元隊長の鎮守府運営記録   作:ゆすくうけに@Aki

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第二話「新人教育」

それから、幾日かが過ぎた。

 

「言え!」

 

俺は今、新人を右手だけで羽交い締めにしつつ、左手にはナイフを逆手に握り脅迫している。と言っても本当に聞き出したい情報がある訳でも、まして彼に恨みがある訳でもなく……

 

「ま、負けました……」

……ただの訓練である。何故こんな教官みたいな事をしているか?よし、時計の短針を6回ほど逆回ししよう。

 

 

「君にはゴッドイーターを引退して、『対人近接格闘(cqc)』と『潜入技術(スニーキング)』の教官をしてもらう」

 

ここは支部長室。今訳のワカラン事を言ったのはこの部屋の主、つまりペイラー・榊支部長だ。

この時代に対人近接格闘?いつ何処で、どんな状況で使うんだよ。そもそも潜入も教えるってあれか?俺にTHE•BOSSかビックリ……じゃなくてBIG•BOSSになれと?

 

「まぁ、そう言う事だよ」

 

「おいおい、そもそも俺にそんな技術があるとでも?ゴッドイーターは化け物相手に日夜戦ってこそいるが対人格闘は」

 

「対人近接格闘はシエル君と時々やっているだろう?それにスニーキングはVRでかなりの回数こなしているじゃないか?」

 

マジでMGSだった……確かに趣味で何度もやってたけど、あれ敵兵の視野狭いだろ。そもそも引退したらしばらくはゆったりと過ごすって決めたんだ。

 

「VRと実戦は違う。悪いが他をあたってくれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

……ダメだった……『近接格闘なんざ何処で使う!』『有人神機兵のパイロットに教えて、アラガミ相手にも使えるし、警務隊に教えれば逃走した神機使いを捕縛するときにも造反者やカルト教団相手にも使える。……後は、「備えあれば憂い無し」かな?』『あんたがそれを言うと後で必ず必要になるからな……なら潜入技術はどーすんだ。まさか本部に潜入して暗殺して来いと⁉︎』『本当にそれが必要なら君かシエル君に頼むよ。まぁアラガミに見つからずに行動出来ればその分危険も減るだろう?』

 

まさに「ああ言えばfor you」……じゃなくて「ああ言えばこう言う」だ。結局、模擬戦でも相手のBA、BBは覚醒させることができるとのことで拒否できる理由もなくなり、教官としてCQCとスニーキングを教える羽目になった。

 

 

さて、時計の短針が大体6回くらい時計回りした後、つまり今に戻って来よう。今教えてる相手はブラッドの新人。……と言うか俺の技はVRゲームで覚えた奴だからお前らもそうしたらいいだろ……そーいや「喚起」は直接じゃないと効かないのか。

 

「お願いします!ボス!」

 

MGSPWかよ。バラクラバ帽までかぶって……お前らもノリノリだな

 

はやく去年入って来たなんか「喚起」っぽい力持ってるこいつらが目覚めてくれればいいんだがな。…っと、ここで右肘を掴んで右に引っ張る‼︎ そして腹に右足を叩き込む‼︎ ……流石に掴むか、だがな、右肘を掴まれてるのを忘れるのはどうなんだろうな。「イデデデ!」ほら、こうなる。お、俺の右脚を上げるか、だが片手でそれはキツいだろ。それにその持ち方だと「ッ⁉︎」……左で膝蹴りされるぞ。

 

 

 

そんなこんなで今日の訓練は終わり。そもそも「血の力」は意志の力だからこの訓練意味あるのか?と言いつつ俺の時もそんなドラマチックなことは無かったし、別に問題ないのか?

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