なのは エース・オブ・悪魔
フェイト 初登場(この作品で)が右ストレート
ユウ 悪魔(なのは)の天敵
────時空管理局、本局内保護施設
保護施設の奥には重要参考人を隔離する為、施錠付きの部屋が用意されている。
その部屋の一室に穹は入れられていた。
穹[ホルク、どうだ?]
ホルク[ふむ、我々の動きはカメラで監視されているな。死角は全く無い、少しでも妙な動きをすればこの部屋に仕掛けられているAMFが起動するようになっているな]
穹[AMF、ね…………4年前に捕まったってどこかの変態科学者の十八番じゃないか]
ホルク[しかし、我々の名前を教えて良かったのか?]
穹[どうせ、表のデータベース漁った所で俺達のことがわかるわけ無いからな。それ以上のことは答えなきゃいい。それよりも、俺をハメた奴にどう報復したものかな]
その頃、カメラで穹を監視している部屋ではフェイトがカメラごしに少年を見ていた。
まだ小学生くらいの男の子、それが何故あの場所にいて、何故デバイスを所持し、ロストロギアの輸送車を狙っていたのか、全てが謎だった。
その時、監視室の扉が開いて二人の女性が入ってきた。
一人は高町なのは、言わずと知れたエース・オブ・エース。
そして、もう一人が八神はやて、夜天の書最後の主、歩くロストロギアとも呼ばれる海上警備部捜査指令。
はやて「この子が輸送車襲おうとしてたって?笑えん冗談やな。」
フェイト「けど、殺気の消し方も銃の構え方もとても素人には見えなかったよ。なのは、そっちは?」
なのは「ダメ、ミッドチルダ全域、管理世界のデータベースまで探したけど、戸籍も素性も謎、わかってるのは穹って名前とホルクって名前のデバイスだけ」
なのはは映像モニターの近くにあるマイクのスイッチを入れた。
なのは『ねぇ君、もう少しお話聞かせてくれないかな?私は高町なのは、よろしくね』
穹「高町なのは?これは驚いたな、まさか金色の死神の次は管理局の白い悪魔が来るとはな」
なのは『ちょっと待って!?何それ!!なんで悪魔!!?』
穹「その筋じゃ有名だぞ、管理局最強の悪魔、見かけたらすぐ逃げろなんて暗黙の了解もあったっけな」
なのは『なんで私そこまで恐れられてるの!?』
はやて『いや、なのはちゃん………あの砲撃見たら誰でも同じ感想だと思うんやけど……』
フェイト『私なんて死神って…………あんな小さい子に死神って………』
はやて『ああもう!話進まんやろ!!君、私は海上警備部捜査指令の八神はやてや!色々聞かせてくれへん?なんで輸送車襲おうとしたのかとか───』
穹「断る、答える義理はない。」
率直で素っ気ない答えにはやてはフリーズして、なのはとフェイトはショックからか、監視室の隅で体育座りしている。
それから、はやては何度も質問したが穹は黙秘を続けていた。
結局、この日の取り調べはろくなことが聞けずに終わってしまった。
なのは「結局全然答えてくれなかったね」
はやて「質問しとったのは殆ど私やけどね…」
フェイト「…………私達じゃ完全に警戒してるみたいだよね」
はやて「…………せやったら、お話相手探して徐々に警戒解いてもらうしかないんやないかな?」
────その頃、保護施設
穹[さて、どう抜け出すかな]
ホルク[あまり、急ぐことでも無いだろう?我々がやらずとも、『奴ら』が報復するだろう?]
穹[この前、連中から報復の殺し依頼されただろ?それなのに無駄な仕事増やしてどうする]
裏社会にも秩序があり、掟がある。
一つ、表を侵すべからず
表に対して侵略などを行うこと
一つ、表の者を無益に殺すべからず
報復などちゃんとした理由も無く表の住人を殺してはならない、殺しを依頼することも許されない
一つ、裏を欺く者を許すべからず
裏の住人を欺く者には無条件で殺しが許可される
この他、いくつかの掟によって裏社会の秩序は保たれている。
掟に背いたものには、惨たらしい死が待つと言われ、裏の住人は掟を遵守している。
そしてそれは、穹も例外ではない。
穹は掟を守り、掟に従って裏で生き延びていた。
裏の住人は知っている、掟を破った者が誰によって裁かれるのかを……。
穹[───『鴉』。俺がやった方がいいだろう?連中にやられたら、どんなことになるか。想像もしたくない]
オリキャラの声優イメージですが
穹 内山昂輝
ホルク 子安武人
ユウ・キリサキ 中村悠一
ユウは元になったキャラと同じにしてみました