元隊長の鎮守府運営記録   作:ゆすくうけに@Aki

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秋刀魚あと3尾が出ない……大漁旗欲しい
10/24、修正:メートルが文字化け(?)してたので修正


第十一話「鎮守府探検(その四) 」

「今度は資源庫か」

 

「いろいろ貯めておけますよ。

資源は大きく分けて『燃料』『鋼材』『弾薬』『ボーキサイト』『その他』があります。燃料は航空機や艦を動かす為に必要な燃料そのものです。榊博士によりますと『ある種のアラガミの体液を加工することで石油として使えるから、本物の石油が枯渇している今でも問題無く石油を使える。それに内燃機関以外の動力には一部オラクルが使われている今、対深海棲艦戦闘には内燃機関しか使え無いからね』だそうです。鋼材は艤装や装備の製造・整備・修理などに使います。弾薬は私たち艦娘や航空機が撃つ砲弾や魚雷、航空爆弾などの総称で、鋼鉄以外の材料も使うので便宜上鋼材とは分けて、一つの資源として数えています。ボーキサイトは航空機の製造・整備・修理に使います。これらもそれぞれ鋼鉄、ボーキサイトなどの形質を獲得したオラクル細胞の死骸を用いるので問題無いそうです。

ただし、どの資材も今は量があまりありませんが……

また、資源とは別に『開発資材』『高速修理剤』などの『資材』もあります。開発資材は艤装・装備の製造に使います。これは先ほどの四つの資源以外の、艤装・装備の製造に必要な資源や、用いられるネジやナットなどの共通パーツの総称です。高速修理剤は艤装の修理にかかる時間を大幅に短縮出来ます。これは艤装の修理用に調整されたペースト状のオラクル細胞で、艤装にかけるだけで足りないパーツや破損箇所を補って、形が固定された後に死滅します。オラクルペーストの調整に、艤装を普通に修理するのに必要な資源と同量の資源を必要とするので、残念ながら資源の節約にはなりません。

資源量の回復についてですが、鎮守府が本格的に動けるようになれば定期的な補給が受けられますが、今はまだ無理です。これは鎮守府の実績によって受け取り可能量が増減するそうです。ただ、資材は受け取れないので注意して下さい。

また、船団・航空機護衛遠征任務を成功させることでも資源、資材が受け取れます。こちらは大抵量が決まっていますが場合によっては1.5倍になるそうです。他には装備・艤装を解体して再利用する、各種任務の報酬として受け取る、出撃した海域で拾う、などもあります。ひとつひとつは微々たる量ですが、積み重ねることで非常に大きな蓄えとなります。施設としてのここは特に見るべきところも無いので、このまま次に向かいますか?」

 

「補給・兵站は大切だが、それも自分でやれってか……ここはもう良いか。次はどこだ?」

 

「次は『工廠・修理渠ブロック』です。まずは『研究・開発エリア』へ行きましょう」

 

 

 

「ここが工廠・修理渠ブロックの研究・開発エリアです」

 

「へぇ〜……なんか違和感がある」

 

「どうしたんですか?」

 

ん〜〜……あ、そうか。

 

「なあなあ、なんでテーブルやらペンやらのミニチュアがあるんだ?」

 

そう、ここにはミニチュア模型がたくさんあった。いや、むしろ七割がミニチュアだった。まるで、ここでは"小人が働いている"かのように。

 

「ああ、あれは『妖精さん』達のスペースですね」

 

「妖精?そんなのいる訳無いだろうに……」

 

「いますよ‼︎と言うかこの艦は彼ら……?彼女らかもしれませんが、とにかく妖精さんたちがいなければまともに動きませんよ!」

 

『妖精さん』?『旧世代の軍艦の記憶を持つ少女』を見た後で妖精如きでうだうだ言うなとも思うが、ならまだ『付喪神』を科学で再現したのかと理解はできる。だが、『妖精』となれば話は別だ。記憶は作り出したり弄ったりできるものだ。だから軍艦の記憶を少女が持つのも『軍艦の記憶を再現した』と言うことで理解できる。しかし、『妖精』だと?この世に奇跡はあるが、魔法は無い。聖域があっても、神がいないのと同じくな。

 

「……とりあえず、その『妖精』とやらを連れてきてくれ」

 

「だから『妖精』ではなく『妖精さん』ですよ。きちんと『さん』を付けてあげて下さい」

 

……もうどうでも良い。これで『普通の人間には見えません』とか言われたら笑うぞ……そういえば『彼奴』も似たようなこと言ってたな……

 

「分かったから連れてきてくれ。普通の人間には見えないとか言うなよ?」

 

「そんなことはありませんよ。開発妖精の皆さ〜ん!ちょっと来て下さ〜い!」

 

"は〜い"

 

"きたですよ〜"

 

"このひとだれ〜"

 

"ちくわだいみょうじん‼︎"

 

……今のだれだ。と言うか声帯を震わせて音を出して(つまり「発声」して)話すのでは無く、『感応波』で話してるのか……?

何もんだ、こいつら。

 

「この人達…と言いますか、小人達が『妖精さん』です。ね?いたでしょう?最も、私たちには身振り手振りでしか意思を伝えられませんが。妖精さん同士では会話しているようですが……

ちなみに、艤装や装備の細かい操作も妖精さんたちが行っています。私だけでも大雑把な操作は出来るんですけどね。

……あの、司令官?ちょっと聞いてます?司令官?し〜れ〜い〜か〜ん⁉︎」

 

吹雪が何やら言っているが、良く聞き取れない。なぜなら、妖精さん達の『声』が五月蝿くて聞き取れなかったのだ。

 

"ごはんごは〜ん"

 

"うるさい!すこしだまってろ!"

 

"ねむいです……zzz"

 

"ねるなー、ねたらひんじゃいます……ふわぁあぁあ……ねむいです"

 

"ぶーんぶーん"

 

"いまなんじです?

 

"にらめっこしましょ、わらうととびます、あっぷっぷ!"

 

"あうあうあー"

 

"……ということで、えーくんがかいだんをのぼるときにこのだんすうぶんびーさんのしたにいればびーさんのすかーとのなかがみれるのです"

 

"おふろのなかでこのくらいのすぴーどでおゆをかくと、びーかっぷぐらいのていこうがえられます"

 

"せんせい‼︎どっちのはなしをきけばいいですか?"

 

"おれのうたをきけー"

 

"ちょーexciting!!!"

 

"ほっぷすてっぷないあるらとほてっぷ‼︎"

 

"せんせい‼︎'やーいやーいよわむしやーい'の'やーい'ってなんですか?"

 

内容がカオス‼︎

 

『這い寄る混沌』とはこのことか⁉︎

 

流石に黙って欲しい。

 

"ちょっと黙ってくれ。流石に五月蝿すぎる。"

 

"あちょー"

 

"zzz...zzz...りきっどー‼︎"

 

"そのあくまのへいきのなは、...'しゃごほっど'…すなわち、いっぽいっぽふみはずすもの‼︎"

 

"な、なんだってー"

 

"たいさ、なにかはきましたか?"

 

"わたしはいま、ぱんつをはいているが?"

 

"あっー‼︎"

 

聞いてねえ……大声の方がいいか?

 

""お前ら‼︎五月蝿ぇぞ‼︎少し静かにしやがれ‼︎"

 

"しーきゅーしーボタンをながおしすると、しーきゅーしーができる。ほふくぼたんをいどうちゅうにおすと、ローリングができる。うまくつかいわけてくれ。85‼︎"

 

"そんなことよりNATOたべたい"

 

"ああ、きたたいへいようがくわれる……"

 

"まきじたうちゅうでゆうめいなむらさきみみずのはくせいがはらきりいわのうえでまばたきするといいことがあるらしいぞようはさみだろくじゅういちがあればすないぱー・うるふにたいこうできるたのむ'けんえつによりさくじょ'をたすけてくれ‼︎"

 

"てきのせんすいかんをはっけん‼︎"

 

"だめだ‼︎"

 

"だめだ‼︎"

 

"だめだ‼︎"

 

"だめだ‼︎"

 

だめだ‼︎って違う‼︎

 

「ちょっとお前ら、黙ってろ」

 

殺気を飛ばして黙らせる。

 

"あーれー"

 

"ゆるしてくだせえ!だんな!"

 

黙ってはいないがとりあえず話は聞くようだ。

 

「ヒッ」

 

何故か吹雪が黙った。

 

「ハァ……やれやれ……」

 

俺は溜息を吐いた。

 

 

 

「で、おまえらはここの技術者集団で、『妖精さん』とやらは小人型支援オラクル端末、と」

 

"そーです"

 

"せっけいずかきますよ?"

 

"しゅうりするのもいますよ?"

 

"ごはんたべますよ?"

 

「なるほど。とりあえず今は書かなくて良いが、ここについての説明をしてくれ」

 

"ここのせっけいずみますー?"

 

"そちゃにしますー?"

 

"おちゃですがどうぞ"

 

なんか違う気がする

 

「とりあえずここの『軍艦フライア』としての性能諸元付きの設計図あるか?」

 

"どうぞ〜"

 

 

 

(設計図省略。書いてもいいんですよ?(チラッ))

 

 

 

『軍艦フライア』

全長 16500メートル

全幅 550メートル

全高 792メートル(喫水線上は440メートル)

排水量 31億9440万t

主動力 核融合炉(『結界』内では停止)

補助動力 超大容量バッテリー(基本的に核融合炉停止時のみ使用。この艦に搭載されている全ての核融合炉搭載機は全てこのバッテリーが搭載されている)

速力 15ノット

 

主な武装等

・52cm単装砲×前方に10、後方に6

・127mm速射砲×前方30、後方20(砲架を含む)

・61cm魚雷発射管×合計10

・耐熱ヘリポート(艦橋上に一つ、艦首と艦尾の丁度真ん中あたりに大型が一つ、その他あちこちに一つずつ。護悧 刻たちが降りたのは艦橋の上のもの)

・原子力小型輸送機(乗員1名、8人輸送可能。ティルトローター)※オスプレイ等のようにヘリと固定翼機の両方の形態をとる航空機のこと。

・原子力大型輸送ヘリ(充電式攻撃ヘリ二つを運用可能)

・充電式攻撃ヘリ×1(乗員2名)

対地オラクルミサイル×8、対空自衛オラクル機銃×2

・滑走路×3(うち2本が離艦専用、1本が離着艦兼用。また、中型機までのみ運用可能)

・試製高速輸送中型機×1(フロートをつけることで水上機として運用可能)

・その他たくさん

 

 

 

………どこに喧嘩売る気だ?

 

まず排水量 31億9440万tからしておかしい。こんなデカい船俺は知らんぞ。しかもこのご時世に良くも資源をこんなに集められたもんだな。

 

次に、大和型戦艦ですら四十六サンチ三連装砲×3基だったのに、この艦は52cm単装砲×16って……単装砲とは言え16門もかよ。でも、排水量から考えると問題ないのか……?

確かに単装砲の方が命中率は高いし、その意味では理に適っているのか。

 

「ここにはあと何があるんだ?」

 

"しさくひんはこっちでつくりますよ"

 

"みますー?"

 

「いや、今度にしよう。吹雪、次はどこだ?」

 

「ええと、次は『量産・建造エリア』です……しかし司令官、なんで妖精さんと会話が出来るんですか?」

 

「俺が『ブラッド』だからかもな。本当にそうかは知らんが」

 

(ブラッド……血ですか?)

 

"しれーかんほんもののぶらっどわんだったんだー"

 

"ほんもの?"

 

"ものほん?"

 

"たってられるか?"

 

"いためつけてやる!"

 

"おれさまとしたことが!"

 

(妖精さん達何かはしゃいでますが……なんでしょうか……)




ブラッドワンとは
主人公のコールサインみたいなもの。何故か主人公は現役時代コードネームで呼んでもらえなかった。
おそらく、「ブラッド」の「隊長」で、ブラッドワンと思われる。
………が、主人公はブラッド候補生だった時からこの呼ばれ方だった。しかも正式にブラッドになったあともしばらくは副隊長だった。その時もブラッドワン……解せぬ
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