで対応。見事にカウンターをあのガイに入れることに成功した。しかしその後、再びカウンターを狙っていたところを崩山斗(身を屈めてからの高速体当たり)で防御ごと吹き飛ばされて終了。はやいだけじゃない!!と某木の葉の気高き碧い猛獣のセリフが聞こえてきそうな一撃だった。名前も一緒だしね。

 

 カリンは三人からその技術の高さを評価されていた。ガイやハガーなどは流石は噂の神月のお嬢様だとしきりに感心していた。『神月のお嬢様』の噂はこんなところまで広まっているのかと戦慄した。

 

 そして俺はというと...

 

 対ハガー:何故か俺のときだけ順番が違いハガーからだった。波動拳や波動壁を使ってネチネチと攻めつつ捕まらないように逃げ回っていたが、バイオレントアックスをよけそこなってガードしてしまい、動きが止まった所にハガーがボディーブローからデスクワークガトリング(連続パンチ後にバイオレットアックス)と思わしき連続技を発動。しかも、俺が何発か喰らっても持ちこたえているのを見て『もう少しやっても大丈夫か』と判断したらしくそのままフルコンボを叩き込まれた。そしてとどめにスクリューパイルドライバーで意識を刈り取られ轟沈しました。凄まじい衝撃だった。明らかにやりすぎである。というかなぜ投げたし。

 

 対ガイ:ハガーとの闘いを見ていたせいかいきなり崩山斗を放ってきた。どうやら俺が他の二人より硬いというか頑丈だと判断したらしい。ガードはしたがすぐに追撃をかけられ武神イズナ落としを決められた。思えばこのときそのままダウンしていればよかったのに立ち上がってしまったせいで試合続行。粘りに粘ってなんとか攻撃をあてはしたが最終的にターゲットコンボ(武神獄鎖拳)で沈められた。だからやりすぎである。

 

 対コーディー:最後の試合ということでテンションが上がっていたのかボッコボコにされた。波動拳や波動壁で距離をとろうとしたらラフィアンキックが飛んでくるし、なんとか躱したと思ったらトルネードアッパーですよ。その後も基本的には防戦一方となってしまい最後にはきっちりとトルネードアッパーをボディーに決められてしまい綺麗に宙を舞った。自分でも見事な車田落ちだったと思うよ。ハガーのパイルドライバーやガイのイズナ落としでボロボロだったというのに全く容赦がなかった。何度でも言うがやりすぎである。やりすぎである。

 

 なんでも三人とも俺が(見た目のせいもあるかもしれないが)予想以上に耐えるので『ついやりすぎてしまった』とのこと。皆から打たれ強さには太鼓判をもらった。なんか俺のときだけ評価の仕方までおかしくね?

 

 「いやー悪い悪い。動きも悪くねーしかなり粘るしでつい熱くなっちまった。前の二人で体が暖まってたせいで少しやり過ぎちまったぜ!はっはっは!」

 

 「うむ。それにしてもやはり3人ともその年にして素晴らしい練度でござる。さぞや厳しい修練を積んでこられたのであろう」

 

 笑い事じゃねーぞコーディーこの野郎。......まあ、それはともかくとしてガイが言っているように俺達...いや、特に二人に才能面で大きく劣る俺が裁判所での大乱闘や今回の組み手でそれなりに動けたのは厳しい拷も...修行を乗り越えてきたからである。具体的にいうと、『増えた』のだ。

 

 ある日、修行がひと段落したときに甚八郎おじいちゃんがつぶやいたのだ。『そろそろ増やすか...』、と。その時は今までもかなりの修行量だったし、今更少しくらい量が増えても何とかなるだろうと軽く考えていた。もし増えるのがおぶさり地蔵の重量のことであったとしてもそれはそれでいつものことなので問題ないだろうと。

 

 「よし、今日から涼との組手の際には私と狼司(ウル父さんの日本名)とで同時にかかるとしよう。さあ、構えなさい」

 

 絶望した。少しどころでの話じゃなかった。そもそもいつも一対一の組手でさえほとんど手も足もでずにやられているというのに単純計算で今までの二倍、しかも同時に攻撃されるということは実質それ以上。もちろんほとんど何も出来ずに瞬殺されて終わりましたよ。しかし地獄はそれだけでは終わらなかった。

 

 さらに『増えた』のである。当たり前のようにサクラが混ざったり、訪れていたカリンやダンも参加させられていた。酷いときには何処からともなくいい笑顔で木刀を持ったカレンさんまで乱入してくる。想像してみてほしい。自分に向かって放たれた波動拳を避けたら無尽脚、それをなんとかいなしてもその先には待ってましたと言わんばかりの悪魔や修羅が。━━逃げ場などなかった。

 

 そんな地獄を実際にみたことがある俺からしても『地獄の』と表現できる修行のお陰でサクラやカリンにはなんとか勝てているわけなのだが。最初の頃は瞬殺だったが今ではかなり耐えられるようになってきたし。あと、皆忘れてるかもしれないけど俺はまだ小学生です。

 

 「さて、これで組手は終了したわけだがどうするかね?......というか、彼は大丈夫なのか?その、先程からダウンしたままだが」

 

 「大丈夫だよ!いつものこんな感じだし!」

 

 「そ、そうなのでごさるか。それはまたなんとも......」

 

 さて、ハガー達が心配し始めたのでそろそろ起き上がらなければ。大分回復してきたし。......よいしょっと。

 

 「おっ。本当に大丈夫みてーだな。んで?結局どうすんだ?俺としては飯も食ったしファイトもそれなりに楽しめたしでもう帰って寝ちまいてーんだけど...ふぁーあ」

 

 「コーディー!!お前というやつは!これはお前を救ってもらったことへの報酬でもあるのだぞ!」

 

 眠たそうにしなが欠伸までし始めたコーディーをハガーが一喝した。俺も体力が限界に近いからそろそろ御開きでも構わないのだが。

 

 「相変わらずうるせーな。だいたい昨日はジェシカのせいで寝不足......あ」

 

 「━━ほう。なぜうちの娘がいると寝不足になるのかね?......コーディーよ。確かに私は君と娘との交際は認めてはいる。しかし!それとこれとは話が別だ!ちょっと裏にいこうではないか!」

 

 「ちょ!?待て!まてってハガーのおっさん!?だいたい昨日はあいつの方から...痛ぇー!?そんな力で引っ張るなよ!?おい!ガイ止めてくれ!」

 

 「......南無」

 

 あ、このニンジャ見捨てやがった。汚いな流石ニンジャ汚い。まあ俺もリア充を助けるつもりなど欠片もないので何も問題はないが。そしてコーディーはそのままハガーに引きずられていき、この場にはガイと俺達だけが残る形になった。うーん、どうしようかな。せっかくだし何か話しかけてみるか?

 

 「そういえばガイさんの武神流って忍者の一派なんですよね?なのになんでそんな派手な色の服を着ているんですか?」

 

 「む?拙者の装束でござるか?」

 

 ちょっと気になってたことを聞いてみた。本当に格闘ゲームの忍者キャラは基本的に忍んでないからね。特に某不知火流のくノ一とか。皆も忍者キャラを思い出してみよう。サムスピの半蔵とバーチャの影丸くらいしかまともなの思い出せないから。

 

 「確かに忍ぶには不向きな色合いですわね」

 

 「うむ。確かにこの色は隠密には不向き故、本来なら忍びの装束には使わぬでござろうな。『ぬうん!!』ドゴォッ!!......しかし、武神流ではあえてこのような色を使っているのでござる」

 

 「えー!なんでなんで?」

 

割と適当に話を振ったつもりなのだが予想外にサクラ達も興味があるようだ。え?というか本当に理由なんてあったの?ただの趣味とかじゃなくて?というか今、会話の途中に凄い音しなかった?何かを床におもいっきり叩きつけたような......まあいいか。皆スルーしてるし。

 

 「そもそも武神流とはこの世の悪を正すための抑止力とならねばならぬもの。つまり『悪事を働けば武神流が動く』と認識させねばならぬのでござる。完全に忍んでいては武神流が動いたのかどうかがわからぬのでこのような人目に付きやすい色の装束になったのでござる。それに、このような色を着ていても必要な時には完全に気配を消せてこそ忍びとして一人前といえるのでござるよ」

 

 ちゃんとした理由過ぎてびっくりしたわ。じゃあ他の忍者キャラの衣装にも同ような理由が......いや、それはねーな。どう好意的に考えても不知火のくノ一はおかしいし。一見まともにみえる伊吹の装束ですら太ももの辺りに妙な露出があるし。

 

 「なるほど。なかなかに理にかなっていたのですわね。......これは設立予定のお庭番衆に使えるかもしれませんわ。試験的にとりいれてみるように柴崎にいっておくとしましょう。ちなみにその靴も同様の理由でして?」

 

 「このスニイカーは速く駆けるのに最も適しているのでござる。最近の物は長く移動してもクシィヨンとやらのお陰で疲れにくいので特に気にいっているでござる」

 

 要するに好きで履いてるのでござるよ、カリン殿。それにしても忍者にスニーカー...いや、スニイカーって実際どうなんだろうね?特徴的な靴跡とか残りそうだけど。あ、武神流は見つかっても良かったんだ。まさにガイにはうってつけなわけだ。でも『この靴底の模様...武神流!?』ってなんか間抜けにみえるよね。

 

 「......おもいっきり叩きつけやがって。おー痛ぇ痛ぇ」

 

 「待たせてしまったな。コーディーの事はどうでも良いが今日はこれで御開きでよろしいかな?アルトリウス君達もお疲れのようだしな」

 

 コーディーとハガーが帰ってきた。コーディーは首の辺りをしきりにさすっては顔をしかめている。パイルドライバーでも喰らったのかもしれない。本当にマジで痛かったからなアレ。高さと回転が控えめだったから手加減はしてくれていたのだとは思うが、それでもヤバかったからね。

 

 「そうだね!今日はすっごく強い人と3回も闘えたからとっても楽しかったよ!!ありがとね!コーディーさん達!!またいつかファイトしようね!」

 

 「英雄と呼ばれる者の力、確かに見せていただきましたわ。次にお会いするときは私もその高みに登り詰めてみせましょう!いえ!越えてみせますわ!!オーッホッホッホ!!」

 

 「今日は本当にありがとうございました。でも出来れば次はもっと穏やかな感じでお会いしたいです。本当に立ってるのがやっとのレベルなんで、今」

 

 どうやら御開きのようなのでコーディー達に別れの挨拶をする。サクラやカリンは再戦する気満々である。俺は正直遠慮したいが。でも、今回の組手は結構な収穫だったな。自分の力が"原作キャラ"にどこまで通じるかの参考になったから。......もっと強くならなきゃいけないな。帰ったらおぶさり地蔵の重さを増やそう。

 

 「うむ。こちらこそこんなお礼しか出来なくて申し訳ないな。何か困った事があれば連絡してくれ。このハガー、全力で君達の力になることを約束しよう」

 

 「此度の組手は拙者にとっても実り多きものでござった。いつかまた巡り会う事が出来たならその時はまたお相手願いたいものでござるな。もちろん拙者もお主達の力になるでござるよ」

 

 「まあ今回は色々面倒かけちまったし、組手ぐれーならいつでも大歓迎だぜ。また遊びに来いよな。そんときはピザでもご馳走してやるからよ。んじゃ、またな」

 

 そうしてコーディー達と別れ、この日は疲れもあってすぐに眠ってしまった。明日にはケンと会わないといけないわけだしね。あ、ハガー達の連絡先はちゃんと聞いておきました。ガイは繋がるかどうかわからないらしけど。

 

 

 

 

 ―――そして翌日。今、俺達はリュウのライバルにして後の全米格闘王であるあのケン・マスターズの前にいます。......いるんだけどなぁ。

 

 「待ってくれイライザ!!誤解だ!!」

 

 「嘘よっ!!大会前だからって私とは全然会ってくれなかったくせに!!しかもこんな小さい娘を三人も連れ込むなんて信じられないわ!!最低!変態!このロ〇コン!!」

 

 「だからこの子たちは違うんだって!この子たちは格闘を勉強するためにわざわざ日本から来てくれたんであってそんなんじゃないって!痛た!?おい叩かないでくれよ!」

 

 ただいま修羅場の真っ最中である。どうしてこうなった。......いや、原因はわかってるんだ。でも一つだけ言わせてほしい。『僕は悪くない』 




 主人公は見た目は守ってあげたくなる系の美少女ですが、なぜか組手などでは相手が「ついやりすぎる」という謎の補正がかかっています。あと胃袋は見た目に反して割と宇宙です。

 それと現時点でのメインキャラの原作との相違点を少しばかり。

 サクラ:幼少時からの修行で地力がアップ&新技ゲット。全力でぶつかり合える相手(アル)がいるせいで闘うことが楽しくて仕方がない。そのせいでバトルジャンキー気味に。あと主人公が時々ネタに走るせいでそのあたりにも反応するようになっている。

 カリン:原作よりも早く敗北を知ったことと、サクラと(ついでに主人公と)明確に『友人』の関係を築けているため少々性格が丸くなっている。それでも誇り高いところは変わりがなく、打倒サクラと主人公の為にトレーニングも増量中。最近飛び道具も使えるようになりました。

 ダン:地味に一番強化されているキャラ。小さな大会ならほとんど確実に優勝できるくらいに地力がついた。まあもともとそれなりに強かったのだが。そのおかげで経済的に少しだけ原作より余裕がある。ただ挑発癖は相変わらずである。現在は日本を離れておりアジアを放浪中。

 バーディー:神月にボディーガードとして雇われている...んだけど、原作でもカリンに食客として拾われているのでそこまで違いがなかったりする。体形が引き締まっていることが最大の相違点かもしれない。


――― おまけ『勝手に勝利台詞』 ―――

 対キャプテン・アメリカ(出典:マーブルシリーズ)

 勝利時:「子供に見える見た目を最大限に活用(悪用)したうえでルールの上では何とか勝てたよ!......言ってて凄くむなしくなってきたな。あ、それはそれとしてその盾ってなんで戻ってくるんですか?時々絶対に物理法則を無視してますよね?」

 敗北時:「確かに以前の私は貧弱な体だったので君の悩みは大いに理解できる。ただ私と同じ方法で筋肉をつけることはできないんだ。力になれなくてすまないな」

 対デッドプール

 勝利時:「散々人が気にしていることを馬鹿にした挙句、勝手にボタンの押し間違いで自爆してどこかに飛んでいった。くそっ!すっごくやりきれない!!なんなんだあいつ!!」

 敗北時:「おい何が『巨大ロボは出さないの?』だよ!!それ偽物!しかも俺ちゃんじゃなくてスパイディのな!!今流行りの男の娘だからって何言っても許されると思うなよ?作者脅して本当に女の子にさせてレ〇プするぞ!...ふう。あ、そういえばそこのお前らちゃんと俺ちゃんの映画観たよな?ん?お前らだよお前ら。ほらディスプレイの向こうのお前らだって。X-MENの映画なんて見るくらいならその金は俺ちゃんの映画のDVDが発売された時の為にとっておけよな!買えよ?ウルヴァリンなんかより絶対面白いからさ!じゃないとケツからシシカバブの刑だからな!」

 さて、次回はどうしてこんな状態になったのかの説明とケンとの組手に入るまでくらいか...な、何だお前!?うわなにをするやめ「次回からは超絶クールなダーティーヒーロー!あのデッドプール様が大暴れだぜ!次回!明日にチミチャンガス!デッドプール秋葉原へ行く、の巻!絶対に見てくれよな!」

※次回にデッドプールは出ません。
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