問題児たちと問題児を超えた問題児が異世界からくるそうですよ? 作:ちひろ(イオリ)
それでは本編どーぞ
「ふーん。〝世界の果て〟ってのはこんなもんか」
問題児の1人、逆廻十六夜は〝世界の果て〟まできていた
「にしても、でかいなこの滝」
『汝我に挑むか』
「あ?なんだお前」
十六夜の目の前に大きな蛇が顔を出す
『はっはっは、我の事を知らずにここまで来たか。哀れな。まあよい、お前を試してやろう。試練を選べ』
「へえ?俺を試すねえ。お前にそれができんのか?」
『なに?』
「お前に俺が試せるか、俺が試してやるよ!」
『おのれ小僧!!』
途端巨大な水流が十六夜に襲い掛かる
「はっ、こんなもんかよ」
. . . . .
十六夜はそれを足で蹴り上げて消す
「なっ!?」
「こんなもんで俺を試せるとでも?」
『くっ、おのれ小僧!!!これなら、どうだあ!!』
先程よりも大きな水流が十六夜に押し寄せる
「くそっ!濡れるじゃねえかよ」
またしても十六夜は足で蹴り上げて消す
「もういっちょ」
さらにそのまま数十メートルはあろうかという蛇を蹴り倒す
『ぐはぁっ!』
「なんだよ面白くねえな。ちっ、濡れたじゃねえかよ」
「乾かしてやろうか?」
「!?」
十六夜が驚き振り返るとそこには
「お前は」
「数十分ぶりか?」
「そうだな」
先程の青年がいた
「それで服乾かすのか?」
「ああ、頼む」
「了解した」
青年が十六夜に手をかざすと、水を吸っていた学ランがあっという間に乾いた
「すごいな」
「そうか?」
「ああ、そういえば最初も1人だけ助かってたよな」
「そうだったな」
『まだ………まだ試練は終わっておらんぞ小僧ォ!!』
「どうやったらここまで怒らせられるんだ?」
「それはな」
『貴様………付け上がるな人間!我がこの程度の事で倒れるか!!』
「こうやるんだよ!」
『心意気は買ってやる。それに免じ、この一撃を凌げば貴様の勝利を認めてやる』
「寝言は寝て言え。決闘は勝者が決まって終わるんじゃない。敗者を決めて終わるんだよ」
『フン───その戯言が貴様の最期だ!』
その瞬間嵐のように川の水が巻き上がる。竜巻のように渦を巻いた水柱は高く舞い上がり、何万トンもと水をの吸い上げる
竜巻く水柱は計3本。それぞれが生き物のように唸り、蛇のように襲いかかる
「───ハッ───しゃらくせえ!!」
十六夜は竜巻く激流の中、ただの腕の一振りでなぎ払ったのだ
『馬鹿な!?』
獰猛な笑いと共に着地した十六夜は
「ま、中々だったぜオマエ」
大地を踏み砕くような爆音。胸元に飛び込んだ十六夜の、蹴りは蛇の胴体を打ち、蛇の巨体は空中高く打ち上げられて川に落下した。その衝撃で川が氾濫し、水で森が浸水する。また全身を濡らした十六夜は
「また乾かしてくれるか?」
「三日月 新月だ」
「お前の名前か?」
「当たり前だろ?」
「てことは俺の事を認めてくれたのかよ?」
「ああ。それと。なあ、十六夜」
「ん?」
チュ
「は?」
「気に入った。俺はお前が好きだ」
「What?なんだお前ホモか?」
「いや、十六夜が好きなだけだ」
「…それはlikeか」
「いやloveだ」
「Oh…」
「好きだ十六夜」
チュ