リリカルなのはー聖王と魔弾の射手ー   作:ハマトラ

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原作ランク戦面白くなってきましたね~
香取隊相手に修はどこまで食らいついていけるのか……………の前にどれくらい持ちこたえられますかね~


第45話 ケイ・タチカゼ②

結界内にて闇夜に光剣が軌跡を描き、目の前の人形兵器を真っ二つに切り裂いた。

人形兵器はその数を既に9/10が道路上で残骸と化している。

 

 

人形師(流石108部隊が誇るトップクラスの陸戦魔導師、とはいえ生身に人間である以上疲弊すれば動きも鈍る。アイドラの数ももう僅か、次の波状攻撃で片を付ける。)

 

人形師は手に持つコントローラーを操作する。2体のアイドラが2方向からケイを崩しにかかった。

ケイは腰に納めたもう1本の弧月を抜刀して対応すると、残っている全てのアイドラが一斉に襲いかかってきた。

腕部分から伸びる黒いブレードが次々とケイに襲いかかり、気付けばユウの配置したエスクードのすぐ直前まで追い込まれていた。

 

ケイ「ったく、少しは加減しろよ…………」

 

息が上がり、疲労が見えるケイに一斉にアイドラのブレードが迫った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケイ「『旋空弧月』」

 

次の瞬間、光の軌跡と共に2体のアイドラを残して全て切り裂かれた。

 

ケイ「あ~ぁ、やっぱり無傷では無理だったか~。折角加減して無傷確保狙ってたんだけどな~」

 

ギンガ『ケイさん、真面目にやって下さい!』

 

ケイ「いや~遊び心も大事かなぁってーー」

 

その時、残った2体のアイドラがそのブレードを突き立ててきた。

ケイは弧月二刀流でブレードを弾き、文字通りバラバラにした。

 

ケイ「思ったんだよ。折角面白い上に腕立つ奴が出てきたわけだからな~」

 

ギンガ『はぁ…………(流石シグナムさんと同じ戦闘狂………)』

 

 

 

 

 

 

 

人形師[舞踏者、住宅街方面のアイドラが全滅。そちらの状況は?]

 

舞踏者[処刑人がやられた、『踊り手(デスピニス)』も完全に見切られている。流石に管理局のトップクラス魔導師を相手にしたのは悪手だった]

 

人形師[沿岸部、八神はやての方に向かったコロとレギィも旗色悪いようだよ。]

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーユウ、ケイの戦闘開始とほぼ同時期

 

 

??「なんで管理局の執務官が出張ってきてんだよ!!」

 

??「落ち着いてレギィ、どうやらリーダー達の方にも邪魔が入ったらしい。こちらの襲撃はバレていたみたいだ」

 

レギィ「冗談じゃねぇぞ!だからこんな仕事受けなきゃ良かったんだよ!!」

 

??「……………仕方ないさ。仲間の命がかかっているんだ」

 

彼らにはもう一人仲間がいた。しかし壊姫によって捕らわれている。

壊姫は言った。

 

 

『例え死んでも始末して来なさい。明日の朝になっても戻らないならこの女の首切り落としてこのアジトの前に飾るから』

 

 

デバイスを奪われ、無抵抗の状態で痛めつけられ、人質となった仲間を見捨てることは出来なかった。

 

レギィ「クソ!あのガキ………コロ、とっとと片付けるぞ。『剣竜(テュガテール)』!!」

 

コロ「………………『黒の壁(ニコキラ)』」

 

レギィの利き手に尾を模したブレードが出現し、コロの腕にジェル状の盾とブレードが現れた。

 

シロウ「ソウジさん、こいつら生かしたまま無力化でしたっけ?」

 

ソウジ「ユウからの指示だ。理由までは解らないようだったが」

 

リョウ「まず周りの人形兵器から片付けましょう。」

 

ソウジ「そうだな……………ユーノ、そちらは準備出来ているか?」

 

 

その頃、八神宅のリビングでは無限書庫の司書長、ユーノ・スクライアが結界内を映す複数のモニターを確認しながら端末のキーボードを操作していた。

 

 

ユーノ「うん、向こうはケイさんとユウさんがいれば援護は必要無いだろうからね。そちらの補助に集中出来るよ。」

 

ソウジ「よし、こちらも始めるぞ」

 

ユーノ「了解、『スイッチボックス』起動!」

 

ユーノがキーボードを操作すると同時に3人は一斉に『カメレオン』を起動し、人形兵器『アイドラ』が動き始めた。

アイドラが歩を進めていた時、アイドラの足元に陣が展開され、地面からブレードが伸びてアイドラを串刺しにした。

別の所では陣から鎖が伸びてアイドラを拘束する。

その瞬間ソウジ達が姿を現して拘束したアイドラを多方向から斬り刻み、再び姿を消した。

 

レギィ「こいつら!」

 

コロ「レギィ、迂闊に動かない方がいい。恐らく一面罠だらけだ。」

 

 

更に、姿を消したソウジがユーノの指示したポイントに降り立つと陣が出現してソウジが消えた。

そして、レギィの背後に出現すると両手に持つスコーピオンを振り下ろす。

割って入ってきたアイドラが代わりに斬られ、レギィは剣竜を振るう。

今度はソウジの横にバリケード『エスクード』が出現して斬撃を防ぎ、その隙にソウジは再び姿を消した。

 

コロ(罠だけじゃない?となると何者かがどこかから援護しているのか)

 

ユーノが使用している『スイッチボックス』は特殊工作を目的としたパソコン端末型のデバイスで指定した範囲にトラップを複数設置を可能にし、使用者の任意のタイミングで起動出来る。

発動効果は攻撃用から移動用など様々だが、使うものは比較的少ない。

ユーノは『スイッチボックス』開発時、テスターとして使っていたものをそのまま使っている。

元々支援が得意なこともあり、無限書庫司書長でありながら執務官、局員のサポートとして活躍している。

 

ユーノ「リョウ、そこの岩の上にテレポーターを設置したよ。シロウ、東4m先でバインド発動を確認、処理お願い」

 

 

はやて「ユーノ君、めっちゃ活き活きしとるな~」

 

シャマル「無限書庫に置いておくのはもったいないって声があがるくらいだものね」

 

アギト「陸戦部隊や次元航行部隊からもスカウトされたって聞いたからな~」

 

八神家の面々が見守る中、ユーノはキーボードを操作して、戦局を巧みに操っていた。




裏話
とある八神家の昼下がり

今回の非番メンバーはヴィータ、はやて、シャマル、リイン



ヴィータ「穹~ゲームでも………………お?」







はやて「ヴィータ~穹~リイン~、夕飯何食べたい~?……………ん?」

シャマル「はやてちゃん、どうしたの?」

はやて「し~」

はやてが指差す方を見ると、獣の姿になって眠るザフィーラと、そのザフィーラを枕のようにして眠るヴィータ、リイン、穹の姿があった。

シャマル「なんか微笑ましい光景ね」

はやて「昼下がりの陽気にやられたんやね~」


とある昼下がり、微笑ましい姉弟の寝顔に2人は癒やされていた。

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