なんと言いますか…………うん、感無量ですねハイ
ということで、そうですね~
うん、特別企画としてこの作品のキャッチコピーを募集したいと思います
募集期間は今週の日曜日23:00まで、投票箱は活動報告に作ります
ユウから告げられた一言にはやての表情が曇り、リインも心配そうにはやてに目を向けた。
はやて「その未来は………………確定ですか?」
ユウ「いや、そうさせない為に来たんだ。今が丁度、未来の分かれ道っぽくてね。『最善』から『最悪』まで不確定な未来がいくつも見える」
はやて「つまり、その『最悪の未来』で穹が元の殺し屋『魔弾の射手』に戻ってしまう言うことですか?」
ユウ「それだけじゃない、最も最悪な未来は……………………八神家の皆となのはちゃんとこのヴィヴィオちゃん、それにヴィヴィオちゃんの友達も殺されている」
はやて「!!!!」
ユウ「だけど、まだこの未来は回避出来る。ソウジの補佐官に頼んで今穹の周りの警戒に当たってもらってる。それとしばらく、八神家の皆には単独行動は避けてもらいたい。念のため、ゲンヤさんに無理言って108部隊から護衛を二人頼んだ。」
はやて「護衛?一人はユウさんやろ?もう一人は………」
再び扉が開き、入ってきたのは108部隊のゲンヤ・ナカジマの懐刀と言われるシノブ・キリシマ一等陸尉の弟子ではやてにとっては先輩でもある陸戦魔導士、ケイ・タチカゼだった。
ケイ「よぉ八神、厄介事らしいな」
はやて「ケイさん!?」
ユウ「ソウジも今担当の案件が片付いたら来るらしいよ、後は………」
ユウはそこで何かを感じ、メール画面を開いてある人物にメールを送った。
ユウ「未来が…………………動いた」
放課後、穹はいつもの面子といつもの帰り道を歩いていた。
穹「にしても、チビリオ強かったな。クラスのゴーレムを全員一撃だもんな」
リオ「うん、私も結構驚いてる……」
アインハルト「まさか、私のゴーレムをも一撃とは……」
アインハルトはある理由から丁度ゴーレム創成の授業の後、穹達の教室に行って成り行きでリオのゴーレムと対戦するも一撃で倒されてしまっていた。
穹「先輩、だからって始業まで粘るのは…………」
ヴィヴィオ「あの後大丈夫でしたか?」
アインハルト「案の定、授業に遅れて怒られてしまいました」
いつもと変わらない何気ない帰り道、しかし今日は違っていた。
穹は後ろから尾行している気配が2つあることに気付いた。
ホルクに解析させたところ、一人は管理局の魔導士であることは確認している。
そしてもう一人の気配には穹も覚えがあった。
穹「………………皆ごめん、ちょっと用事思い出したから先行ってて」
穹は踵を返して走り出した。すれ違い様、アインハルトが念話を飛ばしてきた。
どうやら尾行に気付いていたようだ。
アインハルト[………一人で大丈夫ですか?]
穹[大丈夫です、一人は管理局の人ですし、もう一人は知り合いですから]
走り去る穹を4人が見送り、穹は人気の無い路地に入った。
穹「……………そろそろ姿見せろよ、『鶺鴒(セキレイ)』」
穹が視線を投げかけた物影から、一人の男が出てきた。白のパーカーのフードを被り、その素顔は見えない。
鶺鴒「よぉ魔弾の、しばらく見ない内に随分年相応になったもんだな」
穹「…………悪いか?」
鶺鴒「いんや、俺としてもガキが血生臭い生活送ってるのは見るに耐えなかったからいいさ」
穹「そうか………………それで、裏社会の情報屋が今更何の用だ?」
情報屋『鶺鴒』、その本名も素性も知るものはいないが裏社会でも多くの顧客を持つ情報屋で穹もかつてはその一人で、殺し屋『魔弾の射手』の素顔を知る人物でもある。
鶺鴒「かつての友人兼常連の顔を見るついでに警告に来たんだ。」
穹「……………警告?」
鶺鴒「あぁ、お前さん『壊姫(カイヒメ)』って知ってるかい?」
ヴィヴィオ達はいつもの通り、ノーヴェにコーチしてもらう為に待ち合わせの公園に向かっていた。
ヴィヴィオ「それにしても、穹君いきなりどうしたのかな?」
リオ「用事ってコウヤ選手の所かな?」
アインハルト「……………知り合いでも見つけたので………ッ!?」
コロナ「アインハルトさん?」
公園のすぐ近くに来た時、アインハルトの表情が険しくなった。
アインハルトが武装形態を展開するのと同時に公園から凄まじい轟音が鳴り響いた。
4人が急いで駆けつけると、そこにはバリアジャケットを展開してすでにボロボロのノーヴェと、ノーヴェに相対するように立っている両手に双剣を握ったヴィヴィオ達と変わらない少女がいた。
ヴィヴィオ「ノーヴェ!!」
ノーヴェ「!!来るなお前ら!」
ノーヴェの声が響き、その時ヴィヴィオと少女の目があった。
??「ふふふ…………見つけたわよ。高町ヴィヴィオ……………私の『魔弾』に愛想振りまく淫魔が!!!」
少女は双剣を握る手に血が出る程の力を込めてヴィヴィオに斬りかかった。
ノーヴェ「お前の相手は………………私だろ!!」
ノーヴェは少女とヴィヴィオの間に割って入り、右足に魔力を込めた。
??「邪魔をするなぁ!!!!!!!双月、『接続器(コネクター)ON』!!!!!!!」
少女は双剣の柄を合わせると、双剣は一つになって柄の長い戦斧に姿を変えると少女はそれを軽々しく振り回し、ノーヴェを容易く吹き飛ばした。
??「なんか色々いるけど……………まあいいか。全員殺せば」
ハイライトの消えた濁った黒い瞳から発せられたのは、ドロドロとした禍々しい殺気だった。
執務官、ソウジ・カゼハヤの補佐官シロウ・オトナシは陰鬱そうな表情でステルス魔法『カメレオン』を起動させながらヴィヴィオ達を追っていた。
シロウ(面倒くさいなぁ…………なんで僕があんなガキの周り見張ってなきゃいけないんだ……)
その時、ヴィヴィオ達の目的地の公園の方角から凄まじい轟音が聞こえてきた。
シロウ(はぁ……………これ特別手当出るかな~)
シロウはため息をつきながら、急ぎ足で音のした公園の方に向かっていった。