side刻
『吹雪の艤装には、対アラガミ兵装がない』
迂闊だった。対深海棲艦用新型神機兵たる艦娘が対アラガミ兵装を持っていない、これ自体は大した問題では無い。
アラガミと言う枠を超えたアラガミである深海棲艦には対アラガミ兵装は効果が無く、むしろ通常兵装の方が効果が高い
そのため対アラガミ兵装などデッドスペース、デッドウェイトにしかなり得ない
そう、敵が深海棲艦のみならば。
深海棲艦がいたからこそそこにアラガミがいないのであって、深海棲艦がいなくなればアラガミがすぐに現れる。
深海棲艦の「オラクル細胞を非活性化させる」と言う能力を考えればわかった事の筈だ。
「くそっ……」
……悩んでいても仕方がない。
"今使える対アラガミ兵装には何がある?"
"ええと……"
"おらくるみさいるならありますが……"
"ゆうどうせいのうになんありですよ"
"ふんしんだんくらいにおもっておいたほうがいいですー"
こんな距離でロケット弾が当たるか
"あ! "
"何だ"
"
"たいあらがみへいそうならしれいかんのじんきぱーつをりゅうようできます"
"あれって何だ"
"おわすれですか、しれーかん。きょうつくっていた、きゅーろくしきかんせん"
"あれにすないぱーをのせます"
"もう完成したのか?それと九六のスピードだと間に合わないだろう"
"そこはわれわれようせいさん、ちゃんとぬかりなくやってますよ"
"そのなも、'こうきどうぞうそう'!"
"増槽?"
"のんのん、ただのぞうそうといっしょにしないでもらいたいですな"
"しゅういのきりゅうをあやつり、こうそくからていそくまでじゆうじざい!"
"ぎじふんしんしすてむ!"
"なるほど、シロガネ狙撃を載せろ、後噴進弾をオラクル弾頭で2つ積んでくれ"
"あいあいさー!"
"さー、いえっさー!"
"さぁて仕事だ"
次は吹雪だな
「こちら司令官、聞こえるか?吹雪」
『こちら吹雪、聞こえます。いったい何なんですか⁉︎あれ!
砲撃も雷撃も効きませんよ!』
遅かったか……
「まぁ、それが分かってるなら話は早い。
急いで尻尾巻いて逃げろ‼︎ でないと喰われる!」
『えっ?は、はい!』
「そいつの動きも良く見ろ。突進と砲撃をして来るから、なるべく直線以外の避け方もやれ」
『わかりました……よっと、あの弾、水でしたよ?』
「食らったのか⁉︎」
『いえ、避けましたが……』
「見た目に騙されるな、あれに当たると大砲で撃たれるよりダメージがでかい」
多分な
『ッ‼︎ わかりました!』』
「今からそっちへ向かうが、持たせようなんて思うな。むしろこっちに逃げてきて、逃げ切れればそれでよし、おまえを追って来たらそれはそれで移動距離が縮まる。だから逃げろ」
『了解!』
さて、見せて貰おうか。高機動増槽装備型九六式艦戦の性能とやらを。
"こちらです"
高機動増槽装備型九六式艦戦性能諸元
通常形態時
最高速度
時速430キロメートル
重量
1,400キログラム
航続距離
2,400キロメートル
全幅
11メートル
全長
7.6メートル
エンジン
試製八四式航空内燃機関
……だめじゃね?
"こうそくいどうけいたいがこっちです"
諸元を一目見る……
何をどうしたらこんなアホな性能になるのか……
「これまた極端な……」
"ぶそうはこんかいこんなかんじですね"
・真シロガネ狙撃型&真・アーペルシー(7.7ミリ機銃二丁を撤去して設置)
・高機動増槽(50キログラム爆弾のスペース)
・オラクルタンク(10万OP充填済み)
・噴進弾(オラクル弾頭)×2
まぁ、グボロ・グボロ相手なら充分だな。
なんせ「ぐぼたん」だもんな
_/ (@)
ヽ ∠Σ・∀・)
↑こんなんだしな
"こうぶかんぱんによういしてあります。いつでもいけます"
「シエル、武装解除した無人攻撃ヘリに
『了解、ヘリの梯子は備え付けのものがあるので、吹雪さんに近付いたら展開します。
カタパルトの管制権、そちらに譲渡しました。いつでもどうぞ』
よし、後部甲板へ急げ‼︎