聖王と魔弾の射手
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無限の軌跡
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幻妖録
とりあえずはこの順序でやることにしました
夜闇を光剣の軌跡がはしる、ソウジは迫るジェルを避けて再び斬りつける。ジェルが光剣スコーピオンに触れて覆われるとすぐに消して再び作り出す。
コロ("黒の壁(ニコキラ)"にもう対応し始めたか。アイドラはもう無い、囮も使えないか)
ソウジの足元に陣が出現し、コロの背後に回りスコーピオンを振り下ろす。コロは腕部ブレードで防ぐがそこで違和感を覚える。
ソウジの手にスコーピオンは1本しか無かった。
ソウジ「"枝刃(ブランチブレード)"」
スコーピオンを持つ手の肘からブレードが伸びてコロに襲い掛かる。コロは防護魔法で防ぐ。
そしてジェルを操りソウジを背後から急襲する、ソウジはカメレオンで姿を隠してその場を離脱する。
そして再び姿を現しスコーピオンを片手に構えて接近する。先程と同じ仕込みを警戒していると、今度は自分の足元からブレードが伸びて襲い掛かった。虚を突かれブレードを避けて慌てて後退、岩場の近くに追い込まれていた。
ソウジ(勘がいいな、"もぐら爪(モールクロー)"をあの一瞬で察知したか)
これがスコーピオンの利点である、体のどこからでも様々な形状で出せる。つまり、二つ繋げてブレードが増えた様に見せることも足の裏から出して地面の下から奇襲を仕掛けることも可能なのだ。
耐久性の低さを差し引いても応用性、機動性、手数は弧月を上回り魔法競技においても近接魔導師に幅広く使われている。
コロ「流石は名うての執務官、一筋縄ではいかないか」
ソウジ「・・・・・・・・・さて、"人質"はどこにいる?」
コロ「!!」
ソウジはただ攻めるだけでは無く、シロウがレアスキルで聞き取った情報をユーノ経由で聞いていた。
ソウジ「今なら未遂で終わる、人質は我々でも救出可能だ。必要なら別の次元世界へ渡航する手続きもしよう。そちらとしても悪い話では無いはずだ」
コロ「・・・・・・・・・・」
コロは沈黙を続ける、自分達の現状まで把握されているとは思ってもいなかったからだ。
だが、それだけであり信用することはできなかった。次の瞬間、ソウジが反応するよりも早く岩の隙間からジェルが飛び出し、ソウジの片足と片腕を覆う。
足が踏ん張れず、覆われた腕からスコーピオンを出しても掴むことができなかった。
コロ「確かに悪い話じゃ無い、けど信用する要素無い。それと一つ忠告しておすよ、執務官さん。戦いの最中におしゃべりはよくない」
ソウジ「『戦いの最中』?馬鹿を言うな・・・・・・・・・・・・・・お前をそこに"誘導"した時点でもう勝負はついてる」
コロ「・・・・・・・・!?」
コロが反応した時にはすでに遅く、一発の魔力弾がコロの腹部に命中した。
戦闘区域の沿岸から500m離れたビルの屋上にて、オレンジの長髪を靡かせる女性執務官が狙撃型の武装を構えていた。
ティアナ「当たった!」
ソウジ『ティアナ、ご苦労だった』
ティアナ「いえ、これくらいでしたら・・・・・」
ソウジ『後はこちらでなんとかする。お前はその場で待機だ』
ティアナ「了解!」
コロ(スタンバレット・・・・・・・・・攻撃しつつ狙撃地点に誘導し、狙撃手を狙わせる為に提案を出して時間を稼いでいたのか)
ソウジ「・・・・・・・・・・先程連絡が入った。市街の方とお前の相方も片付いたらしい」
砂浜の中心でレギィは設置式バインドでがんじがらめにされていた。
レギィ「この!離せ!!」
一方、市街の方の結界内部では二人の殺し屋がバインドで確保されていた。
ユウ「彼らは仲間人質にされて強引に従わされているだけだ。その仲間を救出してミッド・チルダから逃がせば大丈夫だ」
ケイ「じゃ次救出作戦か?」
ユウ「いや、そっちも手は打ってある」
とある路地裏の廃屋、壊姫は人質にした女性を気絶させて拘束して身の丈程の長い柄の大斧を片手で弄んでいた。
壊姫「遅いわね、もう待てないしもう殺しちゃお。光栄に思いなさい、あんたの首も魔弾の為の贄なのだから!」
壊れた様な笑みを浮かべながら壊姫は折れてあらぬ方向へ曲がった足を引きずり、手に持つ大斧を振り上げる。
しかしその瞬間、廃屋の壁が勢いよく破壊され、筋肉質な体型の男性が入ってきた。レイジ・キサラギ、救助隊防災士長でユウとは管理局で付き合いの長い仲だった。
レイジ「要救助者一名確認」
突然の乱入者に壊姫は片足を引きずりながら飛び、大斧を振り下ろす。
レイジ「レイガスト、シールドモード」
レイジの持つグリップから魔力の盾が形成され、斧の一撃をなんとか受け止める。そしてもう一方の手に持つグリップを握りしめ、加速した拳の重い一撃が壊姫の腹部を捉えた。
その威力は凄まじく、壊姫は壁をぶち抜き今度こそ完全に気絶した。
レイジ「ユウが言っていたのは彼女か?・・・・・・・・・息はある、脈拍も異常無し、気絶しただけか。とりあえず、指定の場所で保護するか」
レイジは人質となっていた女性を抱えると朝日が昇る中、ユウが指定した場所へと向かった。
ワールドトリガー単行本表紙裏的紹介文②
エースオブ悪魔 高町なのは
説明不要、言わずと知れた管理局が誇るエースの中のエース、エースの中の魔王、彼女の主人公バリの鈍さで撃沈した男性局員はとうとう20を越えたとのもっぱらの噂、流石エース。
彼女が教える新人達はなぜか砲撃や収束を見ると発狂するらしい、流石悪魔。
彼女が捕まえた次元犯罪者は皆投獄後精神障害区間に入れられる程壊れているらしい、流石魔王。
娘に手を出そうというロリコンがいようものならどこまでも追いかけて身も心も粉砕するらしい、流石親バカ。