リリカルなのはー聖王と魔弾の射手ー   作:ハマトラ

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IS二次やらで時間かかってしまった・・・・・・・・・・・
そしてアーチャー☆4以上の出現率の低さが本当にひどい・・・・・・


第48話 八神穹⑨

翌日、ミッドチルダの次元港にてユウとケイとソウジはある無人世界への臨時便を見送っていた。その便には昨夜の襲撃者達を乗せている。

人質を救出した後、彼らを念入りに変装させて逃がす事にした。

 

ケイ「それで、俺らの出番終わり?」

 

ユウ「ですね~、この先に俺らが関わる未来は見えませんし」

 

ソウジ「やれやれ、許可をとったとは言えこれから報告書を書かなくてはな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃穹達はいつも通り登校することになり、いつもと変わらぬ通学路を歩いていた。

 

コロナ「穹君、さっきから何してるの?」

 

穹「ああ、バリアジャケットを変えてる」

 

リオ「へえー、そんな事出来るんだ」

 

アインハルト「しかし、何故いきなり?」

 

穹「前から考えていた事ですよ。俺のバリアジャケットはあっちで殺し屋をしていた時のモノ、インターミドルに出る前にバリアジャケットを変更して心機一転したかったんですよ」

 

学院に着くと、アインハルトと別れて自分達の教室入る。クラスメートと挨拶を交わし、雑談して授業を受ける。

穹の得意科目は射撃系統の魔法の授業で行われると必ず注目を浴びる。

 

「なあ八神、今度コツ教えてくれよ!」

 

「あ、八神君!私も!!」

 

「ちょっと抜け駆け禁止!」

 

クラスメートの男子生徒の一言を皮切りに女子も寄って来る。穹の同学年での人気は相当なもので、その上男子からも評判は上々だった。

女子に囲まれ困惑する穹を見て、ヴィヴィオは穹の方を見てジト目で頬を膨らませていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして放課後、いつも通りアインハルトを待って下校する。この後、ノーヴェの所でトレーニングすることになっているが、途中穹が突然立ち止まった。

 

ヴィヴィオ「穹君?」

 

穹「・・・・・・・・悪い、ちょっと用事があるんだ。」

 

ヴィヴィオ「・・・・・・・・・・行くの?あの子の所に」

 

穹「い、いや・・・・・・・・母さんの用事で」

 

ヴィヴィオ「穹君、つまんない嘘つくね」

 

穹「!・・・・・・はぁ、大丈夫だよ。戻るつもりも無い、謀らずもあいつを引き込んだのは俺だ。だから、その責任を果たして来る」

 

お株を取られた気分になった穹は正直に白状する。本当は何も言わず決着を付けに行くはずだった。大切な友達を巻き込むわけにはいかなかったからだ。

 

コロナ「なら、私達に言える事は一つ、だね」

 

アインハルト「ええ、穹さん、今のあなたは八神指令の息子で、私達のかけがえのない友人です。それを忘れないで下さい」

 

リオ「穹がこれからするのは試合なんかじゃない本当の意味で命懸けの戦いでしょ?なら多分、私達が行っても悔しいけど足手まといになっちゃうよね」

 

ヴィヴィオ「穹君は絶対戻って来るって信じてるから・・・・・・・・・・だから、また明日、ね」

 

穹「・・・・・・・・・ああ、また明日な」

 

穹はきびすを返し、まずは袋小路に入っていく。すると、物影から情報屋の鶺鴒が出てきた。

 

穹「鶺鴒、そっちは?」

 

鶺鴒「ああ、"許可"は取れた。あいつには連中も手を焼いていたから、消えてくれるなら掟さえ守れば問題無いそうだ。元々あいつは"表側"の人間だしな」

 

それを聞いた穹は袋小路を出て真っ直ぐクラナガンの大通りを走る。途中、メールが届きホルクが姿を現す。

 

ホルク『穹、コウヤからだ。"メテオラ"の解除コードが添付されている』

 

穹「解除は任せる。そろそろだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壊姫は闇医者に怪我を治療させて始末すると、アームドデバイス"双月"を持って今度こそヴィヴィオとはやてを殺そうとクラナガンの表通りに出ようとする。

すると、大通りの入り口に誰かが立っているのが見えた。長い金髪にst.ヒルデの制服、そして見間違うはずの無いオッドアイ、壊姫にとって殺しても殺し足りない憎き抹殺対象、高町ヴィヴィオがそこに立っていた。

 

ヴィヴィオ「・・・・・・・・・」

 

壊姫「わざわざ殺されに来たかぁああああああああ!!!!!!」

 

壊姫の濁った瞳がヴィヴィオを捉えると、双月を構えて突撃する。ヴィヴィオは振り下ろされる双月を避けてパイプや窓の冊子を足場に屋上へ上がって屋上の上を走り去る。

壊姫が逃がすわけも無く、屋上へ上がって追いかける。ビルが途切れた所で道路に出て尚走るヴィヴィオを壊姫はひたすら追い回す。

やがて海岸沿いの何も無い場所に出るとその真ん中でヴィヴィオは立ち止まった。

 

壊姫「ようやく観念したか?私の魔弾をたぶらかした罪をここで購え!!」

 

ヴィヴィオ?「そいつは無理だな」

 

ヴィヴィオが指を鳴らすと、何もなかった開けた場所は一転して市街地に姿を変えた。

 

ヴィヴィオ?「ここは管理局が保有している訓練シュミレーターだよ。母さんに頼んで今夜だけ使わせてもらってる」

 

壊姫は突然景色が変わり、さらに男の声のヴィヴィオに驚く。そして、その声が自分の知ってる声である事に気付いてたじろいだ。

それと同時にヴィヴィオの姿がぼやけていく。そしてーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穹「こんな簡単に引っ掛かってくれるとは思わなかったよ」

 

ヴィヴィオの姿が消えてそこに立っていたのは、穹だった。穹はティアナの元を訪ねてある事を頼んでいた。それは幻覚魔法でヴィヴィオの姿にして欲しいとの事だった。

壊姫はヴィヴィオとはやてを狙って来る、そしてその時の壊姫は他の事に目を向けようとしない。ならばそこを狙って被害の無い場所におびき出せばいい。

そして、壊姫はまんまと穹の思惑通り訓練シュミレーターに誘い込まれた。

 

壊姫「ま、魔弾・・・・・・・・一体これは・・・・・・・」

 

穹「その名はもう捨てた。ここにいるのは時空管理局海上警備部捜査指令、八神はやての息子ーーーーーー」

 

穹は右手翳すとホルクが舞い降りて、右手の指輪型デバイスの中に溶ける様に消える。

 

 

 

 

穹「八神穹だ!ホルク、セットオン!!!!」

 

ホルク『心得た、set on』

 

光に包まれ、穹は黒いハイネックなミリタリージャケットにカーゴパンツとブーツの新たなバリアジャケットを身に纏い、2丁のハンドガンを取り出して構えた。

 

穹「さて、やるか」

 

穹は右手のハンドガンを器用に回して、その銃口を壊姫に向けた。

 

 




穹の新しいバリアジャケットは影浦隊の隊服がイメージです


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