追記:コルペールエンジンではなくコペルソールエンジンでした。訂正しました
さらに追記:軍艦吹雪のエンジンは蒸気機関、つまり外燃機関でした。内燃機関ではありません。そもそもフェンリルでは非オラクルエンジン(通常エンジン)の研究は殆ど進んでいないので『通常エンジン』に訂正しました。
誤字報告ありがとうございました
「ここが修理・治療エリアか……」
結局吹雪の案内を受けられず
行き当たりばったりで向かう羽目になった……
「遅いですよ!司令官!」
「誰のせいだ。誰の。」
"まぁ……どんまい"
"だれかのせいだ。だれかの。"
「で、具体的には何をするところなんだ?」
「例えば修理は艤装のオーバーホールや破損・損失部品の交換、治療は薬の処方や手術ですね。妖精さんは勝手に治るそうです」
ますます謎の生き物(?)だな……
まるでキグルミだな。キグルミと言えば
"すとっぷです"
"それいじょうかんがえたら、ふしぎなちからでなげとばされます"
……感応波出してないのに思考をよむな。
"はーい"
だからやめろってのに……
………
"よし"
「ちょっと待て」
「なんですか?」
「おまえじゃない。おい、勝手に人の頭の中読むんじゃないって言ったろ?」
"いってないですよー"
"かんがえただけ〜"
うぜぇ
「ところで、怪我にもよるんだろうけど、艦娘ってどのくらいで怪我が治るんだ?
とりあえず、腕の骨が折れて五分以内に処置をした場合で教えてくれ」
「やったことが無いのでわかりません。ただ、紙で指先を切った時は1分くらいで治りました」
一般的な神機使いが紙で指先を切ると3分、単純な骨折ならくっつくのに1日、満足に戦えるようになるまでにさらに1日。
その約1.5倍適合してるやつが指先を切ると同じく3分、単純な骨折なら満足に戦えるようになるまで1日ですむから回復にかかる時間が自然治癒力に比例すると仮定して……だめだわからん。
指先を切ったくらいじゃ時間が変わらないんだよなぁ……
とりあえず艦娘も一般的な神機使いと同じ回復速度と考えておこう。
「艤装の修理はどのくらいかかる?」
「これも状況によりますが、私の艤装がほぼ完全に壊れた場合、艤装レベル1のときで考えてますと、1(=艤装レベル)×10×14(=艤装の最大耐久評価値15-現在の耐久評価値1)+30=170秒、つまり2分50秒かかります」
「耐久が高ければ高いほどぶっ壊れた時の時間が長引くのか……
修理に使う資源はどうなんだ?」
「同じ事例で考えますと、
鋼材は14×0.9=12.6
端数切り捨てで12
燃料は14×0.48=6.72
同じく端数切り捨てで6
それぞれ消費します」
「なるほど。ところで、なんでそこまで詳しくわかってんの?」
「妖精さんに聞きました。他の艦種については『みてみないとわからない』だそうです」
「なるほど。そう言えば、保管庫で聞き忘れてたけど各資源の単位ってどのくらい?」
「燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイト全て『1』で10キログラムです」
「小型とは言え軍艦一隻にしてはかなり省エネだな。まだ通常エンジンの開発はそれ程進んで無かったはずだが?
それともあの見た目通りの軽さなのか?だとすると使える砲は大戦当時積んでたものより遥かに弱い物しか使えないんじゃ無いか?」
「ええと、それは……」
そこはわからないか……まぁ
妖精さん達はなら知ってるかもな……知らなかったら本気で不安になるな
"んっふっふっ、そんなしんぱいはいらないのです"
お、やっぱり知ってたか。ってかまた心読みやがった
「あ、吹雪、こいつらが説明してくれるらしいから良い」
「そう…ですか……内容後で教えて下さいね」
「わかった。で、妖精さん。なんで心配はいらないって?」
"よくきいてくれました〜 まず、'しつりょうほぞんのほうそく'ってしってるです?"
「知ってるけど」
"あんなものはすててください。ひとのかのうせいをとめるがいあくです。さんぱいです。えいごでいうと'あ またー ふいっち すとっぴんぐ ひゅーまんず ぽずぃゔぃりてぃ'‼︎‼︎"
「えらく失礼な言いようだな。先人に謝れ!この法則を見つけた偉大な故人に謝れ!代わりに謝っといてやるから後でお前らもあやまれよ」
本当にすみません。こいつらに悪意は無いんです。
……ないよな?ないよな⁉︎
"ないですよー"
良かった〜
「しかし、質量保存の法則を無視できるって、確かに凄いな。どうやってんだ?」
"なぞぎじゅつです!"
"ろまゆです!"
"ろーまん・ほっとすぷりんぐす!"
"ちがいます!ろまんです!"
"おこめたべろ!"
"せんしゃとほへいのみっしんぐりんく!"
"にそくほこうのくそったれ!"
"びぃっち!!"
"きゃたぴらはあるくためのもの………じゃなーぁぁぁぁい!!"
「………やれやれ、またカオスか」
"というわけで、しつりょうほぞんのほうそくをやぶることができたのです!"
「わかり辛い……要はコペルソールエンジンで異世界に接続して倉庫代わりに使ったり、機構部分を圧縮したりするってことだろ?なんでそれに1時間もかけやがる。
しかもコペルソールエンジンってあれだろ?
"「いせかいにつなげるとそっちのいせかいがこていされていくつものせかいがしんでいく」ってはなしですか?"
"かいりょうがたなのですでにぶんきしたひとつをつかうだけなのであんぜんなのです!"
"ついでにいせかいにいけるのです!"
「問題は無いんだろうが、ならなんでフライアの倉庫もそれにしない?その方がスペース取らないだろ。もし作り出せる空間に制限があるならいくつもおけば良い。それでもスペースは普通に使うよりは取らないだろう?
エネルギーが問題なら、思い出せ。ここの動力は核だ。エネルギーの問題は無いだろう」
"そのかくがもんだいなのです!"
"かくゆうごうろにつかわれるおらくるとかんしょうして、ばぐがおきるのです!"
"れんぞくでもみっかならもんだいないのです!"
"いっしゅうかんであうと!"
"せーふ!"
"よよいのよい!"
"どかーん!"
"ちゅどーん!"
"どどどどどど!"
"と、こんなかんじになりたくなければ、かくゆうごうろにのあるしせつでこるぺーるえんじんをれんぞくかどうさせないべきです!"
"ようせいさんとの!"
"おやくそく!"
「つまり、VRで使ったり出撃前に艤装に積み込む時に使ったりする程度なら問題ないと」
"ざっつらいと!"
"いぐざくとりぃ!"
"それでこそだ!"
「クールタイムとかあるのか?
あと使用警戒範囲は融合炉から何メートルだ?」
"ゆうごうろから………なんめーとるかはわからないです"
"ふらいあにのせなければもんだいないていどなのはたしかなのです!"
"くーるたいむはないですよ!"
"いちびょうでもあいだがあけばじゅうぶん!"
"ただし、中にものがいっぱいはいったままとじると……"
"ふふふ……"
「何があるんだ……!」
"
「
"といっても、だんやくをからにして、ねんりょうをぬけば、へいそうとどうりょくぶとかのないぶきこうがはいっててもだいじょぶです!"
「つまり砲の発射機構その他は向こうにあるけど問題ないって事か」
「………すみません、そろそろ説明して貰っても?」
「ああ、ちょっと待ってろ。
妖精さん、これで全部か?」
"ぜんぶ!"
「よし、説明を始めるぞ。
ま、要は『コペルソールエンジン』を使って艤装の中を異世界と繋げて、倉庫の代わりにするんで、中に入ってる部分の重さは無いものとして扱える。
だから艤装はお前が持てる大きさ・重さなのに威力・出力は『駆逐艦吹雪』の時と同じって事だ。
ただし、フライアに置いておく間、一週間起動しっぱなしだと、フライアが吹き飛ぶ。
それから電源?を切るとき中に弾薬やら燃料やらが残ってたら、『やばい猟犬』に見つかる。そしてみんな死ぬ。
こんなところだな。何か質問は?」
「コペルソールエンジンってなんですか?」
「ああ、コペルソールエンジンってのは、元々『並列処理式コンピュータ』として開発された……らしい機械だ。
『無限に存在する異世界どうしを繋ぎ、無限大の処理能力を得る』というコンセプトで開発されたらしいが、開発者、及び開発日は不明。量産はできるが、そもそも何が動力なのかすら不明。全く持って意味がわからない、正しく(まさしく)『オーパーツ』だ。
こいつを使って理論上は異世界に行く事ができるとされているが、方法は不明だ」
「そんなもの使って良いんですか?」
「とりあえず、こいつ自身が壊れた事例は無い。おそらく完成した瞬間ネットワークに接続されるんだろう。ただし、これまでこの世界に誰かがやって来た事は無い。こんな危険な世界に来る奴がいるとは思えんがな」
「とりあえず、安全なんですね?」
「使い方さえ間違えなければな」
「なら良いです。
さて、そろそろ次行きませんか?時間も押して来てますし」
「それもそうか。」
"いくぞー!"