リリカルなのはー聖王と魔弾の射手ー   作:ハマトラ

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長い事更新出来ずすみません!今日から再開します

そしてワールドトリガー連載再開!芦原先生おかえりなさい!


第55話 八神穹⑪

バイパー(変化弾)のトレーニングが開始三日目、魔力で構成されたキューブは不規則な軌跡を描きながら宙を舞う空き缶に次々と撃ち込まれていく。

命中した衝撃で上下左右に軌道を変えながら重力に引かれては打ち上げられる、しかし穹の集中力が一瞬ぶれた瞬間、魔力弾は空き缶を掠めて通過した。

イメージしていた"線"が崩れて空き缶が地面に落下して穹も集中力が切れて倒れ込む。普段ならなんとも無いはずだが、トレーニング用のリストバンドがより疲労感を感じさせていた。

 

穹「ぐ・・・・・・・また集中力が切れた・・・・・・まだ集中しきれてないのか」

 

チンク「何言ってる、三日目でバイパーを使いこなして最初のノルマをクリアしたんだ。むしろ早い方だろう(吸収力がずば抜けているな・・・・・・・大した学習能力だ)」

 

穹「リアルタイムで軌道を描く・・・・・・感覚は解りました・・・・」

 

チンク「無理に喋るな、少し休憩しよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー穹曰く、軌道を描くのは言葉にするのは簡単だが実践するのは相当集中力を要するらしい。

端的に言って、「視界に光で線を描くイメージ」

魔力弾の数だけ視界に光の点を点す。それをイメージで動かして軌道を描く後は弾が勝手にその軌道に沿って飛んでくれるのだと言う。

 

 

チンク「なるほど、お前は意外と理論派じゃなく感覚派のようだな」

 

穹「頭でちゃんと理解していないといざやれと言われても無理ですが・・・・・」

 

こと実戦においては相手も動くし攻めて来る。軌道を描く為に足を止めてもいられない。この"的当て"はあくまで入門編だという事だ。

まだ動く相手に対して不規則な弾道を描きながら当てられるかといえば無理な話である。

 

穹(まだ相手への当て方の感覚は掴めない、相手の動きを予測する事も想定しないと・・・・・・)

 

休憩が終わり、空中に投げられた空き缶に意識を集中させてキューブを形成していく。

 

穹「バイパー!」

 

穹は視界に軌道を描く、軌跡に沿って魔力弾が不規則な弾道を描きながら空き缶に撃ち込まれていく。

 

穹(まだだ!もっと、もっと集中しろ!!)

 

穹はさらに集中力を深めて先程より深い所まで"潜って"いく。

次第に周り音も声も遠ざかり、描いていた軌道の数が徐々に増えていった。

 

穹(皆頑張ってる、魔法競技においては俺は一足遅れてる!俺だけ置いてかれる訳には・・・・・・)

 

チンクはすぐに異変に気付いた、呼びかけても応答が無く、魔力弾の数は増していた。いくら魔力量が多い人間でもこれ以上増えれば危険だと判断したチンクは近くの小石を拾い上げて魔力を込めて穹の目の前に投げ付ける。

小石は穹の目の前を通過する瞬間銃声音に似た短い破裂音を鳴らして破裂した。

音にびっくりして我に返った穹、それと同時に魔力弾は消えて空き缶が地面に落下する。穹は目眩と疲労感に襲われてその場に倒れた。

 

穹「あれ・・・・・・指一本動かせない・・・・・・」

 

チンク「集中し過ぎだ、何度呼んでも反応無かったんだぞ?」

 

穹「なんだろ・・・・・・・途中からよく覚えてなくて・・・・・・」

 

チンク「・・・・・・・・今日はここまでだ。今のお前のコンディションはよろしく無い」

 

トレーニングの中断を余儀なくされた穹は、チンクに連れられて帰宅する事になった。その日穹は極限の疲労で文字通り死んだ様に眠っていた。

そんな穹の自室に、悪戯好きな子供の様な表情の侵入者が入ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

??「よう寝とるな・・・・・・・ホルク、"例のあれ"今のうちにダウンロードするで♪」

 

ホルクはやれやれと部屋入ってきた侵入者に持ち去られた。

しかし、翌日穹が目覚める時には元の指に戻されていた。




突然ですが


ムーンガンダムはいいぞ・・・・・・
2巻の終わりのシーンでドはまりしましたwww

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