リリカルなのはー聖王と魔弾の射手ー   作:ハマトラ

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近頃あとがきがその頃のはやて書いてりゃいいかとか思ってる自分がいます………
………………はい、流石にバリエーション増やしたいです
何か要望ありましたら教えて下さい


第16話 ノーヴェ・ナカジマ②

ノーヴェがコートを借りる交渉をしている時、穹を心配してヴィヴィオ達が集まっていた。

 

コロナ「穹君本気!?ノーヴェさんストライクアーツの有段者だよ!!?」

 

穹「………勝てないまでも、一撃くらいは食らわすさ。ホルク、わかってるな?」

 

ホルク『心得た。だが、アレを使わずにどうこう出来る相手では無いと思うが?』

 

穹がホルクに出した制限、それはあの転移式攻撃魔法で『魔弾の射手』と穹が名付けたものを使わないことだった。

ノーヴェがどれ程強いかはわからない、しかし『魔弾の射手』抜きで勝てるとは思えないのは穹も同じだった。

それでも封じ手にしたのは、穹にとって『魔弾の射手』は標的を殺す為の魔法と認識しているからだ。

殺し屋を辞め、穹はこの魔法を封印することを裏から縁を切る為の戒めとしていた。

 

穹「行くぞ、ホルク。セットアップ!」

 

ホルク『心得た、set up』

 

ホルクが指輪に戻り、穹はバリアジャケットを身に纏うと交渉を終えたノーヴェが戻ってきた。

 

ノーヴェ「準備はいいな?使うのはこのコートの中だけだ。公式同様ライフポイントを設定するぞ、軽くだし均等に5000でいいか」

 

穹の右手の甲にライフポイントが表示され、それを確認すると両手にハンドガンを構えた。

 

ノーヴェ(射撃型か、ならこっちに分があるな。とりあえず、一気に距離詰めてリボルバースパイクで出だしを潰す)

 

ウェンディ「んじゃ、行くッスよ~!始め!!!!」

 

ウェンディの合図と同時にノーヴェは穹に突っ込む、一気に距離を詰めて攻撃体勢に入った。

脚を振りモーションに入った時、穹はゆっくりと右手のハンドガンを構え、銃口はノーヴェの額を捉えていた。

その時、ノーヴェは穹と目が合った。

とても昏い、そして冷たい殺し屋の目になっていた。

底知れぬ寒気に襲われ、モーションを強引に中断して距離を取った。

穹は突然距離を取るノーヴェに疑問を覚える、そして原因を理解して訝しんだ。

無意識の内に殺し屋の時の自分に戻っていたからだ。

そんな自分を振り払うように、穹は引き金を引き魔力弾がノーヴェを襲う。

ノーヴェは次々と襲い来る魔力弾をかわし、弾き、防いで距離を徐々に詰めていく。

それに気付いた時にはノーヴェはすでに自分の間合いに入っていた。

 

ノーヴェ「リボルバースパイク!」

 

ノーヴェの魔力付加の蹴りは穹の腹を的確に捉えて、そのまま穹をコート外まで吹き飛ばした。

 

ノーヴェ「お前が何抱え込んでるのかはわかった、とりあえず寝とけ」

 

 

 

 

 

穹が目を覚ました時、すでにヴィヴィオ達の練習は終わっていた。

バリアジャケットはいつの間にか解除されていた。

 

穹(……………………そうか、文字通り瞬殺されたんだったな)

 

ノーヴェ「起きたか?悪い、加減したつもりだったんだがな」

 

辺りを見回すと、人が少なくなっていた。

ヴィヴィオ達がいないのは着替えに行っているからだろう。

 

ノーヴェ「あの時、お前の目からとても冷たい殺気を感じて私は思わず距離を取った。その時のお前、自分を許せないって顔してた。」

 

穹「……………染み付いてるんですよ、殺しの感覚が………銃を握れば、目の前にいるのは標的、冷静にただ頭か心臓に銃口を向けて撃つ。裏での殺しの感覚が頭から離れないんです。それじゃ駄目なのはわかってるんです、だから新しい戦い方を探しているんです!あの頃の自分を消して、新しい自分のやり方を見つけないと俺は…………いつまで経っても殺し屋『魔弾の射手』のままだ!だから────」

 

その先の言葉が続くより早く、ノーヴェの手刀が穹の頭を捉えた。

痛みに悶えていると、ノーヴェは穹の頭を優しく撫でた。

 

ノーヴェ「お前は難しく考えすぎだ、一度染み付いた戦い方を変えるなんて無理に等しいに決まってるだろ?殺しの感覚が消えないのは、お前がまだ自分を殺し屋と思ってるからだろ?殺し屋から足洗ったんだろ、今のお前は…………誰だ?」

 

ノーヴェの金色の瞳は真っ直ぐ穹の目を見据える。

簡単なことだった、要は気持ちの持ちようだった。

穹は心のどこかで、まだ自分を殺し屋と思っていたようだ。

今の自分が何者か、真っ先に浮かんだのは個性豊かでいつも自分を優しく見守ってくれている母と家族の姿だった。

 

穹「俺は……………八神穹。海上警備部捜査指令、八神はやての息子、です。」

 

ノーヴェ「そういうことだ、戦い方は無理に変える必要は無い。それはお前自身の力だ、どう使うかもお前次第だ。」

 

優しく諭すノーヴェに穹は頷いた。

殺し屋として身に付けてきた業と技術、それとどう向き合いどう使うか、それを今後の課題とした。

 

ノーヴェ「さて、チビ共も着替え終わった頃だろうし、そろそろ帰るか」

 

穹はノーヴェについてヴィヴィオ達のいるだろう公民館の出入り口に向かった。

 

穹「そういえば、俺が八神指令の息子ってこと驚かないんですね」

 

ノーヴェ「そりゃこの前八神指令に延々とお前の息子自慢聞かされたからな」

 

穹「…………………なんかすみません」

 

 




裏話 活動日誌

本日、聖王教会の騎士カリムの要望により、教会の騎士団との合同訓練を実施。
互いに良い刺激になったと思われる。

尚、その後本局に帰還途中に帰宅途中だったであろうシグナム二等陸尉と不注意から遭遇、追い回されるも日付変わって午前3時、やっとの思いで振り切り遅い報告と後始末を行った。

損害報告 

公共ベンチ破壊1つ

管理局内植木斬り倒し10本

管理局内窓ガラス破壊50枚

教導隊管轄訓練用ビット破壊78機

航空武装隊管轄倉庫破壊1棟

執務官オフィス使用不能1室(尚利用していたランスター執務官にはしばらく別室を用意)

尚、上記の始末書は八神指令の下に届いた模様
以上を以て報告とします。

時空管理局108部隊所属
ユウ・キリサキ三等陸尉
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