リリカルなのはー聖王と魔弾の射手ー   作:ハマトラ

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ワールドトリガー的プロフィール

八神穹

10歳(小学生)

7月9日生まれ(ホルク曰く)

つるぎ座 A型

好きなもの 家族、母の手料理、友達





第46話 ソウジ・カゼハヤ②

月の無い闇夜に無数の光剣の軌跡が描かれる。そしてその軌道上の人形兵器『アイドラ』が斬り刻まれる。

姿を消し、ユーノの補助を受けたソウジ達は息の合った連携でアイドラをほぼ全てを排除していた。

 

コロ(なるほど、アサシンの呼び名は伊達じゃないか)

 

シロウ「隙だらけだよ、ナメてるの?」

 

『カメレオン』を解いたシロウがコロの背後を取り、両手に展開したスコーピオンを振り下ろした。

しかし、突如シロウとコロを遮るようにジェル状の壁が現れスコーピオンを防ぐ。さらにジェルはスコーピオンのブレードを覆うように纏わり付く。

 

シロウ「?」

 

その時、残存していたアイドラの1体がシロウに襲い掛かる。シロウは迎撃態勢になりスコーピオンを振るう。

しかし、そこで思わぬ事態が起こった。纏わり付いていたジェルによって阻まれブレードが斬れなくなっていた。

思考が停止した刹那、アイドラの拳が直撃してシロウは容易く吹き飛ばされた。

 

ユーノ『シロウ、無事!?』

 

シロウ「無事に見えます?あ~痛い、防護魔法で威力殺したけど」

 

ソウジ「・・・・・・・・・ユーノ、今のはなんだ?」

 

ユーノ『わからない・・・・・けど、あれは相手に不利な魔力効果を与える盾みたいだね。武器を無力化出来るだけには思えないよ』

 

その時、竜の尾のブレードを振るうレギィがソウジに襲い掛かる。そこにもう一人の執務官補佐、リョウ・リーバーが割って入りブレードを捌き押し戻す。

 

ソウジ「リョウ、シロウと連携してそっちを片付けろ。俺はこの盾持ちを相手する」

 

リョウ・シロウ「了解」

 

シロウはジェルに覆われたスコーピオンを一度消して再びスコーピオンを展開した。そしてリョウとほぼ同時に『カメレオン』を起動して姿をくらました。

 

コロ「やれやれ、執務官がこちらに来たか」

 

ソウジ「一応聞いておこうか、何故高町の娘と八神を狙う?」

 

コロ「それを教えたら、この場を退いてくれるかな?」

 

残っていたアイドラが一斉に襲い掛かる。ソウジは左手のスコーピオンを逆手に持ち替えると独楽のように回転しながら飛び上がり、挟撃を仕掛けるアイドラの首を斬り落とした。

そしてスコーピオンを一度消すと着地点にいるアイドラの頭部を踏み付ける際に足の裏に展開したスコーピオンで頭部を穿つ。

さらにそのアイドラを踏み台に再び跳躍すると同時に『カメレオン』で闇夜に溶け込む。直後、右手にスコーピオンを展開したソウジがアイドラの背後に現れ真っ二つにすると後方の拳を振り下ろそうとしているアイドラにスコーピオンのブレード付きの蹴りでその腕を切り落とすと右手にのスコーピオンを顔面に突き立てる。

そして最後の1体が口部分の目からエネルギー弾を撃つとソウジはこれを冷静に見切り、徐々にに距離を詰めていく。

接近するソウジに黒いブレード付きの腕を振り下ろすと、問題なく避けてその腕を切り落とす。さらにもう一方の腕を切り落とすと再びエネルギー弾の標準がソウジに向けられる。

迫るエネルギー弾を防護魔法で防ぐと、右手のスコーピオンを首に突き立てる。

 

ソウジ「悪いがあいつらは友人でな。手出しはさせん」

 

コロ「やっぱりこうなるか・・・・・・・・」

 

コロの周囲を『黒の壁(ニコキラ)』と呼ばれたジェルが使い手を守るように現れた。ソウジは両手にスコーピオンを展開して『カメレオン』を起動する。

 

 

 

 

 

 

 

その頃、高町家ーーーーーーー

 

時刻は午後23:30、既にリオ、コロナ、アインハルト、ノーヴェ、穹は用意された客室で眠りにつき、リビングでは管理局のエース、高町なのはが明日の教導メニューを作成していた。

そんな時、リビングの扉が開いて娘のヴィヴィオが入ってきた。

 

なのは「眠れないの?」

 

ヴィヴィオ「うん・・・・・・・・(なんであんな夢を・・・・・・・)」

 

なのは「悩み事?」

 

ヴィヴィオ「えっとね、夕方から私変なんだ。ずっと穹君のことが頭から離れなくて・・・・・・目が合うと顔が熱くなっちゃうの。どうしたんだろ?」

 

なのははそれを聞いてすぐに察した。ヴィヴィオはソレが何なのか解っていない様子だった。いつか"そういう人"がヴィヴィオにも出来るというのはなのはも解っていたことだった。

それでも親としてはかなり複雑な心境に陥っていた。近頃、友人のはやてが親バカになったと聞いてはいたが自分も人のこと言えたものでは無いなと自虐する。

 

なのは「ヴィヴィオ、それはね・・・・・・・・・・自分で気づかないといけないの。けど、その気持ちはとても大切なものだから、絶対に無くしちゃダメだよ?」

 

ヴィヴィオは頷くと眠気が襲ってきたらしく、目を擦りながら自室に戻っていった。

 

 

 

 

 




ワールドトリガーの表紙カバー裏的紹介文

クール系ツンネコ 八神穹

殺し屋から普通の小学生にランクダウンしたクールなツンネコ。
クラスで浮くかと思われたが意外と馴染み(3馬鹿は例外)結構仲良くやってる様子。
たまに中庭にて猫と戯れている姿が確認されていて随分懐かれているらしい、その内本人にも猫耳が生えてくるのではと噂され、一部の生徒の間で今も議論されている。

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