問題児たちと問題児を超えた問題児が異世界からくるそうですよ?   作:ちひろ(イオリ)

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はい、今回はちゃんと主人公の名前出てきます!


それでは本編どーぞ


俺の名前は

「ジン〜ジン〜ジン!黒ウサの姉ちゃんまだ箱庭に戻ってこねえの〜」

「もう2時間近くまちぼうけでわたし疲れたー」

 

口々に不満を吐き出す友人にジンは苦笑しながら

 

「………そうだね。みんなは先にかえっていいよ。僕は新しい仲間をここで待っているから」

 

ダボダボのローブに跳ねた髪の毛が特徴的な少年────ジンと呼ばれた少年は取り巻きの子供達に先に帰るよう指示を出す

 

「じゃあ先に帰るぞ〜。ジンもリーダーで大変だけど頑張ってな〜」

「もう、帰っていいなら早く言ってよ!わたしの足なんてもう棒みたいよ!」

「おなか減ったー。ご飯先に食べてもいい?」

「うん。僕らの帰りが遅くなっても夜更ししたら駄目だよ」

 

1人になって暇を持て余したのか、外門を通る人々をぼんやりと眺めていた

 

(箱庭の外に作られた国が最近活発になってきたって聞いてたけど、ペリドット通りは〝世界の果て〟と向い合っているからか閑散としているなあ………)

 

箱庭の世界における〝国〟の定義とは、超巨大コミュニティの俗称である。明確な〝世界の果て〟が存在する箱庭の世界だが、その表面積は恒星に匹敵するとまで云われている。それだけ膨大な資源と豊かな土地が野晒にされていて開拓しない手はない。才ある者は人を集めて国を作り、逆に能ない者は天幕に覆われた箱庭都市から離れて暮らしを始める者も多い。龍種、鬼種、幻獣、精霊などの国は箱庭外にも大規模の都市を設けている。ギフトを失った人間は箱庭から一歩離れた国で力を付け、再度箱庭で〈ギフトゲーム〉に参戦するのだ

 

(もし外界から来た人達が使えない人達だったら………僕らも箱庭を捨てて外に移住するしかないのかな)

 

 

「ジン坊っちゃーン!新しい方を連れてきましたよー!」

 

はっと顔を上げる。外門前の街道から黒ウサギと女性2人が歩いてきた

 

「お帰り、黒ウサギ。そちらの女性2人が?」

「はいな、こちらの御四人様が───」

 

クルリ、と振り返る黒ウサギ

カチン、と固まる黒ウサギ

 

「………え、あれ?もう2人いませんでしたっけ?ちょっと目つきが悪くて、かなり口が悪くて、全身から〝俺問題児!〟ってオーラを放っている殿方と初対面で黒ウサギを皆様の前に引きずり出した殿方が」

「ああ、十六夜君のこと?彼なら〝ちょっと世界の果てを見てくるぜ!〟と言って駆け出していったわ。あっちの方に。もう1人は貴女の話の前からいなかったわよ?」

 

あっちの方に。と指を指すのは上空4000mから見えた断崖絶壁

街道からの真ん中で呆然となった黒ウサギは、ウサ耳を逆立てて2人を問いただす

 

「な、なんで止めてくれなかったんですか!」

「〝止めてくれなるなよ〟と言われたもの」

「ならどうして黒ウサギに教えてくれなかったのですか!?」

「〝黒ウサギには言うなよ〟と言われたから」

「嘘です、絶対嘘です!実は面倒くさかっただけでしょう御2人さん!」

「「うん」」

 

ガクリ、と前のめりに倒れる

そんな黒ウサギとは対照的に、ジンは蒼白になって叫んだ

 

「た、大変です!〝世界の果て〟にはギフトゲームのため野放しにされている幻獣が」

「幻獣?」

「は、はい。ギフトを持った獣を指す言葉で、特に〝世界の果て〟付近には強力なギフトを持ったものがいます。出くわせば最後、とても人間には太刀打ちでき出来ません!」

「あら、それは残念。もう彼らはゲームオーバー?」

「ゲーム参加前にゲームオーバー?………斬新?」

「冗談を言っている場合じゃありません!」

 

 

黒ウサギはため息を吐きつつ立ち上がった

 

「はあ………ジン坊っちゃん。申し訳ありませんが、御2人様のご案内をお願いしてもよろいしでしょうか?」

「わかった。黒ウサギはどうする?」

「問題児をつかまえに参ります。事のついでに───〝箱庭の貴族〟と謳われるこのウサギを馬鹿にしたこと、骨の髄まで後悔させてます」

 

悲しみから立ち直った黒ウサギは怒りのオーラを全身から噴出させ、艶のある黒い髪を淡い緋色に染めていく

 

「一刻程で戻ります!皆さんはゆっくりと箱庭ライフをご堪能御座いませ!」




ごめんなさいm(__)m

主人公出てきませんでした

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