コウヤ・イズノヤ(17)cv.イメージ石川界人
所属:市立学校高等科3年
兼任 時空管理局嘱託魔導士
スタイル:特殊魔導射撃戦
スキル:管理局試作型シューター
術式:ミッドチルダ
インターミドル参加履歴:4回
最高戦績:都市本戦 7位入賞
穹が学校を休んでから3日、穹は部屋に入って出てこない。
ヴィータ達も心配しているが、部屋からは何かを呟く声が聞こえるものの返事は返ってこなかった。
ヴィータ「…………はやて、本当にやる気か?」
はやて「私も出来るなら強硬手段は取りたくないんよ、けどもう堪えられへん!このままじゃ穹がおかしくなってまうわ。」
その時、玄関が開いてリインと金髪の制服を着た学生が入ってきた。
リイン「はやてちゃん、連れてきたですよ!」
??「お邪魔します、八神指令」
はやて「コウ君!ごめんな、急に呼び出して」
ヴィータ「よう、コウヤ。久しぶりだな」
コウヤ「どうも、ヴィータさん。それで、話に出てた引きこもりは上ですか?」
はやてが頷くと、コウヤははやてと二階に移動した。
そして、はやてに案内された扉の前に立つとバリアジャケットを装着した。
扉には鍵がかかっており、無理矢理開けようとすると穹が仕掛けた罠が作動するようになっていた。
コウヤ「八神指令、扉壊しちゃいますけど?」
はやて「穹の為や!許す!!」
コウヤの右手の平に発光するキューブが出現、それは分裂し8つのキューブになった。
コウヤ「アステロイド!」
キューブは扉を撃ち抜き、罠ごとバラバラに破壊した。
その先、ベッドの上で穹はバリアジャケットを装着したまま座り込んでいた。
はやて「穹!!!」
傍らに寄り添っていたホルクがはやて達に気付いて顔を向けた。
ホルク『はやて、随分と手荒な方法を取ったようだな。』
はやて「ホルク、穹は?」
ホルク『相当ショックを受けている。この3日、何も食べずに私の声も聞こえていないようだ。』
はやて「話はヴィヴィオちゃんから聞いた。穹、ごめんな………辛かったやろうに」
穹が顔を上げると、そこには自分の過去も全て受け入れて母になってくれた人がいた。
3日溜め込んだ辛さからか穹ははやてを見ると、涙を流した。
穹「…………母さん、俺……」
はやて「無理に話さんでええよ。大体の事情は聞いたからな」
今にも消えそうなかすれた声にはやてを宥めるように抱きしめた。
はやて「なのはちゃんが言うとった、世の中はこんな筈じゃなかったことばかりやて。実はな、穹に新しいフォームプレゼントしよう思てな。師匠になる人連れてきたんよ」
コウヤ「時空管理局嘱託魔導士、コウヤ・イズノヤだ。お前のことは八神指令から(嫌というほど)聞いてるよ」
穹「………………………え、コウヤ選手?」
はやて「そや、コウ君はインターミドルの選手でもあるんよ。穹がインターミドルに興味持っとるてシャマルから聞いてな、少しでも元気出して欲しくて呼んだんよ」
コウヤ「まぁ、俺もあの槍バカとのスパーばかりじゃつまらないと思ってたしな。ほら、まずシャワー浴びて来い。その後外でお前に教えるものを見せてやる」
コウヤはそれだけ言うと先に下に下りていった。
はやて「穹、実はな。ヴィヴィオちゃんがお友達二人と来てるんよ。」
穹「!!」
はやて「ちゃんとお話、聞いてあげなあかんよ。」
穹はバリアジャケットを解いてはやてに連れられて3日ぶりに部屋から出てきた。
シャワーを浴びてリビングに行くとヴィータ達がいてずっと心配していたようで穹の顔を見ると安堵の表情を浮かべた。
そして、ソファに座っていたヴィヴィオとリオとコロナが心配そうにこちらを見ていた。
ヴィヴィオ「穹君………」
穹「…………………俺が、怖いか?」
コロナ「…………怖くないよ」
穹「コロナ、お前つまんない嘘つくね」
コロナ「!!!」
穹「『虚言探知』、それが俺のレアスキルだ。簡単に言えば嘘を見抜くレアスキルだ。俺に嘘は通用しないよ」
見抜かれたコロナは押し黙ってしまった。
その穹の目の瞳の中心、黒く変わった目がじっとコロナを見据えていた。
リオ「……………確かに怖いよ。けど、ただ怖がるだけじゃ駄目だって思ったから!」
ヴィヴィオ「穹君に謝らなきゃいけないことがあるの。私、穹君の本当のこと二人に話しちゃった。」
穹「!!!」
ヴィヴィオ「だって、穹君のことちゃんと伝えないと本当の意味で友達になれないと思ったから……」
穹の心は絶望で押し潰されそうになっていた。
自分が殺し屋であることが、リオとコロナにもバレてしまった。
もう、友達ではいられないと思っていた。
リオ「最初聞いた時は、確かに驚いたよ。けど、穹は本当は優しいんだってわかったから」
コロナ「あの時、穹君はヴィヴィオのストライクアーツが馬鹿にされたと思って怒ったんだよね?友達の為に怒るのは当たり前のことだよ。今回は、やり過ぎただけだよ。怖がってごめんね、穹君………そして───」
リオ・コロナ「「私達と、もう一度友達になってください!」」
ヴィヴィオ「今度は、二人共嘘はついてないでしょ?」
穹は思ってもいなかった言葉に目を丸くした。
人殺しと罵られるとばかり思っていた。
しかし、二人は穹のことを知ってもう一度友達になって欲しいと言った。
今度は、嘘はついてなかった。
穹は涙を必死に隠そうと三人に背を向けた。
穹「……………まったく、お前達は本当に物好きだよ。こんな俺と友達になりたいなんて……」
はやて「そんなこと言って~泣きながら照れとる穹可愛いな~」
穹「ちょっ…………別に照れてなんかないからっ!!」
リオ「そんなこと言って、穹ってツンデレだねぇ~」
コロナ「あはは、穹君可愛い」
穹を抱き寄せるはやて、その様子を和みながら見るヴィータとシャマル、そして照れながらもどこか嬉しそうな表情の穹、それを楽しそうに見るリオとコロナとヴィヴィオ。
穹は周りの優しさと暖かさに心から感謝した。
はやて「それじゃあ穹、コウ君待っとるよ。早く行ってき」
穹は頷いて、なかなか離れない当のはやてを振りほどいて玄関に向かった。
穹[ホルク……]
ホルク[…………どうした?]
穹[俺…………恵まれてるな]
ホルク[………そうだな]
穹[俺、変わるよ。殺す為じゃなくて守る為に引き金を引けるように……]
ホルク[………そうか、なら私はその為に全力を尽くそう]
穹は玄関を開いて、久しぶりに外へと踏み出した。
裏話 死神と悪魔は心折られたそうですよ?
戦技教導隊オフィス
ヴィータ「えっと…………なのは?」
なのは「………………あ、ヴィータちゃんおはよー」
管理局のエース、高町なのはは生気の無い表情をしていた。
なのは「ヴィータちゃん、私砲撃魔法封印する……」
ヴィータ「落ち着けなのは!目死んでるぞ!?何があった!!?」
なのは「ヴィヴィオくらいの歳の子にね………白い悪魔って……私悪魔じゃないもん、砲撃も収束も封印するもん……」
ヴィータ「落ち着け!素数でも数えて落ち着け!!そう言ってるのは一部のやつだから!」
その後、その悪魔と言った少年がヴィータの弟となることになるとは知るよしもなかった。
管理局内カフェ
フェイト「ティアナ、私って死神なのかな?確かにバルディッシュは鎌になるけど死神って……」
執務官フェイトはテーブルに突っ伏して完全に落ち込んでいた。
ティアナ(あのフェイトさんがなんか気の毒なくらい落ち込んでる!?いつものクールでかっこいいフェイトさんはどこに!!?)
フェイト「もういっそ、ザンバーとソニックだけにしようかな~………ふふふ」
ティアナ「フェイトさん!気を確かに!!ほら、ソウジ執務官なんて補佐の人とステルス戦闘得意だからアサシンなんて言われてますし……」
フェイト「ソウジ君か…………小さくて可愛いよね………ふふふ」
ティアナ(駄目だ、フォローしたつもりなのに全然聞いてない!?)
ソウジ「………………ゾクッ!!」
??「どうしたんですか?ソウジさん」
ソウジ「いや……………一瞬寒気が」
???「執務官がそんなんでどうするんですか?しっかりしてくださいよ~」
??「だからなんでお前執務官補佐なのに偉そうなんだよ………」