sideフェンリル本部の何処か。かなり地下の方(三人称視点)
「くそっ、あの『極東の狐』め!」
なんかえらっそーな男が思いっきり悪態をついている。
狐とは榊博士の事だろうか?
しかし、冷静に考えると榊博士は人類がアラガミに対抗する方法の一つである『対アラガミ防壁を開発した人物』であり、教科書にも『三賢人最後の1人』として載っていて、その万能性から巷では某青色タヌキ型メタルギアの名をもじって恭しくも『サカキえもん』とまで呼ばれているのだが……
親友二人の息子からはおっさんと呼ばれ、特に親しい超人二人からは狐だのなんだのと好き勝手呼ばれ、挙句『極東の狐』と渾名されるに至るとは……中々に不憫である。
それにしてもこの悪態男、誰なのだろうか。
「あの狐め!あいつがいなければ俺は極東で進行してる『舟幽霊駆逐計画』の最高責任者だったのに!」
違う。榊がいなけりゃお前さん喰われてた
「あんな若造に支部長なんか務まるかッ!」
〜〜〜ちなみにその若造は同い年の部下と
「いっぷし!!」
「風邪でもひきましたか?」
「俺が風邪ひいたらパンデミックだよ」
〜〜〜極東の旧佐世保にあるどでかい艦の中でこんな会話をしていたり。
「どうせ、あの若造も艦娘とやらに言い寄られヘラヘラしてるのではないか⁉︎」
〜〜〜艦娘はそもそも3人しか居ないし、
「なあ、その道具取ってくれるか?」
「これですか?」
「いや、そっち」
"これです?"
「ああ、助かる」
〜〜〜その艦娘も
「あれ?また誤字ですね。
……ふぅ。報告書って大変ですね」
〜〜〜報告書作ってたり、
「司令官に渡された『端末』。意外と面白い物ですね」
〜〜〜端末で遊んだり
「この推進機構群を司令官が?」
"はい、そうですよ"コクコク
「頷いてるし……司令官、私の存在意義は……?」
〜〜〜うちひしがれてたりしてるけど……
「研究に力を貸してやると言ってもあれよあれよと言う間にはぐらかされ、研究に協力すると言う話だけが独り歩きする。
そもそも、一つの支部が唯一の海上戦力を占有する事自体がおかしいのだ。何故本部に引き渡さない。
……待てよ?こいつは使えるな。
『極東支部に独立の気運あり』と
完璧だ」
こいつアホか?
人類の危機って時に権力争い……何考えてんだか……
side榊in極東支部支部長室
「準備は……まだ途中か。
仕方ない。本部に渡す訳には行かない。
刻君、期待しているよ?」
先程から、フェンリル本部のある部屋からの怒りの声が届いている。もちろん、本当に聴いている訳ではない。
ただの盗聴器だ。
ただ整備員にちょっとした
いやー、助かるね。
アラガミと深海棲艦、この二つだけでも大変なのに他の支部と言う新たな脅威に出てこられちゃ困るからね。
最悪、レーンが完全に封鎖される事も考えなくちゃいけないし、やる事は沢山ある。
さて、まずは妖精さん達から送られてきた斥力式噴進機関の設計図の解読と行こうか。
side刻
斥力擬似噴進機構群内蔵喰手の開発が終わった。
後はこいつに積む近接兵装の開発だけだ。
「こいつが完成すれば、艤装の材料になるコアを取りに行ける」
さて、急ぐぞ!