凛視点も欲しかったため分けました。
どうぞ今回も読んでいってください!
side:士郎
どうやら俺は、あの槍使いによって心臓を突き刺されたみたいだ。今回は17歳で死んでしまうのかと思うと悲しくなってきた。…せっかくの日本だったのにな。しかし大体は天寿を全うしているもので、今回のパターンはとても珍しい。
本来は魔力を展開していたため完全にはいかないが、回復していくのだが、この世界に来てからはだいたい半人前しか出していなかったため回復すらできなく、痛みで魔力の調整がうまくいかない。このままでは死んでしまう。
だんだんと意識が朦朧としていき、目が霞み、大量に血液が流れているのかすごく寒い。とても珍しい事でも何回か経験した事があるのだが、毎回このような感覚には慣れないな。
どうやら誰かが来たみたいで、足音が聞こえる。あの槍使いは槍を心臓から抜いた時にはもうすでに何処かに行っていた、そのため違うやつだろう、存分に死に顔を見てってくれ。
と思っていたのだが、いきなりの魔力の奔流がきた。遠坂の魔力を少し感じる。…どうやら遠坂が流してるようだ。
これは心臓の再構成か?いやこれはもう、蘇生だろ。時間巻き戻してるだろ。
そこで意識がブラックアウトした。
side:凛
ランサーがアーチャーと戦っている。ランサーは紅い槍を使い神速の如く技を繰り出している、アーチャーはさっきまでは一振りの短剣だったが、今は二振りの白黒の短剣で、両者は戦っている。
正直に言うと私は見惚れていた。
ランサーによる神速の一撃、それをアーチャーが短剣を槍に叩きつけて左に払い飛ばして、懐に入り斬りつけようとしても先のを遠心力に利用され右から薙ぎ払われる、今度は両手の短剣で防ぐ。ランサーはリーチで、アーチャーは手数で、それぞれ優位に立っている。それからも戦闘は続いていく。
疑問に思ったことがある。何回も何回も短剣が壊れる場面があったのだが、次の瞬間にまた
「これで27、おいおいどんだけあんだよお前の宝具。」
ランサーが苛立っているのがわかる。二人とも後退したためか、ランサーによる一方的に会話ををしている。
そう。そうなのだ。粉々にされようが、半分にされようが次の瞬間にはまた手の内にあるのだ。普通の宝具はこんなにはないものなので、壊れてしまったら修復が困難なものなのだ。
しかし今ここでそんな事をやっているやつを見る限り、例外があるようね。
するとランサーが、「いいぜ、聞いてやるよ。テメェどこの英雄だ?二刀使いの弓兵など聞いた事がないぞ。」アーチャーは、「そうゆう君はわかりやすいな。槍兵には最速の英雄が選ばれるが、君はその中でも選りすぐりで世界でも3人といないだろう。さらにその獣の如き敏捷さといえば、一人だけだろう?」と、どうやらランサーが誰かわかったみたいだね。
瞬間。もの凄い殺気を周りに振りまけながらランサーが言う。「ほう、よく言ったアーチャー。」
すると今までとは桁違いの魔力を槍に集中していき、槍の穂先が紅い魔力に覆われていく。
「ならばくらうか!我が必殺の一撃を!」
それが放たれると思った。私たちを殺す一撃を。
がしかし「誰だ!」という声とともにランサーが戦いを見ていた者、どうやらここの生徒のようでそいつを追う。
助かったと思うと同時に、まだ校舎に生徒がいたのかと思った。やばい戦いに夢中になり過ぎて、生徒がそこにいることに気がつかなかった。いつもの大ぽけが回ってきたのね…。
魔術は秘密にしなければいけないもので、普通見つかってしまったら発見者は殺すものと決まっている。今回はそれに引っかかったため、ランサーは追いかけに行ったようだ。
アーチャーは来たくないそうで、後でランサーの後を追わせよう。
私だけが校舎に入って後を追いかける。さっき魔力を少し感じたから今そこに向かっているけど、今はもう感じられない。…もしかしたらもう終わってしまったかもしれないけど。
現場に着くとそこには、おびただしいほどの血を今も周りに流している男子生徒がいた。
「なんで、あ、あんたがここにいんのよ。」つい私は震えた声で言ってしまった。そこにいたのは同級生で半人前しか魔力の無い彼、「衛宮 士郎」だったのだ。
彼は今どうやら死にかけているが生きている。後1分も持たないだろうが。
幸い手元には父から貰ったあの紅い宝石がある。これを使えばいけるかもしれないけど、これは切り札でむやみやたらと使えないもの。
しかし今、士郎がいなくなったな桜はどうなる?桜が壊れてしまいそうで怖い、いや絶対壊れてしまう。それらを含めて
紅い宝石からとても大きな魔力が迸り、駆け巡る。彼の心臓目掛けて流れていく魔力の流れが、ひどく幻想的だった。「あーあ、宝石の中の魔力を全部使い切っちゃったわ。」…無事心臓が治っため、もうここには用は無い帰ろう。
そこに宝石を忘れて。
side:士郎
どうやら少しの間気絶していたようだ。…本当に心臓が治ったみたいだ。さっきの大量の魔力を放ったためかここら辺が濃い魔力が漂っている。…さっきの奴が来ないとも限らないし、さっさと帰ろう。と手の甲を見ると何か魔力を感じる刻印のようなものがあった。朝はなかったのにな。
「チャリ。」足で何か蹴ったか?これは…紅い宝石?ここと同じ魔力を少し感じる。まぁ、落し物だし拾っとくか。…どうせ遠坂のだろ。いつか恩返ししとかないとな。
とりあえず紅い宝石に魔力を限界まで入れてみる。…やばい入れすぎた、これ下手なミサイルより強くなってるぞ。…しかたない、いまだ魔力の譲渡が全然出来なくてな、今回はとてつもなくうまくいったのだ。抜いてしまうともうこんなに入らないだろうから、このまま置いとこう。
流石に本気出して走って帰ると時速80は軽く出るのでヤバイため、偽装しよう!まずはそこら辺にある放置自転車にまず魔力を通します。すると鍵の形がわかるので投影を使い簡単な偽鍵を作ります。たった1分かからないで開きましたね!
そんなのはどうでもいいので自転車に乗って怪しまれない程度のスピードを出して帰る。…あ。屋根伝いに走ればよかった。
というわけで急いで学校から出てった。
家に着くと、どうやら誰もいないようで明かりがついていない。早速居間に寝転ぶが、「チリンチリン」と音が聞こえた。腐っても魔術師の家なので侵入対策はしてある。…休ませろよ。
あいつしかいないだろう、あの槍使い。
「くっ!」どうやら上からの強襲で横に回避した。「今のを躱していなかったら、楽に死ねたのにな。」まだ死んでたまるか!17歳だぞ!
とりあえず武器は……テーブルの上にあるあのポスターだけか。無いよりマシか、物置に行ったらいくらでもあるから、とりあえずそこまで行こう。リーチの問題もあるしな。
魔力を1パーセントほど解放。「おっ?魔力を感じる。どうやらやる気になったようだな。」
紙のポスターを手にとって魔力を流す。「
まぁ、紙ぐらいならば限界でガンダ○ウム合金並まで行けるけどな。
待ちに待ったのか槍を構え始める槍使い。
いくら他から見れば神速だろうと、俺から見るとスローモーションのように見えなくも無い。
槍使いが槍を突いてきた、狙いは利き腕の右腕。そんなことはわかっていたためポスターを槍にそえて受け流す。 そんなことを何回もしているうちに、槍がいきなり早くなった。
今からでは対処できないため、空気中にある塵を魔力で集め凝縮し簡易的な盾にした。しかし所詮は塵なため完全には防ぎきれなかったようだ。それでも槍の速度を下げることができたため、ちゃんと防御できた。
少しの間驚いたためか隙が出来たため、このうちにに庭に逃げる。
「今のは割と驚かされた。塵などそこらへんにあって魔力が尽きない限り半永久的にガードできるでは無いか。」そう、こちとら魔力はEXだからな。
庭には出て後ろを自然に見るが、まだ物置まで30Mほどある。鍵はしまってないが、あの重たい扉が閉まっている。
何かを察したのか槍使いは「外に出たのが運の尽きだったな!こういう広いところでこそ、槍の真価は発揮されるものだぞ!」と槍で突っ込んできた。
じゃあこちらも槍を使おうか、ポスターを持ち手の部分と見立て魔力で石突きから穂先まで作る。「じゃあこれで同じ条件だな。」と、槍同士の戦いが始まった。
何合も打ち合ってるためか、だんだんとこちらの穂先にヒビが入ってきた。…やはり硬いな。「せいっ!」の掛け声とともに穂先の魔力が後ろにある物置の扉に刺さり扉もろとも爆散する。
この爆発の土煙とともに物置まで入る。
そして後ろを振り返ると、槍が目の前にあった。咄嗟にポスターを前に出したが弾き飛ばされる。…くそ、槍をもっと練習しとけばよかった。
「これでもう終わりだな。…あぁついでにさっき周りのものは吹き飛ばせてもらったぞ。」本当に何もなくなっている。
もうこの世界では死にたく無いぞ!
そんなことを思っていると途端にとてつも無いほどの、それこそ先ほど宝石以上の魔力の発生が起きた。
それがおさまると、槍使いが吹き飛ばされていた。
そこには今時にはあり得無い鎧を着た、同い年ぐらいの金髪の美少女が立っていた。
彼女は言う。「問おう、あなたが私のマスターか?」