リリカルなのはー聖王と魔弾の射手ー   作:ハマトラ

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ハロウィンガチャ10連泣きの1回でクレオパトラ来てくれました・・・・・これでアサシン陣営はしばらく安定します・・・・・・
ってかあんな派手な攻撃してアサシンて・・・・・・クラス間違えていませんかね?


第52話 エルス・タスミン

穹は思わず声を上げてしまい、気恥ずかしくなり咳ばらいをしていつものテンションに戻る。穹の目の前にいる女子高生、インターミドル上位選手でもあるエルス・タスミンと偶然にも行きつけの書店で会えるとは思ってもみなかったからだ。

 

エルス「おや、どっかの不良娘はともかく私を知ってくれてるとは嬉しいですね」

 

穹「確かにハリー選手の人気はすごいですけど、エルス選手も十分すごいと思いますよ!特に卓越したバインドの扱いはいつも多くの上位選手を苦戦させてますよね!」

 

エルス「あなた、中々話せますね」

 

不良娘の単語だけでハリーと理解して尚且つ自分の得意分野であるバインドを賞賛されて気分のいいエルスはいい話し相手が出来た事に喜んだ。

 

エルス「そこまで詳しいとなると、あなたも今年出場を?」

 

穹「はい!友達に誘われまして」

 

エルス「それは楽しみです、お互い頑張りましょう。しかし、随分持って行きますね・・・・・しかもタイトルが・・・・・」

 

穹が先程目に付けたタイトルを手元に置いていて軽く山になっていた。

 

穹「あ・・・・・・俺射撃型なんですけど、インファイター対策に格闘技とか知っておこうと思いまして」

 

エルス「ただがむしゃらに読むのでは意味がありませんよ。自分のスタイルに合ったものを選ばないと、ここで知り合ったのも縁ですしお手伝いしますよ」

 

穹「いいんですか!?」

 

エルス「ええ、まずはあなたのスタイルを教えてくれますか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穹は自分のスタイルをなるべく的確に伝える。以前なら手の内を晒す事はしなかっただろうが、もう生死をかけた殺し合いをするわけではない。

かつての自分が見たらさぞ不愉快に思っただろうと心の中で嘲笑した。

 

エルス「ガンスリンガー、全距離対応型射撃術ですか・・・・・・・・なるほど、銃が基本武装なら、これがいいかもしれませんね」

 

エルスが棚から取り出したのは銃撃格闘術の本だった。

 

エルス「ガン=カタと言われる銃撃に体術を織り交ぜた複合格闘技です。銃を持った状態を想定した体術なので合ってるかもしれませんね」

 

穹は本を受け取って軽く序盤を読んでみる。簡単な基礎から書かれていて読みやすく実践指南も挿し絵付きで載っていた。

 

穹「これなら・・・・・・・・ありがとうございます!」

 

エルス「いえいえ、そういえばまだ名前聞いてませんでしたね」

 

穹「あ、穹です。八神穹」

 

エルス「穹さんですか、それでは大会の日に。エリートクラスでお待ちしてますよ」

 

そして穹はガン=カタの本を買って帰路につき、エルスは目当ての本を探し始めた。

 

エルス「・・・・・・・あれ?八神って・・・・・・・・まさかね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穹は帰宅すると、ザフィーラにガン=カタの事を話し、実践してみる事にした。

 

ザフィーラ「いいか、手に銃を持っている以上攻撃は足技がメインになってくる。お前場合防御で使う事がメインになってくるだろう、常に反撃のイメージを頭に叩き込める様にする事だ」

 

穹「はい!」

 

ザフィーラは拳を構えて一気に距離を詰める。穹は飛んで来る正拳突きをぎりぎりで避けてそのまま見様見真似の回し蹴りを打ち込む。

ザフィーラは腕でガードすると腕を若干ずらして隙を作って鋭い回し蹴りを叩き込んだ。

 

穹「ぐっ!」

 

ザフィーラ「ガードされたから終わりじゃない。そこからどう攻撃を繋げるかを考えろ!」

 

穹「はい!」

 

穹は再びザフィーラに向かって行く。そして返り討ちに遭うを繰り返していた。

 

 

 

 

 

 

 

その夜、穹は生傷を治療しながらガン=カタの本を読んでいた。

 

ヴィータ「また随分やられたもんだな」

 

穹「ははは、ザフィーラ兄さんも門下の人達やミウラさんのトレーニング見た後で疲れてるところごめん」

 

ザフィーラ「気にするな、弟の頼みだからな。それに飲み込みの速さはお前の長所だ、普段のトレーニングと併用して続ければ大会前には実戦で使える程度にはなるだろう」

 

ヴィータ「明日からは私も稽古つけてやるよ、武器持ち相手にも慣れた方がいいだろ?」

 

穹「ありがとう、ヴィータ姉さん」

 

ホルク『穹、コウヤから添付データ付きのメールだ。』

 

穹「師匠から?開いてくれ」

 

 

 

 

 

〔穹、明日から大会向けて本格的にトレーニングに入るから見てやれなくなりそうだ

詳しいトレーニング方法はノーヴェさんに伝えてあるから心配するな、バイパーの解除コードを送っておくから、後はノーヴェさんの指示に従ってくれ!

それじゃ、上がって来いよ~師弟対決やってみてぇからな!! コウヤ〕

 

 

 

 

穹「そうか、師匠もシード枠なのか」

 

ホルク『バイパーの解除コードをダウンロードした。すぐにでも使えるぞ』

 

ザフィーラ「今日はもう休め、普段以上に体を使ったんだ。栄養価の高いものを食べて入浴後は念入りにストレッチで体を解さないと明日筋肉痛になるぞ」

 

穹「わ、解った」

 

穹は夕飯と入浴を済ませ、念入りにストレッチしてから床についた。大分疲れていた様で、ベッドに入ってすぐ熟睡した。

 

 




選手プロフィール

八神穹(10)

style ガンスリンガー(全距離対応型射撃術)

skill クイックドロウ、ガン=カタ

magic ベルカ&ミッドハイブリット

device ホルク(hybrid-intelligent)

インターミドル参加履歴 初参加

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