リリカルなのはー聖王と魔弾の射手ー   作:ハマトラ

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今回は八神家登場回です
次回から原作開始予定しております


第1章 新しい家族、新しい出会い
第11話 八神穹


─────穹が八神家の養子となってから1週間が経った。

新しい家族に戸惑いながらも穹は平穏に暮らしていた。

 

 

早朝、穹は家の近くの浜辺で一人、複数の的に向かっていた。

深く一回深呼吸して、両手のハンドガンの引き金を引く。

放たれた魔力弾は次々と的を撃ち落としていった。

養子となり殺し屋を辞めてからの日課のようなものになっていた。

自己鍛錬、そして殺し以外の戦い方を模索する為であるが、裏社会の時から使っていた銃系統になるとどうしても癖が出てしまっていた。

 

??「穹君~朝ご飯ですよ~」

 

呼ばれた声に反応した際振り向いた時に偶然引き金を引いてしまい、魔力弾が声の主のすぐ横を通り過ぎた。

 

??「ひゃああ!!!!!」

 

穹「あ………えっと………ごめん、リイン姉さん」

 

リイン「穹君…………いくら熱を入れていても声かけた人撃つのはヒドいです……」

 

穹が慌てて駆け寄った先に尻餅をついた少女?がいた。

リインフォース・ツヴァイ、八神はやてのユニゾンデバイスで若干子供っぽい言動が特徴的、普段は少女くらいの大きさだが妖精と見間違う程小さくなれるらしい。

 

穹「…………ごめん、もう皆起きてるの?」

 

リイン「今日非番のヴィータちゃん以外はもう起きてるですよ。」

 

穹はリインを助け起こすと、一緒に家に戻った。

リビングに行くとすでに朝食の準備が出来ていて、金髪の女性がキッチンにいるはやての手伝いをしている。

 

??「あ、穹君おはよう。」

 

穹「おはよう、シャマル姉さん」

 

??「また早くから鍛錬か?言ってくれれば私が相手になったのだが……」

 

穹「いや………シグナム姉さんの相手はシャレにならないから………この前だって撃った弾全部切り落としてたし……」

 

桃色の髪のポニーテールの女性、シグナムの問いに穹は苦笑を浮かべた。

 

シャマル「危うく穹君に本気で斬りかかるところだったものねぇ。ザフィーラが止めなかったら……」

 

穹「…………想像したくない、そのザフィーラ兄さんは?」

 

シャマル「まだ寝てるわ、昨日遅くまで教え子達の練習メニュー組んでたみたいだから起こさないであげてね。」

 

穹がソファーの近くに目を向けると、青い毛並みの狼が丸くなって眠っていた。

 

シグナム「鍛錬とはいえ手を抜くのは、どうも気が乗らないのだ。」

 

穹「だからってアギト姉さんのユニゾン使うのはどうかと思うけど…………あれ防ぐには盾印いくつ重ねても足りないと思う。」

 

アギト「まぁ、防ぎ切れるものじゃないけどな!」

 

シグナムの隣に座る赤髪の少女、アギトが自慢気にそう言うと後ろから手刀が下ろされた。

 

はやて「少しは反省せいよ、シグナムも」

 

シグナム「む………善処致します」

 

シグナム達の主で穹の母、八神はやてがキッチンから出てきた。

 

穹「おはよう………………母さん」

 

はやて「おはよう穹、先シャワー浴びておいで。汗ベタつくやろ?」

 

穹は頷いて、シャワールームに向かった。

穹がはやてを母と呼ぶようになったのはつい最近である。

やはり慣れないらしく、母と呼ぶことに抵抗があったようだ。

そんなこともあり、初めて母と呼ばれた時ははやては泣いて喜んだ。

 

穹「ホルク、今日のトレーニングデータ取れたか?」

 

ホルク『今やっている。だが、昨日同様といったところだな』

 

穹はシャワーを浴びながら、ホルクのまとめたトレーニングデータを確認していた。

 

ホルク『やはり、はやての言った通り新しいフォームを作るしかなさそうだな』

 

現在、ホルクには2つのフォームがある。一つがスナイパーフォーム、狙撃用のフォームで射程は短いが威力の高い『アイビス』、スタンダードな『イーグレット』、威力は無いが弾速の速い『ライトニング』の3つを使い分ける。

もう一つがガンナーフォーム、スナイパーフォームと違って中距離、近距離射撃に特化したフォームでハンドガン、サブマシンガン、ショットガン等を使い分けている。

 

穹「…………正直、母さんの知り合いでも知らない人にお前を預けるのは不安だな」

 

ホルク『話を聞く限りでも信用は出来るだろう、聞く所によるとヴィヴィオのデバイスもその人物が作っているらしい』

 

穹「………ふぅん」

 

穹はシャワーを止めて、タオルで濡れた身体を拭き着替えてリビングに戻った。

丁度、シグナム、シャマル、アギトが先に出かける頃だった。

 

シグナム「では主はやて、私達は先に」

 

穹「あ、行ってらっしゃい。シグナム姉さん、シャマル姉さん、アギト姉さん」

 

三人を見送ると、穹ははやて、リインと朝食をとっていた。

 

はやて「あ、そうだ。穹、学校やけどな」

 

穹「あぁ、一昨日言ってた」

 

リイン「昨日編入手続きが終わったですよ~」

 

リインに渡されたパンフレットに朝食片手に目を通した。

 

穹「…………st.ヒルデ魔法学院?」

 

はやて「聖王教会系列の学校でな、教会には知り合いおるしヴィヴィオもそこに通っとるんよ。一人でも知り合いおった方が穹も気が楽やろ?」

 

穹「まぁ、そうだね。勉強ついていけるか不安だけど」

 

はやて「シャマルが教えてくれとるんやし、大丈夫やろ」

 

穹「たまにシャマル姉さん、勉強中にぶつぶつと『穹君とザフィーラで……いや、もっとネタが……』って意味の分からないこと言ってたけど?」

 

はやて「穹、世の中には…………知らん方がええこともあるんよ。シャマルはちょっとお説教やな」

 

穹「………?」

 

その日の夜、穹の勉強をヴィータが見てシャマルは別室ではやてに説教を受けていたらしい。

 




裏話 八神家との出会い(ヴィータ、リイン編)

はやて「この子が今日から私の子になる穹や!仲良くしたってな」

ヴィータ「こいつがね、ヴィータだ。よろしく」

リイン「リインフォース・ツヴァイです!リインでいいですよ~」

はやて「ほら、穹も挨拶し」

穹「えっと…………八神穹、です。これからよろしく、ヴィータ姉さん、リイン姉さん」

二人「!!!!!!!」

その時、二人に電流がはしった

ヴィータ「姉さん…………悪くないな」

リイン「姉さん……………初めてお姉さんって言われた気がするです~」




穹「………?」

はやて「あぁ、気にせんといて………姉さんってのがこの二人には新鮮やったんやろ」

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