リリカルなのはー聖王と魔弾の射手ー   作:ハマトラ

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さて、それじゃ始めます


序章 魔弾の少年
第1話 魔弾の射手①


───────ミッドチルダ、某マフィアアジト

 

ミッドチルダのとある建物、そこは裏社会でも名のあるマフィアがアジトにしている所である。

 

その建物が騒がしい、理由はマフィアのボスが射殺されたからだ。

 

建物の最上階、そこの一室でボスだった男は見るからに高そうな机を自分の血で濡らし息絶えていた。

 

しかし、その死体には不自然な所がある。

その死体の銃創は脳を破壊し、顎を貫通していた。

つまり、男を死に至らしめた銃弾は男の頭上から撃たれたことになる。

しかし、天井裏は存在せず、天井を貫通させた痕跡もなかった。

 

「だ、だから嫌だったんだ!表に浸出しようなんて!!」

 

「こ、こんな殺しが出来るのは……………この裏で一人しかいねえ……」

 

マフィアだった男達は恐怖に打ち震えながら、その名を呟いた。

 

「………………『魔弾の射手』」

 

 

その建物から離れたビルにて少年はロングコートのようなバリアジャケットを解除してその場を離れる。

彼の右中指にある指輪が光り、額に宝石が埋め込まれている鷹の様な生物が現れた。

 

???『穹(ソラ)、新しい仕事が入っている』

 

穹「へぇ、今度は『運び』か?また『殺し』か?」

 

???『文章からすると、盗まれたロストロギアの奪い返しだな』

 

穹「『盗奪』か………厄介なことこの上ないな、どうする?」

 

???『それを決めるのは私ではない、穹自身だ。」

 

ビルの外階段を降りると、すぐ目に入ったのは違法ドラッグに手を出して廃人同然となり果てた人や裏でしか生きれず飢えに苦しむ人の姿だった。

しかし、それは穹にとっては見慣れた光景だった。

穹に両親はいない、物心ついた頃から裏社会の一角にいた。

飢えを凌ぐ為に、裏社会のゴロツキを相手に盗みを働いたし泥水飲むこともあった。

穹がまだ5歳の頃である、そんな彼に転機が訪れたのは6歳の時だった。

彼は路地裏の隅に転がる殺し屋の死体を漁っている時にこの指輪型デバイスと出会った。

最初こそ、指輪から出てきた鷹に驚いていたが今では穹にとって大切な家族も同然だった。

 

穹「わかった、受けるよ。依頼主は?」

 

???『明日の夕方、文章で送るらしい』

 

穹「なら、アジトに戻ったら夕方まで寝るから来たら起こしてくれ。『ホルク』」

 

ホルク『心得た』

 

 

 

 

────翌日昼頃、ミッドチルダ、次元港

 

この日管理局の局員数名と一人の執務官が輸送されたある物を護送していた。

金髪の執務官の女性はそのある物の資料を読みながら歩いていた。

 

???「やぁ、フェイトちゃん♪」

 

その時、自分に迫る手に気付き右ストレートが手の主に突き刺さった。

 

???「あ、相変わらず健康的なパンチだ………」

 

フェイト「ユウさん……………いい加減にしないと本当に訴えますよ!」

 

金髪の女性、フェイト・T・ハラウオンの右ストレートを受けて倒れる男性、ユウ・キリサキ。

これでも、一等陸士でありフェイトとも顔見知りだった。

 

ユウ「まぁ、そう言わず…………それが護送中のロストロギア?」

 

ユウの視線の先には箱に厳重に保管された何かがあった。

 

フェイト「はい、封印済みですから手続き後、今日の夜には当局に運べそうです。」

 

ユウ「………………フェイトちゃん、ちょっと護衛増やした方がいいかもしれないな。あと、護送中に多分一人の子供に会う。そいつを必ず拘束した方がいい」

 

フェイト「子供?なんで護送中に子供と?」

 

ユウ「俺のレアスキルがそう言ってる」

 

フェイトはそれを聞くと、すぐに理解した。

そして当局と連絡を取って護衛の増員を依頼した。

どうやら匿名で似たような通報があったらしく、すんなり了承を得た。

 

 

 

 

 

 

 

 

ユウ「さて、この先はどうなるかな?」

 

 




予告通り始めました

タグの通りワールドトリガーのネタを使います
オリキャラも出しますが、そんな多くは出さないつもりです。

ネプテューヌ二次も更新するので両方の話作るので遅れるかもですが、完結するように頑張ります!

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