烏丸京谷(予定、嘱託魔導師)
出水公平(予定、インターミドル選手兼嘱託魔導師)
太刀川慶(予定、管理局陸尉)
米屋陽介(予定、インターミドル選手)
フェイトは義兄から聞いていた殺し屋の通り名を口にした。
─────『魔弾の射手』
今の謎の攻撃を受けて、思い浮かんだ。
しかし、その正体がこんなヴィヴィオと同い年くらいの少年とは到底思えなかった。
穹「…………ああ、そう呼ばれてたな。まさか管理局の人間が知ってるとは思わなかったけど」
フェイト「!!!………じゃあ本当に!?」
なのは「殺し屋?こんな小さい子が?」
なのはにとってはショックが大きかった。
娘と同じくらいの年の少年が血に汚れた人生を歩んでいる。
それがなのはには信じられなかったが、あちこちのデータベースで検索してもわからなかった理由が説明出来る。
なのは「どうして!どうして君みたいな子がそんなことしてるの!?」
穹「…………どうして?生きる為だ!!」
穹は両手のハンドガンの引き金を引く、また二人の死角から衝撃がはしる。
穹「あんた達には一生わからないだろうな!ゴロツキ相手に盗み、時には泥水を啜って、いつ死ぬかもわからない!それが俺の生きてきた世界だ!!」
次々と死角から襲う衝撃に二人は対応しきれず出口近くに降りた。
穹「そんな世界の人間を騙したんだ。死の報復を受けても文句無いだろう……だから邪魔するな!!」
フェイト「なのは!!」
なのは「うん!」
『protection』
二人は背中合わせになって同時に防護魔法を発動させた。
直後、防護魔法は二人を苦しめた衝撃を防ぎきった。
穹「!!!」
なのは「確かに人を騙すのはよくないと思うよ、でも……………だからって殺そうとするのはもっとよくないよ!」
フェイト「今ので、君の攻撃の正体が分かったよ。これは一種の転移魔法の応用だね。あらかじめいくつかのポイントを転移座標に設定、あとは銃口にわかりにくいように転移用の魔法を使って撃った弾を指定した座標に転移させる。これが魔弾の射手の正体だね!」
穹(ほんの少し見せただけで!?いや、それよりもなんだこの対応の速さは!!)
穹は動揺しながらも死角からの攻撃を続けるが、ことごとく避けられ、防がれてしまった。
フェイト「それと転移が効くのはあくまで使用している銃の射程内、それも転移させる座標に銃口を向ける必要があるから種さえわかっていれば避けることも防ぐことも簡単だよ!」
なのは「早すぎる仕掛けはね、相手を精神的ショックから立ち直らせる時間を与えてしまうんだよ!!」
穹(いや、普通にすぐ対応出来るようなものじゃないだろ!?)
フェイトが斬りかかり、なのはは砲撃体勢に入った。
穹は必死に抵抗するが撃った弾は全て弾かれて、フェイトの剣を避けることで精一杯だった。
直後、フェイトの撃ったシューターを受けた穹は仕込まれていたバインドに拘束されてしまった。
なのは「聞き分けの無い子にはお仕置きだよ!ディバイン────」
穹「なっ!」
ホルク『盾印七重(シールド・セプタ)』
なのは「バスター!!!!!!!!」
ホルクが七重に盾印を張るがなのはの桜色の砲撃はそれすら撃ち抜き、穹は桜色の光に飲まれていった。
特別企画
その頃の高町ヴィヴィオ
はやて「ヴィヴィオ、お待たせ♪」
ヴィヴィオ「八神指令!すみません、わざわざお迎えに来てもらって……」
はやて「ええんよ~緊急事態やしね」
ヴィヴィオ「穹君、大丈夫かな?」
はやて「どうやろね~あの二人相手じゃどんな凶悪犯罪者も裸足で逃げ出すやろうし………」
直後、ディバインバスター発射
施設全体が大きく揺れ出す
ヴィヴィオ「……………大丈夫でしょうか?」
はやて「…………生きてはおると思うよ……多分」