起動中、レーダーに映らなくなるが魔力を少しずつ消費し続ける
穹はエントランスの真ん中で足を止めた。
目の前にいるのは管理局のエース、白い悪魔とも言われ恐れられる高町なのはだった。
なのは「さて穹君、君には色々聞きたいことがあるけど。まず、君は何者なのかな?」
穹「…………」
なのは「君のことを調べたけど、このミッドチルダにも他のどの管理世界のデータベースにも名前がなかった。こんなこと今までなかったよ」
穹「答える義理は無い!」
穹の両手にハンドガンが現れ、銃口をなのはに向ける。
閃光と共にいくつもの魔力弾がなのはに襲いかかった。
なのは「義理は無くても、義務はあるよ!!」
『axel shooter』
なのはの周囲に桜色の魔力弾が現れ、襲い来る魔力弾を相殺し、更に余った魔力弾が穹に襲いかかった。
穹「チッ……ホルク!!」
ホルク『心得た、盾印二重(シールド・ダブル)』
穹の前に中央に盾と書かれた印が現れ、襲い来る魔力弾を防ぐが衝撃で穹は後方に飛ばされてしまった。
ホルク『盾印を二重で張ってもこの威力、やはり管理局のエースと呼ばれるだけはあるな』
穹「関心してる場合じゃない、ここを抜けないと………!!!!」
穹は気配に気付いて振り向くと鎌のように変形した愛機を振りかざすフェイトの姿があった。
穹「もう追いついたのかよ!ホルク!!」
ホルク『心得た、弾印(バウンド)』
穹の横にまた違う印が現れ、穹がそれを踏むと鎌が振り下ろされるより早く空中で軌道を変えて回避した。
フェイト「ごめん、なのは!遅れた。」
なのは「大丈夫、あの子結構機動力あるよ。それにハンドガンか、ティアナ思い出すな~」
フェイト「そういうのは後!なら速さで勝負しようかな、ソニックフォーム!」
フェイトのバリアジャケットが再び変化し、その手には杖でも鎌でもなく二本の剣が握られていた。
穹はフェイトが仕掛けてくると予期して応戦体勢に入った。
しかし、すぐにそれが間違いだと気付かされる。
フェイトの姿が一瞬で消えた、そして背後をとられ剣が穹に迫る。
ホルク『転印(テレポート)』
そこで穹は再び消えて、フェイトの後ろにテレポートした。
穹「悪いなホルク、助かった。しかし、凄い速さだ。あれで追いかけてきたんだな。」
ホルク『しかし、どうする?彼女達二人が相手だと元々低い勝率が更に低くなるぞ』
穹「……………ホルク、『あれ』をやるぞ」
ホルク『大丈夫か?非殺傷設定でやったことないだろう?』
穹「『連中』にせっかく作った借りこんなところで返されたくないからな」
ホルク『…………心得た、銃座の準備は?』
穹「もうあちこちに作ったよ」
ホルク『よし、始めよう。門印(ゲート)起動』
なのはとフェイトは穹の雰囲気が変わったことに気付いて身構えた。
穹「もう、あんた達は俺の銃弾からは逃げられない。」
穹がハンドガンの引き金を引く、しかし銃口から魔力弾は出なかった。
しかし直後、なのはは背後から衝撃を受けて前のめりに倒れ込んだ。
なのは「…………え」
フェイト「なのは!!」
更に穹は引き金を引く、今度はフェイトが横からの衝撃に吹き飛ばされた。
フェイト「クッ!一体何が!?」
その時、フェイトの脳裏に義兄、クロノ・ハラウオンとの会話が思い浮かんだ。
フェイト『裏社会の殺し屋?』
クロノ『あぁ、と言っても裏には裏のルールがあるらしいから、対立することは無いだろうが、念のため頭に入れておいてくれ。私も噂でしか聞いたことがないのだが、裏社会に恐ろしい腕の狙撃手がいるらしい。何でも例え建物の中に隠れても密閉された空間にいてもそいつの銃弾からは逃げられない。故にそいつはこう呼ばれているらしい────』
フェイト「魔弾の………射手」
ホルクの補助
ホルクはデバイスの一部であるが、完全自立型で指輪の中にいても自身に内蔵された補助魔法を使える
今まで出てきた転印、盾印、弾印、あと特殊例で門印もホルクに内蔵された補助魔法である