幕間だからノーカン‼︎
幕間「追憶と悪夢の狭間で」
「よし、ここまで追い詰めれば後はどうとでもなる。秒でカタをつけてやる」
「しかし、油断は禁物です。ここまで追い詰めたからと言って、窮鼠猫を噛むの故事にもあるように、手酷い被害を被るかもしれません」
縁起でもないこと言うなよ……
結論から言おう。
シエルの言っていたことは正しかった。
俺は神機使いの最大の弱点、腕輪に致命的な一撃を喰らっていた
ハァ、ハァ、ハァ、
後は……捕喰する…だけ。
「アァァァァ‼︎‼︎」
喰らえッ……‼︎
……がぶり
「ウォァァァァ‼︎‼︎」
『全拘束フレームのパージを確認。……本当に、知りませんからね‼︎‼︎』
腕輪を介した有線接触式の制御を停止、神機から伸びている神経を切断
同時に、感応制御システムによる『非接触方式制御』を開始
これまで、幾度も繰り返してきたプロセスを反芻する。
右腕が折れ、腕輪の破損のせいで神機と接続し続ければ間違いなくアラガミ化するこの状況。
かと言って撤退しようにも今回の標的アラガミは対空能力が高く、実際何度も輸送機が襲われ、物資を捨てて逃げる羽目になっていた。人員輸送機では落とされるに決まっている。
ここを切り抜ける唯一の方法は、破損した腕輪からの有線式制御ではなく、ブラッドレイジによる非接触式制御を行い、腕輪からの侵喰を防ぎ、出現するガントレットで折れた右腕を補うこと。
自分でも上手く行くとは思えなかった。
夢のまた夢だった。
でも、正夢だった。
しかし、これで終わりじゃない。
ここで奴を斃して帰る。それでやっとミッション成功だ。それ以外は認められない。
左肩からオラクルの翼が生え
右腕をオラクルの籠手が覆
わない。
ブラッドレイジが発動しない……?
『緊急事態です‼︎ブラッド1の神機が破損、ブラッドレイジが強制終了……いえ、暴走しています‼︎』
見ると、右腕が『落ちて』いた。
痛みは無かった。
ただ、落ちた右腕が勝手に動き、周りを『捕喰』していた。
俺の右腕は、独立したアラガミになっていた
『右腕』が今回の標的のアラガミを喰い、肥大して行く。
『ブラッドチーム、直ぐにヘリが向かいます。直ちに撤退して下さい‼︎』
無線が何かをがなりたてるが、既に何を言っているのかわからなくなってきた。
『ブラッド1‼︎応答して下さい‼︎ブラッド1‼︎‼︎』
意しきが、……とおのいて……
ねむくなってきた
「隊長‼︎……そんな……君が……」
"えいちきゅー!えいちきゅー!"
"えいちきゅー!おうとうねがいます!"
"くそっ、かんのうはがつうじないっ!"
目を覚ますと、布団の中だった。
いや、正確に言おう。小人が大量に生息している布団の中だった。
「………………」
一言で言おう。
夢で良かったァァァァ‼︎‼︎