リリカルなのはー聖王と魔弾の射手ー   作:ハマトラ

28 / 64
ワールドトリガー風のあだ名考えてみました

コロナ・ティミル 文系腐女子

ルーテシア・アルピーノ 2代目腹黒狸

キャロ・ル・ルシエ 竜使いの14才児


第28話 ティアナ・ランスター

なのはの手元のタイマーが0になり、実戦訓練が終了した。

穹はなのはに呼ばれ、レイヤー演習場に降りた。

 

なのは「それじゃあこれから穹君の協力の元、元スターズと元ライトニングに別れての狙撃対応訓練を始めるよ。ルールは簡単、穹君にはこのレイヤー演習場内を使って狙撃をしてもらうよ。それをかいくぐって穹君を捕まえればクリア。実戦を想定して一発でも当たったら駄目にしようと思ったけど、ノーヴェから聞いた限りクリア難しくなっちゃうから被弾数は5発、穹君には被弾したら被弾箇所にマーカーが付く弾を撃ってもらうよ。2組が終わったら、私とフェイトちゃんで最後ね」

 

穹「あの二人に当てるのは至難の業だと思う……」

 

フェイト「それじゃあ、準備お願いね」

 

穹「はい!来いホルク、セットアップ!!」

 

ホルク『心得た、set up』

 

ホルクが指輪に戻り、穹はバリアジャケットを装着した。

そしてその手にはスタンダードなライフル『イーグレット』が握られていた。

そして穹はバッグワームを起動してレイヤー演習場の建物の奥に消えていった。

 

 

穹『なのはさん、準備出来ました。いつでも初めて下さい。』

 

なのは「うん、最初は元スターズから、準備はいい?」

 

スバルとティアナはそれぞれバリアジャケットを装着し武器を構えた。

そしてホロ画面のカウントダウンが始まり、カウント0と同時に二人は飛び出した。

 

ティアナ「スバル、『ウイングロード』は使わないで。的になるようなものよ」

 

スバル「了解、それでどうやって穹を見つける?」

 

ティアナ「とりあえず、狙撃の対策は射線の通らない建物の中や物陰を移動するの。あとは一つずつ狙撃ポイントを…………」

 

その時、ティアナの右の側頭部に一筋の光が当たった。

ティアナは慌てて弾の来た方向を見ると、現在地から狙撃された場所までの距離が表示された。

 

ティアナ「ろ………690m!?」

 

 

 

 

その頃、ティアナを狙撃したポイントでは穹がバッグワームのフードを被り、スコープごしにスバルとティアナを見ていた。

 

ホルク『当たった。まず被弾1だな』

 

穹「けど、狙撃が通りづらい箇所を移動されていると厄介だな。ホルク、二人の正確な位置を教えてくれ」

 

 

 

ティアナ「完全に油断していたわ、まさかあの距離から撃ってくるなんて!スバル、建物の中から行くわよ!!」

 

スバル「了解!」

 

二人は狙撃を警戒しながら近くの建物の中に入っていった。

そして窓から飛び移りながら建物の中を移動していた。

しかし、ここで予想外の出来事が起こった。

突然壁が撃ち抜かれ、魔力弾がスバルの肩に命中した。

 

ティアナ「壁越しの相手を狙撃!?そんなことまで出来るの!!?」

 

 

 

ホルク『上手くいったようだな、アイビスの威力があって出来ることではあるが』

 

穹「あぁ、だけどこれは命中精度かなり下がるからこれ一回きりだが、ティアナさんはこれで建物の中も安全じゃないと判断するだろ。」

 

 

 

 

 

 

スバル「ティアどうする?建物の中も駄目なら………」

 

ティアナ「いえ、あれは牽制ね。壁抜きなんてそう何度も出来る程命中精度は高くない筈よ、だったら…………」

 

 

 

ホルク『…………穹、二人に動きがあった。』

 

穹「よし、計算通り」

 

穹はスコープを覗き込む、ティアナとスバルが窓から飛び出し壁伝いに走り出した。 

警戒は怠っていない、狙撃が予想される前方、後方、左方に注意を向ける。

しかし、常にその全てを警戒出来るわけではない。

警戒する方向は人の目では一方向、必ず警戒が少なからず緩む箇所がある。

穹はその隙を見逃さず、弾速の速いライトニングに持ち替える。

近未来的外見の銃口から魔力弾が高速で撃ち出される。

弾は一直線にスバルの頭に向かい命中…………………する筈だった。

魔力弾がスバルの頭に当たった瞬間、スバルはまるで陽炎のように揺らいで消えた。

 

ティアナ「見つけた!クロスミラージュ!!」

 

『了解、マーキング完了』

 

穹「しまった、釣られた!?」

 

穹が急いでポイントを変えようとしたその時、突然視界が暗くなった。

上を見上げると、青い帯に乗ったスバルが拳を構えて飛び込んできた。

 

スバル「見つけた~!!!」

 

穹「…………仕方ないか」

 

穹のライトニングが黒く変色し、その標準をスバルに向ける。

スバルは防護魔法を展開するが、撃ち出された弾は防護魔法をすり抜けてスバルの腕に命中すると命中した箇所に六角形の杭のようなものに変化、スバルは突然急速落下した。

 

スバル「何これ!?重……!!!」

 

突然重石のようなものを撃ち込まれたスバルは慌てて穹を探すが、すでに逃げた後だった。

穹はスバルを行動不能にして建物から飛び降り、次の狙撃ポイントに向かおうとしていた。

しかし、移動しようとした直後後頭部に銃口が向けられた。

 

穹「…………よく分かりましたね」

 

ティアナ「わかってたわけじゃないよ、ユウさんと違って未来見えるわけじゃないし。ただスバルが何かの仕込みにやられた時、私はすぐフォロー出来るようにこの建物の下で待機してただけ」

 

まずティアナは、壁抜きを受けた直後に幻覚魔法でスバルのダミーを作り、スバルの本物は穹の死角を通って上空にはしらせた青い帯『ウイングロード』に乗って演習場の上空で待機した。

そして、ティアナはダミーのスバルと建物から飛び出し、警戒する素振りを見せながらもわざと隙を作っていた。

そして狙い通り、穹は撃ってきた。

あとはマーキング情報をスバルに送り、スバルは穹を急襲する。

そして、ティアナはスバルが何かのトラップなどにやられた時を想定して穹のいる建物の下で待機していた。

 

穹「狙撃手は居場所を知られたら負け…………まさにそうですね。俺も随分狙撃の腕が落ちたみたいです」

 

穹はなのはに連絡し、元スターズの狙撃対応訓練は終了した。

 

被弾数

 

ティアナ 1

 

スバル 2

 

クリアタイム  40分59秒




今回はあとがきではなく、ちょっとした告知をさせていただきます

実は聖王と魔弾の射手が落ち着きましたらリリなの二次でシリーズ系を展開しようと計画しております。
詳しくは活動報告に載せています。
予告は近い内に無印から出す予定です

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。