元隊長の鎮守府運営記録   作:ゆすくうけに@Aki

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やっと彼等は帰還する様です。
一日で二話も投稿しちゃった。
明日の予定?サンタ・クロースさんの○回忌かな


第二十話「はじめての(と言うより久しぶりの)『出撃』!(後編)」

side吹雪

 

初めての出撃でこんな目に会うなんて……

 

アラガミについて一応妖精さんに聞いて見ましたが、妖精さん達は私達の言葉を話せないので必然的に筆談になります。

 

そのせいでアラガミの特性を把握する前に百メートルまで近づかれてしまいました……

 

【そろそろ司令官が来る】

 

妖精さん達からフリップボードで今司令官が来るという報告が来ました。とりあえず今は鎮守府に向かっているのですが……

 

本当にこんなバケモノ、倒せるんでしょうか……

 

side刻

 

『吹雪さんのところに着くためにはそろそろ減速が必要です。減速しますか?』

 

「さっさとやれ!」

 

今俺はGで死にかけてるんだよ!わかるか⁉︎

 

……ふぅ

 

落ち着け。マテ茶でも飲んで……ってマテ茶なんかある訳無い。

 

『了解、逆噴射による減速を行います』

 

パネルを見ると、「VAS」の下に「Reducing Speeds」の文字が青く浮かんでいる。

 

「……見えた。目標をレティクルの真ん中に捉えて……いや、まず弾種を確認」

 

カシャン

超長距離ΔRIP:紫電

超長距離炸裂弾:紫電

 

良し、両方とも相手の弱点を突ける。

 

「もう一回レティクルの真ん中に……捉えた」

 

ダァン♪♪

 

二門同時に撃つことで発砲音が重なり、小気味良い綺麗な響きを鳴らす。

 

二門の狙撃銃が完全に同時に紫電を噴き、狙い違わずぐぼたんの背びれと胴体を穿った。

 

命中(ブルズアイ)

 

side吹雪

 

ジダァァン!

 

二筋の雷が目の前のバケモノの背びれと胴体に着弾、それぞれの着弾地点を破壊しました。

 

「これは……一体……?」

 

side刻

 

「二箇所結合崩壊。その上反動で減速にも成功。次は牙……と行きたいが、吹雪が邪魔だな」

 

吹雪に連絡を入れる

 

「こちら司令官、聞こえるか?吹雪」

 

『こちら吹雪、聞こえますよ、司令官』

 

「そいつの牙を撃ち抜きたい。ちょっと避けて貰えるか?」

 

『今のは司令官がやったんですね……わかりました。直ぐに避けます』

 

「ああ、言い方が悪かった。合図をしたら避けてくれ」

 

でないと吹雪を追って目標の牙がずれるからな

 

『了解です』

 

よし。

 

カシャン

超長距離炸裂弾:紫電

超長距離炸裂弾:紫電

 

今度は二門とも牙に当てるぞ……!

 

……………

 

……………

 

……………!

 

「今だ、避けろ!」

 

言いつつ撃つ

 

ダァン♪♪

 

今度も良い響きだ。

 

果たして、今度も狙い違わずぐぼたんの牙をへし折っていた。

 

先行していた無人攻撃ヘリが吹雪にもう数分の距離まで迫っているのが見えた。

 

「よーし、そろそろ迎えのヘリが来る。もう見える筈だ」

 

side吹雪

 

『今だ、避けろ!』

 

ジダァァン!

 

無理やりステップで避けた瞬間、体の真横を紫電が通り過ぎて行きました。

 

グワァァォォォ!

 

振り返ると、バケモノの牙がへし折れていました。

 

どうやらあまりの痛みの様で、口をだらしなく開いて気絶している様です。

 

身体がピクピク動いている以外死んでいる様にも見えます。

 

「チャンス!って、今は逃げないと!」

 

『そろそろ迎えのヘリが来る。もう見える筈だ』

 

「ちょうど、良い、タイミング、ですっ」

 

ババババババババ

 

遠くに黒塗りの細身のオートジャイロ……じゃなくてヘリコプターが見えます。

 

手を振ると、向こうもこちらが見えるのかバンクして答えてくれます。

 

よく見ると梯子を下ろしている様です。あれに掴まって離脱しろということでしょう

 

後数分と言う今が危険です。後ろをしっかり確認し、まだバケモノが気絶していることを確かめ、全力でヘリコプターへ向かいます

 

side刻

 

ダウンを奪った。後は失速しない様注意しながら撃って行けば良い。

 

幸いこの高度にもオラクルはある様で、飛びながら空気を取り込むことでオラクルタンクも再充填を開始している。大体今で出撃時の75パーセントといったところか。

 

カシャン

節約狙撃弾:雷

節約狙撃弾:雷

 

アサルト専用だった連射弾を一部参考にして作った、命中した時に若干オラクルを回収する狙撃弾だ。

 

尤も、命中しなければ普通のものより消費が大きく、回収量も決して多くはないのでこれで回復させつつ撃ちまくると言う戦法はとれないが。

 

兎に角今は吹雪の離脱を支援するのが先だ

 

ぐぼたんのコアを回収出来ないのは残念だが、仕方ない。

 

今度は目かね。

 

バァン♪♪

 

『時速4200キロメートルまでの減速が完了しました。VASをシャットダウンします』

 

『GOOD BYE 』

 

パネルを見ると『VAS』の他に文字は無く、VASも灰色で表示されている。

 

つまり、起動前の状態に戻ったと言うことだ。

 

ここからは失速に気をつける必要がある。

 

side吹雪

 

やっとヘリコプターの梯子に掴まれた。

 

『吹雪さん、聞こえますか?』

 

「こちら吹雪、この声は……シエルさんですか?」

 

『ええ、私は鎮守府からその機体を操作しています。しっかり掴まりましたね?速いですよ?』

 

「しっかり掴まりました。早く出発して下さい!」

 

『わかりました。行きますよ!』

 

ババババババババ

ババババ!ババババ!

バ!バ!バ!バ!バ!バ!バ!バ!

 

一気にプロペラの回転数が上がり、

一気に機体が持ち上げられ、

 

私は一気に鳥になった。

 

「雲の上ってこんな感じなんですね」

 

『ええ。吹雪さんはヘリコプターは初めてですか?』

 

「いえ、ただ私が乗っていた時はここまで高く無かったので」

 

『そうなんですか。あ、そろそろ司令官の機体が見えますよ』

 

どれどれ……

あった。青系の色で塗られ、下に何やらスリットのある流線型の増槽らしきものが付いているが、確かあれは九六式艦戦。

 

しかし、九六式艦戦はここまでこんな早くは来れない筈……

 

『なるほど、高機動増槽ですか。私の渡した資料が早速役に立った様ですね』

 

シエルさんが何かを妖精さん達に渡し、それがあれになったらしい。

 

そう言えば、司令官が言っていた【アラガミ】ってなんなんでしょうか。

 

「あの、そう言えば聞きたかったんですが…シエルさん、【アラガミ】ってなんですか?」

 

こうして私は、深海棲艦以外の『人類の天敵』について知るのだった……

 

side刻

 

シエルと吹雪の通信の内容が聞こえる。……混線してるのかよ

 

まぁ、無事鎮守府に戻れそうだ。

 

キツイ1発をお見舞いして、俺も戻るとしよう

 

カシャン

ΔRIP改:紫電

ΔRIP改:紫電

 

狙いよし

 

 

 

 

バァン♪♪




ギリギリ12/23中に投稿
……だったんだけどミスを見つけて12/24編集する羽目に
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