───翌日
穹が暇を持て余していた時、スピーカーからはやての声が聞こえてきた。
はやて『おはようさん、よう眠れた?』
穹「…………あぁ、少なくとも留置場の牢の中よりは居心地いいんじゃないか?知らないけど」
はやて『そら良かったわ、ってかそろそろ話してくれへん?ただ話聞きたいだけなんよ?』
穹「断る、それにそういうのは昨日の死神や悪魔にやらせればいいだろ?」
ちなみにその二人、高町なのはとフェイト・T・ハラウオンは自分の仕事があるのも理由だが、何より小学生くらいの子にそう呼ばれたのが堪えたらしくしばらく立ち直れそうになかったらしい。
────その頃のなのは
なのは「…………ヴィータちゃん、私砲撃封印する……」
ヴィータ「落ち着けなのは!目死んでるぞ!?何があった!!?」
────その頃のフェイト
フェイト「…………ティアナ、私って死神なのかな?確かにバルディッシュは鎌になるけど死神って……」
ティアナ(あのフェイトさんがなんか気の毒なくらい落ち込んでる!?)
はやてはそんな心折れた二人の姿を想像して心の中で合掌した。
はやて『今日はなのはちゃんに頼んでお話相手呼んできたで。丁度春休みやし』
穹「………なるほど、同年代を使って情報聞き出そうと?」
はやて『なんでそうなるんよ!?じゃあヴィヴィオ、お願いするわ』
扉が開いて、入ってきたのは穹と同い年くらいの金髪にオッドアイの少女だった。
ヴィヴィオ「なのはママと八神指令にお話相手になってあげてって頼まれたの。私高町ヴィヴィオ、よろしくね♪」
穹「…………穹、俺の名前」
そして穹の指輪が光って、現れたのは額に宝石のついた鷹だった。
ホルク『一応、そこにいる八神指令にも自己紹介しておこう。私はホルク、穹のお目付役だ』
はやて『お目付役?フェイトちゃんとこのアルフみたいな使い魔みたいなもんか?』
ヴィヴィオ「えっと、よろしくお願いします!」
穹「ホルクは俺の唯一の家族だ。それ以外の何者でもない」
唯一の家族、その言葉にはやてはすぐに反応した。
はやて『ちょっと待って、唯一の家族って………ご両親おるやろ?』
穹「知るか、俺は物心ついた時から一人だよ。ホルクに会うまではな」
はやて『それって……』
ホルク『我々はそれ以上の回答を拒否する』
それからはやてが何を質問しても本当に何も答えてくれなかった。
ヴィヴィオ「穹君はデバイス持ってていいなぁ~」
穹「?持ってないのか?あのエースの娘だろ?」
ヴィヴィオ「えっと………なのはママが、『基礎を勉強し終えるまでデバイスとか必要ありません♪』って」
穹「厳しいな、お前の母親」
白い悪魔、もとい高町なのはのイメージから過保護な感じだと思っていた穹は意外な一面に驚いた。
特別企画
高町なのはに検挙された犯罪者に話を聞いてみた
case1.銀行強盗して偶然近くにいたなのはによって検挙された犯罪者
「た、助けてくれ!!!白い悪魔が…………桜色の光が来る!!?やめろ!やめてくれぇえ!!!!!!」
高町なのはの名前を聞いた途端に発狂して怯え始めた。
case2.クラナガンのメインストリートでバイクで暴走行為をして仕事帰りだったなのはによって補導された青年
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!もう調子乗りません法定速度守ります皆さんにご迷惑おかけしません許して下さい!!!!」
高町なのはの名前を聞いた途端譫言のように同じ台詞を言い続けている